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第1章 進化の始まり
012 帰還後の反省会と今後
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僕たちは地上に出ると、近くの施設へと移動した。
簡易買取所と、ミーティングルームが設置されていた。出てきたパーティーが各々を引率してくれた自衛隊員に今回についてのアドバイスなどをもらっていた。
僕たちも一室を借りて反省会を行っていた。
「うん、みんな安定して討伐できていますね。これなら問題ないでしょう。合格です。」
そういうと一ノ瀬さんは拍手を送ってくれた。
みんななんだかんだで照れ笑いをしていた。
それから個人個人の良い点や改善点を指摘してくれた。
「福田君、君の索敵能力と、隠密能力はかなりいいですね。このまま成長してくれたら、自衛隊に雇いたいくらいです。」
「龍之介君はその安定度合いがある意味足を引っ張るかもしれませんね。今みたいに弱い相手や、遅い相手には通用しますが、素早い狼型には注意してください。横からの攻撃にどう対処するかが課題です。」
「後方3名は見事です。特に問題も見られませんでしたし、そのまま長所を伸ばしてください。」
みんなの評価を終えると、最後は僕の番になった。僕は生唾を飲み込むと一ノ瀬さんの言葉を待った。
「最後に中村さん。もしかすると、あなたは才能がないかもしれません。見ていた感じ、スキル成長していませんよね?このダンジョンであれば問題ないかもしれませんが、上位ランクのダンジョンは厳しくなるかもしれません。それも鑑みて、今後の探索者活動を行ってください。死んでしまっては意味がありませんから。」
一ノ瀬さんの表情はとても心配してくれていることが伝わってきた。
僕は一ノ瀬さんの評価について何となくだがわかっていた。事実、みんな何かしらのスキルがレベル2へと上がっていた。僕だけ成長が見られなかったのだ。
みんなはなんだか申し訳なさそうな表情で僕を見ていたが、みんなのせいではないので「大丈夫だよ。」と伝えると、やはり苦笑いされてしまった。
ミーティングを終えた僕たちは今回得たものの換金をしに買取所へ向かった。
買取所には換金レートが掲げられていた。
魔石関係
魔石(極小)…… 500円
魔石(小) …… 1000円
魔石(中) …… 10000円
魔石(大) …… 100000円~
魔石(特大)……1000000円~
属性魔石 …… 各種2倍
複合属性魔石… 1属性毎に2倍※3属性の場合2の3乗。
アイテム(素材)
スライムゼリー(青) …… 100円
ゴブリンの腰布 …… 買い取り不可
ゴブリンのこん棒 …… 200円
ゴブリンの骨関連 …… 買い取り不可
僕たちに必要な部分だと、こんな感じになる。ここでもゴブリン嫌われているな~。
今所有しているのは、魔石が極小×4とゼリーが4だ。
合計金額は……2400円。一人頭400円になった。
一ノ瀬さん曰く、第3層以降でやっと稼げるそうだ。
特に今は第1層2層ともに、初心者がかなりの人数で探索しているから、素材がだぶついてきているのが原因みたいだ。
まだ第3層へアタックしている探索者が多くないから、早めに第3層へ行けるようにするのが、これからの課題らしい。
ただ、命を粗末にするなと念を押されたのは当然のことだった。
夕方、これで講習カリキュラムがすべて完了し、晴れて僕は探索者になった。
ライセンスカードは後日発行され、自宅へ郵送されるとのことだった。
僕は疲れた体に鞭打って、帰宅後そのまま寝てしまった。
講習会の翌日。
僕は疲れすぎていたようで、気が付いたら朝の8時を過ぎていた。
何度か妹が起こしに来たらしいが、全く起きなかったらしい。
それだけ疲れていたのかな?
