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武人祭
立場など捨てて
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【斬る殴る斬る殴る!そして魔法もをぶっ放す!たった二人で剣と魔法を駆使して苛烈な戦いを繰り広げています!大人顔負けの激しい戦いをする彼ら、そこにあるのは学生ではなく一人の男の顔付きをしています!】
興奮する司会者を他所に観客席はあまり盛り上がっておらず、どよめいていた。
「……なぁ、これって本当に学生がやってることだよな?」
「あ、ああ……俺も驚いてるぜ。まさか今時の子供があんなに進んでるとはな……」
「いや、それもだけどよ、そうじゃなくて……学園に通ってるガキがあんな殺気を出すか?」
「アアァァァァッ!!」
「ゼァッ!!」
がむしゃらな叫びを上げて打ち合うカイトとジスタ。手を合わせ始めてからどんどんと加速し、余裕を持たない憤怒の表情を浮かべる彼ら二人。
魔法も合間にいくつも放たれ、休む暇のない彼らの戦いは見ているだけな観客の息すら止めてしまうほどだった。
「余の先祖たちが蓄え続けてきた力とここまで対等に渡り合うとは……急に強気になるだけはあるな、カイト!」
「そういうあんたも!まさかここまでやり合えるなんて、思ってなかったぞ!」
剣を勢いよく振り下ろすジスタに、カイトが籠手で弾き殴ろうとする。
ジスタはそれを柄の底で殴って下げ、みぞに肘打ちをした。
カイトは体を僅かに逸らして打点をズラし、脇に食らいつつジスタの鎧の隙間に打撃を打ち込む。
互いに少しずつダメージが溜まっていくが、鈍らない動きで攻撃を続けるカイトたち。しかしカイトの方は魔力切れも近いのか、魔法を放たなくなる。
「技がいくら凄かろうと、魔力量は人並みだったな!だが余の魔力はまだ有り余ってるぞ!」
「だからどうした?たしかに魔力は無くなりかけてるが――」
――【「コピープログラム」の深層意識60%を開放します】
カイトの頭に再び声が聞こえるとジスタから躊躇なく放たれる魔法に対し、彼は今までよりも速い動きで地面に落ちていた小石を蹴って弾丸のように飛ばして打ち消した。
「『武器』ならそこら中に落ちてるじゃねぇか!」
「は……ハハハッ!まだ余力を隠し持っていたか!それでこそ余のライバルに相応しい!」
笑いを浮かべるジスタが再び攻撃を開始する。
しかし魔力が切れているはずの動きは先程よりもキレが良く、魔法を相殺しつつ反撃していた。
「何がライバルだよ?俺とっちゃただの敵だ、あんたは!」
「そう寂しいことを言うな、カイト!歳も実力も近いというのはお前が初めてだ。だから余は……リナだけでなくお前も欲しい!」
ジスタの言葉に動揺したカイトが鳥肌を立てて、硬直したところに強烈な一撃を顔面に食らってしまった。
よろめくカイトを見てジスタがニッと笑う。
「これであいこだな?」
【ジスタ選手が仕返しと言わんばかりにカイト選手の顔面を殴打ァァァァッ!痛そうにふらつくカイト選手は大丈夫か?】
「……ハッ、まだまだ腰が入ってねえなっ!」
殴られたカイトも笑みを浮かべ、ジスタの懐に踏み込んで腹部に拳を入れる。
鎧を貫くほどの直撃を食らったジスタは剣を地面に落としてしまう。
【再びジスタ選手に拳が入る!そしてこれは……】
