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第六章:奪われた王冠に、炎の誓いを――動乱の王都で少女は革命を選ぶ
第102話:潜入作戦、開始前夜!ツインテールと秘密のメイド服
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セリナたちはシーサイレン一家の船に三日間揺られ、ようやく王都近くの港にたどり着いた。
「頑張ってね、兄ちゃんたち、もし行く場所がなくなったら、シーサイレン一大海賊団はいつでも歓迎するからね。」
人魚の血を引く彼らは、長く水を離れることができない。波打ち際で、互いに最後の別れを告げた。
しかし問題はこれからだ。王宮への侵入方法──カズキ王と王妃はすでに宮廷の地下牢に囚われている。通常、一般市民が王宮に近づくことすら許されない状況下で、どうやって救出に向かえばよいのか。
「シエノ君、君は公爵の跡継ぎだから王宮に入れるかね?」
「僕なら可能ですが、許可されているのは限られた区域だけです。王様の救出は難しいかと…」
「いや、まずは目立たずに入ればいい。あとはこっちで何とかする。セリナ君、あれは持ってるかね?」
「はい、マオウさん」
セリナは合図もなくメイド服を取り出した。
「なんで手持ちで持ってるんだ!? なんでそれだけでわかるんだ!? それでどうするつもりだ!? なんでこっちを見てるんだ!?」
レンはメイド服を見て本能的な危機感を覚え、勢いでツッコミを入れた。
「君たちがシエノ君のメイドとして一緒に入るんだ。公爵家の跡継ぎに世話係がいても不自然じゃないだろ?」
「いやいや、それじゃ剣は持ち込めないぞ!」
「セリナ君はどんなものを装備しでも聖剣に変えられる。君なら料理場の包丁でも使いこなせるだろ?」
「そうだけど…」
レンが明らかに嫌がっているのを見て、マオウは決め手を放った。
「両親を助けるんだろ?」
その一言はレンに重く響いた。
「わかった…着るよ。他に何かするのか?」
「髪型も変えよう。セリナ君、あれを」
「ウィッグですね。はい、レン君にぴったりのものがあります」
「なんでそれまで持ってるんだよ!? それに、どうしてそんなにサッと出せるんだ!?」
「セリナ君、君も有名人だ。少し変装でもしよう。髪を下ろすだけでもイメージが変えるだろ」
「こうでしょうか?」
普段は家事の邪魔にならないよう後ろで結んでいるセリナの髪が解かれ、少女らしさが一気に溢れ出した。
「完璧だ。二人とも口調も変えろ。セリナはルーの口調で、レンはモリアの口調にな」
「僕、セリナだよ」
「名前も変えろ。ここまでの準備を無駄にするな」
「私はモレアでございますわ」
「名前はいいけど、モリアの上品さが足りない。もっと練習しろ」
「上品さがないってどういう…俺、元王女だぞ!?」
「はいはい、時間がないから早く着替えろ」
「覗かないでよね」
「するかよ」
「この貧相な胸に見る価値がないとでも?」
「あーもう、うるさいな!早くしろ!」
*
セリナとレンが着替えている間、シエノとマオウは少し離れた場所で腰を下ろし、ゆっくりと会話を始めた。
「すごいですね、僕が話に入り余地がないくらい仲がいいですね。あの剣一筋のレン姫があそこまで心を開くなんて……あなたは不思議な方です」
シエノが感心したように言うと、マオウは遠くを見るような目で答えた。
「彼女はあれが素だ、ただ今まで自分を抑えているだけ、自分を強く見せることで自分の心を守っていた。」
「よく見ていますね、それでどっちが本命ですか、セリナさん、それともレン姫」
マオウは憮然とした表情で言い放った。
「それは今聞く話か、もちろん、両方だ。」
「堂々と二股宣言とは、器が違います。僕はマリ一人で精一杯です、他の女性を愛する余裕などありません」
マオウの目が鋭く光った。
「私は貪欲だ。欲しいものは全て手に入れ、自分の一部のように慈しむ。これが私の流儀――そこの二人だ、こそこそ盗み聞きなどせず、着替えが終わったらさっさと出て来い」
「誰もいません」
突然、茂みから声がした。見れば、メイド服を着た大きな猫が二匹――亜麻色と銀色の毛並みを輝かせながら、そっと顔を出していた。
