勇者じゃないと追放された最強職【なんでも屋】は、スキル【DIY】で異世界を無双します

華音 楓

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第4章 ここから始まる勇者様?

三十七日目② きっと人の事は言えないと思う

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 【鉱山跡地ダンジョン】に向かった俺たちは、採掘場所を探して第1層・第2層を探し回った。
 既に探索が進んでしまっているのか思いのほか数が集まらなかった。
 エルダ曰くリポップタイミングにぶつからなかったらしい。
 ほんとこういうところはゲームみたいだよなって思ってしまう。
 魔人国もなんでこんな至れり尽くせりなダンジョンなんて設置しているんだか。
 やっぱり経済侵略か?って思ってしまうけど、その辺は偉い人の考えだから俺には分からない話だな。

 第2層も数が取れなかったので、第3層に伸ばしてみた。
 第3層では丁度リポップタイミングだったらしく、すぐに必要個数を集めることが出来た。
 最初から第3層にきていればッて思ったけど、それは結果論であって話すことではないだろうな。

「よし、これで量は足りるはず。このあとどうしよっか?まだ時間は大分残っているんだよね?」

 俺は収納箱(簡易)の中を整理しながら、今後の予定を確認した。
 周辺警戒から戻ってきた3人はいたって元気いっぱいという感じだった。
 
「そうね。カイトだと第10層は厳しいでしょうから、第9層を目指して、行けるだけ進んでみるというのはどうかしら?」

 エルダから出た案に、デイジーもポールも賛成だった。
 何せ、今日も今日とてエルダさんの【魔光陣】が冴えわたっているからだ。
 ほとんど一人で【ロックワーム】を処理していた。
 おかげで俺は作業がサクサク進んでよかったんだけど、二人は完全に持て余している状態だった。

「それじゃあ、行けるところまで行ってみるってことで良いかな?」
「そうね、そうしましょう。あ、それとカイト。マッピングのスキルのレベル上げの為に、【職業:斥候】に変えておくといいわね。」
 
 確かに第2層まではマッピングが埋まってるけど、第3層は埋めていなかった。
 それにしてもエルダはよく覚えてたよな。

『職業:なんでも屋の起動を確認しました。職業:斥候(なんでも屋)へ一時変更します。』

 俺はすぐに【職業:斥候】に切り替えて、改めて第3層を探索した。
 昨日きた隠し部屋は既にふさがっており、ただの壁になっていた。
 おそらくダンジョンがランダムで生成しているんだろうな。

 【ロックワーム】を倒しながら、俺たちは第3層を歩き回った。
 ほどなくしてマップはすべて埋まり、ちょうどよく【職業:斥候】のスキルレベルが1にあがった。
 これで【職業:斥候】じゃなくてもスキルが使えるようになったな。

 じゃあ次に【職業:鉱山師】のスキル【鉱物探知】との連動性について確認してみよう。

『職業:採掘者(なんでも屋)の派生を確認しました。職業:鉱山師(なんでも屋)へ一時変更します。』

 これでよしっと。
 ではさっそく……

「おぉ~!!」

 思わす俺は声を出してしまった。
 その様子に不思議がるメンバーたちをみて、慌てて口を塞いだ。

「カイト。また何か新しい発見があったのか?」
「いやね、スキル同士の連動が可能らしくて、今試していたんだ。」
「ほう。それはどういったのだ?」

 ポールが珍しく、ぐいぐい質問してくる。
 俺も別に隠すつもりもないので、素直に答えた。

「なんてことはないんだけど、スキル【マッピング】にスキル【鉱物探知】が連動するみたいで、今ちょうど発動させてみたんだけど、今のレベルだとまだ(仮)だから約50mくらいの範囲に鉱脈を見つけることができるみたいだね。ほらそこに。」

 俺が指さす方を見ても、特に何かわかった様子が無かった。
 俺はその場所を、つるはしで掘ってみることにした。
 すると、岩壁が崩れると同時に、鉱脈が姿を現した。
 おそらく隠し部屋と似た感じで、隠し鉱脈が存在しているんだろうな。

「カイトすご~い!!ねぇねぇ。何の鉱脈なの?!」
「ちょっと待って。あ、スキル【鉱物鑑定】がスキル【鑑定】に連動するみたいだ。ちょっとやってみる。」

 俺は現れた鉱脈を鑑定してみた。
 これまたびっくり。
 前はどんな鉱脈かも掘ってみないとわからなかったけど、今はこの鉱脈が何の鉱脈かわかるようになった。
 しかもそれがマッピングに連動して、色別になって分かり易くなっている。
 もう、至れり尽くせりな気がしてきた。
 もしかすると、レベルが上がれは埋蔵量までわかるんじゃないだろうか。
 今はまだわかんないんだけどね。

「本当にカイトのスキルは規格外過ぎるわね。」
「俺に言われても……」

 エルダさんが諦めのため息をつくのを見て、少しだけへこんだのは内緒だ。

 ただ、今回は既に目標を達成した後なので、掘り出すのはあきらめることにした。
 まずはさらに下の層。
 第4層に降りてみることにした。

 ちなみに第3層でエルダさんは【魔光陣】の調整を続けていた。
 【魔光陣】で使う【魔方陣】の種類を範囲の爆発系から、ピンポイントの射撃系に切り替えたらしい。
 今は射出間隔や貫通力、射程距離などを試しているそうだ。

 先程も一度、射出間隔を0.1秒にしたらしいのだけれど、あきらかにオーバーキルになっていた。
 3秒足らずで【ロックワーム】の体がハチの巣になっていた。
 最初の一発を射出してからドドドドドッって音が響いて、気が付いたらそうなっていたのだ。
 ただやはり問題があって、3秒だけでも30発も一気に射出した状態になり、MPが一気に減ってしまったそうだ。
 やはり何事も限度というものがあるよな。って思ってしまった出来事でした。

 そして俺は思う。
 絶対エルダを怒らしてはいけないと……
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