【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ

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第三章

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 エリーの為にも早くこの場から離れたいけど、それを許してくれない人が複数人居るんだよね。

「何でそんな冷たいことを言うの?そんなに私のことが嫌いなの?」

 もうハッキリ言って良いわよね?

 誤魔化したり、遠回しに言っても通じるとは思えませんし。

「好きか嫌いかで言ったら嫌いですわ。当たり前だと思いますけど?人の話を聞かずに、自分の意見だけを押し付けてきて、迷惑だと言ってるのにしつこく絡んでくる人を好きな人なんて居ませんわ」

 ここまでハッキリと拒絶されるとは思ってなかったのか、リリヤはポカンっとした顔をして黙り込む。

 何でここで呆けるのかしら?

 誰だってそんな迷惑な人は嫌いですわよね?

 もしもそんな人を好きだって言う人が居るなら見てみたいですわ。

「何で自分の家族に対してそんなに冷たいんだ。お前には血も涙もないのか?」

 王太子様は黙ってて欲しい。

 今回のことに王太子様は関係ないはずなのに、何で割り込んでくるのよ。

 王太子様を気にしないといけないから邪魔なのよ!!

「彼女と私は家族でも親戚でもありませんわ。テイラー伯爵夫人はご実家であるフェンネル伯爵家から、絶縁されてフェンネル伯爵家から除名されてますし、テイラー伯爵令嬢はフェンネル伯爵家から存在を認められていませんから、私とテイラー伯爵令嬢は他人です」

 血の繋がりはあるかもしれないけど、貴族は血の繋がりも大切ではあるけど、それよりも当主から存在を認められるかどうかが一番大切になってくる。

 存在を認められないと、例え血が繫がっていても一族だと認めてもらえない。

 赤の他人になるのよね。

「そんなのおかしいだろ。血の繋がりはあるのだから家族だと認めるのが普通だ」

「それは王太子様が口を出して良い話ではありません。一族として迎え入れるかどうかを決めるのは、その家の当主の判断に任されていますわ。例え王族でも口を出して良い問題ではありません」

 こんな人が将来国のトップになって大丈夫なのかしら?

 不安しか無いわ。

 王太子様に他に兄弟が居れば不安にならなかったけど、陛下の子供は王太子様1人なのよね。

「なら同級生として私と仲良くしてください。姉妹として認めてもらうのは諦めます」

「お断りしますわ。私にとって貴女は第一印象が良くないですし、貴女と親しくなっても私にメリットがありません。貴女と仲良くしたい理由が無いですからお断りいたします。それに一般クラスの貴女と特進クラスの私では、関わることも滅多に無いはずですわ」

「私が一般クラスだから馬鹿にしてるのね。私は特進クラスに入れないような馬鹿だけど、仲良くなっても意味ないなんて酷い」

「別に馬鹿になんてしてないわ。一般クラスの方たちを馬鹿にしてたら、学園に通ってる半分以上の方を馬鹿にしてることになりますからね。それに特進クラスに入ることだけが全てではないですから、一般クラスに在籍してる生徒の中にも、特進クラスに居てもおかしくない生徒は居ますからね」

 ここに居る2人は特進クラスには絶対に入れないでしょうけど

「そんなのおかしい!!一般クラスにいる人で特進クラスに入れるような人が居るわけ無い!!私はどんなに頑張っても特進クラスに入れないって馬鹿にしてるのね」

 …………何が何でも私を悪者にしたいのね。

「一般クラスを馬鹿にしてるのは貴女じゃないかしら?貴女の発言は自分のクラスメイトに人達を馬鹿にしてることになるけど、ちゃんと気が付いてるのかしら?」

「私は馬鹿にしてないもん」

「貴女の発言はクラスメイトになる人達は、特進クラスに入れない馬鹿だと断言したのよ。特進クラスに入れる成績でも一般クラスを選ぶ人は居るわ。一般クラスは特進クラスと比べて人数が多いですから、人脈作りの為に学園に通ってるものは一般クラスを選びますわ」

 私だってリリヤと王太子様が居なかったら、一般クラスを選んでいたと思うのよね。

「なら何で私と仲良くしてくれないの。私が馬鹿だから仲良くしないわけじゃないなら、私と仲良くしてくれない理由がないじゃない。私が伯爵家の娘だから馬鹿にしてるの?そんなの差別よ!!学園では平等なんでしょ?」

「将来王妃になるものが身分で差別するなんてあり得ないぞ!!学園のルールを破るつもりなのか!!」

 うん………、

 頭沸いてるんじゃないかしら?

 何か相手するのも馬鹿らしくなってきた。

「娘は殿下の婚約者候補を辞退したはずですがどういうことですかな?娘は素晴らしい男性との婚約話が進んでるので、周りに勘違いされるような発言はしないでいただきたい」

 王太子様のおかしな発言にどうすれば良いのか困ってると、お父様が急に現れて私を守るように私の前に立つ。

 お父様の隣にセミュンお兄様が並び、王太子様を睨みつける。
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