「お兄ちゃん、講習会どうだった?」
「まぁ、まぁってとこだな。お前はどうだったんだ?」
そういうと妹はなぜか、うつむいてしまった。
探索はうまくいかなかったんだろうか……
すると妹はクスクス笑い出して、最後はゲラゲラ腹を抱えて笑い始めた。
それを見た僕は、何があったのかサッパリわからなかった。
妹はひとしきり笑い終えると、涙目になりながら土日について教えてくれた。
土曜日は連帯確認の為、第2層を探索。
時間が遅くなるといけないからと、切りの良いところで地上に帰還。
換金したら、その日の稼ぎが一人頭1000円でかなりショック。
少ししょげていたら、講習会の時お世話になった自衛官に会って相談に乗ってもらった。
自衛官曰く、妹たちに実力なら第3層行けるそうだ。
日曜日は第3層へ行くことにした。
その自衛官もとてもいい人で、念のため同行してくれることになった。
第3層を一日探索した結果……
なんと一人頭20000円を超えた。
という感じだったらしい。
妹のパーティーは初心者組でも上位に入る実力があるそうで、自衛官からも太鼓判を押されたって自慢してた。
さすがに2日連続でアタックするとつらくなるから、火・木・土で潜ろうと話し合いで決まったそうな。
一週間でおおよそ6万。
一か月で24万前後と考えるとそりゃ笑いたくなるよなって思えた。
まあ、あくまでも概算というところだけど、それでもかなりの稼ぎにはなるみたいだった。
僕がアタックできるのはおそらく今週末からだから、それまでにいろいろ確認していこうと思った。
その前に……僕……ソロじゃね?
き、気にしたら負けか……
あ、あれだ……ダンジョンの入り口でメンバー募集すれば……
よし、まずはスキルの確認からだ。
「スキルクリエイター起動。」
スマホの画面に文字が表示された
『スキル【スキルクリエイターレベル1】を使用しますか?』
もちろんYESだ。
『作成可能スキルを表示します。』
・魔法系▼
・クラフト系▼
・武器系▼
・武術系▼
・強化系▼
・攻撃系▼
・防御系▼
・その他▼
どれからにしようかな……
とりあえず上から順番に触ってみた
『規定レベル以下のため使用できません。』
ちょっと待て、まさか……
ほとんど触れませんでした……
唯一強化系だけが触れたので、中を確認してみた。
強化系
≪アクティブスキル≫
身体強化 :一時的に自身の肉体性能を上げる。レベル×1% 効果時間レベル×1分 SP:5 レベル:3
部位強化 :体の一部を強化する。身体強化より強力。レベル×2% 効果時間レベル×1分 SP:3 レベル:2
≪パッシブスキル≫
各種耐性 :阻害効果への耐性。毒・麻痺・デバフ等。レベル×1% レベル:2
切断 :切断能力の上昇。レベル×1% レベル:1
打撃 :打撃能力の上昇。レベル×1% レベル:1
衝撃 :衝撃能力の上昇。レベル×1% レベル:1
今見れるのはこれだけみたいだ。
どれにしようか悩んでると、スキルクリエイターの下に何かあるのに気が付いた。
【スキルアップグレード】:レベルを生贄にスキルレベルを上げる。または上位互換スキルに変更できる。
という項目が増えていた。
説明を見て驚愕した……スキルレベルが上がらない理由……原因はこいつか……
確認作業はここまでかな……
僕は思い切ってついにスキルクリエイターを使用してみることにした。
強化系
≪アクティブスキル≫
身体強化 :一時的に自身の肉体性能を上げる。レベル×1% 効果時間レベル×1分 SP:5 レベル:3
部位強化 :体の一部を強化する。身体強化より強力。レベル×2% 効果時間レベル×1分 SP:3 レベル:2
≪パッシブスキル≫
各種耐性 :阻害効果への耐性。毒・麻痺・デバフ等。レベル×1% レベル:2
切断 :切断ダメージの上昇。レベル×1% レベル:1
打撃 :打撃ダメージの上昇。レベル×1% レベル:1
衝撃 :衝撃ダメージの上昇。レベル×1% レベル:1
どれにしようか……
今僕に必要なのは、一人で生きて帰ってこれることだから……
よし、【身体強化】を覚えよう。今レベル4なので覚えられるはずだ……
ぽちっと
ボタンを押すと、僕の体から黒い靄がスマホに吸い込まれていったんだ。
そしたら、体がいきなり重さを感じるようになった。
ステータスを見て驚愕してしまった……
ーーーーーーーーーー
基本情報
氏名 :中村 剣斗
年齢 :35歳
職業 :無職
称号 :無職
ステータス
レベル :1
EXP : 0/ 1
HP :100/100
SP : 10/ 10
体力 :30
力 :20
知力 :15
精神力 :10
魅力 : 5
幸運 :20
任意ステータス振り分けポイント残:30
スキル
スキル名:世界共通言語 レベル無し
インベントリ レベル1
スキルクリエイター レベル1
スキルアップグレード レベル1
剣 レベル1
剣術 レベル1
盾 レベル1
身体強化 レベル1(レベル3以下の為封印)
装備
頭 :なし
胴体 :トレーナー
腕 :なし
腰 :トレーナー
下半身 :なし
足 :スニーカー
装飾品 :なし
ーーーーーーーーーー
ステータス初期化だと!!
まじかよ……
しかもとったスキル……封印って……使えないの……?
まじで?
ちょっと布団で寝てきます……
ーーーーーーーーーー
現実逃避が終わり、僕は改めてステータスを見てみた。
よく見るとおかしな点があった……
任意ステータス振り分けポイント残:30
使ってなかったポイントがそのまま残ってる……
つまりは……僕は強くなれる?
待て待て待て待て……
それを考えるのは早計だ…
まずは一度レベルを上げて、もう一度別のスキルをとってから確認しよう…
僕の手は自然に震えていた。
恐怖からか、驚きからか……このスキルの真価はまだわからない……
でも外れスキルじゃないことだけは確かだ。
探索許可証が到着次第、すぐにダンジョン探索を開始しよう。
あと、周りにばれないようにしないと。
それから僕は次のダンジョン探索に向けて行動を開始した。
訓練施設の訓練場を借りて、剣を振ったりほかの武器を使ってみたり。
スキルを使わずにとれるスキルを習得できるよう努力していった。
数日後待ちに待った探索許可証が手元に届いた。
これで晴れて僕は探索者となったのだった。
簡易買取所と、ミーティングルームが設置されていた。出てきたパーティーが各々を引率してくれた自衛隊員に今回についてのアドバイスなどをもらっていた。
僕たちも一室を借りて反省会を行っていた。
「うん、みんな安定して討伐できていますね。これなら問題ないでしょう。合格です。」
そういうと一ノ瀬さんは拍手を送ってくれた。
みんななんだかんだで照れ笑いをしていた。
それから個人個人の良い点や改善点を指摘してくれた。
「福田君、君の索敵能力と、隠密能力はかなりいいですね。このまま成長してくれたら、自衛隊に雇いたいくらいです。」
「龍之介君はその安定度合いがある意味足を引っ張るかもしれませんね。今みたいに弱い相手や、遅い相手には通用しますが、素早い狼型には注意してください。横からの攻撃にどう対処するかが課題です。」
「後方3名は見事です。特に問題も見られませんでしたし、そのまま長所を伸ばしてください。」
みんなの評価を終えると、最後は僕の番になった。僕は生唾を飲み込むと一ノ瀬さんの言葉を待った。
「最後に中村さん。もしかすると、あなたは才能がないかもしれません。見ていた感じ、スキル成長していませんよね?このダンジョンであれば問題ないかもしれませんが、上位ランクのダンジョンは厳しくなるかもしれません。それも鑑みて、今後の探索者活動を行ってください。死んでしまっては意味がありませんから。」
一ノ瀬さんの表情はとても心配してくれていることが伝わってきた。
僕は一ノ瀬さんの評価について何となくだがわかっていた。事実、みんな何かしらのスキルがレベル2へと上がっていた。僕だけ成長が見られなかったのだ。
みんなはなんだか申し訳なさそうな表情で僕を見ていたが、みんなのせいではないので「大丈夫だよ。」と伝えると、やはり苦笑いされてしまった。
ミーティングを終えた僕たちは今回得たものの換金をしに買取所へ向かった。
買取所には換金レートが掲げられていた。
魔石関係
魔石(極小)…… 500円
魔石(小) …… 1000円
魔石(中) …… 10000円
魔石(大) …… 100000円~
魔石(特大)……1000000円~
属性魔石 …… 各種2倍
複合属性魔石… 1属性毎に2倍※3属性の場合2の3乗。
アイテム(素材)
スライムゼリー(青) …… 100円
ゴブリンの腰布 …… 買い取り不可
ゴブリンのこん棒 …… 200円
ゴブリンの骨関連 …… 買い取り不可
僕たちに必要な部分だと、こんな感じになる。ここでもゴブリン嫌われているな~。
今所有しているのは、魔石が極小×4とゼリーが4だ。
合計金額は……2400円。一人頭400円になった。
一ノ瀬さん曰く、第3層以降でやっと稼げるそうだ。
特に今は第1層2層ともに、初心者がかなりの人数で探索しているから、素材がだぶついてきているのが原因みたいだ。
まだ第3層へアタックしている探索者が多くないから、早めに第3層へ行けるようにするのが、これからの課題らしい。
ただ、命を粗末にするなと念を押されたのは当然のことだった。
夕方、これで講習カリキュラムがすべて完了し、晴れて僕は探索者になった。
ライセンスカードは後日発行され、自宅へ郵送されるとのことだった。
僕は疲れた体に鞭打って、帰宅後そのまま寝てしまった。
講習会の翌日。
僕は疲れすぎていたようで、気が付いたら朝の8時を過ぎていた。
何度か妹が起こしに来たらしいが、全く起きなかったらしい。
それだけ疲れていたのかな?
「お兄ちゃん、講習会どうだった?」
「まぁ、まぁってとこだな。お前はどうだったんだ?」
そういうと妹はなぜか、うつむいてしまった。
探索はうまくいかなかったんだろうか……
すると妹はクスクス笑い出して、最後はゲラゲラ腹を抱えて笑い始めた。
それを見た僕は、何があったのかサッパリわからなかった。
妹はひとしきり笑い終えると、涙目になりながら土日について教えてくれた。
土曜日は連帯確認の為、第2層を探索。
時間が遅くなるといけないからと、切りの良いところで地上に帰還。
換金したら、その日の稼ぎが一人頭1000円でかなりショック。
少ししょげていたら、講習会の時お世話になった自衛官に会って相談に乗ってもらった。
自衛官曰く、妹たちに実力なら第3層行けるそうだ。
日曜日は第3層へ行くことにした。
その自衛官もとてもいい人で、念のため同行してくれることになった。
第3層を一日探索した結果……
なんと一人頭20000円を超えた。
という感じだったらしい。
妹のパーティーは初心者組でも上位に入る実力があるそうで、自衛官からも太鼓判を押されたって自慢してた。
さすがに2日連続でアタックするとつらくなるから、火・木・土で潜ろうと話し合いで決まったそうな。
一週間でおおよそ6万。
一か月で24万前後と考えるとそりゃ笑いたくなるよなって思えた。
まあ、あくまでも概算というところだけど、それでもかなりの稼ぎにはなるみたいだった。
僕がアタックできるのはおそらく今週末からだから、それまでにいろいろ確認していこうと思った。
その前に……僕……ソロじゃね?
