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第一章:領主一年目
ダニエルとゲルト
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今日も魔道具を作って納品します。それなりの腕をしているという自負はあります。それほど多くはありませんが、貴族のお得意様もいて、経営的にはそれなりに潤っています。ですが貴族や裕福な方々は我が強い方が多く、往々にして無理を承知で依頼してくることがあります。疲れることもありますが、それも代金のうちです。その分は上乗せさせていただきますからお互い様です。本当に疲れますけどね。
そんなとき、懇意にしているドワーフの職人であるゲルトさんが私の工房を訪ねてきました。
「ダニエル殿、あんたに面白い話があるんだが」
「ゲルトさんが面白いと言うなんて、本当に面白いのでしょうね」
「まあな。ちょっとこれを見てくれ」
「これは…………はあ?」
「な? こんな大きなものはダニエル殿も見たことないだろう」
そう言って彼が取り出したのは、手のひらくらいある竜の鱗。しかもヒビもカケもない完品。初めて見ました。思わず二度見どころか三度見しました。あるところにはあるのですね。
「そんなものをどこで見つけたのですか?」
「仕事の報酬、いや代金の前払いとして預かったものだ。とある貴族様から頼まれた仕事でな。それであんたにも関係あるかもしれんから話をしに来たんだが、時間はあるかな?」
「ええ、もちろんです」
私は店を閉め、ゲルトさんと奥の部屋に向かいました。
「この鱗をワシにくれたのはノルト男爵という新しい貴族様でな、貧民街のすぐ近くに屋敷を構えている方だ。元々エクディン準男爵の息子さんで、その屋敷もエクディン準男爵のお屋敷だった。貧民街近くの教会の横にある、少し大きめの屋敷だな」
「ああ、あの教会の横……って、あれは貴族様の屋敷だったのですか?」
「そうは見えないところがあの人たちらしいな。それで、新しくできたノルト男爵領の場所はマーロー男爵領の北にある『北の荒野』と呼ばれているところで、すでにエクディン準男爵領の領民たちの移住は終わったらしい。それで今回、職人や住民を募集しているから、あんたにどうかと思ったのだが」
「移住ですか?」
「うむ。職人がいないから、まずは職人が必要で、それ以外に移住希望者にも家と土地は用意するということだ。当面の生活も保証すると」
たしかに魅力的ですが、今のお客様を置いて向こうへ行ってしまうのも問題ですね。
「私は今は移住は無理ですが、もし仕事の依頼があれば受けようと思います。それで、その鱗は何に使うのですか?」
「ああ、これは家宝にしようと思っとる。ノルト男爵になったのはエルマー様という人だ。『うちは気前が良いと言っておいてくれ』だそうだ。もし仕事を頼まれれば、おそらく報酬はかなりのものになると思うぞ」
「それは楽しみです」
「何かあればあんたの名前は伝えておく。それじゃな」
王都では腕があればどんな仕事でも見つかります。私の場合は魔道具作りの才能がありました。そして端の方ですが、王都の中で工房を持てたのは大きいですね。私の場合は作った魔道具をいくつかの商店に卸すことがほとんどですが、直接頼みに来る方もいらっしゃいます。直接引き受ける場合、面倒なことも多いですが収入の点では桁が違います。貴族の方との縁というのはそう簡単に切れるものではありません。
よく魔道具職人は平民の中でも地位が高いなどと言われることがありますが、それは違います。たしかに人数が少なく、そのために貴重な人材と言えなくはないでしょう。ですが、そもそも魔道具の多くは貴族の方、あるいは平民でも裕福な人が購入するもので、普通の平民はあまり買いません。生活を便利にするためのものが多いので、なくても困らないものが多いからです。
今回ゲルトさんから教えていただいた貴族様は、あれほどの竜の鱗をポンと渡せるほどの方。しかもゲルトさんによれば気前がいいと自分で言ったとか。私もあれほどの大きさの竜の鱗を手にできるような仕事を受けてみたいものです。
◆ ◆ ◆
そんなことを思っていた時期もありました。
私の目の前にあるのは、エルマー様が「とりあえるこれくらいで始めてくれるか?」と言って運んできた鱗の山。足りなくなったら追加を運んでくださるそうです。
私も竜の鱗を扱ったことはありますが、それでも指の爪程度の大きさです。ゲルトさんがエルマー様からいただいたという鱗はあの大きな手のひらくらいありました。ゲルトさんは家宝にすると言っていましたね。
