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第三章
31
しおりを挟むリリヤside
おかしい!!
ゲームのシナリオと全然違うじゃん!!
何でイリーナにミハイル以外の婚約者が現れるの?
イリーナの婚約者って誰なのよ!!
公爵令嬢に釣り合う相手なんて居た?
イリーナはミハイルの筆頭の婚約者候補でしょ?
私とオリガお母様が追い出された時に、イリーナが婚約者候補を辞退したって言ってたけど、絶対に認められないと思ってたのに、本当に辞退してたなんて有り得ない。
だって私達の世代は不作の年だから、婚約者候補は一応は複数人居るけど、イリーナに確定してたのは有名な話だったはず。
だからイリーナがどんなに嫌がっても、陛下や周りが認めないと思ってたのにどうなってるの?
ゲームではイリーナを踏み台にして、私がミハイルに選ばれるはずなのにどうすれば良いのよ。
イリーナが悪役令嬢じゃないとイベントも進まないし、ミハイルと親しくはなれたけど、ゲームみたいに私にベタ惚れではないんだよね。
魅了のブレスレットの効果もそんなに効いてるようには感じない。
テイラー伯爵の時も時間が掛かったから、今回も時間が掛かるのかもしれない。
テイラー伯爵の時は月に1度しか来なかったから、1年ぐらい時間がかかったけど、ミハイルは毎日会えるからもっと早く効果が出てくるよね。
早く私にメロメロにならないかな~
そのために無理矢理にでも、イリーナには悪役令嬢の役割を押し付けないといけないわね。
でも婚約者候補から外れてるから、まだ婚約者候補にいる人を悪役令嬢にしたほうが良いのかな?
イリーナは特進クラスだから、虐められてるって嘘をつくのも難しいのよね。
だったら一般クラスから悪役令嬢を作ったほうが良いわよね。
それに私がミハイルと仲良くしてたら、誰かしらは虐めてくるよね?
その人に悪役令嬢を押し付けるのも良いかも。
シナリオも狂ってるみたいだから、イリーナに押し付けてたら支障を来すかもしれないよね。
臨機応変でやっていこう!!
ミハイルside
気に入らない………、
俺の婚約者候補だったのに、何で俺に対しての未練が全く無いんだよ。
俺が声をかけてやってるのに無視するなんて生意気だな。
婚約者だって俺の気を引くための嘘だろ?
公爵令嬢のくせに見苦しいよな。
あの女に婚約者が出来たって噂を聞いて、俺が焦って縋り付くのを待ってるのかもしれないが、俺は絶対にそんなことはしないからな。
ずっと婚約者が現れずに恥をかけば良いんだよ!!
新しい婚約者の名前が言えないのは、本当はそんな相手が居ないからだろ。
親父はあの女が王妃になるのを希望してるみたいだが、俺は絶対にあんな生意気な女は嫌だね。
何故か母上もあの女を気に入ってるが、何が良いのか理解出来ない。
女は素直でちょっと馬鹿なぐらいが良い。
俺が王になることが決まってるんだから、俺の伴侶は俺が好ましい相手を選んだって良いだろ?
女のクセに男より優秀な女なんて魅力がないんだよ!!
完璧な女が屈辱で歪む顔が見たい。
丁度いい駒が俺にはあるからな。
あの女の従姉妹だと言う女の話では、自分はイリーナに嫉妬されて嫌がらせをされてきたって話だけど、何処まで本当の話か分からないが、あの女がリリヤって女を避けてるのは間違いなさそうだよな。
あの女が嫌ってるリリヤを可愛がってたら、あの女だっていい気はしないよな。
もしも嫉妬で嫌がらせなんてしたら、それを大勢の前で断罪してやっても良い。
あの女の汚点が作れたら最高だな!!
学園生活は退屈だと思ってたけど、これから面白くなりそうだ。
ユーリside
私に婚約者ですか…………
ずっと結婚するつもりはなかったんですけどね。
兄上には何度も縁談を持ち込まれてきましたけど、惹かれる女性は1度も現れなかった。
私の縁談話が出る度に、甥であるミハイルが危険な目に遭うことが何度もあった。
ミハイルが居なくなれば、私と結婚したら王妃になれると夢を見るものが現れる。
私は王になるつもりなど全く無いのに、迷惑な話なんだよな。
それに私にはずっと惹かれる女性が居た。
私よりずっと年下だったが、ミハイルに冷たくされても健気に頑張ってる彼女を見てるのが好きだった。
優秀で直向きな彼女を嫌うミハイルが理解出来なかった。
彼女に惹かれていたけど、あの子がミハイルの妃になるのは間違いなかったから、影から支えるつもりだった。
ミハイルがあの子を支えるとは思えなかったから、ミハイルの代わりに私があの子の支えになりたいと思い、面倒だったが宰相になることを決めた。
この気持ちは封印するつもりだったけど、あの子とミハイルの婚約話が破綻して、私とあの子の婚約話が浮上して私は正直な気持ち浮かれている。
毎日夢なんじゃないかって、心配になるぐらい今が幸せ過ぎる。
あの子は人気者だから、周りに早く私の婚約者だと公表したいな。
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