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第四章
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しおりを挟む何で思い付かなかったんだろう。
魅了魔法なんて定番だよね。
魅了魔法なら王妃様がテイラー令嬢に好意的なのも理解できる。
それしか納得出来ないってぐらいなのよね。
「イリーナ?冗談だからね?魔法なんてあるわけないよ。ここはゲームの世界ではあるけど、魔法なんてゲームに一切出てこなかったし」
「魔法は確かにありますわ。1000年以上前に滅びたって言われてますけど、この世界には確かに魔法がありましたわ」
「確かにそんな話があるけど、あれはお伽話じゃないの?魔法なんて現実味がないよ」
レイチェルの国では、魔法の存在をあまり信じられてないのよね。
だけど私の国では魔法があったと確信をしている。
「この国には幾つも遺跡があるのは知ってますか?」
「うん。だけど立ち入りを禁止されてるよね」
「危険ですからね。この国にある遺跡の半数以上が魔法大国時代の遺跡なんです。今ても魔法で作られた罠が発動するので、中々入れないせいで研究が進んでませんけどね」
私の発言にレイチェルはビックリした固まってしまった。
ビックリするわよね。
私もこの事実を知ったのは数年前なのよね。
3年前にお父様が集めてる魔石を見せて貰った時から、私は魔法に関して知りたいって欲で溢れた。
この国に遺跡が沢山あるのは知ってたけど、当時知ってたのは立入禁止って事と、軽い気持ちで入ったら2度と生きて出れなくなるって事だったのよね。
何で魅了魔法を思いつかなかったんだろう?
何かそこの部分だけがすっぽり抜け落ちてる感じだった。
「何でこの国だけにそんな遺跡が遺ってるの?私の国ではそんな遺跡はないよ?」
「それはこの場所に、魔法で栄えてた王国がこの場所にあったからでしょうね。当時の人達は研究気質だったみたいで、引きこもりが多かったみたいなのよ。生活場所はこの国の半分しかなかったと言われてるわ。だから他の場所には遺跡がないのよ」
研究者って何を考えてるのか分からないわよね。
引きこもりだけど自分の成果は残したいってことで、この国の遺跡は魔法使いたちが研究成果を残すために作られたと考えられている。
「それは………、私が知らなくても仕方ないかな?情報が回ってこないもんね」
「陛下達も他国にはこの話をあまりしてないみたいだからね。うっかり話したりして、この国の遺跡が原因で戦争になんてなったら、困るのは国民だからなあまり公表してないんだと思うわ」
私がレイチェルに話してることは、この国からしたらアウトかしら?
でもレイチェルは我が家に嫁に来るからセーフだよね…………
私の考えてることが分かったのか、レイチェルは苦笑いをした。
「この事は誰にも話さないよ。お父様達にも言わないから安心して」
「お願いします!!」
う~~、やらかしてしまった。
レイチェルにはポロッと何でも話しちゃうのよね。
「それよりもしも本当に魅了の魔法だったらどうすれば良いの?今では魔法なんて使える人は居ないんでしょ?彼女がどうやってるのか分からないけど、対抗する手立てはないの?」
「もしも本当に魔法だったらどうすれば良いのかわからないわ。とりあえずは片っ端から調べるしかないかな?我が家には古い文献の本なども沢山あるから、探せば何か分かるかもしれない。我が家で駄目だったら王宮の書庫に入れるようにお願いするわ」
魔法は確かにあったんだろうけど、今では夢物語だから、探して見つかる可能性のほうが低いのよね。
「大人に相談しなくて良いの?」
「何の確証もないのに話せないわよ。テイラー令嬢が魅了魔法を使ってるなんて言われても、何か証拠がないと信じてもらえないわ」
魅了魔法なんてどうやって防げば良いのかしら?
次に狙われるのは誰?
陛下?
お父様?
それともお兄様?
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