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第一章:領主一年目
栄養過多
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「溢れた?」
「はい、どうしたらいいかと思いまして報告に」
「分かった。すぐに向かう」
農夫のハイノが森の掃除屋の異常を伝えてきた。先ほどまで麦わらを食べていたと思ったら、急に増え始めて穴から溢れたと。
とりあえず出かけることを使えてから急いで農地に向かった。
「これはまた……よく増えたな」
農地の端まで来ると、すでに農民たちが森の掃除屋の山を取り囲んでいた。山の高さは俺の背と同じくらいだな。
「ハイノがエルマー様を呼びに行ったころがちょうど穴から溢れ出したくらいで、それからどんどん増えて今がこの状態です」
「どれだけいるんだ?」
麦畑の土には竜の鱗の粉末が混ぜ込んである。その麦を刈り入れ、残った麦わらの一部を森の掃除屋に与えている。彼らが言うには、麦わらには魔力が多く残っているので美味いそうだ。
あれから農民たちは毎日適当に麦わらや作物の残りなどを穴に放り込んで与えていたそうだが、今日になって急に増え始めたそうだ。それで驚いて俺を呼びに来て、そして今になる。
「本人たちに聞いてみるのが一番だな」
急に増えたみたいだが大丈夫か? そうか、無事か。それで何があったんだ? 満腹? 食い過ぎか? ここのところ栄養がありすぎて、それで急に増えたのか。なるほど。不調はないな? むしろ快調と。それなら……ちょっと増えすぎだな。町のあちこちに適当に散らばってくれるか? ああ、そうだ。こっちには牛はいるが、西の方の牧場には馬がたくさんいるから馬糞もあるぞ。そうそう、踏まれないようにだけ気をつけてくれ。運河を掘っている穴に落ちるなよ。下水の方も交代で頑張ってくれ。ああ、それじゃあな。
「大丈夫だそうだ。急に栄養状態が良くなったから、驚いて一気に分裂してしまっただけだそうだ」
「驚いて……まあそれならいいのですが、急に増えてきたからびっくりしてしまって」
「いや、教えてくれて助かった。とりあえず栄養状態によってはまた同じようなことが起こるかもしれないが、そのときはしばらく様子を見てやってくれ」
「分かりました」
ふう。一気に増えたから驚いたが、あいつらはたまに増える。例えば城の風呂には一つにつき二匹ずつ入れていたが、少し前に四匹ずつになった。分裂したり融合したりすると言っていたからそういうこともあるだろうと思っていたが、あれだけいたらこれまでいた数の一〇倍や二〇倍になったんじゃないか?
一か所に山のようにいても困るから、とりあえず町の各地に散らばるように伝えた。その場その場でエサを食べ、必要に応じて移動してもらう。あいつらは一人で移動できるし、泳げ単語るし、しかも深いところに落ちても大丈夫だそうだ。一匹が体を伸ばし、落ちたやつも体を伸ばし、くっついて融合することで上がるそうだ。だから上に一匹いれば問題なく戻れるらしい。
そんなこともあったが、町のあちこちで森の掃除屋がいるのが見られるようになった。主に草むらなどに潜んでいるが、たまに出てきてエサを食べている。
彼らは生きているものは食べない。食べるとすれば死んでいるものだ。例えば人に踏まれて死んでしまった虫は食べるが、生きている虫は食べない。死にかけの虫も食べない。果物や野菜も食べるが、収穫が終わっていないものは食べない。食べるのは落ちたり捨てられたりしたものばかりだ。それが理解できるくらい頭がいい。枯れ草なども食べるようだが、人からパンの欠片をもらって食べることもある。放し飼いの愛玩動物だな。
森の掃除屋は「一にして全、全にして一」なんだそうだが、近くにいる者同士は意思疎通ができる。すでにこの町の至る所にいるので、何か大きな問題でも起きれば彼らを通じて連絡を受けることもできる。
もっとも彼らの話を知解できるのが俺とカレンしかいなくて、しかもなんとなく頭の中で理解するしかないから、確実とは言い切れないのが難しいところだ。彼らが文字が書けるようなら非常にありがたいが、そもそも人の文字までは理解できないだろうからな。まあ無理は言わない。言ったことを理解してくれるだけで十分だ。
そうそう。だから無理に字を書く練習をしなくていいんだぞ。ん? やる気が漲っていると。だがペンを持つのも難しいだろう。持てる? いや、持っているとは言っても、それでは絡みついているだけだろう。もう少し立てないと上手く書けないぞ。
