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第四章
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しおりを挟む陛下はまだ来ないのかしら?
陛下が来たら、ユーリ様との婚約を発表するから緊張するけど、ずっとお預けを食らってる今も緊張状態が続いて嫌なのよね。
嫌なことはさっさと終わらせたい。
陛下達が早く来ないかと入口をじ~っと見てると、レイチェルに腕をトントンされる。
「どうしたの?」
「ずっと睨んでくる人が居るけど知り合い?」
レイチェルが指さしてる方を見ると、ミハイル様の婚約者候補の1人が睨みつけていた。
あの子は相変わらずね。
「一応知り合いになるかしら?そこまで仲良くはないのよね。ずっと敵対視されていたから」
「そうなの!?どんな関係なの?」
「ミハイル様の婚約者候補の1人よ。私の1つ年下で侯爵令嬢のパトリシア様よ。候補者の中で唯一ミハイル様を本当に好きな方になるわね」
ずっと私が婚約者に選ばれるって噂されていたから、ずっと嫌われてたのよね。
私はもうミハイル様の婚約者候補を辞退したのに、まだあんなに敵対視されてるのね?
「あの方を好きな人が居たんだ。でも何で今もイリーナを睨んでるのかな?もうミハイル様とイリーナは関係ないのにね」
「本当にそうなのよね。私が婚約をしたのはまだ知られてないから、今も私がミハイル様の婚約者になるかもしれないって、勘違いしてるんじゃないかしら?私は王妃様からも評判は良かったですからね」
王妃様は真面目な方で作法やマナーに厳しい。
だけど頑張ってる人には優しいから、努力して頑張ってる人には、例えちょっと出来てなくても厳しいことは言わない。
その後の成長を見てくれる人だから、厳しくても私は王妃様が好きだった。
息子であるミハイル様には甘いところがあったけど、駄目なことは駄目って注意してるのを何度も見てきたけど、何であんな風に育ったのかしら?
今は亡くなった母后様が孫にとても甘かったせいかな?
母后様は嫁である王妃様への嫌がらせで、自分が亡くなるまでミハイル様を取り上げたと有名なのよね。
ミハイル様が生まれてから7歳まで、ずっと母后様が甘やかしていたから、今のミハイル様の性格が完成してしまった。
どんなに矯正しようとしてももう無理だったのよね。
同時は前陛下が亡くなったばかりで、国もちょっと荒れてしまっていたから、国を治めるのに定一杯だったから陛下は子育てに協力できなかった。
母后様と王妃様の仲を取り持つことも難しかったのよね。
「イリーナはミハイル様の婚約者候補から辞退したのに、相変わらず苦労しているんだね」
「そうですわね。でもそれも今日までじゃないかしら?数分後には私とユーリ様の婚約が発表されますから」
「そうだよね。パトリシアさんはリリヤとミハイル様が仲良くしてるのことを知らないのかしら?イリーナを敵視するよりも、今はリリヤの方を意識したほうが良いよね」
「確かにそうですけど、パトリシア様はまだ知らないんじゃないかしら?2人が親しくしてるって言っても、まだ学園内だけみたいですから、まだ学園に入学してないパトリシア様は知らないと思いますわ」
ミハイル様は今まで色々な女性と関係を持ったりしてましたから、リリヤがミハイル様と仲良くしてても、またかって思われてあまり話題に上がらないのよね。
ミハイル様は女性と仲良くしてても、1か月後には別の方と親しくしてるから誰も驚いたりしないけど、もしも数カ月経ってもリリヤと親しくしてたら、その時は話題になるかもしれないわね。
次期王として女性関係にだらしないのは問題よね。
私とレイチェルでパトリシアを見過ぎていたのか、本人がこちらにやって来るのが見えた。
「ヤバッ!?どうしよう。何か怒ってない?悪口言ってるって思われたかな?」
面倒臭いことになりそうね。
彼女は癇癪持ちなところがありますし、時と場所をわきまえるタイプではないですからね。
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