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第四章
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しおりを挟む少ししてから私とユーリ様は会場に戻り、私達はお父様達の所に合流することにした。
「お父様」
「イリーナ戻ってきたか。久しぶりの大きいパーティーだから疲れただろ?」
「ちょっと疲れましたけど、今回は我が家が主催のパーティーでは無いので、そこまで疲れてませんわ。」
お父様や私やお兄様の誕生日の時には、我が家でパーティーを主催するけど、お客さんとして参加してるときと、おもてなしする側では疲れ具合が全然違う。
面倒臭いけどパーティーを開催しないって選択肢はないのよね。
生誕パーティーは色々な目的で開催されてるから、何かしらの理由がない限りは基本的に開催するのが常識なのよね。
私達の年代なら婚約者を見つけるために開催する、他にも人脈作りのために開催するのよね。
同年代なら学園だけで良いけど、幅広い年代との人脈作りをするなら、パーティーを開催するのが手っ取り早い。
「2人とも婚約おめでとう。ユーリは何か困ったことがあったら何でも相談しなさい」
「急にどうしたんですか?」
「私はお前を息子のように思ってきた。でも今までは赤の他人だったせいで、ユーリが何か困っていても助けてやることが出来なかった。仕事の事なら部下として助けることは出来たけど、私生活では難しかったからな」
「サフィナ公爵には今まで色々と助けてもらってましたよ。貴方は俺にとって父親であり、第2の兄でしたから」
ユーリ様の言葉にお父様の目に涙が浮かぶ
お父様とユーリ様は、上司と部下ってだけの関係ではなかったのね。
私のお父様はやっぱり素敵ね。
お父様とユーリ様って何処か似てる部分があるのよね。
娘は父親に似た男性を好きになるって言うけど、あれって本当だったのね。
私とお兄様とレイチェルは2人を温かく見守る。
✻✻✻✻✻✻✻
あの後パーティーは問題なく終わり、私は家に帰ってきた。
リリヤとミハイル様が何か問題を起こすんじゃないかって警戒してたけど、特に何もなく終わったわね。
今日はユーリ様も我が家に来ていて、お父様とお兄様とユーリ様の3人でお酒を呑みながら語るらしい。
レイチェルも泊まりに来ていて、私とレイチェルは私の部屋で女子会をする。
「幸せそうだね~」
「幸せですわね。貴族として生まれたから、私はずっと好きな人と結婚は出来ないって諦めてたからね」
「そうだよね。実際にあの王太子様と結婚するところだったし。あの人と結婚してたら、イリーナは不幸だったよね」
私もそう思うわ。
貴族として生まれたのなら、結婚相手に異性としての愛情を諦めないとイケないのは理解していた。
だけど友として友愛を持つことまでは諦められなかった。
前世の記憶を思い出したことで、余計にその気持ちを捨てることが出来なくなったのよね。
だから何が何でもミハイル様の婚約者にはなりたくなかった。
一方的にあんなに嫌ってくる人と結婚なんてしたくない、新しい婚約者をなかなか決められなかったのもそのせいなんだよね。
私に近付いてくる人は、私と結婚することで公爵家と縁を結びたい人ばかりだった。
それが駄目なわけではない、私のことをちゃんと見てくれる人ならそれでも良かった。
でもどうしても公爵って身分があるせいで、純粋に私自身を見てくれる人はいない。
「私とレイチェルは結婚相手に恵まれてるわよね。妹の私から見ても、お兄様は素晴らしい人だと思うわ。でも加減を知らない人ではあるから心配なのよね」
「加減?」
「1度熱中したら周りに止められるまでやり続ける所があるのよ。レイチェルにはお兄様のストッパーになって貰いたいわ」
「知らなかった。セミュン様が無理しないように見張るわ!!そう言えば、パーティーの時にユーリ様とイリーナは、陛下に連れられてどっかに行ってたけどどうしたの?」
そうだった。
レイチェルに相談したいと思ってたのよね。
ミハイル様がリリヤを贔屓するのは、私への嫌がらせの一種だと考えたら理解できるけど、嫌がらせにしては自分の人生をかけるのはやり過ぎなきはするけど、王妃様のことはちょっと不自然な気がするのよね。
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