私としては、あの大きさの鱗が一〇枚か一五枚くらいはありそうだと思っていました。竜が住むと言われている場所ですから、落ちていることもあるかもしれないと。ですのでそれを細く細く、まるで糸のように細く加工して、あのトンネルの端から端まで届かせるつもりでした。それでも伝達路として機能することは分かっています。元がそれなりの大きさですから。ですが、これだけあるなら予定よりもっともっと太くできそうです。その方が魔力が伝わるのは早くなります。
エルマー様と伝達路の話をしたときのことです。照明の魔道具を伝達路に触れさせるだけでも大丈夫と私が言った時ですが、エルマー様は引っかけるのでも大丈夫なのかと私に聞きました。あの方は最初から紐や棒にでも引っかけてぶら下げることを考えていたようです。だからこの町で作業をしてほしいと私に頼まれたのでしょう。おそらく加工後の伝達路を置いておくことも運ぶこともできないと考えたのではないでしょうか。
竜の鱗がいくら硬いとは言っても、細く糸状にすれば……直径五〇センチくらいの螺旋状にして運ぶことができます。私が想像したのはそれです。ですがエルマー様が想像したように、麻紐くらい、下手をすれば指の太さくらいになった伝達路は簡単には巻けません。その太さがあるなら、魔道具を一つ二つぶら下げてもしなることはありません。
ただし、その太さにしてから巻くとすれば、直径が二〇メートルにも三〇メートルにもなるでしょう。たしかにあの工房では無理ですね。あそこで作業をするとすれば、二メートル程度のものをたくさん作って、こちらで繋げることになったでしょうか。それもできなくはありませんが、二度手間ですね。あれを聞いた瞬間にようやく腑に落ちました。それなら話が変わってきます。
竜の鱗はかなりしっかりした素材です。それはよほど薄くしたり細くしたりしない限りはそう簡単に破損しません。麻紐くらいまで太くできるなら、照明は直接ぶら下げられます。もう少し太くすれば、照明以外にさらに二、三個はぶら下げられるでしょう。私としても伸ばすのにそこまで神経を使わなくてよくなるため、作業はかなり早くなりそうですね。今後のことを考えても、最初からしっかり作っておく方がいいでしょう。
そもそも竜の鱗の価値がエルマー様と私とではかなり違うようです。そのせいでお互いに頭の中で考えていたことが微妙に食い違っていたようです。私の予想とはかなり違ってしまいましたが、結果としては全く問題ないことが分かりました。私は鱗の重さを計算し、エルマー様が頭に思い浮かべた形で伝達路を設置するならどれくらいの量になるかを計算し、最終的にどれくらい必要かを伝えることにしました。
そんなとき、懇意にしているドワーフの職人であるゲルトさんが私の工房を訪ねてきました。
「ダニエル殿、あんたに面白い話があるんだが」
「ゲルトさんが面白いと言うなんて、本当に面白いのでしょうね」
「まあな。ちょっとこれを見てくれ」
「これは…………はあ?」
「な? こんな大きなものはダニエル殿も見たことないだろう」
そう言って彼が取り出したのは、手のひらくらいある竜の鱗。しかもヒビもカケもない完品。初めて見ました。思わず二度見どころか三度見しました。あるところにはあるのですね。
「そんなものをどこで見つけたのですか?」
「仕事の報酬、いや代金の前払いとして預かったものだ。とある貴族様から頼まれた仕事でな。それであんたにも関係あるかもしれんから話をしに来たんだが、時間はあるかな?」
「ええ、もちろんです」
私は店を閉め、ゲルトさんと奥の部屋に向かいました。
「この鱗をワシにくれたのはノルト男爵という新しい貴族様でな、貧民街のすぐ近くに屋敷を構えている方だ。元々エクディン準男爵の息子さんで、その屋敷もエクディン準男爵のお屋敷だった。貧民街近くの教会の横にある、少し大きめの屋敷だな」
「ああ、あの教会の横……って、あれは貴族様の屋敷だったのですか?」
「そうは見えないところがあの人たちらしいな。それで、新しくできたノルト男爵領の場所はマーロー男爵領の北にある『北の荒野』と呼ばれているところで、すでにエクディン準男爵領の領民たちの移住は終わったらしい。それで今回、職人や住民を募集しているから、あんたにどうかと思ったのだが」
「移住ですか?」
「うむ。職人がいないから、まずは職人が必要で、それ以外に移住希望者にも家と土地は用意するということだ。当面の生活も保証すると」
たしかに魅力的ですが、今のお客様を置いて向こうへ行ってしまうのも問題ですね。
「私は今は移住は無理ですが、もし仕事の依頼があれば受けようと思います。それで、その鱗は何に使うのですか?」
