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第一章
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しおりを挟むリリヤが我が家に来て1週間が経った
私達は家族全員でリリヤが暮らしてる別棟に来ている
別棟には初めて入るから珍しくてキョロキョロ見てると、2階からリリヤが嬉しそうに降りてきた
「セミュンお兄様会いに来てくれたんですね!!伯母様も毎日来てくれて嬉しいです。伯父様もお久しぶりです。また会えて嬉しいです!!」
うわぁ~
私のことは完全に無視なんだ
あからさま過ぎて清々しいくらいね
「君にお兄様と呼ばれたくないって言ったよな?俺は馬鹿は嫌いなんだ」
「酷い………、私はセミュンお兄様と仲良くなりたいだけなのに、どうしてそんなに私を拒否するんですか?」
リリヤは今にも泣き出しそうな顔でお兄様を見つめる
お兄様とお父様はそれを冷めた目で見ていて、お母様はお父様の隣でオロオロとしている
「静かにしなさい。大事な話があるから私達はここに来たんだ。私達は暇ではないのでな、さっさと話を進めさせてもらう」
「何で伯父様も私に冷たくするんですか?嫌われるようなことを私はしましたか?もしかして…………、イリーナさんが嫌がるからですか?そうですよね………、他人の私よりも、娘や妹の方が大事ですよね」
本当に空気が読めない子ね
お父様が大事な話があるから黙るように言ってたのに、どうしても私を悪者にしたいみたいね
何もしてないのに勝手に敵意むき出しの相手をする必要はないわよね?
声をかけたらかけたで無駄に絡まれそうだもの
「娘の方が大事なのは当たり前だろ。君は話を聞くつもりはないみたいだから、決まったことを話させてもらう」
お父様がズバッと私のほうが大切だと言ってくれて、私は素直に嬉しいと感じた
顔が赤くなってる気がするわね
リリヤは否定してくれると思っていたみたいで驚いた顔をしている
そんなに驚いた顔をしなくてもいいじゃない
普通に考えて一週間前に初めてあった他人を、娘より優先するわけないじゃない
「君が学園入学までに我々に迷惑をかけるようなら、ルドルフ学園に入学してもらうことが決まった。私の妻を使って我儘を言うことも許さない。オリガも姪だからと甘やかさないように」
お母様は気まずそうに顔を下に向ける
お母様は前科がありますからね
この一週間でリリヤはやはりお母様に泣きついて、本邸で過ごしたいとお願いした
住むのが無理なら本邸でお母様やお兄様とお茶がしたいと言ったのよね
流石のお母様も勝手に決めることは出来ないので、お父様にお願いしたみたいだけど一切許可がおりなかった
それからはお母様が別棟に行き、リリヤと毎日ティータイムを過ごしている
リリヤが来るまでは私と過ごしてたのに寂しい
我が家は公爵だから家族皆が忙しくて、ご飯を一緒に食べれない時もあるから、お母様とのティータイムはコミュニケーションを取れる機会だったのにな
「ルドルフ学園になんか行きたくないです!!何でそんな酷いことをするんですか。それもイリーナさんに言われたんですか?」
「はぁ~、何でもかんでも私のせいにしないで下さい。私に何か恨みでもあるんですか?私は貴女に何もしてないですよね?」
リリヤをルドルフ学園に入るように提案したのは、私とお兄様だけど絶対ではない
リリヤがいい子にしてればいいだけのことだもの
流石に何でもかんでも私のせいにされたら困る
こういう事から冤罪はうまれるのよね
お父様とお兄様は私の事を信じてくれるけど、今のお母様は下手したらリリヤの方を信じそうで怖い
もしもそうなったら、完全にお母様と私達家族の関係は修復できなくなるわ
「何も言わないけど私のことなんて邪魔だと思ってるんでしょ。だからセミュンお兄様と伯父様にお願いして私を追い出すつもりなんでしょ!!イリーナさんは優しいご両親とお兄様が居て狡い!!」
完全に八つ当たりじゃない
自分だってご両親が居た頃は可愛がられてたはずでしょ
亡くしたのは可哀想だけど、何も関係ない私に八つ当たりされたら困るわ
「それってただの八つ当たりですわよね?家族に愛されることの何が悪いんですか?それに貴女は私が家族に愛されて狡いって言いますけど、お母様は私とお兄様を放置して、貴女に夢中みたいですけどね」
「私は可哀想なんだから優先されて当たり前なの!!本当ならお祖父様とお祖母様も私に優しくしないといけないのに私に冷たいのよ。そんなのおかしいわ。パパとママがしたことは私には関係ないのに、何で私がお二人から嫌われないといけないの!!」
「お祖父様達のことは貴女の言うとおりだけど、だからって私に対して理不尽な言い掛かりをかけていい理由にはなりませんわ。貴女が私に対して理不尽なことを言うなら、貴女と関わることは無理ですわ」
このまま関わらないで済むならその方がいいわよね。
私には変な性癖はありませんから、自分を嫌ってる相手に関わりたいとは思いませんわ
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