5 / 15
冒険者ギルド
しおりを挟む
「まず冒険者ギルドの加入については先程行っていただいた手続きのみで試験などはございません。
冒険者の主な依頼は魔物討伐ですが、街の人の依頼から国からの依頼まで豊富な依頼があるので、自分に適した依頼を見つけるのが重要です」
「なるほど」
「それから、冒険者と依頼にはランクがあり、S級からF級までの7段階に分かれています。昇級には一定回数の依頼達成と昇級試験の合格が必要になります。
自分のランク以下の依頼しか受けることが出来ないので、ぜひ昇級を目指して頑張ってくださいね」
「はい、頑張ります」
「C級までの冒険者は3ヶ月に1回は依頼を達成しないと冒険者資格が剥奪されてしまうので、気をつけてくださいね。
あと、ギルドカードを紛失した場合は再発行に10ダルト必要になるので大切に保管してください」
「わかりました」
10ダルトはよく分からないが、この国の通貨の事だろうか。
「以上でギルドの説明は終了ですが、何か質問はございますか?」
「各ランクの冒険者のレベルが知りたいです」
ここでこの世界における自分の強さがどの程度か理解しておきたい。俺の場合は倍加を使っているからレベル換算したら9ぐらいの強さだろう。
「おおまかな説明になりますが、F級冒険者で1~5レベル、D,E級冒険者で5~20レベル、B,C級冒険者は20~49レベル、S,A級冒険者は50レベル以上といった感じですね」
「なるほど、ありがとうございます」
つまり、俺の強さはE級冒険者ぐらいって事だな。質問したついでに、門番が言っていた神授の儀式についても聞いてみるか。
「冒険者ギルドとは関係ないのですが、街に来たばかりで詳しくは知らないので神授の儀式について教えてもらえますか?」
「あら、まだ儀式を受けていなかったのですね。神授の儀式は神様から1度だけ職業とスキルを授けてもらう事が出来る儀式で、場所は神殿で行われています。
日中に行けば儀式は受けさせてもらえるから、明日にでも行ってみてください」
「ありがとうございます。早速、明日行ってみます」
職業とスキルを授けてもらえるとは、この世界はイージーモードだな。勇者とか魔王とか授けられたらどうしようか。
「あっ、ギルドカードの発行が終わったみたいです。こちらがハナダさんのギルドカードです」
銅で出来たカードにFという文字と名前が書かれていた。
「それと、ホーンラビットの買い取りでしたね。常設依頼にホーンラビット討伐があるので、その依頼を達成した扱いにしますね」
「お願いします」
俺は肩掛け鞄に手を入れて、アイテムボックスからホーンラビットを取り出す。
「3匹ですか。結構多いですね」
「街に来る途中にたまたま倒せました。スライムの核もあるんですが、そっちも買い取りできますか?」
「はい、そちらも討伐依頼として処理しますね」
「ありがとうございます」
今度はポケットに手を入れてアイテムボックスから核を取り出す。
ジャラジャラ
「お、多いですね…。数は32個ですね。ホーンラビットとスライムの討伐報酬が47ダルトになります。そしてホーンラビットと核の売却総額が92ダルトですね。まとめてのお支払いでよろしいですか?」
「はい、お願いします」
結構稼げた気がするな。
「お待たせしました。こちら139ダルトになります」
確認を促されたので渡された袋の中身を見てみると、銀貨が1枚と銅貨が39枚入っていた。
「ハナダさんはこの街に来たばかりだと伺いましたが、もう宿はお決まりですか?」
「いや、まだどこに宿があるかも分かっていない状態です」
「でしたら、ギルド直営の宿に泊まられるのはいかがでしょう。ギルドカードを持っていれば他の宿より安く泊まれるのでオススメですよ」
良い情報を聞いた。言われた通りギルド直営の宿に泊まることにした。
「いらっしゃい、アンタ新米冒険者だね。ギルドカードを見せな…よし、銅貨5枚で部屋を用意するよ。追加で1枚払えば夕食をつけるがどうする?」
「夕食付きでお願いします」
銅貨6枚を前払いして部屋の鍵と夕食の引換券をもらった。早速、夕食を食べた。異世界初の食事は良く言えば素朴な味だった。
冒険者の主な依頼は魔物討伐ですが、街の人の依頼から国からの依頼まで豊富な依頼があるので、自分に適した依頼を見つけるのが重要です」
「なるほど」
「それから、冒険者と依頼にはランクがあり、S級からF級までの7段階に分かれています。昇級には一定回数の依頼達成と昇級試験の合格が必要になります。
自分のランク以下の依頼しか受けることが出来ないので、ぜひ昇級を目指して頑張ってくださいね」
「はい、頑張ります」
「C級までの冒険者は3ヶ月に1回は依頼を達成しないと冒険者資格が剥奪されてしまうので、気をつけてくださいね。
あと、ギルドカードを紛失した場合は再発行に10ダルト必要になるので大切に保管してください」
「わかりました」
10ダルトはよく分からないが、この国の通貨の事だろうか。
「以上でギルドの説明は終了ですが、何か質問はございますか?」
