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第四章
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しおりを挟むレイチェルの成長に感動してると、レイチェルは照れくさそうな顔を隠して真剣な顔をする。
「今は私のことはどうでもいいよ。テイラー令嬢のことを話し合おうよ」
どうでも良くないわよ?
私はリリヤやミハイル様より、レイチェルのほうが大事だもの。
「どうでも良いって思ってるでしょ?」
「何のこと?」
「誤魔化したって分かるからね。イリーナは面倒臭いことは避けるタイプだからね。前世のイリーナならテイラー令嬢やミハイル様のことは、絶対に避けてたよね」
私の妹だっただけあり、私のことをよく知ってるわね。
前世の記憶を思い出す前から、基本的な性格はあまり変わらないのよね。
面倒臭いことは避けたいけど、私の身分がそれを許されないことが多かった。
今回も出来るなら無視したいけど、ミハイル様の今後の行動で私の未来が決まる。
ミハイル様がこれから真面目に国の為に考えて行動するなら、まだ将来は王になる可能性もある。
私とユーリ様はそれを望んでるんだよね。
ミハイル様が立派な王を目指すなら、私とユーリ様はミハイル様を支えるつもりだけど、今のミハイル様ではそんな未来は想像できないのよね。
もしも1回でも問題を起こすなら、ミハイル様は廃嫡されてしまう。
テイラー伯爵家の婿になるのか、何処かで幽閉されるのか知らないけど、ミハイル様が反省するかどうかで決まりそうよね。
「レイチェルには誤魔化せないみたいね。ミハイル様の行動で私が大公夫人になるのか、王太子妃になるのか決まるから複雑よ。出来るなら大公夫人になりたいわよね。王太子妃なんて面倒臭いもの」
「イリーナならそう思うよね。大抵の貴族は喜んで王太子妃を目指すんじゃない?その為にミハイル様に罠を張ったりすると思うよ?」
「欲深い人はそうなのかもしれないわね。でもユーリ様と私はそう言うタイプではないからね。今はミハイル様も気になるけど、1番はやっぱりテイラー令嬢が気になるわ。取り巻きって乙女ゲームの攻略対象のことよね?」
レイチェルに攻略対象のことを教えてもらったけど、正直言うと全く覚えてないのよね。
物語からは離脱したから、私に関係ないと思ってあまり真剣に聞いてなかったのよね。
「攻略対象も居るけど、ゲームに出て来なかった男子生徒や女子生徒も取り巻きにしてるよ。男子生徒は見た目が良い者を取り巻きにしてて、女子生徒は身分は低いけどお金を持ってる人を中心に集まってるかな?商家の娘とかが多い印象があるかな?」
うん………、お兄様やお父様に媚を売ってたし、私の護衛を奪おうとしてたから、何となく分かってはいたけど、あの子って男好きですわよね。
女子生徒は金蔓ですか………、
テイラー家だって貧しくはないわよね?
公爵家と比べたら天と地ほどの差はあるだろうけど、公爵家に居た時に贅沢はさせてないから、金銭感覚が狂うとかないはずですけど?
「あの子って全員に無条件で好かれるタイプではないですわよね?頭が良いわけではないですし、性格が良いわけでもないですし、容姿も今イチですよね」
入学当初と比べたら多少ですけど痩せてきてはいる。
だけど一般の人と比べると、まだまだ一回り以上大きい。
元々のあの子の容姿だったら、男なら落とせそうな気はしますけど、女性からは嫌われると思うのよね?
「そうなんだよね~、ゲームの中のヒロインとは、性格も容姿もかけ離れてるのに、逆ハーレムが出来てるんだよね。性格も悪いのに何でだろ?」
「そこが不思議なんですよね?転生モノの小説によくある強制力でしょうか?」
「それならセミュン様とイワンおじ様も取り巻きにしてたはずだよね?何か小説でよくある魅力の魔法みたいだよね~」
「魅力の魔法…………」
そうよね。
確かにそうなのよ。
魔法なら有り得る。
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