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63限目 聞き取り
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レイラはカナエが室内に入ったのを確認すると部屋の鍵を掛けた。カナエは初めて入った部屋に驚き当たりをキョロキョロと見回してレイラの行動は一切目に入らなかった。
レイラは奥のソファに座ると、カナエにも座るように声を掛けた。彼女は返事をすると当たりを見回しながら、レイラと対面してソファに座った。
「何か気になりますか? ただの応接室ですわよ」
「あ、え……。すいません」
カナエは慌てて視線をレイラへ向けた。レイラはため息をつくのを我慢してニコリと笑い姿勢を正すと膝の上で手を組んだ。
「それで、私が書いた紙を紛失した後どうしたのですか? 兄はなんと言ったのですの?」
「あ、はい」
カナエは深呼吸をするとためらう様にレイラの方を見た。そんな彼女をレイラは黙って見返していた。
何度か「え……、あ……」を繰り返した後、カナエはやっと言葉を口にした。
「レイラさんに書いて頂いた物は、家政婦の家の棚に……、いつも指示書を閉まっている棚にしまいました。そして、予定をカレンダーに書き込みました。その時、場所も書いたとおもったのですが……。予定1週間前に確認すると場所が書かれていなくて、慌てて手紙を探したです。でも、見つからなくて……」
カナエの声はだんだん小さくなり、最後の方はほとんど聞こえない声であった。
レイラは内心穏やかではいられなかったが彼女から話を聞くため自分の気持ちをぐっと抑えた。
「それで……えっと」
「大丈夫ですよ。私は確認しているだけで怒っていませんし、貴方から仕事を奪う気もありません。最後で、お願いします」
「はい。お話したします」
カナエは、はっきりとレイラに返事を返した。レイラは何も言わずに頷いた。
「もしかしたら、紙を片付けてなく落としたのかもしれないと思い、家政婦の家だけではなくレイラさん達の住む家も探していたのです。その時、リョウさんが声を掛けてくださいました」
「兄が行き先を教えてくれたのですの?」
「はい」
笑顔で返事を返すカナエに、レイラはゆっくりとリョウが伝えた場所を聞いた。
「総合図書館です」
「ーッ」
レイラはそれを聞いたと言葉を失った。
「それで私、慌ててレイラさんの運転手さんに伝えました」
眉を寄せて口を押さえるレイラにカナエは心配そうな顔をした。
「あの、何か」
「いえ、大丈夫ですわ。正直に話て頂けて嬉しいですわ」
レイラが必死に笑顔を作ると、カナエはそれに安心したようで小さく息を吐いて口角を上げた。
「本当にリョウさんには感謝しています。実はレイラさんにお会いしたいという方がいたので、場所を忘れた時には焦りました」
「え?」
レイラは驚いたが、すぐにニコリとして両手を合わせた。
「そうなんですね」
「会えたのですね。彼もこの前の件は反省したと言っていました。なので謝罪したいと思ったけどレイラさんと会うことができなかったようです」
(この前の件? 謝罪? 俺に会えない? 誰だ? )
「そうなのですか。私は何も聞いてないのですか……」
「レイラさんが否定したわけではなのですね」
カナエは、頬に手を当てるとゆっくりと首を振った。
「幸弘さんもわからないと言っていました。何度も父に頼んだ様ですがダメだった様で相当落ち込んでいました」
突然のまゆらからの呼び出し。
リョウによる行き先変更。
誰も来ない徳山図書館。
警察につれていかれる幸弘。そして、そこにいた女性。
レイラの中で話がつながった。そして、彼女の顔は見る見るうちに青くになった。
カナエが心配になり声をかけたが、その言葉はレイラの耳に届かなかった。
表情を取り繕う余裕もなく、立ち上がるとカナエに何も言わずに部屋をでた。
すぐさまリョウの部屋に行くとノックすることなく開けた。
レイラは奥のソファに座ると、カナエにも座るように声を掛けた。彼女は返事をすると当たりを見回しながら、レイラと対面してソファに座った。
「何か気になりますか? ただの応接室ですわよ」
「あ、え……。すいません」
カナエは慌てて視線をレイラへ向けた。レイラはため息をつくのを我慢してニコリと笑い姿勢を正すと膝の上で手を組んだ。
「それで、私が書いた紙を紛失した後どうしたのですか? 兄はなんと言ったのですの?」
「あ、はい」
カナエは深呼吸をするとためらう様にレイラの方を見た。そんな彼女をレイラは黙って見返していた。
何度か「え……、あ……」を繰り返した後、カナエはやっと言葉を口にした。
「レイラさんに書いて頂いた物は、家政婦の家の棚に……、いつも指示書を閉まっている棚にしまいました。そして、予定をカレンダーに書き込みました。その時、場所も書いたとおもったのですが……。予定1週間前に確認すると場所が書かれていなくて、慌てて手紙を探したです。でも、見つからなくて……」
カナエの声はだんだん小さくなり、最後の方はほとんど聞こえない声であった。
レイラは内心穏やかではいられなかったが彼女から話を聞くため自分の気持ちをぐっと抑えた。
「それで……えっと」
「大丈夫ですよ。私は確認しているだけで怒っていませんし、貴方から仕事を奪う気もありません。最後で、お願いします」
「はい。お話したします」
カナエは、はっきりとレイラに返事を返した。レイラは何も言わずに頷いた。
「もしかしたら、紙を片付けてなく落としたのかもしれないと思い、家政婦の家だけではなくレイラさん達の住む家も探していたのです。その時、リョウさんが声を掛けてくださいました」
「兄が行き先を教えてくれたのですの?」
「はい」
笑顔で返事を返すカナエに、レイラはゆっくりとリョウが伝えた場所を聞いた。
「総合図書館です」
「ーッ」
レイラはそれを聞いたと言葉を失った。
「それで私、慌ててレイラさんの運転手さんに伝えました」
眉を寄せて口を押さえるレイラにカナエは心配そうな顔をした。
「あの、何か」
「いえ、大丈夫ですわ。正直に話て頂けて嬉しいですわ」
レイラが必死に笑顔を作ると、カナエはそれに安心したようで小さく息を吐いて口角を上げた。
「本当にリョウさんには感謝しています。実はレイラさんにお会いしたいという方がいたので、場所を忘れた時には焦りました」
「え?」
レイラは驚いたが、すぐにニコリとして両手を合わせた。
「そうなんですね」
「会えたのですね。彼もこの前の件は反省したと言っていました。なので謝罪したいと思ったけどレイラさんと会うことができなかったようです」
(この前の件? 謝罪? 俺に会えない? 誰だ? )
「そうなのですか。私は何も聞いてないのですか……」
「レイラさんが否定したわけではなのですね」
カナエは、頬に手を当てるとゆっくりと首を振った。
「幸弘さんもわからないと言っていました。何度も父に頼んだ様ですがダメだった様で相当落ち込んでいました」
突然のまゆらからの呼び出し。
リョウによる行き先変更。
誰も来ない徳山図書館。
警察につれていかれる幸弘。そして、そこにいた女性。
レイラの中で話がつながった。そして、彼女の顔は見る見るうちに青くになった。
カナエが心配になり声をかけたが、その言葉はレイラの耳に届かなかった。
表情を取り繕う余裕もなく、立ち上がるとカナエに何も言わずに部屋をでた。
すぐさまリョウの部屋に行くとノックすることなく開けた。
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