そもそもどうしてペンを持ちたいんだ? ああ、みんなと話がしたいと。話せないからな。そうか、分かった分かった、面倒を見よう。ここに連れて来たのは俺だからな。とりあえずまずは基礎を教えよう。ペンとインクで紙に書くのは難しいから、とりあえずその枝で地面に書いてみようか。
まずアルファベットから覚えるぞ。これが基本だからな。アー、ベー、ツェー、デー……。無理して一度に覚えなくてもいいぞ。大丈夫? なら、エー、エフ、ゲー。大丈夫……だな。次に行くぞ。
ハー、イー、ヨット、カー、エル、エム、エヌ、大丈夫か? うむ、次に行くぞ。オー、ペー、クー、エァ、エス、テー、ウー、ファウ、ヴェー、イクス、ユプシロン、ツェット。ここまではいいか? 大丈夫か。覚えるのが早いな。じゃあ次に行くぞ? もう少しだ。
これは少し変化した形だが、アー・ムウムラウト、オー・ウムラウト、ウー・ウムラウト、エスツェットだ。ん? ああ、アー・ウムラウトはエーと同じ扱いだ。オー・ウムラウトはオーとエーの間の音だ。話すのは少し難しいが、書くだけなら問題ないだろう。ウー・ウムラウトはヨットに近い音だ。エスツェットは語頭には出てこない。そうそう、出てきたら覚えたらいい。
もうアルファベットを覚えたのか? それなら基本的な単語から勉強しようか。まずは簡単な挨拶だ。ああ、明るくなった頃なら「おはようございます」、日が昇ったら「こんにちは」、暗くなったら「こんばんは」だ。そうそう。難しいなら一日中いつでも「やあ」でもいいぞ。そして話が終わるときは「さようなら」だ。「それじゃあ」でもいい。
他に覚えるのは「ありがとう」、他人の邪魔になりそうなときの「ちょっと失礼」と迷惑をかけたときの「すみません」だな。
「エルマー様、何をしているのですか?」
「ん? ああ、こいつらに言葉を教えていたところだ」
「森の掃除屋に言葉……ですか?」
「ああ、どうもみんなと言葉を交わしたいらしいが、さすがに口がないから話せない。それなら筆談でと考えたそうだ」
「そりゃこっちの言ったことが何となく分かっているようですが……」
領民たちは困っているようだが、森の掃除屋は上手に文字を書いている。そこには「こんにちは」と、まるで書物に印刷された文字のように整った挨拶が地面に書かれていた。
「はい、どうしたらいいかと思いまして報告に」
「分かった。すぐに向かう」
農夫のハイノが森の掃除屋の異常を伝えてきた。先ほどまで麦わらを食べていたと思ったら、急に増え始めて穴から溢れたと。
とりあえず出かけることを使えてから急いで農地に向かった。
「これはまた……よく増えたな」
農地の端まで来ると、すでに農民たちが森の掃除屋の山を取り囲んでいた。山の高さは俺の背と同じくらいだな。
「ハイノがエルマー様を呼びに行ったころがちょうど穴から溢れ出したくらいで、それからどんどん増えて今がこの状態です」
「どれだけいるんだ?」
麦畑の土には竜の鱗の粉末が混ぜ込んである。その麦を刈り入れ、残った麦わらの一部を森の掃除屋に与えている。彼らが言うには、麦わらには魔力が多く残っているので美味いそうだ。
あれから農民たちは毎日適当に麦わらや作物の残りなどを穴に放り込んで与えていたそうだが、今日になって急に増え始めたそうだ。それで驚いて俺を呼びに来て、そして今になる。
「本人たちに聞いてみるのが一番だな」
急に増えたみたいだが大丈夫か? そうか、無事か。それで何があったんだ? 満腹? 食い過ぎか? ここのところ栄養がありすぎて、それで急に増えたのか。なるほど。不調はないな? むしろ快調と。それなら……ちょっと増えすぎだな。町のあちこちに適当に散らばってくれるか? ああ、そうだ。こっちには牛はいるが、西の方の牧場には馬がたくさんいるから馬糞もあるぞ。そうそう、踏まれないようにだけ気をつけてくれ。運河を掘っている穴に落ちるなよ。下水の方も交代で頑張ってくれ。ああ、それじゃあな。
「大丈夫だそうだ。急に栄養状態が良くなったから、驚いて一気に分裂してしまっただけだそうだ」
「驚いて……まあそれならいいのですが、急に増えてきたからびっくりしてしまって」
「いや、教えてくれて助かった。とりあえず栄養状態によってはまた同じようなことが起こるかもしれないが、そのときはしばらく様子を見てやってくれ」
「分かりました」
ふう。一気に増えたから驚いたが、あいつらはたまに増える。例えば城の風呂には一つにつき二匹ずつ入れていたが、少し前に四匹ずつになった。分裂したり融合したりすると言っていたからそういうこともあるだろうと思っていたが、あれだけいたらこれまでいた数の一〇倍や二〇倍になったんじゃないか?
一か所に山のようにいても困るから、とりあえず町の各地に散らばるように伝えた。その場その場でエサを食べ、必要に応じて移動してもらう。あいつらは一人で移動できるし、泳げ単語るし、しかも深いところに落ちても大丈夫だそうだ。一匹が体を伸ばし、落ちたやつも体を伸ばし、くっついて融合することで上がるそうだ。だから上に一匹いれば問題なく戻れるらしい。
そんなこともあったが、町のあちこちで森の掃除屋がいるのが見られるようになった。主に草むらなどに潜んでいるが、たまに出てきてエサを食べている。
彼らは生きているものは食べない。食べるとすれば死んでいるものだ。例えば人に踏まれて死んでしまった虫は食べるが、生きている虫は食べない。死にかけの虫も食べない。果物や野菜も食べるが、収穫が終わっていないものは食べない。食べるのは落ちたり捨てられたりしたものばかりだ。それが理解できるくらい頭がいい。枯れ草なども食べるようだが、人からパンの欠片をもらって食べることもある。放し飼いの愛玩動物だな。
森の掃除屋は「一にして全、全にして一」なんだそうだが、近くにいる者同士は意思疎通ができる。すでにこの町の至る所にいるので、何か大きな問題でも起きれば彼らを通じて連絡を受けることもできる。
もっとも彼らの話を知解できるのが俺とカレンしかいなくて、しかもなんとなく頭の中で理解するしかないから、確実とは言い切れないのが難しいところだ。彼らが文字が書けるようなら非常にありがたいが、そもそも人の文字までは理解できないだろうからな。まあ無理は言わない。言ったことを理解してくれるだけで十分だ。
そうそう。だから無理に字を書く練習をしなくていいんだぞ。ん? やる気が漲っていると。だがペンを持つのも難しいだろう。持てる? いや、持っているとは言っても、それでは絡みついているだけだろう。もう少し立てないと上手く書けないぞ。
そもそもどうしてペンを持ちたいんだ? ああ、みんなと話がしたいと。話せないからな。そうか、分かった分かった、面倒を見よう。ここに連れて来たのは俺だからな。とりあえずまずは基礎を教えよう。ペンとインクで紙に書くのは難しいから、とりあえずその枝で地面に書いてみようか。
まずアルファベットから覚えるぞ。これが基本だからな。アー、ベー、ツェー、デー……。無理して一度に覚えなくてもいいぞ。大丈夫? なら、エー、エフ、ゲー。大丈夫……だな。次に行くぞ。
ハー、イー、ヨット、カー、エル、エム、エヌ、大丈夫か? うむ、次に行くぞ。オー、ペー、クー、エァ、エス、テー、ウー、ファウ、ヴェー、イクス、ユプシロン、ツェット。ここまではいいか? 大丈夫か。覚えるのが早いな。じゃあ次に行くぞ? もう少しだ。
これは少し変化した形だが、アー・ムウムラウト、オー・ウムラウト、ウー・ウムラウト、エスツェットだ。ん? ああ、アー・ウムラウトはエーと同じ扱いだ。オー・ウムラウトはオーとエーの間の音だ。話すのは少し難しいが、書くだけなら問題ないだろう。ウー・ウムラウトはヨットに近い音だ。エスツェットは語頭には出てこない。そうそう、出てきたら覚えたらいい。
もうアルファベットを覚えたのか? それなら基本的な単語から勉強しようか。まずは簡単な挨拶だ。ああ、明るくなった頃なら「おはようございます」、日が昇ったら「こんにちは」、暗くなったら「こんばんは」だ。そうそう。難しいなら一日中いつでも「やあ」でもいいぞ。そして話が終わるときは「さようなら」だ。「それじゃあ」でもいい。
他に覚えるのは「ありがとう」、他人の邪魔になりそうなときの「ちょっと失礼」と迷惑をかけたときの「すみません」だな。
「エルマー様、何をしているのですか?」
「ん? ああ、こいつらに言葉を教えていたところだ」
「森の掃除屋に言葉……ですか?」
「ああ、どうもみんなと言葉を交わしたいらしいが、さすがに口がないから話せない。それなら筆談でと考えたそうだ」
「そりゃこっちの言ったことが何となく分かっているようですが……」
領民たちは困っているようだが、森の掃除屋は上手に文字を書いている。そこには「こんにちは」と、まるで書物に印刷された文字のように整った挨拶が地面に書かれていた。
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