ジスタはそのまま拳を握り締め、カイトと同時にダンッと力強く踏み出して互いの顔面を殴った。
【殴り合いだァァァァッ!カイト選手はともかく、ジスタ選手までも殴り合いの真っ向勝負に出たっ!人を殴る痛々しい音がここまで聞こえてくる!】
いつの間にかリナたちはギッシュを倒し、カイトたちの殴り合いを遠巻きに見ていた。
「おぉぉ、男と男の熱い殴り合い……よかったね、リナ。凄い愛されてる」
「ミーナ、さん……!そういうの、は恥ずかしいよぉ……」
ミーナに茶化されて顔を赤くして覆うリナ。その指の隙間から戦うカイトの姿を覗く。
「カイト、君……」
想っている相手が自分を必死になって取り合ってくれるまでに愛してくれているのを感じ、恥ずかしさとはまた別の意味で顔の赤みが増していた。
☆★☆★
~アヤトサイド~
「ふんっ!」
「かはっ……!?」
これで何度目になるか、俺の攻撃がコノハに直撃する。
顎への一撃。目の視点が定まってないところから、脳震盪にさせようとしたのは上手くいったようだ。
そこへさらに追撃を加える。
両手の人差し指を立て、コノハの顔以外の特定部分を差し込む。
「ツボ」を押して体の一部を再起不能に近い状態にさせる技なのだが……
「……フッ!」
気にした様子もなく反撃してくるコノハ。
どうやら結界で無効化されたらしい。全部が全部良いことってわけでもなさそうだな。
だったらやっぱり、痛みを与えるしかないようだ。
――パンッ!
「――ああぁぁぁぁぁっ!?」
【痛々しいほどの大きな悲鳴をあげるコノハ選手!両手両足を地面に付け、どうやら大ダメージを食らったようだ!】
両腕を脱力させて鞭のように振るい、コノハの両手両足へ素早く打ち込んだのだ。
打撃や斬撃といった中で人体が苦手とするもの、「擦る」。
そして擦るを極めれば人体の肉を抉るほどとなる。
結界があるおかげで傷は負わないが、痛みはそのまま相当なものだろう。考えるだけでもゾッとするな。
動きを止めたコノハに足払いからのミゾへ肘打ちを食らわせた。
コノハは地面に叩き付けられ、そこに追い打ちをかける。
アリスに放った時よりも力を練り込んだ拳を打ち込む。力み過ぎたせいでビリビリと右腕の服が破ける。
「チェストォォォォッ!!」
今出せる全ての力を込めて拳をコノハの腹部に放った。
本気目の力でやったおかげで地面が大きく陥没し、傷を負わせないための結界も耐えられずに破壊されてコノハが吐血した。
【け……決着ゥゥゥゥッ!!さすがに結界が壊されたのでこれの以上は続行は不可能ですが、ステージに立ってるのはアヤト選手ただ一人!優勝だぁぁぁぁっ!!】
「「うおぉぉぉぉっ!!」」
【というか、早く救護班!特にコノハ選手が危険な状態です!】
勝利を謡うような歓声と同時に聞こえる慌ただしい声が聞こえてくる。
終了の合図を聞いたからか起き上がる奴らもいれば、ダメージが大きくて動けず運ばれる奴らもいた。
「……完敗です、アヤトさん」
コノハは吸収しきれなかったダメージを体に負い、大の字でうごけなくなりながら呟く。その顔には悔しさはなく、むしろ清々しそうに微笑んでいた。
そんなコノハの横でしゃがみ、覗き込む。
「お前の中はすっきりしたか?今までやれと言われればそつなくこなしちまう優等生クン」
「あはは、お見通しだったんですね……」
俺の指摘が図星だったコノハが苦笑いする。
コノハとの戦いを通して伝わってきたものがあった。
