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一瞬の強さ
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「ぬあぁぁぁぁっ!?」
ピオンズに襲われ始めてから少し経った頃、ジルはサソリの大群に囲まれて必死に攻防を繰り広げていた。
ヤトのヒント通りにピオンズの関節を狙いつつ、当たれば風穴が空いて即死になり得る鋭い鎌のような攻撃から身を守り続けてかれこれ二十分が経とうとしていた。
「よかったな、コイツらはそこそこ頭が良い。確実に殺そうと奴らは鋭い爪で『突く』ことだけしかしてこないから、そこだけ注意していればいい」
「そんな簡単にっ……言わないでくださいっ!」
「はっはっは、何を言うとる。簡単だったら鍛錬にならんだろ?」
スパルタな彼の言葉にジルは「うわぁぁぁぁぁぁぁっ‼」と叫んで自棄を起こす。それでも彼の攻撃はピオンズの関節を攻撃し、確実に数を減らしていた。
「あともう少し……!」
「……おっ、ここで朗報だ」
「え?」
「面白い奴が来たぞ」
ジルがヤトの発言に驚き手を止めると、残り数体となったピオンズたちの後方が爆発して砂塵を巻き上げる。
そして砂塵の中から現れたのはビルのように見上げるほど巨大な人の体を持つモグラ頭の何かだった。
「な、なんですかアレ!?」
「あれはたしか……モグモグだ。砂漠地帯にしか生息しない珍しい奴だ。普段は地中で過しているが、腹が減るとああやってたまに地上に出てくる。飯を食う時以外は温厚な性格をしているぞ」
「ご飯を食べる時以外は……」
ジルがまさかとモグモグの様子を見ると、先程まで自分が苦戦していたピオンズをパンでも食べているかのように硬い殻ごとバキバキと音を立てながら食べていた。
「……………………」
その圧倒的な威圧感を感じさせる食事風景を見たジルは唖然とし意気消沈してしまう。
「さっきも言った通り、コイツは食事以外は基本温厚だ。こっちから手を出して邪魔をしなければ襲ってこないさ」
「それじゃあ、早くここから離れ――」
その場を離れようとするジルの言葉をヤトは無視し、近くにあった手頃な石をモグモグに向けて投げ付けた。
ヤトの投げた石はそれなりの威力があったようで、「ゴスッ」と鈍い音を立てさせてモグモグの巨体が傾く。
すると今までピオンズに向いていたモグモグの意識がジルたちへと向けられる。
殺気とも言えるその強い威圧感に、ジルは半笑いになりながら全身を震わせた。
「え、ちょっとヤトさん……?」
「私からのアドバイスは一つだ。常に強く生きることを考えろ。それは力の強さでもなく、技の複雑さでもなく、心の強さだ」
そう言ってヤトは翼を生やして早々と飛び去ってしまう。
彼の一連の行動に釈然としないものを感じつつも、ジルは不敵に笑う。
「これも『お膳立て』なのかな……?」
そう呟くとジルは凶悪な歯を剥き出しにしたモグモグに対してグルルと獣のように唸る。
モグモグは例え足元に落ちている道端の小石だったとしても、それが自分の邪魔をするのであれば全力で排除しようとする。その体格に似合わない速度で拳を振り上げてジルを攻撃した。
その巨体から繰り出される攻撃は風圧だけで周囲のものを吹き飛ばしてしまうほどの威力があった。
砂塵が巻き上がり、地面の様子が見えなくなってしまう。
モグモグはその小動物の見た目とは裏腹に獣らしからぬ笑いを浮かべる。しかしその煙の中からジルが飛び出し、モグモグの腕を道代わりに駆け上がって行く。
「ッ!?」
「でやっ!」
彼の思わぬ行動にモグモグは驚き、ジルがその顔を蹴る。しかし――
「ぐっ……!」
ジルの素早さと器用さには目を見張るものがあるが、カズや竜であるヤトほどの攻撃力を持たないために決定打が足りず、ジルの蹴りは通用していなかった。
モグモグは再び気味の悪い笑みを浮かべ、空中で身動き取れなくなったジルが叩き落してしまう。
まるで虫を払うような軽い一撃だったが、それをまともに食らったジルは満身創痍となっていた。
「……かはっ」
短い時間意識を失っていたジルは血反吐を吐いて起き上がる。
「や……っぱり、ディールさんと手合わせした時、とは……全然違うな……」
頭からも流血してすでに満身創痍のジルがフラフラと立ち上がる。だがそんな彼の目はまだ死んではいなかった。
「アドバイス……強く生き残ることを、考える……心の強さ……」
立ち上がりながらジルがボソリと小さい声で呟き、今まで付けていた手袋を外す。
するとその横にヤトが準備をしていたかのように現れて青色の液体が入った小瓶を渡す。
「ようやく本気で戦う気になったか?」
「俺は……いつだって本気ですよ?」
ジルがそう言って小瓶を受け取って中身をすぐに飲み干す。
「鍛錬だと言って『枷』をした状態で出す本気などたかが知れているだろう?そんな余計なことなど考えず、獣の本能を剥き出して戦え。ただアレを喰らうことだけを考えろ」
ヤトに背中を押され、ジルは再び闘気を纏ってモグモグの前に立ちはだかる。
「何度も言うが、お前に今が強くなるために必要なのは『生存本能』だ」
後方でそう口にしたヤトの言葉が引き金になり、ジルの様子が一変した。
「まだ獣化にも満たないが、その初期段階に入った。そして今この時代には魔法という便利なものがある」
「……部位強化」
そう呟くと足の筋肉が一回り膨張し、消えるように目にも止まらぬ速さでその場から移動したジルはすでにモグモグの頬辺りにいた。
つい先程蹴りを入れても全くのダメージが入らなかったところと同じ箇所。だが――
「風魔法で足場を作り、足腰に力が入るようにする……!」
疑似的な足場をその場で作り出し、モグモグを殴る。そして拳が当たるその一瞬だけ足と同じように筋肉が僅かに膨張し、ビルのような巨体を持つモグモグが傾いてその場に倒れてしまった。
「ッ⁉」
まさか自分より小さい、しかも小石程度の者に殴り飛ばされるなど想定していなかったモグモグは倒れたまま固まり困惑していた。
ジルが使ったそれらの技は以前、カズたちが話題にした「部分的に身体を強化する魔法」である。
「……ははっ、体を強化する『スタートアップ』、その簡易版。しかし使い勝手が良いとは言っても込める魔力によっては負担が大きくなり、一つ間違えれば四肢を壊しかねない技。だが殴る蹴るを行う刹那その一瞬だけ発動すればその負担もかなり減る。だが失敗すればそのリスクは……これを教えたのはカズか?なんとも恐ろしい技を考えたものだ」
そう言いつつもその状況を上空から楽しそうに眺めるヤト。
するとしばらく固まっていたモグモグは正気に戻ったのか急いで起き上がり、「キュ~!」と低くも可愛らしい鳴き声を発しながら地面に潜った。
「…………あれ?」
「今度は地面から襲いかかってくるのか」と警戒したジルだったが、襲ってくるどころか全くの逆方向へと向かって行った。それはつまり……
「逃げた……?」
モグモグの意外な行動に間の抜けた顔をするジル。そんな呆けた彼の横にヤトが降り立つ。
「アイツは温厚な性格だと言っただろう?だがどちらかと言えば自分より強者には歯向かえない臆病な性格でもあるんだ。つまりアイツは小さいから見下していた相手が思っていたよりも強かったから逃げたというわけだ」
「なんというか……清々しいほど素直ですね」
最後まで戦う気だったジルにとってこの結果はただ呆然と立ち尽くすしかなかったのだった。
ピオンズに襲われ始めてから少し経った頃、ジルはサソリの大群に囲まれて必死に攻防を繰り広げていた。
ヤトのヒント通りにピオンズの関節を狙いつつ、当たれば風穴が空いて即死になり得る鋭い鎌のような攻撃から身を守り続けてかれこれ二十分が経とうとしていた。
「よかったな、コイツらはそこそこ頭が良い。確実に殺そうと奴らは鋭い爪で『突く』ことだけしかしてこないから、そこだけ注意していればいい」
「そんな簡単にっ……言わないでくださいっ!」
「はっはっは、何を言うとる。簡単だったら鍛錬にならんだろ?」
スパルタな彼の言葉にジルは「うわぁぁぁぁぁぁぁっ‼」と叫んで自棄を起こす。それでも彼の攻撃はピオンズの関節を攻撃し、確実に数を減らしていた。
「あともう少し……!」
「……おっ、ここで朗報だ」
「え?」
「面白い奴が来たぞ」
ジルがヤトの発言に驚き手を止めると、残り数体となったピオンズたちの後方が爆発して砂塵を巻き上げる。
そして砂塵の中から現れたのはビルのように見上げるほど巨大な人の体を持つモグラ頭の何かだった。
「な、なんですかアレ!?」
「あれはたしか……モグモグだ。砂漠地帯にしか生息しない珍しい奴だ。普段は地中で過しているが、腹が減るとああやってたまに地上に出てくる。飯を食う時以外は温厚な性格をしているぞ」
「ご飯を食べる時以外は……」
ジルがまさかとモグモグの様子を見ると、先程まで自分が苦戦していたピオンズをパンでも食べているかのように硬い殻ごとバキバキと音を立てながら食べていた。
「……………………」
その圧倒的な威圧感を感じさせる食事風景を見たジルは唖然とし意気消沈してしまう。
「さっきも言った通り、コイツは食事以外は基本温厚だ。こっちから手を出して邪魔をしなければ襲ってこないさ」
「それじゃあ、早くここから離れ――」
その場を離れようとするジルの言葉をヤトは無視し、近くにあった手頃な石をモグモグに向けて投げ付けた。
ヤトの投げた石はそれなりの威力があったようで、「ゴスッ」と鈍い音を立てさせてモグモグの巨体が傾く。
すると今までピオンズに向いていたモグモグの意識がジルたちへと向けられる。
殺気とも言えるその強い威圧感に、ジルは半笑いになりながら全身を震わせた。
