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第4章 ここから始まる勇者様?
四十日目⑤ 新ダンジョン探索を終えて
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ダンジョンから戻ると、前に見たDランクの冒険者パーティーも同じくぞろぞろと外に出てきていた。
何やら出入り口付近で話し合っていたので、そっと耳をそばだててみた。
『第4層、お前たちどうだった?やばくないか?』
『あれはやばいな。Cランクの奴らは問題なく進んでいるから、完全に実力不足だな……』
『だな。Dランクが進めるのは今のところ第3層までが限度そうだな。』
『また難易度が高そうだな……。』
『つまり、良い素材が期待できるってわけだ。』
『倒せればの話だけどな。』
『違いない。俺たちは地道に第3層の攻略だな……』
うん、話を聞く限り他のパーティーも第3層で苦戦してる感じだな。
何か良い手段があればいいんだけど。
むしろCランク以上のパーティーはどうやって先に進んだんだ?
つか、何層目まで進んでんだろうな?
「カイト~。なにやってるの~?いくよ~~~~。」
遠くから、デイジーの呼ぶ声が聞こえてきた。
あまりに話に夢中になってしまい、離れてしまったみたいだ。
俺は冒険者たちの話を聞くのを切やめ、みんなの元へ急いで移動した。
「もぉ~。なにやってんのよ~。全くこれだから若い者は~。」
「ちょっと待て、デイジーの方が若いだろうか。」
「そう、私は若いんだよ?」
デイジーの元気さが、本当にありがたいな。
ムードメイカーになってくれているおかげで、このパーティーはギスギスすること無く立ち回れる。
「ところでカイト。何をしていたの?」
エルダも気になったようで、横目で俺を見ながら話しかけてきた。
「いなや、おそらく同じく第4層に潜ってた冒険者のパーティーがいたんだけど、やっぱり苦戦して出て来たって。そいつらが言うには、Cランクパーティーは、普通にあの森を抜けて行ったそうだ。それだけ実力差があるんだなって再認識したところだ。」
「仕方ないわよ。私たちは……ってより、カイトがまだ、それほど慣れているわけじゃないわ。無理をしない範囲で進めばいいだけよ。」
うん、優しい言われ方だけど、ちょっとモヤッとしてしまった。
俺が足引っ張ってるって、案に言われたみたいな気がしてしまった。
「エルダ~。それじゃあ伝わんないって。ケガしてほしくないって素直に言えばいいのに。ねぇ~ポール。」
「俺に振るな。」
エルダを見るとそっぽを向いていたので、どうやらデイジーの発言はあながち外れてはいないようだった。
出来れば素直に話してほしいんだけど……
まあ、それがエルダだって言ってしまえばそれまでかな?
帰り際、鍛冶場の近くでロベルトさんに会ったので、軽く挨拶と話をした。
やはりというか、他のDランクパーティーの鬼門は第4層だったらしい。
その情報を聞きつけたロベルトさん達鍛冶職人たちは、第4層の攻略に役立つであろう装備品の開発を始めたそうだ。
おそらく、鍛冶師・薬師・魔道具師の3チームで開発するものになりそうで、一週間以内には開発を完了させると息巻いていた。
うん、その前に俺たちここを突破しそうで怖いな。
その時はごめんなさい。
その後俺たちは冒険者ギルドに戻り、今日の報告を終えた。
正直手に入ったのは魔石くらいだったので、みんなで話し合い換金はしないことにした。
換金したところでそれほどの利益にならないという判断だ。
むしろ俺が使った方が利益になるって言うんだから、なんだかなって思ってしまった。
あと、ダンジョンの内部構造についてはまだマッピングの情報を紙に起こしていないので、今回の報酬はモンスター情報とダンジョンの状況報告のみになった。
それでも金貨5枚になるんだから、新解放ダンジョンはおいしいってのが良く分かった。
みんなには先に帰ってもらい、俺はキャサリンさんから作業場を借りることにした。
地図用の紙と筆記用具を借りて、第3層までのマップ起こしを開始した。
正直なめていた。
全然思い通りに書けないのだ。
マップ用の紙だから方眼紙とかだろうと勝手に思っていたけど、ただのでかい紙だったのだ。
まあ、質の悪い紙じゃなかっただけましだけど、本当に苦労した。
紙は金貨1枚分で買い取ったのでまだまだ余裕はあるけど、精神的に持ちそうもなかった。
ああだこうだしているうちに、ぶん投げたくなる衝動に駆られてしまった。
その時だ。
ピコン
『職業:なんでも屋の起動を確認しました。職業:筆写師(なんでも屋)へ一時変更します。』
技能:書類作成 レベル(仮)……レベルに応じて書類作成の種類が増える。また、契約書の場合はその制約の上限を解放。SP:20
技能:転写 レベル(仮)……書き写しに特化。レベル1、手動転写。レベル10、思考転写。レベル20、念写。レベル100 他者思考念写。
また来たよご都合主義……
もし神様がいるなら一回ぶん殴りたいのは俺だけだよな……
それにしても、今ほんとに欲しい技能だよ。
特に転写なんてリアルタイムすぎるだろう。
まあいいや、続きを作ろう。
そして俺は、このご都合主義に感謝することになる。
さっきまで苦戦していたマップ作成が面白いように進むのだ。
ものすごく早く描けるわけじゃないけど、ストレスはかなり軽減された。
やっと終わりが見えてきた気がした。
御都合主義様……
殴るなんて言ってごめんなさい。
何やら出入り口付近で話し合っていたので、そっと耳をそばだててみた。
『第4層、お前たちどうだった?やばくないか?』
『あれはやばいな。Cランクの奴らは問題なく進んでいるから、完全に実力不足だな……』
『だな。Dランクが進めるのは今のところ第3層までが限度そうだな。』
『また難易度が高そうだな……。』
『つまり、良い素材が期待できるってわけだ。』
『倒せればの話だけどな。』
『違いない。俺たちは地道に第3層の攻略だな……』
うん、話を聞く限り他のパーティーも第3層で苦戦してる感じだな。
何か良い手段があればいいんだけど。
むしろCランク以上のパーティーはどうやって先に進んだんだ?
