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90限目 手綱
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彩花は満面の笑みを浮かべた。
「では、今後の亜理紗様の行動はレイラ様が責任を持ってくれるということです」
「嬉しそうにですわね」
小さな彼女が揺れるたびにふわふわの髪も揺れた。その姿は美少女と言っても過言ではなく、レイラの胸がなった。
(可愛いよな)
「それはそうですよ。彼女への苦情の数が多すぎて、それ担当の生徒会メンバーがいるですよ。毎日毎日、彼女への苦情。ですが、桜花会ということで下手に手出しをすることはできません。本来の仕事もありますから、それがなくなるとうのは本当嬉しいことです」
「そうですか」
(それは、今後、俺のところに苦情がくるということか? まぁ主従関係なら仕方ないかぁ)
レイラはため息ついて周囲を見た。レイラの方をチラチラ見る生徒たちが期待をしているように感じてそれが負担に感じた。
(……放課後だけではなく、昼も様子を見に行くか)
そうこうしているうちに、担当教師がきて授業が始まった。授業は相変わらず早く、前回に内容を理解している前提で進んでいる。一度説明があった箇所を再度行うことはない。
そのやり方は初等部と同じなので慣れているが、自宅学習が大変なことには変わりなかった。
午前中の授業が終わると、夢乃と藤子もところに言った。
「昨日、言った課題はありますか?」
「はい」
「ありますわ」
レイラの言葉掛けに慌てて、二人は昨日言われた課題を行なったノートを出した。レイラはそれを受け取ると、パラパラとめくった。数分ほどそれを見るとレイラは頷いた。
彼女たちの勉強を見始めて数ヶ月。特待に入れるくらいの2人はもともとの頭はよく、素直で言われた事はこなすため成績はあっという間に入学当初に元に戻った。
レイラは彼女たちのノートにペンを走らせた。描き終わると、夢乃にそのノートを見せた。
「これは理解していますが、ここが弱いですわね。それと今日の授業の復習は教科書のこのページをやってださい」
「はい」
「こっちは、藤子さんのです。このページとこのページを完全理解でできるようにしてください。それと今日の授業の復習は夢乃さんと同じです」
「わかりました」
レイラの言葉に二人は素直に頷いた。
「私(わたくし)は予定があるので失礼しますわ。午後の授業には戻りますわ」
「わかりました」
レイラの言葉に夢乃と藤子は穏やかに返事をしたが、それをじっと彩花が見ていた。
亜理紗は高等部であるため、レイラとは建物が違った。
レイラは高校棟にいき階段を上がってすぐ横にある地図を見て亜理紗の教室の場所を確認した。
白い制服を着ているレイラは高等部でも目立ち、すれ違う生徒は皆年上であるが足を止めて頭を下げて挨拶をした。それに対してレイラも丁寧におじきを挨拶を返してた。すると、相手の生徒は戸惑い、レイラが頭を上げるまで上げられなくなりチラチラと見てその場から離れるタイミングを見計らっていた。
それを数人行なった時、「レイラさん」という声がした。
レイラは頭を上げて、その声の方を見た。そのスキに、頭を下げていた生徒は挨拶をしてその場を後にした。
「亜理紗」
「何をしているのですか?」
「挨拶ですわ」
「……」
亜理紗は口を抑えて驚いていた。彼女の後ろには特待Aである春人(はると)と晃(あきら)が穏やかな顔をして立っていた。
「登下校時はそんなことしてませんよね。軽く会釈して通っているではないですか」
(よく見ているな)
「ええ。以前は挨拶をしていたのですが、私(わたくし)も皆様も遅刻してしまい、香織先輩に注意を受けましたの。それから登下校は軽い会釈にしてますわ」
「そうですか」
亜理紗は戸惑った表情を見せたがすぐに笑顔になった。
「高等部にくるという亜理紗に用ですか? 必要でしたら、呼んでくださればいきましたのに」
「クラスの人間に亜理紗の手綱を持っていろと言われましたの」
レイラの言葉に、亜理紗の後ろにいた特待Aの二人が吹き出した。それを亜理紗に睨まれたので二人は慌てて口をつぐんだ。
「そんなに怖い顔をしないで下さい。山中(やまなか)春人さんも北川(きたがわ)晃さんもそんなに恐縮しなくてもよろしいですわよ」