「吾輩は猫である」銀色の猫が気取って言うと、亜麻色の猫も『にゃー』と鳴いた。
「はは、随分可愛らしい猫さんたちですね。もうバレバレですよ、出でおいて。今ならカツオを差し上げましょう。」
餌につられたか、茂みに二匹が出てきた。
先に姿を現したのはセリナだった。
いつものようにきっちりと結い上げていた髪を今日は降ろし、肩のあたりで緩やかに波打っている。亜麻色のその髪は、光を受けてやわらかくきらめき、顔まわりをやさしく包み込んでいた。表情はいつも通りおだやかだが、どこか少し、背伸びをしたような大人びた雰囲気もある。
服装はいつものメイド服。だが、髪型が変わるだけで、どこか印象が違って見える。小さな少女がひととき“淑女”のふりをしているような、そんなほほえましさと凛とした気品が同居していた。
そして――もう一人。
セリナの背後から、長い銀髪のツインテールを揺らして現れたのは……レンだった。
顔を伏せ、恥ずかしそうに視線を逸らしながら、何かぶつぶつと小言を言っている。見事なまでの変装ぶりで、剣士だった頃の彼女の面影はそこになく、ただ一人の“ツンとしたメイド見習いの少女”が立っていた。
長いウィッグは背中の中ほどまで届き、二つに分けて高く結わえられている。薄く光を帯びた銀の髪は、まるで月の滴を編んだように透きとおって見える。
きちんと着込んだ黒のメイド服もまた、妙に似合ってしまっているのが余計に恥ずかしいのか、彼女は赤くなった頬を隠すようにフリルの袖を口元に当てた。
ツンと澄ましたポーズのくせに、耳が真っ赤だった。
「問題なさそうだな。じゃ、次の準備に取り掛かるとしよう」
「マオウさん」マオウが淡々と言うと、セリナはぷっくり頬を膨らませた。どうやら、期待していた言葉が来ていないことにご立腹のようだ。
マオウはふと彼女を見て、小さく笑った。
「……そうだな、綺麗になったな、セリナ君、こんな時じゃなければ、君とはまだ出かけたいくらいだ。」
そして、ちらりとレンにも目をやり、
「レンも悪くないが……やはり、いつもの君の方が私の好みに合っているかもしれない」
セリナの顔がぱっと明るくなる。
「ありがとうございます!」
一方、レンは憮然とした表情で、
「俺は聞いてないし……まあ、でも、ありがとう」
と、照れくさそうに呟いた。
「では仕上げに、レン、私に“気”を流れでくれ。これで準備完了だ。」
「頑張ってね、兄ちゃんたち、もし行く場所がなくなったら、シーサイレン一大海賊団はいつでも歓迎するからね。」
人魚の血を引く彼らは、長く水を離れることができない。波打ち際で、互いに最後の別れを告げた。
しかし問題はこれからだ。王宮への侵入方法──カズキ王と王妃はすでに宮廷の地下牢に囚われている。通常、一般市民が王宮に近づくことすら許されない状況下で、どうやって救出に向かえばよいのか。
「シエノ君、君は公爵の跡継ぎだから王宮に入れるかね?」
「僕なら可能ですが、許可されているのは限られた区域だけです。王様の救出は難しいかと…」
「いや、まずは目立たずに入ればいい。あとはこっちで何とかする。セリナ君、あれは持ってるかね?」
「はい、マオウさん」
セリナは合図もなくメイド服を取り出した。
「なんで手持ちで持ってるんだ!? なんでそれだけでわかるんだ!? それでどうするつもりだ!? なんでこっちを見てるんだ!?」
レンはメイド服を見て本能的な危機感を覚え、勢いでツッコミを入れた。
「君たちがシエノ君のメイドとして一緒に入るんだ。公爵家の跡継ぎに世話係がいても不自然じゃないだろ?」
「いやいや、それじゃ剣は持ち込めないぞ!」
「セリナ君はどんなものを装備しでも聖剣に変えられる。君なら料理場の包丁でも使いこなせるだろ?」
「そうだけど…」
レンが明らかに嫌がっているのを見て、マオウは決め手を放った。
「両親を助けるんだろ?」
その一言はレンに重く響いた。
「わかった…着るよ。他に何かするのか?」
「髪型も変えよう。セリナ君、あれを」
「ウィッグですね。はい、レン君にぴったりのものがあります」
「なんでそれまで持ってるんだよ!? それに、どうしてそんなにサッと出せるんだ!?」
「セリナ君、君も有名人だ。少し変装でもしよう。髪を下ろすだけでもイメージが変えるだろ」
「こうでしょうか?」
普段は家事の邪魔にならないよう後ろで結んでいるセリナの髪が解かれ、少女らしさが一気に溢れ出した。
「完璧だ。二人とも口調も変えろ。セリナはルーの口調で、レンはモリアの口調にな」
「僕、セリナだよ」
「名前も変えろ。ここまでの準備を無駄にするな」
「私はモレアでございますわ」
「名前はいいけど、モリアの上品さが足りない。もっと練習しろ」
「上品さがないってどういう…俺、元王女だぞ!?」
「はいはい、時間がないから早く着替えろ」
「覗かないでよね」
「するかよ」
「この貧相な胸に見る価値がないとでも?」
「あーもう、うるさいな!早くしろ!」
*
セリナとレンが着替えている間、シエノとマオウは少し離れた場所で腰を下ろし、ゆっくりと会話を始めた。
「すごいですね、僕が話に入り余地がないくらい仲がいいですね。あの剣一筋のレン姫があそこまで心を開くなんて……あなたは不思議な方です」
シエノが感心したように言うと、マオウは遠くを見るような目で答えた。
「彼女はあれが素だ、ただ今まで自分を抑えているだけ、自分を強く見せることで自分の心を守っていた。」
「よく見ていますね、それでどっちが本命ですか、セリナさん、それともレン姫」
マオウは憮然とした表情で言い放った。
「それは今聞く話か、もちろん、両方だ。」
「堂々と二股宣言とは、器が違います。僕はマリ一人で精一杯です、他の女性を愛する余裕などありません」
マオウの目が鋭く光った。
「私は貪欲だ。欲しいものは全て手に入れ、自分の一部のように慈しむ。これが私の流儀――そこの二人だ、こそこそ盗み聞きなどせず、着替えが終わったらさっさと出て来い」
「誰もいません」
突然、茂みから声がした。見れば、メイド服を着た大きな猫が二匹――亜麻色と銀色の毛並みを輝かせながら、そっと顔を出していた。
「吾輩は猫である」銀色の猫が気取って言うと、亜麻色の猫も『にゃー』と鳴いた。
「はは、随分可愛らしい猫さんたちですね。もうバレバレですよ、出でおいて。今ならカツオを差し上げましょう。」
餌につられたか、茂みに二匹が出てきた。
先に姿を現したのはセリナだった。
いつものようにきっちりと結い上げていた髪を今日は降ろし、肩のあたりで緩やかに波打っている。亜麻色のその髪は、光を受けてやわらかくきらめき、顔まわりをやさしく包み込んでいた。表情はいつも通りおだやかだが、どこか少し、背伸びをしたような大人びた雰囲気もある。
服装はいつものメイド服。だが、髪型が変わるだけで、どこか印象が違って見える。小さな少女がひととき“淑女”のふりをしているような、そんなほほえましさと凛とした気品が同居していた。
そして――もう一人。
セリナの背後から、長い銀髪のツインテールを揺らして現れたのは……レンだった。
顔を伏せ、恥ずかしそうに視線を逸らしながら、何かぶつぶつと小言を言っている。見事なまでの変装ぶりで、剣士だった頃の彼女の面影はそこになく、ただ一人の“ツンとしたメイド見習いの少女”が立っていた。
長いウィッグは背中の中ほどまで届き、二つに分けて高く結わえられている。薄く光を帯びた銀の髪は、まるで月の滴を編んだように透きとおって見える。
きちんと着込んだ黒のメイド服もまた、妙に似合ってしまっているのが余計に恥ずかしいのか、彼女は赤くなった頬を隠すようにフリルの袖を口元に当てた。
ツンと澄ましたポーズのくせに、耳が真っ赤だった。
「問題なさそうだな。じゃ、次の準備に取り掛かるとしよう」
「マオウさん」マオウが淡々と言うと、セリナはぷっくり頬を膨らませた。どうやら、期待していた言葉が来ていないことにご立腹のようだ。
マオウはふと彼女を見て、小さく笑った。
「……そうだな、綺麗になったな、セリナ君、こんな時じゃなければ、君とはまだ出かけたいくらいだ。」
そして、ちらりとレンにも目をやり、
「レンも悪くないが……やはり、いつもの君の方が私の好みに合っているかもしれない」
セリナの顔がぱっと明るくなる。
「ありがとうございます!」
一方、レンは憮然とした表情で、
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