「ああ、これは家宝にしようと思っとる。ノルト男爵になったのはエルマー様という人だ。『うちは気前が良いと言っておいてくれ』だそうだ。もし仕事を頼まれれば、おそらく報酬はかなりのものになると思うぞ」
「それは楽しみです」
「何かあればあんたの名前は伝えておく。それじゃな」
王都では腕があればどんな仕事でも見つかります。私の場合は魔道具作りの才能がありました。そして端の方ですが、王都の中で工房を持てたのは大きいですね。私の場合は作った魔道具をいくつかの商店に卸すことがほとんどですが、直接頼みに来る方もいらっしゃいます。直接引き受ける場合、面倒なことも多いですが収入の点では桁が違います。貴族の方との縁というのはそう簡単に切れるものではありません。
よく魔道具職人は平民の中でも地位が高いなどと言われることがありますが、それは違います。たしかに人数が少なく、そのために貴重な人材と言えなくはないでしょう。ですが、そもそも魔道具の多くは貴族の方、あるいは平民でも裕福な人が購入するもので、普通の平民はあまり買いません。生活を便利にするためのものが多いので、なくても困らないものが多いからです。
今回ゲルトさんから教えていただいた貴族様は、あれほどの竜の鱗をポンと渡せるほどの方。しかもゲルトさんによれば気前がいいと自分で言ったとか。私もあれほどの大きさの竜の鱗を手にできるような仕事を受けてみたいものです。
◆ ◆ ◆
そんなことを思っていた時期もありました。
私の目の前にあるのは、エルマー様が「とりあえるこれくらいで始めてくれるか?」と言って運んできた鱗の山。足りなくなったら追加を運んでくださるそうです。
私も竜の鱗を扱ったことはありますが、それでも指の爪程度の大きさです。ゲルトさんがエルマー様からいただいたという鱗はあの大きな手のひらくらいありました。ゲルトさんは家宝にすると言っていましたね。
私としては、あの大きさの鱗が一〇枚か一五枚くらいはありそうだと思っていました。竜が住むと言われている場所ですから、落ちていることもあるかもしれないと。ですのでそれを細く細く、まるで糸のように細く加工して、あのトンネルの端から端まで届かせるつもりでした。それでも伝達路として機能することは分かっています。元がそれなりの大きさですから。ですが、これだけあるなら予定よりもっともっと太くできそうです。その方が魔力が伝わるのは早くなります。
エルマー様と伝達路の話をしたときのことです。照明の魔道具を伝達路に触れさせるだけでも大丈夫と私が言った時ですが、エルマー様は引っかけるのでも大丈夫なのかと私に聞きました。あの方は最初から紐や棒にでも引っかけてぶら下げることを考えていたようです。だからこの町で作業をしてほしいと私に頼まれたのでしょう。おそらく加工後の伝達路を置いておくことも運ぶこともできないと考えたのではないでしょうか。
竜の鱗がいくら硬いとは言っても、細く糸状にすれば……直径五〇センチくらいの螺旋状にして運ぶことができます。私が想像したのはそれです。ですがエルマー様が想像したように、麻紐くらい、下手をすれば指の太さくらいになった伝達路は簡単には巻けません。その太さがあるなら、魔道具を一つ二つぶら下げてもしなることはありません。
ただし、その太さにしてから巻くとすれば、直径が二〇メートルにも三〇メートルにもなるでしょう。たしかにあの工房では無理ですね。あそこで作業をするとすれば、二メートル程度のものをたくさん作って、こちらで繋げることになったでしょうか。それもできなくはありませんが、二度手間ですね。あれを聞いた瞬間にようやく腑に落ちました。それなら話が変わってきます。
竜の鱗はかなりしっかりした素材です。それはよほど薄くしたり細くしたりしない限りはそう簡単に破損しません。麻紐くらいまで太くできるなら、照明は直接ぶら下げられます。もう少し太くすれば、照明以外にさらに二、三個はぶら下げられるでしょう。私としても伸ばすのにそこまで神経を使わなくてよくなるため、作業はかなり早くなりそうですね。今後のことを考えても、最初からしっかり作っておく方がいいでしょう。
そもそも竜の鱗の価値がエルマー様と私とではかなり違うようです。そのせいでお互いに頭の中で考えていたことが微妙に食い違っていたようです。私の予想とはかなり違ってしまいましたが、結果としては全く問題ないことが分かりました。私は鱗の重さを計算し、エルマー様が頭に思い浮かべた形で伝達路を設置するならどれくらいの量になるかを計算し、最終的にどれくらい必要かを伝えることにしました。
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