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第二章
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しおりを挟む昨日はあのまま帰っていいと言われて、レイチェルと何処にも寄らず帰ってきた。
レイチェルは母親の親戚がこの国に居るから、今はそこでお世話になってるのよね。
最初は他国の王族だから王宮でお世話になるって話だったみたいだけど、普通の暮らしがしたいって親に頼み込んだらしいのよね。
貴族の暮らしが普通の暮らしに当てはまるかわからないけど、王族からしたら普通の暮らしになるのかな?
レイチェルの親は家族全員が娘を甘やかしてきた自覚があるから、嫁ぐ前に親戚の家で貴族としての一般常識を知る良い機会だと、レイチェルの頼みを聞いてくれたレイチェルが言っていた。
確かに王族と貴族では色々と常識が変わってくることはあるけど、我が家は公爵家だからそこまで違うことはないかな?
「イリーナどうした?食事中にボーっとするなんて珍しいな」
「えっ?あっ!!ごめんなさい。緊張して昨日あまり寝れなかったから、ボーっとしてました」
いけない今は食事中だった。
「大丈夫かい?手伝うの嫌だったら、私の方からユーリに断るぞ?昨日は本人が目の前に居て断りづらかっただろ?」
「嫌なんて事はないですよ。お父様とお兄様と一緒に仕事する機会なんて、今後ないと思うので今からワクワクしてます。それにユーリ様とお父様の役に立てるなら頑張りますわ!!」
「娘が可愛すぎる。だけど今後3人で仕事をする機会がないってのはどうなるか疑問だけど」
「父上それはどういう事ですか?」
私もそこは疑問かも?
お兄様とお父様なら一緒に仕事をする機会はあるでしょうけど、私はそんな機会ないわよね?
「うん。ユーリは優秀な人材と思ったら何が何でも手に入れるからな。セミュンは今回手伝ってもらったことで完全に狙われてると考えて良い。イリーナは今回の活躍次第では勧誘されるだろうな」
「でも私は女ですから難しくないですか?場所によっては女性でも受け入れてる場所はありますけど、宰相補佐は男性しか居ないですよね?」
たまにお父様への差し入れであの部屋に行くけど、1度も女性があの部屋に居るのを見たことがない。
「女性を避けてるわけではないんだよ。ユーリがまだ婚約者もいない独り身だから、女性を入れると色々と厄介なことになるんだよ。ユーリが宰相になった最初の頃は女性も数人いたんだけどな」
何となくお父様が言いたいことがわかったかも………、
女性にとって王弟であるユーリ様は結婚相手として優良物件になるでしょうね。
それに王弟って身分がなくても、ユーリ様は見た目も良いですし、性格に問題もないですし、そんな男性がモテないわけないですわよね。
私だってもう少し年齢が上なら、一か八かでアタックしてる気がしますわ。
前世で大学生だった私にとって、同じ年代の男性は幼く感じるのよね。
「ユーリ様は婚約者を決める気はないのですか?婚約者が居ればそんな女性は減ると思うんですけど?」
「作る気はあると思うぞ?でも相手の女性が可哀想だから中々決まらないんだよ」
「どういう事ですか?」
ユーリ様相手なら喜んで婚約者になると思うけど?
「イリーナはユーリ様をどんな人だと思ってるんだ?今は家族だけだから素直に言っていいぞ」
ずっと黙って聞いてたお兄様が急に質問してきた。
「ユーリ様ですか?うーん、皆に平等に優しくて、陛下に頼りにされるぐらい優秀な方ですかね?」
「イリーナと同じような評価を周りもしている。そんな人の婚約者が平凡な人だったら、周りからどんなことを言われるか想像できるよな?」
そういうことですのね。
お茶会に参加するようになってから、沢山の人と関わるようになったおかげで、お兄様が何を言いたいのか理解した。
令嬢とその婚約者に格差があるものはたまに居る。
そういう人はお茶会とかでちょっと失敗しただけでも、周りから色々と言われてるのを見たことがあるわね。
他の人が同じことをしても何も言わないのに、その人が失敗したら大袈裟に驚いて婚約者に相応しくないって言うのよね。
見ていて気分がいいものではない。
気が弱い人だと鬱になって婚約解消してしまう人もいる。
「ずっと疑問だったんですけど、何で関係ない人たちが文句を言ってくるんでしょうね?当人たちが納得してるなら、他の人が文句言う資格なんてないと思うんですよ。」
「皆がイリーナみたいに考えられたら良いんだけどな、世の中には今の婚約者が居なくなったら、自分がその席に座れると勘違いするものが居るんだよ」
「私なら婚約者を追い詰めてた相手を選ばないですけどね。もしも選ばれたら何か裏があるって思いますよね~」
私の発言にお兄様とお父様は苦笑いをしていた。
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