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第三章
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しおりを挟む私達家族とレイチェルを乗せて、私達は馬車で家に向かう。
我が家の馬車が待機してる場所に向かう途中で、エリーのご両親が居たからエリーとはその場で離れることになった。
近い内に私とレイチェルとエリーの3人で女子会をしようと約束してわかれた。
「性格が良さそうな子だな。レイチェル様もこの国には親しい友人が居ないから、3人で仲良くなれそうなら俺も安心だ」
お兄様ってレイチェルに過保護よね。
普通は婚約者相手にそこまで人間関係を気にしないわよね?
婚約者が仲良くしてる相手に問題児が居るならわかるけど、エリーのことをまだ知らないのに心配し過ぎよね。
「あまりに干渉しすぎるとレイチェルに嫌われますよ」
私の言葉にお兄様はビクッとして、レイチェルの方をバッと向く
「大丈夫ですよ。セミュン様から愛されてるって実感出来て嬉しいですから」
今日もラブラブだな~
私にもお兄様達みたいな関係になれる婚約者が欲しい。
そうですわ!!
忘れるところだった。
「お父様!!」
「何だ!?」
「私に婚約者が居るって言うのは本当ですか?あの場だけの偽りの話ですか?」
もしそうなら陛下の名前を出したからヤバいわよね?
「あぁ~、あの話しか。本人達の話を聞いてからって事になってたからまだ決まってはいなかったが、そういう話が出ているのは本当だよ」
「相手は誰なのですか?」
「ユーリだよ。ちょっと年は離れてるかもしれないが、これぐらいの年齢差ならよく居るからね」
ユーリ様が私の婚約者!?
私にとってはご褒美になるけど、ユーリ様はそれでいいのかしら?
あっ………、
でもお互いに納得したら進めるつもりだったみたいだから、まだユーリ様はこの話を知らない可能性があるのよね?
これからこの話を聞いて反対なさるかもしれないのよね。
「私はユーリ様と結婚出来るなら嬉しいですけど、ユーリ様は私みたいな子供では不満に感じるんじゃないでしょうか?」
「ユーリなら大丈夫だと思うぞ?常日頃からイリーナのことを優秀で素晴らしい令嬢だって褒めてるからな」
「えっと………、それって部下として褒めてるんじゃないですか?お手伝いに行ってた時に、ユーリ様から同じような褒め言葉を頂きましたから」
本人から卒業後は宰相補佐にならないかってスカウトもされましたし。
「確かにユーリは部下としてもイリーナを気に入ってるが、ミハイル殿下と婚約破棄をした時に、イリーナの何が不満だったのか理解出来ないと言っていたぞ。王太子妃候補の中で1番優秀で、容姿も優れているのに嫌うなんて信じられないと驚いていたぞ」
えっと…………、それも次期王妃候補として好印象だっただけで、異性として好意があるかは微妙よね?
「ユーリ様がそう言ってたから、私とユーリ様を婚約させようとしたってことですか?」
「そうだな。イリーナも少なからずユーリを慕っているだろ?それと1番の理由はミハイル殿下に邪魔をされないようにする為だな」
「王太子様が私の婚約を邪魔するとは思えませんけど?私のことを嫌ってるから妨害すると思ってるのですか?」
でも確かにあの方なら嫌がらせはしてきそうね。
それに今はリリヤと仲良くしてるみたいですし、リリヤが何か言って邪魔してくる気がする。
乙女ゲームの知識があるリリヤにとって、私は王太子様の婚約者候補じゃないと困るって考えていそうですし、私が他の方と婚約したらシナリオがおかしくなるって考えそうですし。
「今までの行動を考えたら確実に嫌がらせをしてくるだろうな」
「そう言えば王太子様は婚約者候補を辞退した方の、新しい縁談を駄目にしたことが何回かありましたわね」
「そうなんだよ。小さい頃に辞退したものは何も被害を受けてないが、5年以内に辞退した者の縁談話は片っ端から邪魔をしている。候補者だったものに好意があるのかと調べても、そんなことは一切ないんだよ」
迷惑な話よね。
どういうつもりでそんな事をしてるのか知らないけど、邪魔をされた方は迷惑でしかないわよね。
「王太子様に邪魔にされないことと、ユーリ様との婚約には何の繋がりがあるんですか?」
「ミハイル殿下が介入出来ない相手はユーリぐらいだからだよ。陛下も流石に公爵家の娘の婚約をミハイル殿下が邪魔したら、かなりの問題になるから出来ないようにしたいんだろうな。それとユーリにそろそろ身を固めて欲しいんだろう」
そういうことですのね。
確かにユーリ様はそろそろ結婚したほうが良い年齢ですものね。
その相手が年の差はあるけど、公爵家の娘で軽くですけど王族教育もしていたのですから、可愛がってる弟の婚約者に最良の相手ってところかしら?
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