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3.3 王子として生まれる
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「それで先生。
農奴が領主から犯されそうになったり、理由もなく暴力を受けた際にでも手を出したら死刑になるのですか」
「そうですね。
農奴でなくとも平民、つまり農民でも商人でも一緒です。
彼らが貴族に刃向かえば死刑です。
理由もない暴力や性行為の強要があってもです。
そうでなければ身分制度は崩壊します。
前提として、そのような理不尽な扱いが横行しないよう、貴族はしっかりと教育を受けているはずですが」
やはり前回のような仕打ちはどうしようもないのか。
「貴族には貴族が、王族には王族と対等以上でなければ罪を問えません。
逆に言えば、農奴が反抗するような内容があった場合でも、その農奴が別の貴族に訴える事が出来れば助かった可能性もあります」
なるほど。
「まあ、農奴ですと別の領地の貴族に頼る事は無理でしょう。
ですから可能性があるとすれば家族です。
旦那に噛みつかざるを得ない状況が起きた場合、夫人に助けを求めるなど同じ貴族を頼るのが良いでしょう」
ほう、そういう手もあるのか。
「貴族同士であれば、直接対決をするよりも相手の不正を探し出し司法に訴えるのも手です。
貴族であれば多少の税のごまかしなど一つ、二つは不正をやっているでしょうから」
ふーん、貴族こえー。
「先生、地理の他にも農作物や農業の事も教えてください。
どの地方でどのような作物を作っているか。
そして、それらの作物をどのように育てているのか。
先生で教えられない所があるなら、詳しく知っている人を紹介してください」
「農業ですか。
農作物など植えれば勝手に育つのではないですか?」
「先生、そんなはずがありません。
この王宮の庭とて庭師が丹精込めて育てています。
農作物も一緒のはずです。
気候や土地によって育て方が違うはずです。
僕はそれらを知りたい。
そして食料の足りない所を減らしたいのです」
「ご立派な考えですが。
王族が農業とは不思議なところに興味を持ちますね。
まあ、伝手を使って探しましょう」
この地理のアウロス先生が連れて来たのは二人の先生だ。
一人は30歳半ばのレオンヴァッカロー先生と、学園を卒業したばかりの助手アロイス先生だ。アウロスとアロイス、似ているのは名前だけでなく姿も似ていた。彼らは従弟。アウロスは既に子爵を受け継いでいるが、アロイスは男爵家の末弟との事だ。
レオンヴァッカロー先生にこの世界で育てられている作物の事を教わる。もちろん作り方も細かく。レオンヴァッカローはとても優秀で貴族のわりに自ら畑を耕す実践派の人だった。アロイスは学園を卒業したばかりだったので僕と一緒に学んでいる。レオンヴァッカロー先生の手足として動くための人選だった。
作っている農作物はあまり種類は多くない。麦や葉物、果物類だ。結局植物図鑑を持って来てもらい、この世界にも穀物類を含め様々な種類の物が沢山ある事を知った。
「先生、この芋をなぜ育てないのですか」
「それは、毒性が強いからです」
「毒性?」
「ええ、その芋は皮をむくのが手間なのでそのままスープに入れるそうです。
ですが、その芋ですが収穫からしばらくした物をスープを食べると食中毒を起こします。
「芽が出た部分が毒のはずです。
この節のようにへこんだ部分から芽が出るのです。
ああ、合ったこれです。
この芽の部分を切り離すかくりぬけば大丈夫なのです」
「平民達の多くが金属の包丁等持っていません。
皮がついたまま温め、すりつぶす食べ方が一般的です。
この芽をくりぬくのは大変ではありませんか」
そうえいば、前回の時、パン以外の食べ物と言えば、大半の料理がなんでもごった煮料理ばかりだった。道具作りも必要なのか。
農奴が領主から犯されそうになったり、理由もなく暴力を受けた際にでも手を出したら死刑になるのですか」
「そうですね。
農奴でなくとも平民、つまり農民でも商人でも一緒です。
彼らが貴族に刃向かえば死刑です。
理由もない暴力や性行為の強要があってもです。
そうでなければ身分制度は崩壊します。
前提として、そのような理不尽な扱いが横行しないよう、貴族はしっかりと教育を受けているはずですが」
やはり前回のような仕打ちはどうしようもないのか。
「貴族には貴族が、王族には王族と対等以上でなければ罪を問えません。
逆に言えば、農奴が反抗するような内容があった場合でも、その農奴が別の貴族に訴える事が出来れば助かった可能性もあります」
なるほど。
「まあ、農奴ですと別の領地の貴族に頼る事は無理でしょう。
ですから可能性があるとすれば家族です。
旦那に噛みつかざるを得ない状況が起きた場合、夫人に助けを求めるなど同じ貴族を頼るのが良いでしょう」
ほう、そういう手もあるのか。
「貴族同士であれば、直接対決をするよりも相手の不正を探し出し司法に訴えるのも手です。
貴族であれば多少の税のごまかしなど一つ、二つは不正をやっているでしょうから」
ふーん、貴族こえー。
「先生、地理の他にも農作物や農業の事も教えてください。
どの地方でどのような作物を作っているか。
そして、それらの作物をどのように育てているのか。
先生で教えられない所があるなら、詳しく知っている人を紹介してください」
「農業ですか。
農作物など植えれば勝手に育つのではないですか?」
「先生、そんなはずがありません。
この王宮の庭とて庭師が丹精込めて育てています。
農作物も一緒のはずです。
気候や土地によって育て方が違うはずです。
僕はそれらを知りたい。
そして食料の足りない所を減らしたいのです」
「ご立派な考えですが。
王族が農業とは不思議なところに興味を持ちますね。
まあ、伝手を使って探しましょう」
この地理のアウロス先生が連れて来たのは二人の先生だ。
一人は30歳半ばのレオンヴァッカロー先生と、学園を卒業したばかりの助手アロイス先生だ。アウロスとアロイス、似ているのは名前だけでなく姿も似ていた。彼らは従弟。アウロスは既に子爵を受け継いでいるが、アロイスは男爵家の末弟との事だ。
レオンヴァッカロー先生にこの世界で育てられている作物の事を教わる。もちろん作り方も細かく。レオンヴァッカローはとても優秀で貴族のわりに自ら畑を耕す実践派の人だった。アロイスは学園を卒業したばかりだったので僕と一緒に学んでいる。レオンヴァッカロー先生の手足として動くための人選だった。
作っている農作物はあまり種類は多くない。麦や葉物、果物類だ。結局植物図鑑を持って来てもらい、この世界にも穀物類を含め様々な種類の物が沢山ある事を知った。
「先生、この芋をなぜ育てないのですか」
「それは、毒性が強いからです」
「毒性?」
「ええ、その芋は皮をむくのが手間なのでそのままスープに入れるそうです。
ですが、その芋ですが収穫からしばらくした物をスープを食べると食中毒を起こします。
「芽が出た部分が毒のはずです。
この節のようにへこんだ部分から芽が出るのです。
ああ、合ったこれです。
この芽の部分を切り離すかくりぬけば大丈夫なのです」
「平民達の多くが金属の包丁等持っていません。
皮がついたまま温め、すりつぶす食べ方が一般的です。
この芽をくりぬくのは大変ではありませんか」
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