最強の異世界やりすぎ旅行記

萩場ぬし

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武人祭

オカマ襲来

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 「とりあえず、アルニアに何かあったと仮定して動こう」
 「「……えっ?」」

 俺の言葉にフィアとリンドール、そしてミランダの声が同時に重なる。

 「そんな……アルニアの身に何がっ!?」

 取り乱したフィアが俺の肩を掴んで揺する。母親の前でこれを言うのは無神経かもしれないが……

 「まぁ待て、あくまで仮定の話だよ。こう考えておかないと、後々後悔することになるかもしれないからだ。もしかしたらただの杞憂で、好きな男と駆け落ちしてるだけかもしれねえしな?」
 「そうだな、もしも娘の危機だった時のことを考えておかねばならないな……!」

 リンドールはそう言って、腰に携えていた剣を殺気と共に鞘から少し抜き出す。
 だからあくまで仮定の話だって……完全に親バカじゃないですかやだー……
 そんな父親の行動にミランダとフィアがオロオロしてる間に、ノワールに念話をする。

 【ノワール、今いいか?】
 【はい、なんなりとアヤト様】

 俺の問いかけに、まるで最初から待っていたかのように即座応答してくれたノワール。、

 【アルニアがいない。朝出かけると言ったっきり帰ってきてないようだ。かなり範囲が広いと思うが、探せる魔術とかあるか?】
 【えぇ、問題なく。たしかアルニア様のお屋敷の周辺にある街々は、短時間で馬車移動できる範囲を含めて九つ。その全てに影を放っていますので、すぐに見つけ出すことができますよ】

 ……なんでわざわざそんなことをしてるのか聞いてみたいが、今は先にアルニアの捜索の方を――

 【模倣するために人間の生活を観察するには、これが何より手っ取り早いですからね。それに、もしもアヤト様に仇をなす不穏分子が現れた場合、すぐに消せるように……クフフフフ】

 聞かずとも答えてくれたよ。本当にこいつは俺大好きだな……
 まぁ、使えるもんは全部使っておくに限る。

 【それじゃあ、頼んだ】
 【了解です……ああ、見付かりました】
 「早っ!」

 ノワールの有能ぶりに驚いて、つい声に出してしまった。
 急に叫んだ俺に疑問を持ったミランダ一家が俺を見る。ああ、恥ずかしい……

 【お褒めいただき光栄です、クフフ……アルニア様はどうやら、アヤト様がいる場所から北東にあるジーニアスという街にようです】
 【……囚われて?】
 【はい、囚われています】

 予想が当たってしまい、なぜそうなったと頭を抱える俺。
 これは伝えるべき……だよな。

 【わかった、お前はしばらくアルニアを見張って、俺が向かうタイミング教えてくれ。危なそうなら『影』で助けてやれ】
 【かしこまりました】

 ノワールの返事を区切りに念話を切り、ミランダたちの方に向き直る。

 「残念な知らせがある」
 「残念……?何が……何が残念なのですか?」

 話の流れからすでに何か嫌な感じを察したのか、フィアが声を震わせて聞いてくる。
 それはフィアだけでなく、ミランダやリンドールも不安そうにしていた。

 「アルニアがジーニアスという街で、誰かに捕まってるらしい」

 そう言葉にした瞬間、フィアが崩れ落ちる。

 「どういうことなんだ、アヤト君!?どうしてアルニアが……なんでわかるんだ!」

 リンドールがフィアに代わって、俺の肩を掴んで揺らす。

 「うちの悪魔の情報だ。ミランダは知ってるだろ、ノワールのことを」

 俺が視線をミランダに向けると、リンドールも同じように振り向く。
 俺たちの視線に、ミランダは頷く。

 「彼にも一度手合わせを頼んだことがあったが、威圧されただけで戦う前から心折られてしまったんだ。目が黒く変色した時点で普通ではないとは思っていたが、まさか悪魔だったとは……」
 「あ、悪魔……?悪魔とは神話級と言われているあの?何を言って――」

 リンドールは何かを思い出したような目を見開いた表情になり、その先の言葉をつぐむ。

 「あ、アヤト君……まさかその神話級とは、あのギルドカードにあった……?」

 多分リンドールは、円卓会議で全員に見せたギルドカードに神話級の魔物討伐が記載されていたことを思い出しているのだろう。そしてその魔物を俺が従えていると。

 「多分、あんたの予想は三割当たり、七割外れってとこだな。あいつは悪魔だし俺の家に住んでいるが、従えてたり協力するような関係じゃない……と、それよりとアルニアを助けに行かないか?」

 そう言ってやると、全員がキョトンとした顔になる。

 「助けて……くれるのか?」

 リンドールがそんなことを口にする。
 この状況で俺が助ける行動に出ないと思ってたのか?……もしかして、俺って相当冷徹な性格だと思われてる?
 たしかに俺は相手が女だろうと敵なら殺すが、無実の知人友人を見捨てるほど腐ってないとは自負しているぞ。

 「当たり前だ、あいつも俺の学友だしな。助ける手段があるなら、可能な限り助けるさ」
 「ありがとう、ありがとう……!」

 俺の足にしがみ付いて、何度も礼を言うフィア。
 しかしリンドールは眉をひそめていた。

 「だがジーアスなど、ここからあの街までは馬車でも三十分以上かかる……そうだ!アヤト殿の空間魔術といったあれであれば!?」
 「空間魔術は使えない。あれは一度行った場所に繋げるって条件があるから、行ったことのないところには行けない」

 そう言うと、リンドールはこの世の終わりのように目が大きく見開いて膝から崩れ落ちる。

 「では、娘は……アルニアは汚されて……!」
 「そのために、俺はこれから急いで向かわせてもらうよ」
 「だから!ジーアスは馬車でも時間が――」

 リンドールは娘を想うあまり激昂するが、俺は気にせずクラウチングスタートの構えを取り、『走る』。

 「ぐっ!?」

 走り出して一秒、すでにミランダたちの姿が遠くなっていた。
 するとミランダが何かを言葉を発していた。
 目を向けてその唇の形から、言葉を読み取る。
 内容はこうだった。

 【アヤト殿向こうに着いたら裂け目をここに繋げてほしい】

 なんで?と問いたいが、止まって戻るわけにもいかない。
 それになんとなく気持ちはわかる。ミランダもアルニアを助けたいんだろう。
 それにミランダは仮にもSSランクだ。の戦力になるのだから、足でまといにはならないと思うしな。
 そう思いつつ、ノワールに連絡を入れてアルニアの場所を聞き出した。

 ☆★☆★

 アヤトが屋敷に着く数時間前のジーニアス。

 「らっしゃいらっしゃい!安いよ安いよー!」

 自分に注目が集まるように手拍子をしながら、並べた商品がいかに良い物かを大声で説明する男性。
 それは一人だけでなく、店を出している老若男女の多くの者が似たようなことをしている。
 そんな中にアルニアは、鼻歌交じりに歩いていた。
 理由は今日この日、自分の家にアヤトが来るからである。

 「~♪……女の子らしい買い物なんて久しぶりだけど、アヤト君は喜んでくれるかな?いや、気付いてくれれば良い方か」

 苦笑いして独り言を呟くアルニア。その頬は赤く染まり、恋する乙女のよう。
 そう、彼女もまたアヤトに魅了された者の一人であり、しかし自らの中性的な容姿にコンプレックスのせいでそれを口にできずにいた。
 そんな彼女ができるせめてものアピールとして、自分の服を買いに来ていた。

 「そういえば姉さんも珍しく化粧をしてたな。というか、初めて?……僕も化粧をしたら似合うだろうか?」

 偶然店の表に飾られていた鏡を見付け、映り込む自分を見ているうちに段々と自信を無くしていくアルニア。

 「無謀な賭けかな……だって、アヤト君の周りには素敵な女性が大勢いるもんね……」

 まるで自分は女性として劣っていると言わんばかりに、アルニアは自虐的な苦笑いを浮かべる。

 「あら?あらあらあらあらぁ?」

 するとアルニアの近くから、独特な声が上がった。
 気になったアルニアが視線を向けると、膨張した筋肉とタンクトップが特徴の巨漢が、鏡を置いていた店から出てきて驚いた顔で彼女を見ていた。

 「え……あっ、すいません、お店のものを勝手に使ってしまって……!」

 鏡が店の商品だと思ったアルニアは、慌てて後ろに下がる。

 「いいのよいいのよ!好きな子に可愛らしい自分を見てほしいってのは、女の子なら誰でも思うことなんだから!」
 「は、はぁ……?」

 男性でありつつも女性のような言葉遣い、所謂オネエ口調で話す巨漢に、アルニアは若干引いていた。

 「でも、なんで僕が女だってわかったんです?僕、こんな容姿なんで男性とよく間違えられるんですが……」
 「オカマの勘、よ。特にあたしは男女関係の勘はいい方なの!そんなあたしが見るに――」

 巨漢は顎に手を当て、アルニアの顔をじっくり観察する。
 その姿の圧は凄まじく、アルニアは一歩二歩と無意識に後退してしまっていた。
 そして巨漢は何かを悟ったように目を閉じ、口をゆっくり開ける。

 「――恋ね」
 「……え?」
 「しかも難しい恋。自分の容姿に自信が持てないのはもちろん、その相手には強力な恋敵が多くて勝ち目はほとんどない……と言ったところかしらね」

 まるで全てを見透かされたように言い当てられたアルニアは、目をぱちくりと見開いて驚いた顔になっていた。

 「なん、で……?」
 「あら、やっぱり当たってた?あたしの勘ってホントに冴えてるわね!恋愛専門の占いでも始めようかしら?」

 巨漢はそう言いながら上機嫌に腰をクネクネ動かし、驚いて固まっているアルニアを横目でチラッと見る。

 「勝って……みたくない?」
 「勝つって……何に?」
 「んもぅ!恋に決まってるでしょ、にぶちん!」

 巨漢に背中を強く叩かれ、むせるアルニア。

 「あたしがあんたを輝かせてあげるわよ!」
 「で、でも……?」

 突然の申し出に戸惑うアルニア。
 しかしそれでも巨漢のオカマは引き下がらず、自分の後ろにある店を親指で指し示す。

 「これも勘だけど、ここに来たのも男にいいところを見せるためでしょ?だったら、あたしの腕の見せ所ってやつよ!」

 その巨漢が指した先には、店の名前であろう看板が飾られていた。

 「『ビッグサロン』……?」

 さらにその店名らしき文字の下には、さらに謳い文句らしき言葉が書かれていた。

 「そ、『女をさらに女らしく!』ってのがキャッチフレーズ。意外と人気なのよ?」

 あまりの意外さにアルニアが唖然としていると、カランコロンという音と共に扉が開き、中から人が数名出てくる。
 その者らは全員女性で、誰もが振り向くほどの美女ばかりだった。

 「うふふ、美しいでしょう?」
 「え……あ、はい……」

 たしかに美しい。
 しかしなぜ見ればわかるようなことをわざわざ口にしたのかと疑問に思うアルニアに、巨漢のオカマが鏡と並んで店に飾られているある用紙を一枚手に取って見せる。

 「これ、さっき出てきた子たちの中の一人よ」
 「えっ!?」

 用紙に写っているものの正体を聞いたアルニアが、思わず声を上げてしまう。
 そこに写っていたのは、先程出てきた女性たちの中に混ざっているとは到底思えない、暗い雰囲気の冴えない女性だった。
 髪がボサボサでそばかすも多い。

 「……あっ!」

 しかしその特徴の一つであるそばかすを付けた女性が、先程の集団の中にいたのを思い出す。

 「どう?あなたの原石、あたしに預けてみる気はない?」

 巨漢は答えはわかり切ってるとでも言わんばかりに、小指を咥えて余裕の表情を作る。
 しばらく唸って悩んだアルニアは、決意を固めて巨漢を見た。

 「……お願いします!」
 「よく言った!」

 アルニアの決心を聞いた巨漢は、元の低い男性の大声を出す。
 あまりにも急激な変化に周囲の通行人が驚いて振り向くが、いつものことなのか、あまり気にせずに通り過ぎていく。

 「覚悟を決めた女、俺は好きだぜ?」

 突然イケメンフェイスになって呟く巨漢。

 「……それじゃ、中に入って入って。早速仕事に取り掛かるわよ~!」

 それも一瞬で、また女の仕草に戻る。
 あまりに早い切り替えに、アルニアは置いてけぼりを食らってしまい、流されるまま連れて行かれてしまう。

 「あ、あたし、ラドライっていうの。よろしくね♪」

 名乗りを簡単に済ませつつ店内に入ると、中はかなり広くなっており、しかしその広さに寂しさを感じさせないくらいの人々がそこにいた。

 「いらっしゃ――あれ、店長?もしかしてまた拉致してきちゃったんスか?」

 店員の一人であろう若い男性が、軽口にそう言う。

 「拉致って何よ!?しかもまたって……たまたま外に出たらこの子が鏡を覗いてたから、口説いてただけよ!」
 「そしてその子は、店長の威圧に負けて流されてしまったんスね?わかるッス」
 「ちょっと!?」

 うんうんと頷く店員に、大声でツッコミを入れるラドライ。
 二人の漫才じみた会話に、笑いが起きる。
 そんな中、付いて行けていないアルニアは唖然する。
 さらにその数十分後、アルニアの姿は劇的に変化していた。
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