131 / 171
第七章:椿は鋼に咲く、忠誠の銃声とともに――女帝と三将軍のプロトコル
第121話:ポンコツと呼ばれても、吾輩は生きているであります
しおりを挟む
三十年前、ダミアン・ブラッドムーン皇帝統治下の帝国は、王国が異世界から勇者カズキを召喚したとの報を受け、対抗策として自らの「勇者」を迎え入れた。「ドクター」と名乗る仮面の科学者は、魔法文明に産業革命をもたらし、鉄器時代から鋼鉄と火薬の時代へと帝国を導いた。蒸気機関の実用化、火薬兵器の開発、機械式計算機の導入——これらの功績により、彼は「破軍」「七殺」と並ぶ「貪狼」の称号を授与され、帝国三大将軍の一角に据えられた。
時が渡り今から十四年、エンタープライズ計画起動させた、自動戦闘型アンドロイドの量産化は当初期待されたものの、製造コストの高さと戦場での損害率の高さが問題となり、計画は事実上凍結状態に。最終的に実戦配備されたCV-6ただ一体を除き、他の同型機は全て生産中止となった。
「戦闘経験を積ませるため、軍上層部は特例措置としてCV-6を新兵扱いで通常部隊に配属。アンドロイドでありながら、あえて“人間同様”に鍛え上げるという異例の人事が決まった。
「新兵CV-6、本日より第7空挺大隊に配属されたであります!吾輩、全力でご期待に応える覚悟であります!」
元気いっぱいに敬礼するCV-6。しかし、その背後ではドクターがもはや絶望の淵に立たされている。
「CV-6二等兵……ここは食堂だ。第7大隊は隣の建物だ」
「あれ?しかし地図がここだと示したでありますが……」
「拡大しろと言っただろう!いや、それカメラ起動だ!地図は――ああもう、こっち来い!」
仮面で顔は見えないが、その途方に暮れた仕草からは、もはや「またか……」という諦念が滲み出ている。
こうしてCV-6のポンコツぶりは各部隊から苦情が殺到し、結局ドクターが“専属トレーナー”としてつきっきりになる羽目に――。
深夜零時を回った頃、帝国随一の高級バー「ルナティック・ムーン」に、異様な客が現れた。
仮面に白衣──その姿は帝国の子供でさえ絵本で見知っている、「貪狼将軍」ドクターその人だった。
「...静かな席を」
低く響く声と共にカウンターに腰を下ろすと、彼は疲れ切った様子で注文した。
「マスター、コーヒーを。ゲイシャ豆のやつだ」
マスターの手が止まった。高級ウイスキーのボトルから琥珀色の液体がこぼれそうになる。
「え?...あ、申し訳ございませんが、ここはバーでして...」
仮面の隙間から鋭い眼光が射す。
「うるさい。私は酒で現実から逃げるより、カフェインで頭を叩き起こしたいんだ。」
マスターは困りきって、もう一度説明する。
「ですから、うちにはコーヒー豆すら置いてないんですよ……?」
ドクターの拳がカウンターを震わせた。
「これで7軒目だ...帝国はコーヒー愛好者を迫害する気か?」
背後から甲高い声が響く。
「ドクター、カフェの営業時間は朝6時からであります!吾輩でさえ理解できるであります!」
小さな軍服姿の子供──CV-6が、椅子からぶら下がるようにして意見を述べた。
「...もう夜か」
ドクターは仮面を撫でながら呟いた。
「君といると時間感覚が狂うな。今の私は朝食を終えたばかりの気分だ...」
「本日のお供の記録であります!」
CV-6は楽しそうに報告を始めた。
「誤射23回!迷子4回!兵舎破壊5棟!負傷者67名!損害額890万ゴールド!」
「...全部お前の功績だ」
「誇らしいであります!」
「誇るな。責任を取るのはこっちなんだ」
マスターは震える手でウイスキーを注ぎながら、明日の辞表を頭の中で起草していた。
「マスター、そちらの方にウイスキーのロックを」
