神様 なかなか転生が成功しないのですが大丈夫ですか

佐藤醤油

文字の大きさ
1 / 96

1 転生開始

しおりを挟む

 神様の元へ偶然流れ着いた異世界の魂があった。その魂こそがこの物語の主人公である。
 主人公は、神様から自分の領域に転生し自分を信仰する人々の生活を豊かにして欲しいと依頼された。
 この世界には魔法があると説明を受ける。ファンタジーな世界での生活を夢見て、魔法を使える能力を貰い、異世界転生を受け入れた。

「じゃあ、転生させるよ。新たな人生楽しんでね」
「はい」
 …

「あれ、なんでまだここ?」
「いやー、生まれる前に死ぬとは。
まさか母親が野盗に襲われるとはね。
予想できなかったよ。
はは。
えっと、
 …
じゃあ、めげずに次、行ってみようか」

 …

「あの、どうなってます」
「いや、今度は食事がね。
栄養が足りなくて生まれなかったよ。
大丈夫、大丈夫。
じゃあ、めげずに次、行ってみようか」
 …

「おぎゃー、おぎゃー」
 お、生まれた。
 やっと生まれたよ。空気だ。外の空気だー。
「おぎゃー、おぎゃー」
 汚い気がするけど空気だよー。
「おぎゃー、おぎゃー」

『ドサ』
 痛んだけど、何。
 え、どういう事。
「****」
「****」
「****」

 男と女の声はするけど、その声が徐々に小さくなっていく。
 え、ちょっとまって、ここ何処。
 暗いし、寒いんだけど。
 ねえ、お腹すいた。
「おぎゃー、おぎゃー」
 泣き続けるも、誰かが助けてくれると言う奇跡も起きず、そのまま力尽きた。
 …

「また元に戻ったのか。
おい、神様。
母親に一度も抱かれる事も無く、当然だけど食事する事もないままに死んだんだけど」
「いやー、まさか、くいっぷちが増えるのを拒否されて夫がゴミ箱に捨てるとは思わなかったよ。
ひどいねー」
「あれ、ゴミ箱だったの。
じゃあ、外?
誰か赤ちゃんの声を着ていただろう、なんで誰も助けに来ないの」
「まあ、そんな地域だったんだね。
酷いね」
「いや、神様。
もう少し良いところないの。
それに神であなたを信仰している者達が子供をゴミ箱に捨てるってどういう宗教なの。
戒律とかそういうの無いの」
「いや、あるよ。
たぶん。
うん、あるはず。
恐らく。
・・・
まあさ、逆にそんなところで育たなくてよかったんじゃない
ポジティブに行こうよ、ポジティブに。
ねえ。
もう少し環境の良いところを探すからさ。
勘弁してよ。
それに、徐々に改善されてるでしょ。
さあ、次行こうよ次。
ね、めげずに次、行ってみようか」
 …
「おぎゃー、おぎゃー」
 ほ、おっぱいゲット。
 良かった。一安心だ。

しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

神様の忘れ物

mizuno sei
ファンタジー
 仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。  わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。

【完結】竜騎士の私は竜の番になりました!

胡蝶花れん
ファンタジー
ここは、アルス・アーツ大陸。  主に5大国家から成り立つ大陸である。  この世界は、人間、亜人(獣に変身することができる。)、エルフ、ドワーフ、魔獣、魔女、魔人、竜などの、いろんな種族がおり、また魔法が当たり前のように使える世界でもあった。  この物語の舞台はその5大国家の内の一つ、竜騎士発祥の地となるフェリス王国から始まる、王国初の女竜騎士の物語となる。 かくして、竜に番(つがい)認定されてしまった『氷の人形』と呼ばれる初の女竜騎士と竜の恋模様はこれいかに?! 竜の番の意味とは?恋愛要素含むファンタジーモノです。 ※毎日更新(平日)しています!(年末年始はお休みです!) ※1話当たり、1200~2000文字前後です。

転生少女の暇つぶし

叶 望
ファンタジー
水面に泡が浮上するように覚醒する。どうやら異世界の知識を持ったまま転生したらしい。 世界観や様々な物は知識として持っているものの、前世を生きていたはずの記憶はこれっぽっちも残っていない。 リズレット・レスターはレスター辺境伯爵家の長女だ。異世界の知識を持つリズレットは娯楽がろくにない世界で暇を持て余していた。 赤子なので当然ではあるもののそれは長い時間との戦いだ。時間を有意義に楽しく過ごしたい。その思いがリズレットを突き動かす原点となった。 ※他サイトにも投稿しています。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います

町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。

【完結】辺境の魔法使い この世界に翻弄される

秋.水
ファンタジー
記憶を無くした主人公は魔法使い。しかし目立つ事や面倒な事が嫌い。それでも次々増える家族を守るため、必死にトラブルを回避して、目立たないようにあの手この手を使っているうちに、自分がかなりヤバい立場に立たされている事を知ってしまう。しかも異種族ハーレムの主人公なのにDTでEDだったりして大変な生活が続いていく。最後には世界が・・・・。まったり系異種族ハーレムもの?です。

こちらの異世界で頑張ります

kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で 魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。 様々の事が起こり解決していく

転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。 〜あれ?ここは何処?〜 転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。

処理中です...