「え、俺たちの名前を覚えてくれたのですか?」
「光栄です」
目を輝かせて二人はレイラを見た。彼女は首を傾げた。
「何を言っているのですか? 特待と桜花会は顔と名前が載った冊子を配布されましたから当然ですわ。亜理紗も覚えていますわよね」
「え……」
話を振られて亜理紗は戸惑い言葉が止まった。春人がニヤリと笑い晃を見た。彼も春人を見て同じ様に嫌な笑いを浮かべた。そして2人はレイラに頭を下げた。
「失礼致しました。桜花会の方ですもの当然ですよね。無知をお許しください」
「失礼しました」
そして頭をあげると亜理紗の方を見た。
「亜理紗様の特待Aになったばかりのため勉強不足で申し訳ありません。レイラ様の特待Aの方お名前を教えていだだけますでしょうか」
「俺たち、まだ特待Aの会議に出ていないため知らないのです」
二人の言葉に、亜理紗は眉を寄せて彼らから距離をおく様に後退りをした。
(従順そうに見えたが、コイツらも前の特待Aとかわんねぇのか)
レイラは大きくため息をついて春人と晃を睨みつけた。
「2人は何を言っているのです? 桜花会及び特待のメンバーが載った冊子は配布されてると言いましたわよね。全校生徒に配布されていいますから、当然貴方がたも見ていますわよね。それを知らないといい、桜花会である亜理紗に聞くのは不躾ですわ。自分の頭を使われたらいかがですの」
一瞬でレイラの怒りに触れた事を理解した2人は謝罪をしながら逃げるようにその場を去った。
「小物ですわね」
そう、つぶやくとレイラは亜理紗の方をみた。彼女は笑顔を見せた。
「どうしたのですか? いつもは強気できるぬけるのじゃなくて?」
レイラの問いかけに亜理紗は小さく首を降った。
桜花会の亜理紗と言えば、傲慢でわがままと誰もが口にする。
今の彼女にそういった雰囲気はない。
「ありがとうございます。レイラ様のそばにいればお母様も黒服も私を認めてくれます。だからその必要はないのですわ」
レイラは周囲から視線を感じて当たりを見回すと、ギャラリーが集まりはじめていた。
(特待Aを怯えさせたし、目立ったか)
「移動しますわよ」
レイラは一言、亜理紗に告げると足早に歩きはじめた。亜理紗は彼女に置いてかれないように足を動かした。
「では、今後の亜理紗様の行動はレイラ様が責任を持ってくれるということです」
「嬉しそうにですわね」
小さな彼女が揺れるたびにふわふわの髪も揺れた。その姿は美少女と言っても過言ではなく、レイラの胸がなった。
(可愛いよな)
「それはそうですよ。彼女への苦情の数が多すぎて、それ担当の生徒会メンバーがいるですよ。毎日毎日、彼女への苦情。ですが、桜花会ということで下手に手出しをすることはできません。本来の仕事もありますから、それがなくなるとうのは本当嬉しいことです」
「そうですか」
(それは、今後、俺のところに苦情がくるということか? まぁ主従関係なら仕方ないかぁ)
レイラはため息ついて周囲を見た。レイラの方をチラチラ見る生徒たちが期待をしているように感じてそれが負担に感じた。
(……放課後だけではなく、昼も様子を見に行くか)
そうこうしているうちに、担当教師がきて授業が始まった。授業は相変わらず早く、前回に内容を理解している前提で進んでいる。一度説明があった箇所を再度行うことはない。
そのやり方は初等部と同じなので慣れているが、自宅学習が大変なことには変わりなかった。
午前中の授業が終わると、夢乃と藤子もところに言った。
「昨日、言った課題はありますか?」
「はい」
「ありますわ」
レイラの言葉掛けに慌てて、二人は昨日言われた課題を行なったノートを出した。レイラはそれを受け取ると、パラパラとめくった。数分ほどそれを見るとレイラは頷いた。
彼女たちの勉強を見始めて数ヶ月。特待に入れるくらいの2人はもともとの頭はよく、素直で言われた事はこなすため成績はあっという間に入学当初に元に戻った。
レイラは彼女たちのノートにペンを走らせた。描き終わると、夢乃にそのノートを見せた。
「これは理解していますが、ここが弱いですわね。それと今日の授業の復習は教科書のこのページをやってださい」
「はい」
「こっちは、藤子さんのです。このページとこのページを完全理解でできるようにしてください。それと今日の授業の復習は夢乃さんと同じです」