艶やかな金髪を揺らしながら、男が優雅に注文した。その隣には妖艶な美女が寄り添い、黒ビールのグラスを楽しそうに傾けている。
ドクターの仮面がわずかに軋んだ。
「アリスト・クロノス少尉」
冷たい声がバーの空気を凍りつかせる。
「上官に媚びを売ったところで、君の出世道は開けないぞ。それに──私は酒など飲まん」
「これは失礼」アリストは悪びれず、むしろ楽しげに笑う。「ただ、帝国随一と恐れられる貪狼将軍が、子守り狼に成り下がった姿を見られて満足です。これはささやかなお礼というわけです」
「くだらん」
ドクターの手元のグラスがきしんだ。
「貪狼だろうが子守り狼だろうが、女を見境なく食い散らかす色狼よりはましだ。君の女性問題が公式報告書として私の机に届くほど、大問題になっているぞ」
CV-6が椅子から身を乗り出し、
「アリスト少尉の浮気記録データベース、現在327件であります!今月だけで14件であります!」
「そんなに女が好きなら、ホストクラブでも開けばいい」
アリストは豪快に笑い、隣の美女の腰を引き寄せた。
「御冗談を。かわいい娘たちは、この軍服の勲章に惚れているんですよ」
美女と濃密なキスを交わすと、
「ハニー、先に部屋で待っててくれ。すぐに行くから」
美女が階段を上る後ろ姿を見送りながら、アリストはグラスを傾けた。
「どうです、将軍殿? この素晴らしい夜を、一人寂しくコーヒーなど探して過ごすなんて──」
「吾輩もドクターと一緒であります!」CV-6が突然割り込む。
アリスト少尉は冷ややかにCV-6を一瞥し、舌打ち一つした。
「あれは人ではないですね。人の振りをしているただの機械、それも出来が悪いガラクタ。なぜ廃棄処分しないです。あれはただあなたの時間を浪費するだけの存在、失敗作ですよ」
CV-6をまるで考慮していない言葉はナイフのようCV-6の心に刺した。けれどCV-6は反論することができない。それが事実の故に。
「そうであります、吾輩は…」その言葉が完結する前に、ドクターの手が閃いた。
シャーッ!
琥珀色の液体がアリストの整った顔面を直撃した。高級ウイスキーが金髪を濡らし、床に滴り落ちる。
「この子は」ドクターの声は低く、しかし鋭く響いた。「エンタープライズシリーズ中最長稼働記録を持つ個体だ。失敗も多いが、成し遂げた功績は歴代機を凌駕している」
仮面の奥から燃えるような眼光がアリストを射貫く。
「生き続けることは成長の証だ。この子は紛れもない私の最高傑作。侮辱するなら皇帝であろうと許さん」
沈黙が支配したバーで、アリストはゆっくりと顔を上げた。
「はは...子守り狼もやはり狼ですか」
驚くべきことに、彼は怒りを見せず、むしろ楽しげに笑った。
「私も生粋の帝国軍人。言葉より功績で判断すべきでした」アリストは上質なハンカチを取り出し、顔を拭いながらCV-6の前に進み出た。
「エンタープライズCV-6二等兵」
深々と頭を下げるアリスト。
「この度の不適切な発言、心から詫びます。これはわびの印に」
そう言って差し出されたのは、美しい装飾が施された拳銃だった。
「安心してください、これは部隊の装備ではなく、私の私物だ。良き相棒となってくれるでしょう。貴殿のさらなる成長を願って。それでは俺はまだ約束がありますので、これで失礼します。」軽く会釈すると、アリストは階段へと歩み出した。
「……やはり酒は飲むものじゃないな。くだらぬ戯言ばかり吐くようになる。」
振り返らず、肩をすくめて一言。
「だが、目覚ましとしては悪くない。帰るぞ、CV-6。明日も早い。」
CV-6の声は、いつもより少し高く、明るかった。
「はいであります!」
時が渡り今から十四年、エンタープライズ計画起動させた、自動戦闘型アンドロイドの量産化は当初期待されたものの、製造コストの高さと戦場での損害率の高さが問題となり、計画は事実上凍結状態に。最終的に実戦配備されたCV-6ただ一体を除き、他の同型機は全て生産中止となった。
