【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ

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第一章

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 改めて今後のことを考えると、どんどん結婚するのが嫌になってくるわね

 面倒臭い男性と結婚したら苦労する未来しか見えないですし、結婚したら絶対に子供を作ることになるけど、出産の痛みを想像すると恐怖でしかない

 前世では出産したことがある女性とかが出産はすごく痛いけど、生まれてきた子供を見たら全てどうでも良くなるって言うけど、産んでる間は痛いってことだよね

 何で女性だけがこんなに痛い思いをしないといけないの?

「また話が脱線していたな。イリーナは今まで学んできたことを活かす仕事がしたいんだよな?俺は王妃教育でどんな事を学ぶかよく分からないから、大雑把で良いから何を学んできたか教えてくれるか?」

 そういえば脱線していたな

 結婚してからの苦労とか考えてたけど、今は私が今まで学んできたことを活かせることを探してたのよね

「私が学んだのは我が国と交流がある国の語学を学んでましたわ。それとこの国の地理や歴史も学んでます。それと貴族女性としてのマナーですわね」

 婚約者候補から婚約者に決まったら、学ぶ内容がもっと増えるって言われていたのよね

 婚約者候補には教えられない内容があるから、今の段階では教えられることが少ないと言っていた記憶がある

「うーん、家庭教師とか良いんじゃないか?王宮で学んでたってことが他の家庭教師と比べてステータスになると思うけど?」

「それも良いんですけど、出来ればもっと国の為になる仕事がしたいです。でも女性では難しいですかね?王宮に通ってる時も王宮で働いてる女性は女官や侍女ばかりで、男性みたいに文官として働いてるような人は居ませんでしたから」

「うーん…………、どうなんだろうな?俺は実際に王宮で働いてるわけではないから判断が難しいな。偶然居ないのか、それとも色々な面を考えて採用してないのかわからないな。父上に聞くのが一番いいんじゃないか?宰相補佐をしてるのだから詳しいだろ」

 そっか…………、お父様は宰相補佐なのよね

 私の知り合いの中でならお父様が1番詳しくて当たり前よね

 親のコネを使うみたいでお父様に頼るのはちょっと嫌だけど、女ってだけで色々とハンデがあるのだから、頼るのが一番かもしれない

「お父様に頼ってみますわ」

「それが1番だろうな」

 お兄様は言い終わってからジーッと私を見つめてくる

「どうしたんですか?」

「いや………、ちょっと前まではお兄様お兄様って言って甘えてたのに、急に大人っぽくなったよな」

 私の心臓はドキッとして、近くにいるお兄様に聞こえそうなぐらいバグバグしている

「そ、そうですか?私も今年で12歳になったから、今までみたいに甘えばかりではいけないと思って」

 ドギマギしながら何とか上手く言い訳できた気がする

 12歳になると貴族として簡単な仕事を与えられるようになる

 家で担当してる孤児院の視察や簡単なボランティアとか等を子供に任せる親が多い

「イリーナも背伸びしたい年頃ってことなんだな」

「そういうことです。取り敢えず私の今後はお父様に相談しないと、何も進まないことがわかりました」

「父上と母上に話さないと何も進まないのは当たりだな。イリーナがミハイル様の婚約者候補から抜けたいってと思っても、イリーナの一存では何も進まないからな。父上に陛下達に話してもらわないと抜けることも出来ない」

「そうですわよね」

 分かってはいたけど、自分のことなのに親に任せないといけないのは、何だか複雑な気分になるわね

 お父様達にいつ話せばいいのかな?

 お父様とお母様はリリヤの事があるから、私のことで煩わせたりしたくないのだけど

 リリヤか……………

 私は乙女ゲームの内容をあまり覚えてないから、リリヤがこれからどんな行動をするのか全く分からないのよね

 それに私が何となく知ってるゲームのリリヤと、現実に存在してるリリヤは何か違う気がするのよね

 私が転生してるのだから、リリヤも転生って可能性があるのかな?

 もしもそうだったら色々と厄介よね

 リリヤが乙女ゲームの知識があるなら、ゲーム通りに無理やり進めようとするかもしれないわよね

 前世の記憶があるなんて周りに知られたら、頭がおかしいって思われるかもしれないからバレないようにしようって思ってたけど、もしもリリヤが転生者なら前世の記憶がある私は邪魔になるわよね

 しかも多少ではあるけど、ゲームの知識もあるなんて知られたら敵認定されるわよね

 バレないようにしないといけないかな?
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