「え、ちょっとヤトさん……?」
「私からのアドバイスは一つだ。常に強く生きることを考えろ。それは力の強さでもなく、技の複雑さでもなく、心の強さだ」
そう言ってヤトは翼を生やして早々と飛び去ってしまう。
彼の一連の行動に釈然としないものを感じつつも、ジルは不敵に笑う。
「これも『お膳立て』なのかな……?」
そう呟くとジルは凶悪な歯を剥き出しにしたモグモグに対してグルルと獣のように唸る。
モグモグは例え足元に落ちている道端の小石だったとしても、それが自分の邪魔をするのであれば全力で排除しようとする。その体格に似合わない速度で拳を振り上げてジルを攻撃した。
その巨体から繰り出される攻撃は風圧だけで周囲のものを吹き飛ばしてしまうほどの威力があった。
砂塵が巻き上がり、地面の様子が見えなくなってしまう。
モグモグはその小動物の見た目とは裏腹に獣らしからぬ笑いを浮かべる。しかしその煙の中からジルが飛び出し、モグモグの腕を道代わりに駆け上がって行く。
「ッ!?」
「でやっ!」
彼の思わぬ行動にモグモグは驚き、ジルがその顔を蹴る。しかし――
「ぐっ……!」
ジルの素早さと器用さには目を見張るものがあるが、カズや竜であるヤトほどの攻撃力を持たないために決定打が足りず、ジルの蹴りは通用していなかった。
モグモグは再び気味の悪い笑みを浮かべ、空中で身動き取れなくなったジルが叩き落してしまう。
まるで虫を払うような軽い一撃だったが、それをまともに食らったジルは満身創痍となっていた。
「……かはっ」
短い時間意識を失っていたジルは血反吐を吐いて起き上がる。
「や……っぱり、ディールさんと手合わせした時、とは……全然違うな……」
頭からも流血してすでに満身創痍のジルがフラフラと立ち上がる。だがそんな彼の目はまだ死んではいなかった。
「アドバイス……強く生き残ることを、考える……心の強さ……」
立ち上がりながらジルがボソリと小さい声で呟き、今まで付けていた手袋を外す。
するとその横にヤトが準備をしていたかのように現れて青色の液体が入った小瓶を渡す。
「ようやく本気で戦う気になったか?」
「俺は……いつだって本気ですよ?」
ジルがそう言って小瓶を受け取って中身をすぐに飲み干す。
「鍛錬だと言って『枷』をした状態で出す本気などたかが知れているだろう?そんな余計なことなど考えず、獣の本能を剥き出して戦え。ただアレを喰らうことだけを考えろ」
ヤトに背中を押され、ジルは再び闘気を纏ってモグモグの前に立ちはだかる。
「何度も言うが、お前に今が強くなるために必要なのは『生存本能』だ」
後方でそう口にしたヤトの言葉が引き金になり、ジルの様子が一変した。
「まだ獣化にも満たないが、その初期段階に入った。そして今この時代には魔法という便利なものがある」
「……部位強化」
そう呟くと足の筋肉が一回り膨張し、消えるように目にも止まらぬ速さでその場から移動したジルはすでにモグモグの頬辺りにいた。
つい先程蹴りを入れても全くのダメージが入らなかったところと同じ箇所。だが――
「風魔法で足場を作り、足腰に力が入るようにする……!」
疑似的な足場をその場で作り出し、モグモグを殴る。そして拳が当たるその一瞬だけ足と同じように筋肉が僅かに膨張し、ビルのような巨体を持つモグモグが傾いてその場に倒れてしまった。
「ッ⁉」
まさか自分より小さい、しかも小石程度の者に殴り飛ばされるなど想定していなかったモグモグは倒れたまま固まり困惑していた。
ジルが使ったそれらの技は以前、カズたちが話題にした「部分的に身体を強化する魔法」である。
「……ははっ、体を強化する『スタートアップ』、その簡易版。しかし使い勝手が良いとは言っても込める魔力によっては負担が大きくなり、一つ間違えれば四肢を壊しかねない技。だが殴る蹴るを行う刹那その一瞬だけ発動すればその負担もかなり減る。だが失敗すればそのリスクは……これを教えたのはカズか?なんとも恐ろしい技を考えたものだ」
そう言いつつもその状況を上空から楽しそうに眺めるヤト。
するとしばらく固まっていたモグモグは正気に戻ったのか急いで起き上がり、「キュ~!」と低くも可愛らしい鳴き声を発しながら地面に潜った。
「…………あれ?」
「今度は地面から襲いかかってくるのか」と警戒したジルだったが、襲ってくるどころか全くの逆方向へと向かって行った。それはつまり……
「逃げた……?」
モグモグの意外な行動に間の抜けた顔をするジル。そんな呆けた彼の横にヤトが降り立つ。
「アイツは温厚な性格だと言っただろう?だがどちらかと言えば自分より強者には歯向かえない臆病な性格でもあるんだ。つまりアイツは小さいから見下していた相手が思っていたよりも強かったから逃げたというわけだ」
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