「戦闘経験を積ませるため、軍上層部は特例措置としてCV-6を新兵扱いで通常部隊に配属。アンドロイドでありながら、あえて“人間同様”に鍛え上げるという異例の人事が決まった。
「新兵CV-6、本日より第7空挺大隊に配属されたであります!吾輩、全力でご期待に応える覚悟であります!」
元気いっぱいに敬礼するCV-6。しかし、その背後ではドクターがもはや絶望の淵に立たされている。
「CV-6二等兵……ここは食堂だ。第7大隊は隣の建物だ」
「あれ?しかし地図がここだと示したでありますが……」
「拡大しろと言っただろう!いや、それカメラ起動だ!地図は――ああもう、こっち来い!」
仮面で顔は見えないが、その途方に暮れた仕草からは、もはや「またか……」という諦念が滲み出ている。
こうしてCV-6のポンコツぶりは各部隊から苦情が殺到し、結局ドクターが“専属トレーナー”としてつきっきりになる羽目に――。
深夜零時を回った頃、帝国随一の高級バー「ルナティック・ムーン」に、異様な客が現れた。
仮面に白衣──その姿は帝国の子供でさえ絵本で見知っている、「貪狼将軍」ドクターその人だった。
「...静かな席を」
低く響く声と共にカウンターに腰を下ろすと、彼は疲れ切った様子で注文した。
「マスター、コーヒーを。ゲイシャ豆のやつだ」
マスターの手が止まった。高級ウイスキーのボトルから琥珀色の液体がこぼれそうになる。
「え?...あ、申し訳ございませんが、ここはバーでして...」
仮面の隙間から鋭い眼光が射す。
「うるさい。私は酒で現実から逃げるより、カフェインで頭を叩き起こしたいんだ。」
マスターは困りきって、もう一度説明する。
「ですから、うちにはコーヒー豆すら置いてないんですよ……?」
ドクターの拳がカウンターを震わせた。
「これで7軒目だ...帝国はコーヒー愛好者を迫害する気か?」
背後から甲高い声が響く。
「ドクター、カフェの営業時間は朝6時からであります!吾輩でさえ理解できるであります!」
小さな軍服姿の子供──CV-6が、椅子からぶら下がるようにして意見を述べた。
「...もう夜か」
ドクターは仮面を撫でながら呟いた。
「君といると時間感覚が狂うな。今の私は朝食を終えたばかりの気分だ...」
「本日のお供の記録であります!」
CV-6は楽しそうに報告を始めた。
「誤射23回!迷子4回!兵舎破壊5棟!負傷者67名!損害額890万ゴールド!」
「...全部お前の功績だ」
「誇らしいであります!」
「誇るな。責任を取るのはこっちなんだ」
マスターは震える手でウイスキーを注ぎながら、明日の辞表を頭の中で起草していた。
「マスター、そちらの方にウイスキーのロックを」
艶やかな金髪を揺らしながら、男が優雅に注文した。その隣には妖艶な美女が寄り添い、黒ビールのグラスを楽しそうに傾けている。
ドクターの仮面がわずかに軋んだ。
「アリスト・クロノス少尉」
冷たい声がバーの空気を凍りつかせる。
「上官に媚びを売ったところで、君の出世道は開けないぞ。それに──私は酒など飲まん」
「これは失礼」アリストは悪びれず、むしろ楽しげに笑う。「ただ、帝国随一と恐れられる貪狼将軍が、子守り狼に成り下がった姿を見られて満足です。これはささやかなお礼というわけです」
「くだらん」
ドクターの手元のグラスがきしんだ。
「貪狼だろうが子守り狼だろうが、女を見境なく食い散らかす色狼よりはましだ。君の女性問題が公式報告書として私の机に届くほど、大問題になっているぞ」
CV-6が椅子から身を乗り出し、
「アリスト少尉の浮気記録データベース、現在327件であります!今月だけで14件であります!」