「わかりました」
レイラの言葉に二人は素直に頷いた。
「私(わたくし)は予定があるので失礼しますわ。午後の授業には戻りますわ」
「わかりました」
レイラの言葉に夢乃と藤子は穏やかに返事をしたが、それをじっと彩花が見ていた。
亜理紗は高等部であるため、レイラとは建物が違った。
レイラは高校棟にいき階段を上がってすぐ横にある地図を見て亜理紗の教室の場所を確認した。
白い制服を着ているレイラは高等部でも目立ち、すれ違う生徒は皆年上であるが足を止めて頭を下げて挨拶をした。それに対してレイラも丁寧におじきを挨拶を返してた。すると、相手の生徒は戸惑い、レイラが頭を上げるまで上げられなくなりチラチラと見てその場から離れるタイミングを見計らっていた。
それを数人行なった時、「レイラさん」という声がした。
レイラは頭を上げて、その声の方を見た。そのスキに、頭を下げていた生徒は挨拶をしてその場を後にした。
「亜理紗」
「何をしているのですか?」
「挨拶ですわ」
「……」
亜理紗は口を抑えて驚いていた。彼女の後ろには特待Aである春人(はると)と晃(あきら)が穏やかな顔をして立っていた。
「登下校時はそんなことしてませんよね。軽く会釈して通っているではないですか」
(よく見ているな)
「ええ。以前は挨拶をしていたのですが、私(わたくし)も皆様も遅刻してしまい、香織先輩に注意を受けましたの。それから登下校は軽い会釈にしてますわ」
「そうですか」
亜理紗は戸惑った表情を見せたがすぐに笑顔になった。
「高等部にくるという亜理紗に用ですか? 必要でしたら、呼んでくださればいきましたのに」
「クラスの人間に亜理紗の手綱を持っていろと言われましたの」
レイラの言葉に、亜理紗の後ろにいた特待Aの二人が吹き出した。それを亜理紗に睨まれたので二人は慌てて口をつぐんだ。
「そんなに怖い顔をしないで下さい。山中(やまなか)春人さんも北川(きたがわ)晃さんもそんなに恐縮しなくてもよろしいですわよ」
「え、俺たちの名前を覚えてくれたのですか?」
「光栄です」
目を輝かせて二人はレイラを見た。彼女は首を傾げた。
「何を言っているのですか? 特待と桜花会は顔と名前が載った冊子を配布されましたから当然ですわ。亜理紗も覚えていますわよね」
「え……」
話を振られて亜理紗は戸惑い言葉が止まった。春人がニヤリと笑い晃を見た。彼も春人を見て同じ様に嫌な笑いを浮かべた。そして2人はレイラに頭を下げた。
「失礼致しました。桜花会の方ですもの当然ですよね。無知をお許しください」
「失礼しました」
そして頭をあげると亜理紗の方を見た。
「亜理紗様の特待Aになったばかりのため勉強不足で申し訳ありません。レイラ様の特待Aの方お名前を教えていだだけますでしょうか」
「俺たち、まだ特待Aの会議に出ていないため知らないのです」
二人の言葉に、亜理紗は眉を寄せて彼らから距離をおく様に後退りをした。
(従順そうに見えたが、コイツらも前の特待Aとかわんねぇのか)
レイラは大きくため息をついて春人と晃を睨みつけた。
「2人は何を言っているのです? 桜花会及び特待のメンバーが載った冊子は配布されてると言いましたわよね。全校生徒に配布されていいますから、当然貴方がたも見ていますわよね。それを知らないといい、桜花会である亜理紗に聞くのは不躾ですわ。自分の頭を使われたらいかがですの」
一瞬でレイラの怒りに触れた事を理解した2人は謝罪をしながら逃げるようにその場を去った。
「小物ですわね」
そう、つぶやくとレイラは亜理紗の方をみた。彼女は笑顔を見せた。
「どうしたのですか? いつもは強気できるぬけるのじゃなくて?」
レイラの問いかけに亜理紗は小さく首を降った。
桜花会の亜理紗と言えば、傲慢でわがままと誰もが口にする。
今の彼女にそういった雰囲気はない。
「ありがとうございます。レイラ様のそばにいればお母様も黒服も私を認めてくれます。だからその必要はないのですわ」
レイラは周囲から視線を感じて当たりを見回すと、ギャラリーが集まりはじめていた。
(特待Aを怯えさせたし、目立ったか)
「移動しますわよ」
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