「退屈」と、俺という強敵が現れたことによりそれから生じる「高揚感」だ。
強くなり過ぎた奴は平和よりも刺激を求めやすい傾向にあり、コノハがまさにそれだった。
俺にここまで力を引き出させるというのは、それだけでこの世界の住人にとってはチートみたいなものだ。俺自身、そういう自覚はある。
そしてコノハは今体中の骨を粉砕されながらもそれが満たされ、満足しているのだ。
「強さの頂点ってなんてつまらないんだろう、なんて贅沢な悩みでしたが……はい、アヤトさんのおかげですっきりしました」
「そりゃよかった。まぁ、俺を殺すことに迷いもあったみたいだし、それがなかったらもうちょいイイ線行ってたと思うぜ?アレだ……うん、俺も久々にすっきりしたからな。お互い様だ」
勝負は俺の勝ちだったが、俺自身も満足する戦いだったのはお世辞じゃない。
スキルかはわからないが、まともに攻撃を当てても立ち上がってくるコノハに手は抜かなかったのだから。
そう言うと担架に乗せられていたコノハはそのまま静かに目を閉じて運ばれていった。
それを見送り、立ち上がって背伸びをする。そこにルビアが立ち上がって頭を撫でながらやってくる。
「たしかに僕たちは選手同士だけど、学園長相手に容赦ないね、君は……」
「ちゃんと手加減はしたんだがな。じゃなきゃ、あいつみたいになってたぞ?」
そう言いながらコノハに止めを刺した場所に視線を向ける。学園長もつられて視たその地面には、結界が吸収しきれなかったダメージで陥没した跡が残っていた。
「いい機会だし、学園に帰ったらリベンジマッチってことでもう一戦やっとく?」
「いい提案だ。今度こそ君に一泡吹かせてやるから、覚悟してくれよ!」
少年のような良い笑顔でそう言う学園長。久しぶりにバトルジャンキーっぽい一面を見た気がする。
「お前たちは元気だな……いや、俺が衰えたのか?」
「傷は無くともダメージはしっかりあるからな。私も少しばかり強めにやられたからか少し怠い」
「何、まだやるのか!?だったら私も混ぜろ!そんな楽しそうなものに私を誘わないなんて水臭いじゃないか!」
起き上がった他の奴らもわらわらと集まってくる。
「さて、カイトの方はどうなってるかね……」
「カイト君も決勝戦だったね。そろそろ終わってるんじゃないか?」
ちょっとだけざわついた不安のようなものを感じながら、学園長と一緒に天井の空いた空を見つめる。
あー……腰痛ぇ。
興奮する司会者を他所に観客席はあまり盛り上がっておらず、どよめいていた。
「……なぁ、これって本当に学生がやってることだよな?」
「あ、ああ……俺も驚いてるぜ。まさか今時の子供があんなに進んでるとはな……」
「いや、それもだけどよ、そうじゃなくて……学園に通ってるガキがあんな殺気を出すか?」
「アアァァァァッ!!」
「ゼァッ!!」
がむしゃらな叫びを上げて打ち合うカイトとジスタ。手を合わせ始めてからどんどんと加速し、余裕を持たない憤怒の表情を浮かべる彼ら二人。
魔法も合間にいくつも放たれ、休む暇のない彼らの戦いは見ているだけな観客の息すら止めてしまうほどだった。
「余の先祖たちが蓄え続けてきた力とここまで対等に渡り合うとは……急に強気になるだけはあるな、カイト!」
「そういうあんたも!まさかここまでやり合えるなんて、思ってなかったぞ!」
剣を勢いよく振り下ろすジスタに、カイトが籠手で弾き殴ろうとする。
ジスタはそれを柄の底で殴って下げ、みぞに肘打ちをした。
カイトは体を僅かに逸らして打点をズラし、脇に食らいつつジスタの鎧の隙間に打撃を打ち込む。
互いに少しずつダメージが溜まっていくが、鈍らない動きで攻撃を続けるカイトたち。しかしカイトの方は魔力切れも近いのか、魔法を放たなくなる。
「技がいくら凄かろうと、魔力量は人並みだったな!だが余の魔力はまだ有り余ってるぞ!」
「だからどうした?たしかに魔力は無くなりかけてるが――」
――【「コピープログラム」の深層意識60%を開放します】
カイトの頭に再び声が聞こえるとジスタから躊躇なく放たれる魔法に対し、彼は今までよりも速い動きで地面に落ちていた小石を蹴って弾丸のように飛ばして打ち消した。
「『武器』ならそこら中に落ちてるじゃねぇか!」
「は……ハハハッ!まだ余力を隠し持っていたか!それでこそ余のライバルに相応しい!」
笑いを浮かべるジスタが再び攻撃を開始する。
しかし魔力が切れているはずの動きは先程よりもキレが良く、魔法を相殺しつつ反撃していた。
「何がライバルだよ?俺とっちゃただの敵だ、あんたは!」
「そう寂しいことを言うな、カイト!歳も実力も近いというのはお前が初めてだ。だから余は……リナだけでなくお前も欲しい!」
ジスタの言葉に動揺したカイトが鳥肌を立てて、硬直したところに強烈な一撃を顔面に食らってしまった。
よろめくカイトを見てジスタがニッと笑う。
「これであいこだな?」
【ジスタ選手が仕返しと言わんばかりにカイト選手の顔面を殴打ァァァァッ!痛そうにふらつくカイト選手は大丈夫か?】
「……ハッ、まだまだ腰が入ってねえなっ!」
殴られたカイトも笑みを浮かべ、ジスタの懐に踏み込んで腹部に拳を入れる。
鎧を貫くほどの直撃を食らったジスタは剣を地面に落としてしまう。
【再びジスタ選手に拳が入る!そしてこれは……】
ジスタはそのまま拳を握り締め、カイトと同時にダンッと力強く踏み出して互いの顔面を殴った。
【殴り合いだァァァァッ!カイト選手はともかく、ジスタ選手までも殴り合いの真っ向勝負に出たっ!人を殴る痛々しい音がここまで聞こえてくる!】
いつの間にかリナたちはギッシュを倒し、カイトたちの殴り合いを遠巻きに見ていた。
「おぉぉ、男と男の熱い殴り合い……よかったね、リナ。凄い愛されてる」
「ミーナ、さん……!そういうの、は恥ずかしいよぉ……」
ミーナに茶化されて顔を赤くして覆うリナ。その指の隙間から戦うカイトの姿を覗く。
「カイト、君……」
想っている相手が自分を必死になって取り合ってくれるまでに愛してくれているのを感じ、恥ずかしさとはまた別の意味で顔の赤みが増していた。
☆★☆★
~アヤトサイド~
「ふんっ!」
「かはっ……!?」
これで何度目になるか、俺の攻撃がコノハに直撃する。
顎への一撃。目の視点が定まってないところから、脳震盪にさせようとしたのは上手くいったようだ。
そこへさらに追撃を加える。
両手の人差し指を立て、コノハの顔以外の特定部分を差し込む。
「ツボ」を押して体の一部を再起不能に近い状態にさせる技なのだが……
「……フッ!」
気にした様子もなく反撃してくるコノハ。
どうやら結界で無効化されたらしい。全部が全部良いことってわけでもなさそうだな。
だったらやっぱり、痛みを与えるしかないようだ。
――パンッ!
