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第二章
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しおりを挟む馬車に揺られなが王宮に向かってると、お父様は心配そうに私の顔を見てくる。
「そんなに心配しないでくださいよ。ユーリ様は難しい仕事はさせないって昨日言ってたじゃないですか。私は通訳して向こうに送る内容をお父様やユーリ様に決めてもらい書くだけですよね?」
「そうなんだが私が心配してるのは仕事面でのことじゃないんだよ」
「どういう事ですか?」
私はこれから簡単な仕事ではあるけど、仕事をしに行くだけなのに何が他に心配なことがあるのかな。
「父上はイリーナが女性から反感を買わないか心配してるんだよ。それと今は人手不足だから、他の部署にお使いに行って貰うこともあるだろうから、大事な娘が悪い男に狙われないか心配なんだよ」
うーん、確かに基本的に女性を受け入れない部署に手伝いに行くことで、結婚相手を探してる女性から恨まれることはありそう。
あの部署で既婚者がどれぐらい居るのかわからないけど、独身の人も確実に居るだろうから、あそこに配属されたいって思ってる人は多そうですわよね。
宰相補佐は優秀ですし、将来は宰相になる可能性だって多少はあるかもしれない。
現在の宰相であるユーリ様が若いから、宰相補佐が宰相になる可能性は低いですけど、宰相補佐なら給料は他の部署と比べたら高いはず、婚約者が居ない人からしたら結婚相手にしたいわよね。
お父様も居るから公爵家の後妻になることも出来ますし、公爵家の跡取りであるお兄様が手伝いに来ることも多いって有名みたいですしね。
そう考えたらお父様が働いてる部署って、女性が配属されたい部署No.1何じゃないかしら?
お兄様にはレイチェルって婚約者が居るけど、肉食系女子からしたら結婚してないから関係ないわよね。
相手は他国の王族だから国際問題になりそうだけど、何処にでも頭の緩い方は1人ぐらいは居ますからね。
「お父様の心配してることは理解しましたけど、王宮で働いてる男性なら安心なんじゃないですか?身元はちゃんとしてるでしょうし、性格に問題がある人ならすぐにクビになりますよね?私もそろそろ婚約者を決めないとイケない時期ですわよね?」
「仕事が出来る者と性格に問題がないものは別の話だ。仕事はできるけど女性関係にだらしない者も沢山いる。王宮で働いてるものは跡取りじゃないものが多い、そうなると無理に結婚する必要性が薄くなってしまうんだろうな」
「そうなんですか?勝手なイメージですけど、出世するなら既婚者のほうが有利な気がするんですけど?そういう人は出世は望んでないのですか?」
「確かに出世するなら結婚してたほうが良いだろうな。その方が上からの評価が良かったりする。優秀なのに30歳、40歳になっても結婚してなかったら、私生活に何か問題あると考えられるから、上の役職に推薦はされにくくなる」
やっぱりそうなんだ。
確かに優秀で女性からモテそうな人がずっと独身だと、何かしら問題があるって考えてしまうわよね。
独身がイケないってわけではないけど、結婚してる人としてない人では、結婚してる人のほうが信用してしまうかもしれない。
妻や子供が居る人だったら、無責任なことはしないって勝手に判断してる気がする。
いい加減なことをしたらクビになるかもしれないから、家族を養ってたらそんな無茶は普通はしないって考えるわよね。
「出世欲がない人は結婚する気がない人が多いかもしれないな。とにかく責任を取りたくないんだよ。だから適当に仕事して適当に女性と遊んでる。役職を持ったら責任が重くなるだろ?父上の職場ではそんな人は居ないから、安心してイリーナが来ることに賛成できるんだけどな」
そういう人って王宮での仕事に向いてるのかな?
王宮で働いてる人って、出世をするために目をギラギラしてるイメージがある。
…………でもそんな人ばかりだったら困るか?
サポートが得意な人も居るわよね。
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