「そんなに女が好きなら、ホストクラブでも開けばいい」
アリストは豪快に笑い、隣の美女の腰を引き寄せた。
「御冗談を。かわいい娘たちは、この軍服の勲章に惚れているんですよ」
美女と濃密なキスを交わすと、
「ハニー、先に部屋で待っててくれ。すぐに行くから」
美女が階段を上る後ろ姿を見送りながら、アリストはグラスを傾けた。
「どうです、将軍殿? この素晴らしい夜を、一人寂しくコーヒーなど探して過ごすなんて──」
「吾輩もドクターと一緒であります!」CV-6が突然割り込む。
アリスト少尉は冷ややかにCV-6を一瞥し、舌打ち一つした。
「あれは人ではないですね。人の振りをしているただの機械、それも出来が悪いガラクタ。なぜ廃棄処分しないです。あれはただあなたの時間を浪費するだけの存在、失敗作ですよ」
CV-6をまるで考慮していない言葉はナイフのようCV-6の心に刺した。けれどCV-6は反論することができない。それが事実の故に。
「そうであります、吾輩は…」その言葉が完結する前に、ドクターの手が閃いた。
シャーッ!
琥珀色の液体がアリストの整った顔面を直撃した。高級ウイスキーが金髪を濡らし、床に滴り落ちる。
「この子は」ドクターの声は低く、しかし鋭く響いた。「エンタープライズシリーズ中最長稼働記録を持つ個体だ。失敗も多いが、成し遂げた功績は歴代機を凌駕している」
仮面の奥から燃えるような眼光がアリストを射貫く。
「生き続けることは成長の証だ。この子は紛れもない私の最高傑作。侮辱するなら皇帝であろうと許さん」
沈黙が支配したバーで、アリストはゆっくりと顔を上げた。
「はは...子守り狼もやはり狼ですか」
驚くべきことに、彼は怒りを見せず、むしろ楽しげに笑った。
「私も生粋の帝国軍人。言葉より功績で判断すべきでした」アリストは上質なハンカチを取り出し、顔を拭いながらCV-6の前に進み出た。
「エンタープライズCV-6二等兵」
深々と頭を下げるアリスト。
「この度の不適切な発言、心から詫びます。これはわびの印に」
そう言って差し出されたのは、美しい装飾が施された拳銃だった。
「安心してください、これは部隊の装備ではなく、私の私物だ。良き相棒となってくれるでしょう。貴殿のさらなる成長を願って。それでは俺はまだ約束がありますので、これで失礼します。」軽く会釈すると、アリストは階段へと歩み出した。
「……やはり酒は飲むものじゃないな。くだらぬ戯言ばかり吐くようになる。」
振り返らず、肩をすくめて一言。
「だが、目覚ましとしては悪くない。帰るぞ、CV-6。明日も早い。」
CV-6の声は、いつもより少し高く、明るかった。
「はいであります!」
0
あなたにおすすめの小説
勇者の隣に住んでいただけの村人の話。
カモミール
ファンタジー
とある村に住んでいた英雄にあこがれて勇者を目指すレオという少年がいた。
だが、勇者に選ばれたのはレオの幼馴染である少女ソフィだった。
その事実にレオは打ちのめされ、自堕落な生活を送ることになる。
だがそんなある日、勇者となったソフィが死んだという知らせが届き…?
才能のない村びとである少年が、幼馴染で、好きな人でもあった勇者の少女を救うために勇気を出す物語。
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
【完結】おじいちゃんは元勇者
三園 七詩
ファンタジー
元勇者のおじいさんに拾われた子供の話…
親に捨てられ、周りからも見放され生きる事をあきらめた子供の前に国から追放された元勇者のおじいさんが現れる。
エイトを息子のように可愛がり…いつしか子供は強くなり過ぎてしまっていた…
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる