勇者じゃないと追放された最強職【なんでも屋】は、スキル【DIY】で異世界を無双します

華音 楓

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第5章 ここから始まる女神様?

五十日目⑤ 礼拝堂は必要です!!

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 無事エドワードさんにレンガ製作の依頼をすることができ、鍛冶ギルドの簡易鍜治場の製作にめどが付いた。
 後はレンガの製作を待って完成させるだけだ。

 俺はエルダとナンディーと共に【森のアナグマ亭】に戻ってきた。
 これから皆でガンテツさんとライラさんの店に行く予定でいた。

「お帰りカイト~。依頼は順調に出来そう?」
「ただいま。鍛冶ギルドの依頼ができないと、資金繰りにめどが立たないからね。さすがに完成させるよ。」

 デイジーが食堂スペースで出迎えてくれた。
 まだ昼食の時間にはだいぶ早いので、店も常連さんがお茶をしに来ている感じだ。
 かくいうデイジーもお茶を楽しんでいたみたいだけど。
 というか、さすがにだらけ過ぎじゃない?
 テーブルに突っ伏しながらお茶飲むって器用過ぎるでしょ?
 ポールも咎めようよ?

「ただいまみんな。何か変わったことはあった?」
「お帰りカイト。特にはなかったな。」

 ポールもリサもまったり時間を過ごせたようで、大分リラックスできたようだ。
 リサはコクコクと首を縦に振ってポールを首肯していた。
 せめて言葉で伝えてほしいんだけど……それはおいおいだね。
 それよりも昨日の今日なので心配していたけど、それほどやわではないようだ。
 少しだけ安心したよ。

「お屋形様。お帰りなさいませ。」

 一足先に戻ってきていたワカタケも挨拶にやってきた。
 どうやら奥の部屋でハバナの教育を行っていたみたいだ。
 奥からハバナの呻き声が聞こえて来た。
 ワカタケ……ほどほどにね?

「ただいま。お使い助かったよ。」
「お気になさらずに。お屋形様はこの後ガンテツ様・ライラ様の店舗へ向かわれるのですね?私は引き続きハバナの教育を行っております。何かございましたら念話でお知らせください。」

 そう言うと、ワカタケは俺たちに一礼して店の奥へと引っ込んで行った。
 そのすぐ後からハバナの呪詛が聞こえてきたが、気にしたら負けだ!!
 頑張れハバナ!!

 皆も物凄く可哀想な視線を店の奥に向けているので、同じように思っているんだろうな。

「そうだ、レティシアはいるかい?」

 俺がレティシアを探す為に店を見回していると、慌てた様子でレティシアが厨房から姿を現した。
 どうやら昼用の仕込み作業をしていたみたいだった。

「お帰りなさいませ、ご主人様。お戻りだとは気が付かず申し訳ありません。」

 レティシアは慌てた様子で、俺に頭を下げて来た。
 俺としては気にしていないんだけど、メイドという立場を崩す気はない様で、そのような態度になってしまったんだろうな。

「気にしてないから問題ないよ。それよりもさ、少し相談があるんだけど良いかな?」
「なんでしょうか?」

 俺からの相談と言われ、何が何だか分からないようで、かわいらしく小首をかしげていた。
 その姿にノックアウトされた人物が一名いるが、気にしてはいけない。
 まあ、その人物が話さなきゃならん事だとは思うんだけどね。

「実はさ、部屋を一室礼拝堂にしてほしいってナンディーから話が有ってね、そこにレティシアのネックレスを御神体として納めたいそうだ。警備も魔道具を使って厳重にするから問題ないと思うけど……良いかな?」

 レティシアはその話を聞いて、一瞬で誰が要請したか理解したようだ。
 物凄く冷たい目でナンディーを睨み付けていた。
 しかし、そんな目線にも臆することなくナンディーはレティシアに跪いている。
 本当にナンディーのハートの強さはやばいな。

「レティシア様。どうか、どうかお許しください!!何人たりともレティシア様の御本尊に触れさせたりは致しません!!」
「ナンディーさん、何度言ったら分かってもらえるんですか!?私はあくまでも守護精霊です!!女神をやるつもりはありませんよ!!」

 あれからずっとナンディーはレティシアに祈りを捧げているようだ。
 そのたびに、レティシアの女神としての力が徐々にではあるが強化されているようだった。
 たまにレティシアがまんざらでもないかなって顔をしているときがあるので、これがツンデレというやつか!?なんて思ったりもしているんだよね。

「正直さ、レティシアの本体の警備についてはどうするか迷っていたんだ。ただ、礼拝堂に魔導具で警備すればそれも解決するなって思ったりもしてる。どうかな?」
「ご主人様。その言い方はずるいです……」

 そう言うとレティシアはうつむいてしまった。
 だが俺は見ていた……、その顔は物凄く照れてるってことを。
 本当は女神やりたいけど、恥ずかしくてできませんってありありと顔に書いてあったからね。
 と言う事で俺は主権限で礼拝堂を作ることを宣言した。
 その宣言を聞いたナンディーは、いまにも踊り出しそうになるのをぐっと堪えていたけれど、嬉しさが爆発しそうになってるのが良く分かった。

「じゃあ、レティシアの件はこれでいいとして、次はガンテツさんとライラさんのところだね。行ってみよっか。」

 俺はそう言って席を立つと、皆も同じように席を立った。
 レティシアや、厨房から出て来たキキョウに見送られながら、俺たちはガンテツさんの店に向かって行った。
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