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第1章 進化の始まり
011 成長するステータス
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基本情報
氏名 :中村 剣斗
年齢 :35歳
職業 :無職
称号 :無職
ステータス
レベル :2(1UP)
EXP : 0/ 2
HP :100/101(1UP)
SP : 10/ 10
体力 :30(+5)
力 :21(1UP)(+1)
知力 :15
精神力 :11(1UP)
魅力 : 5
幸運 :20
任意ステータス振り分けポイント残:10
スキル
スキル名:世界共通言語 レベル無し
インベントリ レベル1
スキルクリエイター レベル1
剣 レベル1(NEW)
剣術 レベル1(NEW)
盾 レベル1(NEW)
装備
頭 :なし
胴体 :プロテクター(体力+1)
腕 :プロテクター(体力+1)
腰 :プロテクター(体力+1)
下半身 :プロテクター(体力+1)
足 :ブーツ
右手 :ショートソード(力+2)
左手 :ラウンドシールド(体力+1)
装飾品 :なし
ーーーーーーーーーー
ステータス画面を確認すると、数値が少しづつだけど上がっていた。
そしてその中に見覚えのない項目が増えていた。
EXPと任意ステータス振り分けポイント残:10だ。
「一ノ瀬さん。レベルが1上がりました。そして、EXPって項目が増えたんですが、これって何ですか?」
僕の質問に気が付いた一ノ瀬さんはパチパチと手を鳴らし、にこやかに笑みを浮かべていた。
「おめでとうございます。EXPとは経験値のようなものと思ってください。それが一定値たまるとレベルが上がる仕組みのようです。モンスターを倒すともらえます。ただし、これはまだ観測中ですが1レベル上がる事に必要経験値が二乗で増えていきます。レベル1から2へはEXP1で上がります。ただ2から3だとEXPが2。3から4だとEXPが4。4から5だとEXPが8という風な具合です。」
それを聞いたみんなは、「それならすぐに上がるんじゃないか」と考えた。
しかし、ここでふと桃子さんが何かに気が付いたみたいだった。
「あの~これって…かなり厄介じゃないんでしょうか……。あくまで私が覚えてる範囲ですが……レベル20から21に上がるのに必要な経験値って104万8576ってことになりますよ?」
そうか、最初は小さいからいいけど、後になればなるほど、経験値がバク上がりしていくのか。
周りのみんなもそれに気が付いて、少し慌てた様子を見せていた。
「それについてはレベル10までは2倍で増えていくことは確認できています。11以降はおそらく1.75倍程度だと思います。それについても現在研究中です。」
一ノ瀬さんは桃子さんの問いに思い出しながら答えてくれた。
それでも1・75倍……
かなりの数字になりそうだな……
「ちなみに、スライムってEXPはいくつなんですか?」
「EXPは計測上1です。」
一ノ瀬さんの言葉に全員が絶句した…
つまり、レベルを上げるのは途中から至難の業なのだ。
「そういえば中村さん。EXP以外にポイントありませんでしたか?」
「任意ステータス振り分けポイント残:10っていうのですか?」
一ノ瀬さんの質問に慌てて答えると、任意ステータス振り分けポイント残について一ノ瀬さんが説明をしてくれた。
「そのポイントは自分のステータスに任意で振り分けが可能です。レベルアップごとに10ポイント貰えるというのが共通認識です。つまりはですね。レベルアップの時に強制で上がるステータスのほかに、自分で上げられるステータスが10ポイントあるということです。ただし、このポイントもいつまでもらえるのか、そして数値の変動はあるのかは検証中です。」
なるほど、それなら何とかなるかもしれない。
後は僕のスキルがこれにどう作用するのか……
それが一番の問題だったりするんだけど、それを試すほど余裕はなかったりする。
「それじゃあ、みなさん。気を取り直して、スライム討伐を続けましょう。」
一ノ瀬さんに促された僕たちはさらに探索を続けた。
探索著中でゴブリンという人型怪異にも遭遇した。
事前情報通り、緑色の小人で、その顔は醜悪極まりなかった。
なぜか一目で嫌悪感を抱き、すぐにでも討伐してしまおうと焦りが生まれてしまった。
みんなも同様だったようで、すぐに一ノ瀬さんに止められてしまった。
ただ、戦闘についてはそのおかげもあり、討伐には忌避感が生まれなかった。
人型を切り捨てたりしたのにもかかわらず、罪悪感が皆無だった。
そして地面に残るドロップアイテム……
【腰布】
これについてどうしようかと、皆でもめにもめた。
誰しもが自分のインベントリの中に収納したくはなかったからだ。
そして出た結論は、満場一致で放置……
どこからともなく吹いた一陣の風に、その腰布はダンジョンを舞ってどこかへ行ってしまったようだ……
それからしばらく第1層を探索した僕たちは、それぞれのステータスを確認しなおした。
ーーーーーーーーーー
基本情報
氏名 :中村 剣斗(なかむら けんと)
年齢 :35歳
職業 :無職
称号 :無職
ステータス
レベル :4(2UP)
EXP : 0/ 8
HP : 82/103(2UP)
SP : 10/ 10
体力 :32(2UP)(+5)
力 :23(2UP)(+1)
知力 :15
精神力 :11
魅力 : 5
幸運 :20
任意ステータス振り分けポイント残:30
スキル
スキル名:世界共通言語 レベル無し
インベントリ レベル1
スキルクリエイター レベル1
剣 レベル1
剣術 レベル1
盾 レベル1
装備
頭 :なし
胴体 :プロテクター(体力+1)
腕 :プロテクター(体力+1)
腰 :プロテクター(体力+1)
下半身 :プロテクター(体力+1)
足 :ブーツ
右手 :ショートソード(力+2)
左手 :ラウンドシールド(体力+1)
装飾品 :なし
ーーーーーーーーーー
第1層である程度モンスターを倒した。
EXPはパーティーで等分されるらしく、しかも切り上げでもらえた。
スライムを6人で倒すとEXPが1上昇したのだ。
その後、ゴブリンと遭遇戦を行って、経験時上昇を見たら……EXP1。
一ノ瀬さんに確認したら、ゴブリンのEXPは観測上2らしく、2を6で割ったら結果1になるということだった。
それと、一ノ瀬さんの経験上振り分けポイントは基本残しておいたほうがいいそうだ。振り分けをし直すことができなので、必要な時振ったほうが効率的だというのが、今自衛隊内での常識らしい。
その為僕たちは振り分けずに残してある。
第2層に降りた僕たちはさすがに驚いた。
スライムが4~6匹固まって移動していた。
僕たちに気が付いたのか、いきなり襲い掛かってきた。どうやら、第1層に比べてかなり攻撃的になってきている。
慌てた僕たちは一ノ瀬さんの喝のおかげで、体制を立て直し迎撃した。
龍之介君が前方でスライムを食い止めると、後ろから、桃子ちゃん・遠藤君・由貴乃さんが遠距離攻撃を開始し、3匹のスライムが霧に変わった。
僕も龍之介君の脇をすり抜けて、スライム1匹を撃破。
龍之介君も自分が跳ね返したスライムを切り捨てたので、残り1……
と思ったら、いつの間にか現れた福田君が倒していた……
いつの間に?
出だしが怪しかったけど、何とかなったので一安心だ。
ステータスを確認すると
ーーーーーーーーーー
EXP:1/8
ーーーーーーーーーー
スライム6匹を6人で倒したから結果EXP1。
確かにこれは大変な作業になりそうな予感がした。
スライム討伐の後、時間的にあと1戦くらいだと一ノ瀬さんに告げられ、洞窟を探していた。
すると、斥候に出ていた福田君が進行停止の合図を送ってきた。
ハンドサインで『角右折後、10m先、モンスター視認、数4、ゴブリン』と教えてくれた。
福田君はそのまま気配を消して行動を開始した。
僕たちも慎重に行動を開始し、先制攻撃を仕掛けた。
スライムの時と同じく、龍之介君が最前線に陣取りその大きな盾で防御を固めた。
次に魔法・弓での遠距離攻撃。
後に僕と福田君、龍之介君で接近戦を行い難なく討伐完了できた。
これで、今日のダンジョン体験は終了となった。
僕たちは、そのまま第2層を出て、第1層を抜け地上へと帰還したのだった。
氏名 :中村 剣斗
年齢 :35歳
職業 :無職
称号 :無職
ステータス
レベル :2(1UP)
EXP : 0/ 2
HP :100/101(1UP)
SP : 10/ 10
体力 :30(+5)
力 :21(1UP)(+1)
知力 :15
精神力 :11(1UP)
魅力 : 5
幸運 :20
任意ステータス振り分けポイント残:10
スキル
スキル名:世界共通言語 レベル無し
インベントリ レベル1
スキルクリエイター レベル1
剣 レベル1(NEW)
剣術 レベル1(NEW)
盾 レベル1(NEW)
装備
頭 :なし
胴体 :プロテクター(体力+1)
腕 :プロテクター(体力+1)
腰 :プロテクター(体力+1)
下半身 :プロテクター(体力+1)
足 :ブーツ
右手 :ショートソード(力+2)
左手 :ラウンドシールド(体力+1)
装飾品 :なし
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ステータス画面を確認すると、数値が少しづつだけど上がっていた。
そしてその中に見覚えのない項目が増えていた。
EXPと任意ステータス振り分けポイント残:10だ。
「一ノ瀬さん。レベルが1上がりました。そして、EXPって項目が増えたんですが、これって何ですか?」
僕の質問に気が付いた一ノ瀬さんはパチパチと手を鳴らし、にこやかに笑みを浮かべていた。
「おめでとうございます。EXPとは経験値のようなものと思ってください。それが一定値たまるとレベルが上がる仕組みのようです。モンスターを倒すともらえます。ただし、これはまだ観測中ですが1レベル上がる事に必要経験値が二乗で増えていきます。レベル1から2へはEXP1で上がります。ただ2から3だとEXPが2。3から4だとEXPが4。4から5だとEXPが8という風な具合です。」
それを聞いたみんなは、「それならすぐに上がるんじゃないか」と考えた。
しかし、ここでふと桃子さんが何かに気が付いたみたいだった。
「あの~これって…かなり厄介じゃないんでしょうか……。あくまで私が覚えてる範囲ですが……レベル20から21に上がるのに必要な経験値って104万8576ってことになりますよ?」
そうか、最初は小さいからいいけど、後になればなるほど、経験値がバク上がりしていくのか。
周りのみんなもそれに気が付いて、少し慌てた様子を見せていた。
「それについてはレベル10までは2倍で増えていくことは確認できています。11以降はおそらく1.75倍程度だと思います。それについても現在研究中です。」
一ノ瀬さんは桃子さんの問いに思い出しながら答えてくれた。
それでも1・75倍……
かなりの数字になりそうだな……
「ちなみに、スライムってEXPはいくつなんですか?」
「EXPは計測上1です。」
一ノ瀬さんの言葉に全員が絶句した…
つまり、レベルを上げるのは途中から至難の業なのだ。
「そういえば中村さん。EXP以外にポイントありませんでしたか?」
「任意ステータス振り分けポイント残:10っていうのですか?」
一ノ瀬さんの質問に慌てて答えると、任意ステータス振り分けポイント残について一ノ瀬さんが説明をしてくれた。
「そのポイントは自分のステータスに任意で振り分けが可能です。レベルアップごとに10ポイント貰えるというのが共通認識です。つまりはですね。レベルアップの時に強制で上がるステータスのほかに、自分で上げられるステータスが10ポイントあるということです。ただし、このポイントもいつまでもらえるのか、そして数値の変動はあるのかは検証中です。」
なるほど、それなら何とかなるかもしれない。
後は僕のスキルがこれにどう作用するのか……
それが一番の問題だったりするんだけど、それを試すほど余裕はなかったりする。
「それじゃあ、みなさん。気を取り直して、スライム討伐を続けましょう。」
一ノ瀬さんに促された僕たちはさらに探索を続けた。
探索著中でゴブリンという人型怪異にも遭遇した。
事前情報通り、緑色の小人で、その顔は醜悪極まりなかった。
なぜか一目で嫌悪感を抱き、すぐにでも討伐してしまおうと焦りが生まれてしまった。
みんなも同様だったようで、すぐに一ノ瀬さんに止められてしまった。
ただ、戦闘についてはそのおかげもあり、討伐には忌避感が生まれなかった。
人型を切り捨てたりしたのにもかかわらず、罪悪感が皆無だった。
そして地面に残るドロップアイテム……
【腰布】
これについてどうしようかと、皆でもめにもめた。
誰しもが自分のインベントリの中に収納したくはなかったからだ。
そして出た結論は、満場一致で放置……
どこからともなく吹いた一陣の風に、その腰布はダンジョンを舞ってどこかへ行ってしまったようだ……
それからしばらく第1層を探索した僕たちは、それぞれのステータスを確認しなおした。
ーーーーーーーーーー
基本情報
氏名 :中村 剣斗(なかむら けんと)
年齢 :35歳
職業 :無職
称号 :無職
ステータス
レベル :4(2UP)
EXP : 0/ 8
HP : 82/103(2UP)
SP : 10/ 10
体力 :32(2UP)(+5)
力 :23(2UP)(+1)
知力 :15
精神力 :11
魅力 : 5
幸運 :20
任意ステータス振り分けポイント残:30
スキル
スキル名:世界共通言語 レベル無し
インベントリ レベル1
スキルクリエイター レベル1
剣 レベル1
剣術 レベル1
盾 レベル1
装備
頭 :なし
胴体 :プロテクター(体力+1)
腕 :プロテクター(体力+1)
腰 :プロテクター(体力+1)
下半身 :プロテクター(体力+1)
足 :ブーツ
右手 :ショートソード(力+2)
左手 :ラウンドシールド(体力+1)
装飾品 :なし
ーーーーーーーーーー
第1層である程度モンスターを倒した。
EXPはパーティーで等分されるらしく、しかも切り上げでもらえた。
スライムを6人で倒すとEXPが1上昇したのだ。
その後、ゴブリンと遭遇戦を行って、経験時上昇を見たら……EXP1。
一ノ瀬さんに確認したら、ゴブリンのEXPは観測上2らしく、2を6で割ったら結果1になるということだった。
それと、一ノ瀬さんの経験上振り分けポイントは基本残しておいたほうがいいそうだ。振り分けをし直すことができなので、必要な時振ったほうが効率的だというのが、今自衛隊内での常識らしい。
その為僕たちは振り分けずに残してある。
第2層に降りた僕たちはさすがに驚いた。
スライムが4~6匹固まって移動していた。
僕たちに気が付いたのか、いきなり襲い掛かってきた。どうやら、第1層に比べてかなり攻撃的になってきている。
慌てた僕たちは一ノ瀬さんの喝のおかげで、体制を立て直し迎撃した。
龍之介君が前方でスライムを食い止めると、後ろから、桃子ちゃん・遠藤君・由貴乃さんが遠距離攻撃を開始し、3匹のスライムが霧に変わった。
僕も龍之介君の脇をすり抜けて、スライム1匹を撃破。
龍之介君も自分が跳ね返したスライムを切り捨てたので、残り1……
と思ったら、いつの間にか現れた福田君が倒していた……
いつの間に?
出だしが怪しかったけど、何とかなったので一安心だ。
ステータスを確認すると
ーーーーーーーーーー
EXP:1/8
ーーーーーーーーーー
スライム6匹を6人で倒したから結果EXP1。
確かにこれは大変な作業になりそうな予感がした。
スライム討伐の後、時間的にあと1戦くらいだと一ノ瀬さんに告げられ、洞窟を探していた。
すると、斥候に出ていた福田君が進行停止の合図を送ってきた。
ハンドサインで『角右折後、10m先、モンスター視認、数4、ゴブリン』と教えてくれた。
福田君はそのまま気配を消して行動を開始した。
僕たちも慎重に行動を開始し、先制攻撃を仕掛けた。
スライムの時と同じく、龍之介君が最前線に陣取りその大きな盾で防御を固めた。
次に魔法・弓での遠距離攻撃。
後に僕と福田君、龍之介君で接近戦を行い難なく討伐完了できた。
これで、今日のダンジョン体験は終了となった。
僕たちは、そのまま第2層を出て、第1層を抜け地上へと帰還したのだった。
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