つか、何層目まで進んでんだろうな?
「カイト~。なにやってるの~?いくよ~~~~。」
遠くから、デイジーの呼ぶ声が聞こえてきた。
あまりに話に夢中になってしまい、離れてしまったみたいだ。
俺は冒険者たちの話を聞くのを切やめ、みんなの元へ急いで移動した。
「もぉ~。なにやってんのよ~。全くこれだから若い者は~。」
「ちょっと待て、デイジーの方が若いだろうか。」
「そう、私は若いんだよ?」
デイジーの元気さが、本当にありがたいな。
ムードメイカーになってくれているおかげで、このパーティーはギスギスすること無く立ち回れる。
「ところでカイト。何をしていたの?」
エルダも気になったようで、横目で俺を見ながら話しかけてきた。
「いなや、おそらく同じく第4層に潜ってた冒険者のパーティーがいたんだけど、やっぱり苦戦して出て来たって。そいつらが言うには、Cランクパーティーは、普通にあの森を抜けて行ったそうだ。それだけ実力差があるんだなって再認識したところだ。」
「仕方ないわよ。私たちは……ってより、カイトがまだ、それほど慣れているわけじゃないわ。無理をしない範囲で進めばいいだけよ。」
うん、優しい言われ方だけど、ちょっとモヤッとしてしまった。
俺が足引っ張ってるって、案に言われたみたいな気がしてしまった。
「エルダ~。それじゃあ伝わんないって。ケガしてほしくないって素直に言えばいいのに。ねぇ~ポール。」
「俺に振るな。」
エルダを見るとそっぽを向いていたので、どうやらデイジーの発言はあながち外れてはいないようだった。
出来れば素直に話してほしいんだけど……
まあ、それがエルダだって言ってしまえばそれまでかな?
帰り際、鍛冶場の近くでロベルトさんに会ったので、軽く挨拶と話をした。
やはりというか、他のDランクパーティーの鬼門は第4層だったらしい。
その情報を聞きつけたロベルトさん達鍛冶職人たちは、第4層の攻略に役立つであろう装備品の開発を始めたそうだ。
おそらく、鍛冶師・薬師・魔道具師の3チームで開発するものになりそうで、一週間以内には開発を完了させると息巻いていた。
うん、その前に俺たちここを突破しそうで怖いな。
その時はごめんなさい。
その後俺たちは冒険者ギルドに戻り、今日の報告を終えた。
正直手に入ったのは魔石くらいだったので、みんなで話し合い換金はしないことにした。
換金したところでそれほどの利益にならないという判断だ。
むしろ俺が使った方が利益になるって言うんだから、なんだかなって思ってしまった。
あと、ダンジョンの内部構造についてはまだマッピングの情報を紙に起こしていないので、今回の報酬はモンスター情報とダンジョンの状況報告のみになった。
それでも金貨5枚になるんだから、新解放ダンジョンはおいしいってのが良く分かった。
みんなには先に帰ってもらい、俺はキャサリンさんから作業場を借りることにした。
地図用の紙と筆記用具を借りて、第3層までのマップ起こしを開始した。
正直なめていた。
全然思い通りに書けないのだ。
マップ用の紙だから方眼紙とかだろうと勝手に思っていたけど、ただのでかい紙だったのだ。
まあ、質の悪い紙じゃなかっただけましだけど、本当に苦労した。
紙は金貨1枚分で買い取ったのでまだまだ余裕はあるけど、精神的に持ちそうもなかった。
ああだこうだしているうちに、ぶん投げたくなる衝動に駆られてしまった。
その時だ。
ピコン
『職業:なんでも屋の起動を確認しました。職業:筆写師(なんでも屋)へ一時変更します。』
技能:書類作成 レベル(仮)……レベルに応じて書類作成の種類が増える。また、契約書の場合はその制約の上限を解放。SP:20
技能:転写 レベル(仮)……書き写しに特化。レベル1、手動転写。レベル10、思考転写。レベル20、念写。レベル100 他者思考念写。
また来たよご都合主義……
もし神様がいるなら一回ぶん殴りたいのは俺だけだよな……
それにしても、今ほんとに欲しい技能だよ。
特に転写なんてリアルタイムすぎるだろう。
まあいいや、続きを作ろう。
そして俺は、このご都合主義に感謝することになる。
さっきまで苦戦していたマップ作成が面白いように進むのだ。
ものすごく早く描けるわけじゃないけど、ストレスはかなり軽減された。
やっと終わりが見えてきた気がした。
御都合主義様……
殴るなんて言ってごめんなさい。
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