スキル『倍加』でイージーモードな異世界生活

怠惰怠man

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D級昇格試験

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今日はD級への昇級試験だ。倍加を使って準備を整えてから行こう。

「倍加」

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ウメ・ハナダ Lv 208
拳豪 Lv1 無職 Lv4 盗賊 Lv4 ( )
人間 Lv4
HP:2320
MP:2080
攻撃力:228
防御力:227
魔力:212
精神力:212
素早さ:234
器用さ:212
運:5
SP:214
スキル:倍加、格闘、必要経験値1/2、環境適応、索敵、盗賊技、共有、闘気、HP自動回復

HP自動回復・・・10秒に1回発動。HPを1%回復する。
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あれ?今までの傾向だと職業スロットとスキルは2つ追加されているはずだが、1つしか追加されていない。未だに法則性がわからんな。50、100、200と来たから次は400レベルで特典が貰えるのだろうか。

一旦思考を放棄して職業スロットに新しい職業をつける。

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治癒士 Lv1・・・回復に特化した職業。仲間の支援が得意になり、スキル「治癒術」を得る。
治癒術・・・回復や補助系統の技が習得可能。
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さっきHP自動回復を得たが回復はいくらあっても困らないだろう。出来れば回復が必要な状態になりたくはないが。

準備も終わり、試験を受けに冒険者ギルドに向かう。

「ハナダさん!お待ちしておりました。今日の試験ではDランクモンスターのオークを討伐してもらいます。試験官が付いていきますが、オークを探すのも討伐するのも1人で行ってください」

説明を受けて草原へ来たが、異世界へ来てからオークなんて見た事ない。本当にいるんだろうか、そんな疑問を抱きながら歩き続ける。そのまま歩いていても見つかりそうになかったので、真上に跳んで地上をぐるりと見渡す。試験官の驚く顔が見えるが、それよりも森を通り抜けた先の草原にオーク5匹の集団を見つけた。

「オークを見つけたので着いてきてください」
「えっ?ちょっと!」

地上に降りるなら小走りをし始めた俺に試験官は必死に追い縋る。

通り道にいた魔物は拳圧で倒して通りすがりにアイテムボックスに入れていく。そんな事をしているとあっという間にオークの集団と対面した。

まずは小手調べに拳圧を放つ。

ブルルン!

衝撃波が脂肪に阻まれた。それなら今度は拳気だ。

ドッ!

それなりの手応えはあったがオークを少し後退させただけで倒しきれてはいない。このまま遠距離から倒してもいいが近距離戦の方が早く終わるので蹴撃を放つ。一撃で1匹目の腹に穴が空いた。もっと加減しても良さそうだ。
他の4匹にはスキルを使わずに蹴散らした。レベル200には敵うはずもないな。
オークの死体をアイテムボックスに入れていると、引き攣った顔の試験官が試験合格を伝えてきた。

「早めに冒険者ギルドでカードの更新をしておいてくださいね…」

少し元気の無さそうな試験官を見送って、そのまま狩りをする事にした。
出てきた魔物はオーク、ワイルドウルフ、ゴーレムも稀に現れた。ゴーレムだけは拳気を放ってもびくともしなかったが、動きがのろ過ぎて放っておいても害はないように感じた。倒したけど。

冒険者ギルドでD級への昇級と報酬の受け取りを済ませる。

「おめでとうございます、ハナダさん。これでD級冒険者ですね。今はまだ下級冒険者ですが、次のC級からは中級冒険者と呼ばれるようになります。中級の依頼はこの街にはあまりないので、別の街への移住も視野に入れておく必要がありますね」

この街にはあまり強そうな冒険者がいないと思っていたが、強い魔物がいないからだったのか。納得。

「今回の報酬ですが、オークが8匹、ワイルドウルフが12匹、ゴーレムが2匹、コボルトが5匹、ポイズンスネークが7匹、ワイルドボアが3匹、ゴブリンが6匹、スライムが4匹で合計4898ダルトになります!もう上級冒険者クラスの報酬ですよ!すごいですね、ハナダさん!」

まぁ強さはS級冒険者クラスだからな。それにしてもこの受付嬢テンション高いな。こういう時のテンションが難しい。

「ありがとうございます!この調子で上級冒険者目指します!」

適当にテンションを上げつつ冒険者ギルドを後にする。それにしても1日で約50万円稼げるとは、冒険者は夢の職業だな。命懸けだけど。

そんな事を考えてるうちに宿に着いた。今日は襲われることはなかったな。まぁ、毎日あんな事があれば衛兵は何をしてるんだって話だが。今日はもうゆっくり休むだけだ。

寝る前に自分の所持金を見てほくそ笑む。

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所持金 8812ダルト
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