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第6章 富士攻略編
113 互いの決断
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『ケントさん、準備は完了ですか?』
「そうだね。これで大丈夫だよ。一応50人が数日食べていける分の食料は準備してもらったし。念の為の回復薬も大量に持ったから、何かあっても対応できる。」
タケシ君は、上空で【陸上自衛隊北富士駐屯地】の偵察に当たっていた。
【煉獄】も3基飛ばし、駐屯地周辺の警戒も厳重にする。
恐らく穏健派を名乗る【魔王】派、は俺の攻略を阻止してくるだろうと考えていた。
俺が相手なら、確実にそうするしな。
俺は【富士急ハイランド跡地】の基地にも、おそらくスパイが紛れ込んでいると判断していた。
時間をかければかけるほど妨害がひどくなる。
ならさっさと攻略してしまおうという判断だったのだ。
「まさかあの量の物資が全部収納されるとは……。中村さんは規格外だという事が良く分かりました。」
俺が救援作戦の準備をしていると、呆れた声を上げながら倉庫へとやってきたのは一ノ瀬さんだった。
分からないでもないけどね。
昨晩までは大量に積み上げられていた物資が今はもぬけの殻になっているんだから。
「ん?あぁ、インベントリが特別製ですからね。」
「インベントリ〝も〟でしょうに……」
深いため息を一つ付いた一ノ瀬さん。
盛大にかぶりを振っていた。
あれ?俺なんかやったの?
そんなやり取りをしつつ、黙々と作業を進め、ついには倉庫は空っぽになってしまった。
「一ノ瀬さんありがとうございます。ここまで集めるの大変でしたでしょうに。」
俺はこの物資がどうやって集められているかを考えると、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
恐らく通常の流通ルートは穏健派に抑えられており、安定して物資を仕入れる事は難しい状況にあるはずだ。
それなのにこの量の物資をかき集めた事は、並大抵の事では無い事は察しが悪い俺でもわかる。
かなり一ノ瀬さん達に無理をさせたみたいだな。
「ではこれをお持ちください。」
「これは……通行証ですね。ありがとうございます。」
俺が一ノ瀬さんに礼を言うと、一ノ瀬さんは敬礼をもって返礼とした。
気を引き締めなおした俺は、改めて【富士の樹海ダンジョン】を目指したのだった。
——————
「由貴乃さん……どうしてその名を知っているんですか?」
カイリが、由貴乃の発言について疑問を持ったのは当然だった。
なぜならば、カイリは〝ケント〟という名前しか呟いていなかったからだ。
そしてカイリなりに考えた結論は、二人が知り合いだという事だ。
「彼……、中村さんとは同期……という事になるんでしょうか。最初のダンジョンアタックの際に同じパーティーを組んでいたんです。」
由貴乃はそう答えると、言葉を濁していしまった。
その顔には、ありありと後悔の念が見て取れた。
自分が尊敬するケントの過去……
カイリは聞いて良いものかと一瞬考えたが、その返答の前に由貴乃は当時の事を語り始めた。
それは独白に近く、いまだに後悔の念にとらわれていることが良く分かった。
それと同時にカイリには怒りが込み上げてきた。
自分が尊敬するケントに対して、何たる仕打ちかと……
ギシりと音が鳴るかの如く、奥歯をかみしめるカイリ。
怒りに今にも暴れだしそうになるのをぐっとこらえていた。
「團さん……。どうしてケントさんを外したんですか?」
アスカは鮮血がにじむカイリの手をそっと包み込み、その握りこぶしをほぐしていく。
やはり傷が出来ていたかと感じながら、【回復魔法】を施していく。
その行為とは別に、由貴乃への問いかけは続く。
「ケントさんは一人強くなるために努力をしていました。」
アスカもまた、ケントの努力を見てきた。
自分たちが休息している間も、少しでも強くなるために陰で努力していたのだ。
だからこそアスカは、敬愛では無く尊敬をもってケントに好意を抱いていた。
それは、年の離れたお兄ちゃんのような存在に感じていた。
「この命の価値が軽くなってしまった世界で、一人もがき苦しんでいました。」
アスカから紡がれる言葉に、團姉弟は言葉を失ってしまった。
ただただアスカからの言葉を受け止めるだけで精いっぱいになっていた。
「だから私たちはケントさんを尊敬しています。私たちを守ってくれたから……」
「……」
團姉弟が決断した事は、別段おかしい事では無かった。
パーティーを組む際に、リスクを極力排除するのは、至極当然の事だ。
團姉弟……『難攻不落の城壁』のメンバーからすれば、当然と言えば当然の事でもあった。
しかし、外される方からすれば、それは〝追放〟と何ら変わらない行為である。
ケントは当初、自分のスキルを恨んでいた。
それを知るものはいないが、察する事は出来た。
カイリ達3人もケントの言葉の端々でそれを感じ取っていた。
ケントは必ず追いつくと言っていた。
しかし、それはいまだ叶っていない。
それでもカイリ達は信じていた。
必ずケントは追いつくと。
何か確信が有った訳では無い。
強いて言えば女の勘?
「中村さんにひどい事をしたことは事実です。俺と姉さんも悩みました。でも、この世界で生きるために必要な選択だったと、今でも確信しています。」
そう答えたのは龍之介だった。
その表情は晴れ晴れとしてモノでは無かった。
申し訳なさと、悔しさと、非力と……
負の感情がごちゃ混ぜになっているかのようだった。
「中村さんがパーティーを組んだ事は、風のうわさで聞いていました。それが君たちだったというのが驚きでした。【爆炎の魔女】、【断罪の魔女】、【無慈悲なる聖女】のお三方。きっと中村さんの力なんでしょうね……」
龍之介はそう話すとうつむいてしまった。
何か考えているのか……
何を考えているのか……
カイリ達には分からなかった。
「はいはいはい!!今はそう言うのよそうよ。これからパーティーとして脱出目指さなきゃならないんだから。それは無事脱出してからでもいいよね。お嬢さん方もそれでいいでしょ?」
若干場違いではあるが、にぎやかな仲裁を始める歩。
團姉弟もカイリ達も、今置かれている状況を思い出し歩に頭を下げた。
歩も言い過ぎたと軽く謝り、今一度これからについての相談をすることとなった。
「じゃあ、フォーメーションは良いにしても、行動指針をどうするかって考えないとね。どうするよリーダー。」
歩はそう言うと、由貴乃に話を振った。
突然のリーダー呼びに、戸惑いを見せる由貴乃。
いつ決まったのかすら分からず、なし崩し的に由貴乃がリーダーとなることが決定してしまったようだった。
「では、歩さん。外の状況は変わらずですか?」
「変わらないね。強いて言えばダンジョン内の雰囲気が変わったって感じかな?空気感なんで明確には言えないけど、何かダンジョンが警戒しているって感じがする。」
相変わらず歩の話は要領を得なかった。
しかし、その真剣な表情から嘘をついているわけでは無い事は見て取れた。
それを鑑みて由貴乃はプランを考えた。
①救援を待つ
②自力脱出の為上層への階段を探す。
③一発逆転のダンジョン踏破。
どれも現実的では無かった。
①は何もしないという事だ。
するとしても、部屋の外でモンスターを狩って食料にするとかその程度しかしないという事になる。
②は行動を起こすも、今現在度の階層にいるかすらわからないのに上を目指したところで時間の浪費になりかねない。
③はリスク以外の何物でもなかった。
次の階層がラストだったとしても、勝てる見込みが全くない。
偵察もしておらず、まして物資が心もとない。
その中で強さの増していく下層を目指すなど自殺行為以外何物でもなかった。
「皆さんに提案です。上層を目指しましょう。」
由貴乃の目は決意を秘めた力強いものだった。
幸いここにはバランスよくメンバーが配置されている。
これでバランスが悪かったら考え直していたが、このメンバーなら何とかなると考えたのだ。
「黙ってここにとどまっていても待っているのは物資の枯渇です。進むにしては装備が心もとない。ならば、少しでも弱くなる上層を目指すのが自然の道理ではないでしょうか?」
「それで構いません。」
カイリは由貴乃の提案を受け入れた。
アスナとカレンも同様だ。
歩も問題無いと首肯していた。
こうして即席パーティーは上層に向けて進みだしたのであった。
「そうだね。これで大丈夫だよ。一応50人が数日食べていける分の食料は準備してもらったし。念の為の回復薬も大量に持ったから、何かあっても対応できる。」
タケシ君は、上空で【陸上自衛隊北富士駐屯地】の偵察に当たっていた。
【煉獄】も3基飛ばし、駐屯地周辺の警戒も厳重にする。
恐らく穏健派を名乗る【魔王】派、は俺の攻略を阻止してくるだろうと考えていた。
俺が相手なら、確実にそうするしな。
俺は【富士急ハイランド跡地】の基地にも、おそらくスパイが紛れ込んでいると判断していた。
時間をかければかけるほど妨害がひどくなる。
ならさっさと攻略してしまおうという判断だったのだ。
「まさかあの量の物資が全部収納されるとは……。中村さんは規格外だという事が良く分かりました。」
俺が救援作戦の準備をしていると、呆れた声を上げながら倉庫へとやってきたのは一ノ瀬さんだった。
分からないでもないけどね。
昨晩までは大量に積み上げられていた物資が今はもぬけの殻になっているんだから。
「ん?あぁ、インベントリが特別製ですからね。」
「インベントリ〝も〟でしょうに……」
深いため息を一つ付いた一ノ瀬さん。
盛大にかぶりを振っていた。
あれ?俺なんかやったの?
そんなやり取りをしつつ、黙々と作業を進め、ついには倉庫は空っぽになってしまった。
「一ノ瀬さんありがとうございます。ここまで集めるの大変でしたでしょうに。」
俺はこの物資がどうやって集められているかを考えると、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
恐らく通常の流通ルートは穏健派に抑えられており、安定して物資を仕入れる事は難しい状況にあるはずだ。
それなのにこの量の物資をかき集めた事は、並大抵の事では無い事は察しが悪い俺でもわかる。
かなり一ノ瀬さん達に無理をさせたみたいだな。
「ではこれをお持ちください。」
「これは……通行証ですね。ありがとうございます。」
俺が一ノ瀬さんに礼を言うと、一ノ瀬さんは敬礼をもって返礼とした。
気を引き締めなおした俺は、改めて【富士の樹海ダンジョン】を目指したのだった。
——————
「由貴乃さん……どうしてその名を知っているんですか?」
カイリが、由貴乃の発言について疑問を持ったのは当然だった。
なぜならば、カイリは〝ケント〟という名前しか呟いていなかったからだ。
そしてカイリなりに考えた結論は、二人が知り合いだという事だ。
「彼……、中村さんとは同期……という事になるんでしょうか。最初のダンジョンアタックの際に同じパーティーを組んでいたんです。」
由貴乃はそう答えると、言葉を濁していしまった。
その顔には、ありありと後悔の念が見て取れた。
自分が尊敬するケントの過去……
カイリは聞いて良いものかと一瞬考えたが、その返答の前に由貴乃は当時の事を語り始めた。
それは独白に近く、いまだに後悔の念にとらわれていることが良く分かった。
それと同時にカイリには怒りが込み上げてきた。
自分が尊敬するケントに対して、何たる仕打ちかと……
ギシりと音が鳴るかの如く、奥歯をかみしめるカイリ。
怒りに今にも暴れだしそうになるのをぐっとこらえていた。
「團さん……。どうしてケントさんを外したんですか?」
アスカは鮮血がにじむカイリの手をそっと包み込み、その握りこぶしをほぐしていく。
やはり傷が出来ていたかと感じながら、【回復魔法】を施していく。
その行為とは別に、由貴乃への問いかけは続く。
「ケントさんは一人強くなるために努力をしていました。」
アスカもまた、ケントの努力を見てきた。
自分たちが休息している間も、少しでも強くなるために陰で努力していたのだ。
だからこそアスカは、敬愛では無く尊敬をもってケントに好意を抱いていた。
それは、年の離れたお兄ちゃんのような存在に感じていた。
「この命の価値が軽くなってしまった世界で、一人もがき苦しんでいました。」
アスカから紡がれる言葉に、團姉弟は言葉を失ってしまった。
ただただアスカからの言葉を受け止めるだけで精いっぱいになっていた。
「だから私たちはケントさんを尊敬しています。私たちを守ってくれたから……」
「……」
團姉弟が決断した事は、別段おかしい事では無かった。
パーティーを組む際に、リスクを極力排除するのは、至極当然の事だ。
團姉弟……『難攻不落の城壁』のメンバーからすれば、当然と言えば当然の事でもあった。
しかし、外される方からすれば、それは〝追放〟と何ら変わらない行為である。
ケントは当初、自分のスキルを恨んでいた。
それを知るものはいないが、察する事は出来た。
カイリ達3人もケントの言葉の端々でそれを感じ取っていた。
ケントは必ず追いつくと言っていた。
しかし、それはいまだ叶っていない。
それでもカイリ達は信じていた。
必ずケントは追いつくと。
何か確信が有った訳では無い。
強いて言えば女の勘?
「中村さんにひどい事をしたことは事実です。俺と姉さんも悩みました。でも、この世界で生きるために必要な選択だったと、今でも確信しています。」
そう答えたのは龍之介だった。
その表情は晴れ晴れとしてモノでは無かった。
申し訳なさと、悔しさと、非力と……
負の感情がごちゃ混ぜになっているかのようだった。
「中村さんがパーティーを組んだ事は、風のうわさで聞いていました。それが君たちだったというのが驚きでした。【爆炎の魔女】、【断罪の魔女】、【無慈悲なる聖女】のお三方。きっと中村さんの力なんでしょうね……」
龍之介はそう話すとうつむいてしまった。
何か考えているのか……
何を考えているのか……
カイリ達には分からなかった。
「はいはいはい!!今はそう言うのよそうよ。これからパーティーとして脱出目指さなきゃならないんだから。それは無事脱出してからでもいいよね。お嬢さん方もそれでいいでしょ?」
若干場違いではあるが、にぎやかな仲裁を始める歩。
團姉弟もカイリ達も、今置かれている状況を思い出し歩に頭を下げた。
歩も言い過ぎたと軽く謝り、今一度これからについての相談をすることとなった。
「じゃあ、フォーメーションは良いにしても、行動指針をどうするかって考えないとね。どうするよリーダー。」
歩はそう言うと、由貴乃に話を振った。
突然のリーダー呼びに、戸惑いを見せる由貴乃。
いつ決まったのかすら分からず、なし崩し的に由貴乃がリーダーとなることが決定してしまったようだった。
「では、歩さん。外の状況は変わらずですか?」
「変わらないね。強いて言えばダンジョン内の雰囲気が変わったって感じかな?空気感なんで明確には言えないけど、何かダンジョンが警戒しているって感じがする。」
相変わらず歩の話は要領を得なかった。
しかし、その真剣な表情から嘘をついているわけでは無い事は見て取れた。
それを鑑みて由貴乃はプランを考えた。
①救援を待つ
②自力脱出の為上層への階段を探す。
③一発逆転のダンジョン踏破。
どれも現実的では無かった。
①は何もしないという事だ。
するとしても、部屋の外でモンスターを狩って食料にするとかその程度しかしないという事になる。
②は行動を起こすも、今現在度の階層にいるかすらわからないのに上を目指したところで時間の浪費になりかねない。
③はリスク以外の何物でもなかった。
次の階層がラストだったとしても、勝てる見込みが全くない。
偵察もしておらず、まして物資が心もとない。
その中で強さの増していく下層を目指すなど自殺行為以外何物でもなかった。
「皆さんに提案です。上層を目指しましょう。」
由貴乃の目は決意を秘めた力強いものだった。
幸いここにはバランスよくメンバーが配置されている。
これでバランスが悪かったら考え直していたが、このメンバーなら何とかなると考えたのだ。
「黙ってここにとどまっていても待っているのは物資の枯渇です。進むにしては装備が心もとない。ならば、少しでも弱くなる上層を目指すのが自然の道理ではないでしょうか?」
「それで構いません。」
カイリは由貴乃の提案を受け入れた。
アスナとカレンも同様だ。
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こうして即席パーティーは上層に向けて進みだしたのであった。
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