「――ああぁぁぁぁぁっ!?」
【痛々しいほどの大きな悲鳴をあげるコノハ選手!両手両足を地面に付け、どうやら大ダメージを食らったようだ!】
両腕を脱力させて鞭のように振るい、コノハの両手両足へ素早く打ち込んだのだ。
打撃や斬撃といった中で人体が苦手とするもの、「擦る」。
そして擦るを極めれば人体の肉を抉るほどとなる。
結界があるおかげで傷は負わないが、痛みはそのまま相当なものだろう。考えるだけでもゾッとするな。
動きを止めたコノハに足払いからのミゾへ肘打ちを食らわせた。
コノハは地面に叩き付けられ、そこに追い打ちをかける。
アリスに放った時よりも力を練り込んだ拳を打ち込む。力み過ぎたせいでビリビリと右腕の服が破ける。
「チェストォォォォッ!!」
今出せる全ての力を込めて拳をコノハの腹部に放った。
本気目の力でやったおかげで地面が大きく陥没し、傷を負わせないための結界も耐えられずに破壊されてコノハが吐血した。
【け……決着ゥゥゥゥッ!!さすがに結界が壊されたのでこれの以上は続行は不可能ですが、ステージに立ってるのはアヤト選手ただ一人!優勝だぁぁぁぁっ!!】
「「うおぉぉぉぉっ!!」」
【というか、早く救護班!特にコノハ選手が危険な状態です!】
勝利を謡うような歓声と同時に聞こえる慌ただしい声が聞こえてくる。
終了の合図を聞いたからか起き上がる奴らもいれば、ダメージが大きくて動けず運ばれる奴らもいた。
「……完敗です、アヤトさん」
コノハは吸収しきれなかったダメージを体に負い、大の字でうごけなくなりながら呟く。その顔には悔しさはなく、むしろ清々しそうに微笑んでいた。
そんなコノハの横でしゃがみ、覗き込む。
「お前の中はすっきりしたか?今までやれと言われればそつなくこなしちまう優等生クン」
「あはは、お見通しだったんですね……」
俺の指摘が図星だったコノハが苦笑いする。
コノハとの戦いを通して伝わってきたものがあった。
「退屈」と、俺という強敵が現れたことによりそれから生じる「高揚感」だ。
強くなり過ぎた奴は平和よりも刺激を求めやすい傾向にあり、コノハがまさにそれだった。
俺にここまで力を引き出させるというのは、それだけでこの世界の住人にとってはチートみたいなものだ。俺自身、そういう自覚はある。
そしてコノハは今体中の骨を粉砕されながらもそれが満たされ、満足しているのだ。
「強さの頂点ってなんてつまらないんだろう、なんて贅沢な悩みでしたが……はい、アヤトさんのおかげですっきりしました」
「そりゃよかった。まぁ、俺を殺すことに迷いもあったみたいだし、それがなかったらもうちょいイイ線行ってたと思うぜ?アレだ……うん、俺も久々にすっきりしたからな。お互い様だ」
勝負は俺の勝ちだったが、俺自身も満足する戦いだったのはお世辞じゃない。
スキルかはわからないが、まともに攻撃を当てても立ち上がってくるコノハに手は抜かなかったのだから。
そう言うと担架に乗せられていたコノハはそのまま静かに目を閉じて運ばれていった。
それを見送り、立ち上がって背伸びをする。そこにルビアが立ち上がって頭を撫でながらやってくる。
「たしかに僕たちは選手同士だけど、学園長相手に容赦ないね、君は……」
「ちゃんと手加減はしたんだがな。じゃなきゃ、あいつみたいになってたぞ?」
そう言いながらコノハに止めを刺した場所に視線を向ける。学園長もつられて視たその地面には、結界が吸収しきれなかったダメージで陥没した跡が残っていた。
「いい機会だし、学園に帰ったらリベンジマッチってことでもう一戦やっとく?」
「いい提案だ。今度こそ君に一泡吹かせてやるから、覚悟してくれよ!」
少年のような良い笑顔でそう言う学園長。久しぶりにバトルジャンキーっぽい一面を見た気がする。
「お前たちは元気だな……いや、俺が衰えたのか?」
「傷は無くともダメージはしっかりあるからな。私も少しばかり強めにやられたからか少し怠い」
「何、まだやるのか!?だったら私も混ぜろ!そんな楽しそうなものに私を誘わないなんて水臭いじゃないか!」
起き上がった他の奴らもわらわらと集まってくる。
「さて、カイトの方はどうなってるかね……」
「カイト君も決勝戦だったね。そろそろ終わってるんじゃないか?」
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