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外に出るには上着が必要な季節になり、制服の上にコートを着る様になった頃まゆらは桜華の転入試験を問題なくこなし、手続きは順調が順調に進んでいた。
レイラは報告を嬉しく思い、楽しみにしていた。
「あら、レイラさん」
桜花会室の机に座り事務仕事をしていたレイラは名前を呼ばれ振り向いた。
「亜理紗(ありさ)先輩」
桜花会の先輩である横川(よこかわ)亜理紗は長く巻いた髪を手で後ろにやると不適な笑みを浮かべていた。
レイラは立ち上がると、彼女の方を向き頭を下げ挨拶をするとまた、クルリと背を向けて座った。
「ちょっと、なんなの。それは」
亜理紗は顔を赤くして怒りを露わにすると、レイラの目の前に座ると前にあった書類どかした。
「豊川先輩、これは桜花会で必要な書類ですわ」
「そんなことより、亜理紗が話しかけていますのよ。優先すべきよ」
レイラは周囲を確認して、自分と亜理紗しかいないことを確認する改め彼女の顔を見た。
(キレイな黒髪だよな。それを上手に巻いていてすげーなぁ)
「聞いてるの?」
亜理紗の髪に魅入ってしまい、返事をしなかったため亜理紗に怒鳴られた。レイラは慌てて笑顔を作った。
「何かご用でしょうか」
「亜理紗の特待Aが決まったわ」
「存じております。人事情報はメール配信されていますわ」
レイラは強気で言葉を投げてくる亜理紗に対して、優しく返事をしながら、よけられた書類の方に目を向けた。
(あれ、今日中なんだよなぁ)
「ちょっと、亜理紗が話しているのよ。話している相手を見なさい」
レイラは彼女の方に顔を向けると、亜理紗は自信満々の笑みでレイラを見ていた。
「なんでしょうか?」
「アレよ。登校日の出来事よ」
(登校日……?)
レイラは頭に手をやり、登校日のことを考えた。そして、教室で亜理紗とその特待Aがもめていた事を思い出した。
「あ、付きの特待Aにいじめられていた件ですか?」
「いじめられてないわ」
亜理紗は机を勢いよく両手で叩き、立ち上がるとレイラの言葉を即座に否定した
「調子に乗らないでってことよ」
「はぁ」
「別に、アレは自分で対処できましたの」
「そうですか」
亜理紗は一つ一つの言葉に力を込めて、レイラを上から押さえつけるような話し方した。
レイラはそんな彼女の手をじっと見た。
(なんで、手震えてるだろ。俺いじめてねぇぞ)
「ちょっと、なんですの。その気のない返事は」
「……」
「それと、あの時持っていた扇子はなんですの?」
「せんす?」
レイラはとぼけた返事をすると、亜理紗は真っ赤になってさっきよりも勢いよく机を叩いた。
その大きな音と同時に亜理紗の怒鳴り声が響いた。
「扇子は扇子よ。貴女が香織(かおり)様から奪ったのでしょう。アレは桜花会に代々伝わる代物よ。扇子を持つ香織様はあるい意味、会長の憲貞様より力があるのよ。あれは桜花会の先輩方に認められた証拠なのよ。なんで、貴女なのよ。あ、家の力? それを使って香織様に気に入られたのかしら」
亜理紗は一気に早口で話した為、息が上がり真っ赤な顔が更にあがった。
(扇子ねぇ。ほしいなら上げてもいいけど、俺(レイラ)から貰うのは……。まぁ、俺はいいけどよ。えっと……どこだっけなぁ)
レイラは顎に手をやり、人差し指で自分の頬を叩きながら扇子の存在を考えた。そして、「あー」っと目を大きくして声をあげた。さっきまで自分が大きな声を出していたにも関わらず、亜理紗はレイラの声にビクリと身体を動かした。