き、気にしたら負けか……
あ、あれだ……ダンジョンの入り口でメンバー募集すれば……
よし、まずはスキルの確認からだ。
「スキルクリエイター起動。」
スマホの画面に文字が表示された
『スキル【スキルクリエイターレベル1】を使用しますか?』
もちろんYESだ。
『作成可能スキルを表示します。』
・魔法系▼
・クラフト系▼
・武器系▼
・武術系▼
・強化系▼
・攻撃系▼
・防御系▼
・その他▼
どれからにしようかな……
とりあえず上から順番に触ってみた
『規定レベル以下のため使用できません。』
ちょっと待て、まさか……
ほとんど触れませんでした……
唯一強化系だけが触れたので、中を確認してみた。
強化系
≪アクティブスキル≫
身体強化 :一時的に自身の肉体性能を上げる。レベル×1% 効果時間レベル×1分 SP:5 レベル:3
部位強化 :体の一部を強化する。身体強化より強力。レベル×2% 効果時間レベル×1分 SP:3 レベル:2
≪パッシブスキル≫
各種耐性 :阻害効果への耐性。毒・麻痺・デバフ等。レベル×1% レベル:2
切断 :切断能力の上昇。レベル×1% レベル:1
打撃 :打撃能力の上昇。レベル×1% レベル:1
衝撃 :衝撃能力の上昇。レベル×1% レベル:1
今見れるのはこれだけみたいだ。
どれにしようか悩んでると、スキルクリエイターの下に何かあるのに気が付いた。
【スキルアップグレード】:レベルを生贄にスキルレベルを上げる。または上位互換スキルに変更できる。
という項目が増えていた。
説明を見て驚愕した……スキルレベルが上がらない理由……原因はこいつか……
確認作業はここまでかな……
僕は思い切ってついにスキルクリエイターを使用してみることにした。
強化系
≪アクティブスキル≫
身体強化 :一時的に自身の肉体性能を上げる。レベル×1% 効果時間レベル×1分 SP:5 レベル:3
部位強化 :体の一部を強化する。身体強化より強力。レベル×2% 効果時間レベル×1分 SP:3 レベル:2
≪パッシブスキル≫
各種耐性 :阻害効果への耐性。毒・麻痺・デバフ等。レベル×1% レベル:2
切断 :切断ダメージの上昇。レベル×1% レベル:1
打撃 :打撃ダメージの上昇。レベル×1% レベル:1
衝撃 :衝撃ダメージの上昇。レベル×1% レベル:1
どれにしようか……
今僕に必要なのは、一人で生きて帰ってこれることだから……
よし、【身体強化】を覚えよう。今レベル4なので覚えられるはずだ……
ぽちっと
ボタンを押すと、僕の体から黒い靄がスマホに吸い込まれていったんだ。
そしたら、体がいきなり重さを感じるようになった。
ステータスを見て驚愕してしまった……
ーーーーーーーーーー
基本情報
氏名 :中村 剣斗
年齢 :35歳
職業 :無職
称号 :無職
ステータス
レベル :1
EXP : 0/ 1
HP :100/100
SP : 10/ 10
体力 :30
力 :20
知力 :15
精神力 :10
魅力 : 5
幸運 :20
任意ステータス振り分けポイント残:30
スキル
スキル名:世界共通言語 レベル無し
インベントリ レベル1
スキルクリエイター レベル1
スキルアップグレード レベル1
剣 レベル1
剣術 レベル1
盾 レベル1
身体強化 レベル1(レベル3以下の為封印)
装備
頭 :なし
胴体 :トレーナー
腕 :なし
腰 :トレーナー
下半身 :なし
足 :スニーカー
装飾品 :なし
ーーーーーーーーーー
ステータス初期化だと!!
まじかよ……
しかもとったスキル……封印って……使えないの……?
まじで?
ちょっと布団で寝てきます……
ーーーーーーーーーー
現実逃避が終わり、僕は改めてステータスを見てみた。
よく見るとおかしな点があった……
任意ステータス振り分けポイント残:30
使ってなかったポイントがそのまま残ってる……
つまりは……僕は強くなれる?
待て待て待て待て……
それを考えるのは早計だ…
まずは一度レベルを上げて、もう一度別のスキルをとってから確認しよう…
僕の手は自然に震えていた。
恐怖からか、驚きからか……このスキルの真価はまだわからない……
でも外れスキルじゃないことだけは確かだ。
探索許可証が到着次第、すぐにダンジョン探索を開始しよう。
あと、周りにばれないようにしないと。
それから僕は次のダンジョン探索に向けて行動を開始した。
訓練施設の訓練場を借りて、剣を振ったりほかの武器を使ってみたり。
スキルを使わずにとれるスキルを習得できるよう努力していった。
数日後待ちに待った探索許可証が手元に届いた。
これで晴れて僕は探索者となったのだった。
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