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第四章
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しおりを挟むパーティーの主役がこれ以上不在にしてるのは問題なので、私達はパーティー会場に戻った。
ミハイル様とリリヤがどんな行動に出るか分からないので、私とユーリ様は一緒に行動することになった。
婚約発表したばかりだから、一緒に居てもおかしくはないわよね?
会場に入った私達は、沢山の人たちに囲まれてしまった。
うーん、相手をするのは大変だけど、こんなに人が居たらミハイル様達も近付いて来れないわよね?
「レクシン大公とサフィナ令嬢がご婚約されてビックリしましたわ。全く予兆がありませんでしたから、お2人はいつから親しい間柄だったんですか?」
「イリーナ嬢の父上とは職場が一緒ですから、彼女が王太子妃候補として頑張ってる時から、陰ながら見守ってたんですよ。頑張ってる彼女を見てたので、この機会を逃すことが出来ませんでした」
「あらあら~、レクシン大公の熱烈なアピールだったんですね~、若いって良いわね~。お2人のことを応援してますわ」
「「ありがとうございます」」
…………ユーリ様は咄嗟によくあんな嘘がつけるわね。
私達の婚約は一応は王命ではあるけど、お互いに惹かれてるからって設定ではあるのよね。
「陛下も安心したでしょうな。ずっとユーリ殿のことを心配されてましたからな」
「兄上は過保護すぎるんですよ。私の年齢ならまだ結婚してない者も居るのに、会う度に気になる女性は居ないのかって聞いてきましたから」
確かにユーリ様の年齢ならまだ焦る時期ではないわよね。
女性なら行き遅れって言われるけど、男性はまだまだこれからって考えられる年齢よね。
はぁ~、引っ切り無しに挨拶に来るから、ちょっと疲れてきたわね。
「ちょっと失礼させてもらう」
ユーリ様が突然私の手を引っ張り控室に向かう。
「ユーリ様?」
「気付かなくてごめん。疲れただろ?少し休もう」
「すみません」
「謝る必要はないよ。誰だって疲れることはある。イリーナ嬢はまだ本格的な社交の場には慣れていないだろ?」
確かに私はまだ本格的な社交の場には、数回しか参加したことがない。
基本的に10代前半は子供だけのお茶会だけだから、今回みたいな大人も参加するような、大きいパーティーに参加する機会はほぼなかった。
年に1、2回はあるけど、それも10歳になってからで、参加する時も親のオマケだから気を遣うこともあまりなかった。
控室に入ると、ユーリ様は私をソファーに座らせてから、ちょっと待ってるように言って、控室から出て行ってしまった。
何処に行ったのかしら?
暫くしてからユーリ様は帰ってきて、ユーリ様の両手には飲み物と軽食が乗ったお皿を持っていた。
「ずっと話をしてたから喉乾いただろ?お腹も空いてるんじゃないかと思って、軽いものを持ってきた」
「ありがとうございます。ユーリ様は女性の扱いがスマートですよね」
女性として大切にされてるみたいで嬉しいけど、今までは気にしてなかった女性の影がチラついてモヤモヤする。
「そうかな?もしもそうならそれはお義姉さんのお陰だろうな。兄上が私を可愛がってくれてるのは有名だろうけど、お義姉さんも姉として可愛がってくれてた。女性の扱いには厳しく言われてきたよ」
王妃様なら有り得そうな話ね。
………ユーリ様は、陛下と王妃様の影響でとても素晴らしく育ったのに、何でお二人の息子であるミハイル様はあんな風になったのかしら?
良い見本が沢山あったでしょうに?
「…………ユーリ様は王太子になる話を聞いてどう思ってるのですか?」
「うーん、複雑だな。私はずっとミハイルを支えるつもりだったからな。ミハイルに何かあっても、リカムが王太子になると思ってたから予想外だったかな?」
「ユーリ様は自分が王になりたいとか思ったことはないのですか?」
「それはないね。私は意外と小心者なんだよ。誰かの陰で支えるほうが向いている。ミハイルを支えるのは大変だろうなって思ってはいたけどね」
ですよね~
ミハイル様は年々酷くなってる気がする。
1番の問題は去年入学してるはずのミハイル様が、今年入学してることがおかしいのよね。
私達が通ってる学園は基本的に一般クラスなら、貴族なら誰でも入れると言われてるけどちょっと違うのよね。
最低ラインの知力は必要で、貴族なら家庭で最低ラインは学んできてるはずって考えなのよね。
ミハイル様は去年その最低ラインを下回ってしまい落ちてしまった。
そのせいで第2王子と同じ学年になってしまったのよね。
同じ学年にならないように第2王子を1つ下の学年にしたのに、無駄な行動になってしまったのよね。
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