「な、何よ」
レイラは何も言わずに、机の横のおいてあった鞄を取り出して中を確認し始めた。
「なによ。なにをするつもり」
亜理紗は焦り、かなきり声をあげた。レイラは特に気にせずに「これですの?」と鞄から扇子を一本取り出した。その瞬間、亜理紗は目の色を変えてそれをレイラから奪った。
「そうよ。これよ」
亜理紗は扇子をひらくと嬉しそうにそれで自分の顔を高笑いをした。
それをレイラは唖然として見ていた。
「これは貴女には合わないわ。私が持つべきものなのよ」
(俺(レイラ)から受け取ったけどいいのか? いや、俺は嬉しいけどね)
「これは亜理紗がもらうわ。いいわね」
「……」
亜理紗は扇子を閉じると、その先端でレイラの顔に触れるとすごんできた。
レイラは勝ち誇り笑う亜理紗から視線をはずし周囲をみた。会長席の後ろにある扉の横のランプが赤く光っていた。
そして、天井についてる半円型の監視カメラは青いランプが光っていた。
(嫌な予感しかしねぇな)
「ちょっと何か答えなさいよ」
亜理紗はレイラの顔に触れていた扇子をいったん引くと、勢いをつけてレイラ頬に当てた。バチと大きな音がしてレイラの頬が赤くなった。
「ーッ」
あまりの痛さにレイラは手で頬を抑えた。
(まじか、いや、俺はМじゃねぇけど)
「……」
何も言わない亜理紗を見つめるレイラ見て、彼女はニンマリとして扇子を振り上げてその扇子で机の上にあった書類を全部床に落とした。
「あははは。香織様もそのうち誰がこの桜花会を仕切るべきかお分かりになるでしょう。貴女みたいに媚びをうったり家に力を借りたりしなくては何もできない人なんて見切られるわ」
また早口でたてまくるように言うと、扇子をひろげそれで口元を隠しながら亜理紗は去っていった。レイラは扇子を持つ彼女の手をじっと見た。
(やっぱり、手ふるえているよな)
レイラは亜理紗がいなくなるとすべての書類を拾い机の上においた。
そして、ちょうどレイラの真横にある監視カメラの方をじっとみた。
レイラは報告を嬉しく思い、楽しみにしていた。
「あら、レイラさん」
桜花会室の机に座り事務仕事をしていたレイラは名前を呼ばれ振り向いた。
「亜理紗(ありさ)先輩」
桜花会の先輩である横川(よこかわ)亜理紗は長く巻いた髪を手で後ろにやると不適な笑みを浮かべていた。
レイラは立ち上がると、彼女の方を向き頭を下げ挨拶をするとまた、クルリと背を向けて座った。
「ちょっと、なんなの。それは」
亜理紗は顔を赤くして怒りを露わにすると、レイラの目の前に座ると前にあった書類どかした。
「豊川先輩、これは桜花会で必要な書類ですわ」
「そんなことより、亜理紗が話しかけていますのよ。優先すべきよ」
レイラは周囲を確認して、自分と亜理紗しかいないことを確認する改め彼女の顔を見た。
(キレイな黒髪だよな。それを上手に巻いていてすげーなぁ)
「聞いてるの?」
亜理紗の髪に魅入ってしまい、返事をしなかったため亜理紗に怒鳴られた。レイラは慌てて笑顔を作った。
「何かご用でしょうか」
「亜理紗の特待Aが決まったわ」
「存じております。人事情報はメール配信されていますわ」
レイラは強気で言葉を投げてくる亜理紗に対して、優しく返事をしながら、よけられた書類の方に目を向けた。
(あれ、今日中なんだよなぁ)
「ちょっと、亜理紗が話しているのよ。話している相手を見なさい」
レイラは彼女の方に顔を向けると、亜理紗は自信満々の笑みでレイラを見ていた。
「なんでしょうか?」
「アレよ。登校日の出来事よ」
(登校日……?)
レイラは頭に手をやり、登校日のことを考えた。そして、教室で亜理紗とその特待Aがもめていた事を思い出した。
「あ、付きの特待Aにいじめられていた件ですか?」
「いじめられてないわ」
亜理紗は机を勢いよく両手で叩き、立ち上がるとレイラの言葉を即座に否定した
「調子に乗らないでってことよ」
「はぁ」
「別に、アレは自分で対処できましたの」
「そうですか」
亜理紗は一つ一つの言葉に力を込めて、レイラを上から押さえつけるような話し方した。
レイラはそんな彼女の手をじっと見た。
(なんで、手震えてるだろ。俺いじめてねぇぞ)
「ちょっと、なんですの。その気のない返事は」
「……」
「それと、あの時持っていた扇子はなんですの?」
「せんす?」
レイラはとぼけた返事をすると、亜理紗は真っ赤になってさっきよりも勢いよく机を叩いた。
その大きな音と同時に亜理紗の怒鳴り声が響いた。
「扇子は扇子よ。貴女が香織(かおり)様から奪ったのでしょう。アレは桜花会に代々伝わる代物よ。扇子を持つ香織様はあるい意味、会長の憲貞様より力があるのよ。あれは桜花会の先輩方に認められた証拠なのよ。なんで、貴女なのよ。あ、家の力? それを使って香織様に気に入られたのかしら」
亜理紗は一気に早口で話した為、息が上がり真っ赤な顔が更にあがった。
(扇子ねぇ。ほしいなら上げてもいいけど、俺(レイラ)から貰うのは……。まぁ、俺はいいけどよ。えっと……どこだっけなぁ)
レイラは顎に手をやり、人差し指で自分の頬を叩きながら扇子の存在を考えた。そして、「あー」っと目を大きくして声をあげた。さっきまで自分が大きな声を出していたにも関わらず、亜理紗はレイラの声にビクリと身体を動かした。
「な、何よ」
レイラは何も言わずに、机の横のおいてあった鞄を取り出して中を確認し始めた。
「なによ。なにをするつもり」
亜理紗は焦り、かなきり声をあげた。レイラは特に気にせずに「これですの?」と鞄から扇子を一本取り出した。その瞬間、亜理紗は目の色を変えてそれをレイラから奪った。
「そうよ。これよ」
亜理紗は扇子をひらくと嬉しそうにそれで自分の顔を高笑いをした。
それをレイラは唖然として見ていた。
「これは貴女には合わないわ。私が持つべきものなのよ」
(俺(レイラ)から受け取ったけどいいのか? いや、俺は嬉しいけどね)
「これは亜理紗がもらうわ。いいわね」
「……」
亜理紗は扇子を閉じると、その先端でレイラの顔に触れるとすごんできた。
レイラは勝ち誇り笑う亜理紗から視線をはずし周囲をみた。会長席の後ろにある扉の横のランプが赤く光っていた。
そして、天井についてる半円型の監視カメラは青いランプが光っていた。
(嫌な予感しかしねぇな)
「ちょっと何か答えなさいよ」
亜理紗はレイラの顔に触れていた扇子をいったん引くと、勢いをつけてレイラ頬に当てた。バチと大きな音がしてレイラの頬が赤くなった。
「ーッ」
あまりの痛さにレイラは手で頬を抑えた。
(まじか、いや、俺はМじゃねぇけど)
「……」
何も言わない亜理紗を見つめるレイラ見て、彼女はニンマリとして扇子を振り上げてその扇子で机の上にあった書類を全部床に落とした。
「あははは。香織様もそのうち誰がこの桜花会を仕切るべきかお分かりになるでしょう。貴女みたいに媚びをうったり家に力を借りたりしなくては何もできない人なんて見切られるわ」
また早口でたてまくるように言うと、扇子をひろげそれで口元を隠しながら亜理紗は去っていった。レイラは扇子を持つ彼女の手をじっと見た。
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レイラは亜理紗がいなくなるとすべての書類を拾い机の上においた。
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