「各ランクの冒険者のレベルが知りたいです」
ここでこの世界における自分の強さがどの程度か理解しておきたい。俺の場合は倍加を使っているからレベル換算したら9ぐらいの強さだろう。
「おおまかな説明になりますが、F級冒険者で1~5レベル、D,E級冒険者で5~20レベル、B,C級冒険者は20~49レベル、S,A級冒険者は50レベル以上といった感じですね」
「なるほど、ありがとうございます」
つまり、俺の強さはE級冒険者ぐらいって事だな。質問したついでに、門番が言っていた神授の儀式についても聞いてみるか。
「冒険者ギルドとは関係ないのですが、街に来たばかりで詳しくは知らないので神授の儀式について教えてもらえますか?」
「あら、まだ儀式を受けていなかったのですね。神授の儀式は神様から1度だけ職業とスキルを授けてもらう事が出来る儀式で、場所は神殿で行われています。
日中に行けば儀式は受けさせてもらえるから、明日にでも行ってみてください」
「ありがとうございます。早速、明日行ってみます」
職業とスキルを授けてもらえるとは、この世界はイージーモードだな。勇者とか魔王とか授けられたらどうしようか。
「あっ、ギルドカードの発行が終わったみたいです。こちらがハナダさんのギルドカードです」
銅で出来たカードにFという文字と名前が書かれていた。
「それと、ホーンラビットの買い取りでしたね。常設依頼にホーンラビット討伐があるので、その依頼を達成した扱いにしますね」
「お願いします」
俺は肩掛け鞄に手を入れて、アイテムボックスからホーンラビットを取り出す。
「3匹ですか。結構多いですね」
「街に来る途中にたまたま倒せました。スライムの核もあるんですが、そっちも買い取りできますか?」
「はい、そちらも討伐依頼として処理しますね」
「ありがとうございます」
今度はポケットに手を入れてアイテムボックスから核を取り出す。
ジャラジャラ
「お、多いですね…。数は32個ですね。ホーンラビットとスライムの討伐報酬が47ダルトになります。そしてホーンラビットと核の売却総額が92ダルトですね。まとめてのお支払いでよろしいですか?」
「はい、お願いします」
結構稼げた気がするな。
「お待たせしました。こちら139ダルトになります」
確認を促されたので渡された袋の中身を見てみると、銀貨が1枚と銅貨が39枚入っていた。
「ハナダさんはこの街に来たばかりだと伺いましたが、もう宿はお決まりですか?」
「いや、まだどこに宿があるかも分かっていない状態です」
「でしたら、ギルド直営の宿に泊まられるのはいかがでしょう。ギルドカードを持っていれば他の宿より安く泊まれるのでオススメですよ」
良い情報を聞いた。言われた通りギルド直営の宿に泊まることにした。
「いらっしゃい、アンタ新米冒険者だね。ギルドカードを見せな…よし、銅貨5枚で部屋を用意するよ。追加で1枚払えば夕食をつけるがどうする?」
「夕食付きでお願いします」
銅貨6枚を前払いして部屋の鍵と夕食の引換券をもらった。早速、夕食を食べた。異世界初の食事は良く言えば素朴な味だった。
112
あなたにおすすめの小説
転生特典〈無限スキルポイント〉で無制限にスキルを取得して異世界無双!?
スピカ・メロディアス
ファンタジー
目が覚めたら展開にいた主人公・凸守優斗。
女神様に死後の案内をしてもらえるということで思春期男子高生夢のチートを貰って異世界転生!と思ったものの強すぎるチートはもらえない!?
ならば程々のチートをうまく使って夢にまで見た異世界ライフを楽しもうではないか!
これは、只人の少年が繰り広げる異世界物語である。
魔法物語 - 倒したモンスターの魔法を習得する加護がチートすぎる件について -
花京院 光
ファンタジー
全ての生命が生まれながらにして持つ魔力。
魔力によって作られる魔法は、日常生活を潤し、モンスターの魔の手から地域を守る。
十五歳の誕生日を迎え、魔術師になる夢を叶えるために、俺は魔法都市を目指して旅に出た。
俺は旅の途中で、「討伐したモンスターの魔法を習得する」という反則的な加護を手に入れた……。
モンスターが巣食う剣と魔法の世界で、チート級の能力に慢心しない主人公が、努力を重ねて魔術師を目指す物語です。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
異世界に落ちたら若返りました。
アマネ
ファンタジー
榊原 チヨ、87歳。
夫との2人暮らし。
何の変化もないけど、ゆっくりとした心安らぐ時間。
そんな普通の幸せが側にあるような生活を送ってきたのにーーー
気がついたら知らない場所!?
しかもなんかやたらと若返ってない!?
なんで!?
そんなおばあちゃんのお話です。
更新は出来れば毎日したいのですが、物語の時間は割とゆっくり進むかもしれません。
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる