6 / 69
第5話 ドラゴン幼女ラヴィは人間が嫌い?
しおりを挟む
「なんか先が思いやられるな…」
「まぁ特殊な奴らしかおらんからのう、とりあえず次で最後じゃ」
「次はどんなすごいのがいるの?」
「真竜じゃな、ドラゴンの頂点にして原点じゃ」
次はドラゴンかぁ…。でも少しワクワクするな。ドラゴンと勇者は男の憧れだ。なんかトイレ我慢してた人は一旦忘れよう。
「ここじゃな」
最後の扉はアクリルカラーの…まるで玩具箱のような扉だった。
「今度こそノックして普通に入れるといいな…」
「気をつけるんじゃぞ?この真竜は人間嫌いじゃ、特に男がな」
いらん設定付けんなよ…。
「まぁ初めは妾が行こう、入った瞬間消し炭は嫌じゃろ?」
嫌だよ?挨拶に命の危険あんのかよ。
――コンコンッ
「誰…?」
「妾じゃ、真竜よ、管理人が来たから挨拶したいらしいぞ」
「かんりにん…?まぁ良いけど…」
「じゃあ入るぞ」
扉を開けて中に入ると、薄暗い部屋の隅に、金髪の幼い少女が丸まっていた。彼女の大きな赤い瞳は、アルキたちをじっと見つめている。
「うわっ……人間の男…!出て行って!!」
女の子は声を震わせて身をすくめた。真竜が人間を怖がるのか?一体何があった?
「まぁまぁ落ち着くけ。此奴は他の人間とはちと違うんじゃ」
アルキは落ち着いた声で言った。
「俺はここの管理人のアルキ、宜しく」
ラヴィは少し驚いたように目を見開く。
「人間嫌い、出てって」
声が子供っぽく、不安げに震える。
「いや…そんなに毛嫌いされると…」
僕は刺激しないようにゆっくりと歩み寄る。可愛い子供じゃないか。話せば分かるはず。
「来ないで!人間って、前にいっぱい『かわいいかわいい!』って寄ってきて、いっぱいいっぱい変な人が触ろうとしてきて!それで、怖かったんだもん!もう人間なんて大っ嫌いなんだもん!私は人間と仲良くしたかっただけなのに!!」
女の子の目は怒りと…寂しさに震えているように見える。
「出てってよぉおおお!!!」
急に身体が光りみるみるうちに身体が膨れ上がり、目が眩むような黄金のドラゴンが僕の目の前に現れた。
「おいアルキ!まずいぞ!一旦退け!焼き殺されるのじゃ!」
コヨミが叫ぶが僕の耳には届かない。僕は目の前の光景から目が離せない…。
「す、すげぇよ!何それ格好いい!ドラゴンだ!しかも金ピカの!」
「へ?かっこいい?」
「格好いいよ!ちょっとポーズとってよ!ドラゴンっぽい感じで!」
「こ…こうかな?ちょっと恥ずかしい…かも…」
ドラゴンは翼を広げてて天を仰ぐ。
「うわっ!マジでかっこいい!完璧だよそれ!」
「アルキよ…随分と少年のようじゃの…普通ドラゴンを見たら震え上がって動けなくなるもんじゃぞ?」
「お兄ちゃんは怖くないの…?」
「ドラゴンは男の夢だよ!すげぇなぁ…」
「ふ、ふふ…変なお兄ちゃんだね。この姿になるとみんな逃げていくのに」
ドラゴンは光と共に小さくなり、先ほどの幼女の姿に戻る。いや…こうして見ると凄まじく可愛いなこの子…。僕はロリコンじゃないけどね。
「私の名前はラヴィ・ギルティアっていうの…お兄ちゃんのこと…ちょっと怖くないかも…」
「うん、宜しくなラヴィ。」
ラヴィは少し考え込み、ぬいぐるみを抱きしめてから、ちらっとアルキを見る。
「……うーん、あとアルキお兄ちゃんは…ちょっとだけ……キライじゃないかも」
小さくつぶやいて、ほんの少しだけ笑顔を見せた。
「良かったのうアルキよ、黒焦げにならなくて」
コヨミがいたずらっぽく微笑んで、その様子を楽しんでいた。
「まぁ特殊な奴らしかおらんからのう、とりあえず次で最後じゃ」
「次はどんなすごいのがいるの?」
「真竜じゃな、ドラゴンの頂点にして原点じゃ」
次はドラゴンかぁ…。でも少しワクワクするな。ドラゴンと勇者は男の憧れだ。なんかトイレ我慢してた人は一旦忘れよう。
「ここじゃな」
最後の扉はアクリルカラーの…まるで玩具箱のような扉だった。
「今度こそノックして普通に入れるといいな…」
「気をつけるんじゃぞ?この真竜は人間嫌いじゃ、特に男がな」
いらん設定付けんなよ…。
「まぁ初めは妾が行こう、入った瞬間消し炭は嫌じゃろ?」
嫌だよ?挨拶に命の危険あんのかよ。
――コンコンッ
「誰…?」
「妾じゃ、真竜よ、管理人が来たから挨拶したいらしいぞ」
「かんりにん…?まぁ良いけど…」
「じゃあ入るぞ」
扉を開けて中に入ると、薄暗い部屋の隅に、金髪の幼い少女が丸まっていた。彼女の大きな赤い瞳は、アルキたちをじっと見つめている。
「うわっ……人間の男…!出て行って!!」
女の子は声を震わせて身をすくめた。真竜が人間を怖がるのか?一体何があった?
「まぁまぁ落ち着くけ。此奴は他の人間とはちと違うんじゃ」
アルキは落ち着いた声で言った。
「俺はここの管理人のアルキ、宜しく」
ラヴィは少し驚いたように目を見開く。
「人間嫌い、出てって」
声が子供っぽく、不安げに震える。
「いや…そんなに毛嫌いされると…」
僕は刺激しないようにゆっくりと歩み寄る。可愛い子供じゃないか。話せば分かるはず。
「来ないで!人間って、前にいっぱい『かわいいかわいい!』って寄ってきて、いっぱいいっぱい変な人が触ろうとしてきて!それで、怖かったんだもん!もう人間なんて大っ嫌いなんだもん!私は人間と仲良くしたかっただけなのに!!」
女の子の目は怒りと…寂しさに震えているように見える。
「出てってよぉおおお!!!」
急に身体が光りみるみるうちに身体が膨れ上がり、目が眩むような黄金のドラゴンが僕の目の前に現れた。
「おいアルキ!まずいぞ!一旦退け!焼き殺されるのじゃ!」
コヨミが叫ぶが僕の耳には届かない。僕は目の前の光景から目が離せない…。
「す、すげぇよ!何それ格好いい!ドラゴンだ!しかも金ピカの!」
「へ?かっこいい?」
「格好いいよ!ちょっとポーズとってよ!ドラゴンっぽい感じで!」
「こ…こうかな?ちょっと恥ずかしい…かも…」
ドラゴンは翼を広げてて天を仰ぐ。
「うわっ!マジでかっこいい!完璧だよそれ!」
「アルキよ…随分と少年のようじゃの…普通ドラゴンを見たら震え上がって動けなくなるもんじゃぞ?」
「お兄ちゃんは怖くないの…?」
「ドラゴンは男の夢だよ!すげぇなぁ…」
「ふ、ふふ…変なお兄ちゃんだね。この姿になるとみんな逃げていくのに」
ドラゴンは光と共に小さくなり、先ほどの幼女の姿に戻る。いや…こうして見ると凄まじく可愛いなこの子…。僕はロリコンじゃないけどね。
「私の名前はラヴィ・ギルティアっていうの…お兄ちゃんのこと…ちょっと怖くないかも…」
「うん、宜しくなラヴィ。」
ラヴィは少し考え込み、ぬいぐるみを抱きしめてから、ちらっとアルキを見る。
「……うーん、あとアルキお兄ちゃんは…ちょっとだけ……キライじゃないかも」
小さくつぶやいて、ほんの少しだけ笑顔を見せた。
「良かったのうアルキよ、黒焦げにならなくて」
コヨミがいたずらっぽく微笑んで、その様子を楽しんでいた。
12
あなたにおすすめの小説
極限効率の掃除屋 ――レベル15、物理だけで理を解体する――
銀雪 華音
ファンタジー
「レベル15か? ゴミだな」
世界は男を笑い、男は世界を「解体」した。
魔力も才能も持たず、万年レベル15で停滞する掃除屋、トワ。
彼が十年の歳月を費やして辿り着いたのは、魔法という神秘を物理現象へと引きずり下ろす、狂気的なまでの**『極限効率』**だった。
一万回の反復が生み出す、予備動作ゼロの打撃。
構造の隙間を分子レベルで突く、不可視の解体。
彼にとって、レベル100超えの魔物も、神の加護を受けた聖騎士も、ただの「非効率な肉の塊」に過ぎない。
「レベルは恩恵じゃない……。人類を飼い慣らすための『制限(リミッター)』だ」
暴かれる世界の嘘。動き出すシステムの簒奪者。
管理者が定めた数値(レベル)という鎖を、たった一振りのナイフで叩き切る。
これは、最弱の掃除屋が「論理」という名の剣で、世界の理(バグ)を修正する物語。気になる方は読んでみてください。
※アルファポリスで先行で公開されます。
35年ローンと共に異世界転生! スキル『マイホーム』で快適5LDK引きこもり生活 ~数学教師、合気道と三節根で異世界を論破する~
月神世一
ファンタジー
紹介文
「結婚しよう。白い壁の素敵なお家が欲しいな♡」
そう言われて35年ローンで新築一戸建て(5LDK)を買った直後、俺、加藤真守(25歳)は婚約者に捨てられた。
失意の中、猫を助けてトラックに轢かれ、気づけばジャージ姿の女神ルチアナに異世界へと放り出されていた。
「あげるのは『言語理解』と『マイホーム』でーす」
手に入れたのは、ローン残高ごと召喚できる最強の現代住宅。
電気・ガス・水道完備。お風呂は全自動、リビングは床暖房。
さらには貯めたポイントで、地球の「赤マル」から「最新家電」までお取り寄せ!?
森で拾った純情な狩人の美少女に胃袋を掴まれ、
罠にかかったポンコツ天使(自称聖騎士)が居候し、
競馬好きの魔族公爵がビールを飲みにやってくる。
これは、借金まみれの数学教師が、三節根と計算能力を武器に、快適なマイホームを守り抜く物語。
……頼むから、家の壁で爪を研ぐのはやめてくれ!
Shining Rhapsody 〜神に転生した料理人〜
橘 霞月
ファンタジー
異世界へと転生した有名料理人は、この世界では最強でした。しかし自分の事を理解していない為、自重無しの生活はトラブルだらけ。しかも、いつの間にかハーレムを築いてます。平穏無事に、夢を叶える事は出来るのか!?
平凡なサラリーマンが異世界に行ったら魔術師になりました~科学者に投資したら異世界への扉が開発されたので、スローライフを満喫しようと思います~
金色のクレヨン@釣りするWeb作家
ファンタジー
夏井カナタはどこにでもいるような平凡なサラリーマン。
そんな彼が資金援助した研究者が異世界に通じる装置=扉の開発に成功して、援助の見返りとして異世界に行けることになった。
カナタは準備のために会社を辞めて、異世界の言語を学んだりして準備を進める。
やがて、扉を通過して異世界に着いたカナタは魔術学校に興味をもって入学する。
魔術の適性があったカナタはエルフに弟子入りして、魔術師として成長を遂げる。
これは文化も風習も違う異世界で戦ったり、旅をしたりする男の物語。
エルフやドワーフが出てきたり、国同士の争いやモンスターとの戦いがあったりします。
第二章からシリアスな展開、やや残酷な描写が増えていきます。
旅と冒険、バトル、成長などの要素がメインです。
ノベルピア、カクヨム、小説家になろうにも掲載
異世界スローライフ希望なのに、女神の過保護が止まらない
葉泪秋
ファンタジー
「小説家になろう」日間ランキング最高11位!(ハイファンタジー)
ブラック企業で過労死した俺、佐久間遼。
神様に願ったのは、ただ「異世界で、畑でも耕しながらのんびり暮らしたい」ということだけ。
そうして手に入れた、辺境の村での穏やかな日々。現状に満足し、今度こそは平穏なスローライフを……と思っていたのだが、俺の妙なスキルと前世の社畜根性が、そうはさせない。
ふとした善意で枯れた井戸を直したことから、堅物の騎士団長やら、過保護な女神やらに目をつけられることになる。
早く穏やかに暮らしたい。
俺は今日も、規格外に育った野菜を手、皆の姿を眺めている。
【毎日18:00更新】
※表紙画像はAIを使用しています
アワセワザ! ~異世界乳幼女と父は、二人で強く生きていく~
eggy
ファンタジー
もと魔狩人《まかりびと》ライナルトは大雪の中、乳飲み子を抱いて村に入った。
村では魔獣や獣に被害を受けることが多く、村人たちが生活と育児に協力する代わりとして、害獣狩りを依頼される。
ライナルトは村人たちの威力の低い攻撃魔法と協力して大剣を振るうことで、害獣狩りに挑む。
しかし年々増加、凶暴化してくる害獣に、低威力の魔法では対処しきれなくなってくる。
まだ赤ん坊の娘イェッタは何処からか降りてくる『知識』に従い、魔法の威力増加、複数合わせた使用法を工夫して、父親を援助しようと考えた。
幼い娘と父親が力を合わせて害獣や強敵に挑む、冒険ファンタジー。
「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています。
見習い動物看護師最強ビーストテイマーになる
盛平
ファンタジー
新米動物看護師の飯野あかりは、車にひかれそうになった猫を助けて死んでしまう。異世界に転生したあかりは、動物とお話ができる力を授かった。動物とお話ができる力で霊獣やドラゴンを助けてお友達になり、冒険の旅に出た。ハンサムだけど弱虫な勇者アスランと、カッコいいけどうさん臭い魔法使いグリフも仲間に加わり旅を続ける。小説家になろうさまにもあげています。
【男装歴10年】異世界で冒険者パーティやってみた【好きな人がいます】
リコピン
ファンタジー
前世の兄と共に異世界転生したセリナ。子どもの頃に親を失い、兄のシオンと二人で生きていくため、セリナは男装し「セリ」と名乗るように。それから十年、セリとシオンは、仲間を集め冒険者パーティを組んでいた。
これは、異世界転生した女の子がお仕事頑張ったり、恋をして性別カミングアウトのタイミングにモダモダしたりしながら過ごす、ありふれた毎日のお話。
※日常ほのぼの?系のお話を目指しています。
※同性愛表現があります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる