73 / 96
本編
16.3 領都の生活
しおりを挟む
朝食を食べた。いつも通りなのだが、僕にとってのなじみのある料理でこの辺りの国では一般的ではないメニューが続いている。料理はおじさんが作っているらしいがレシピを考えたのはアリスだと言う。
「ほんとに、ここの料理はクリス様が作られた料理に似てますね」
「そうだね」
「クリス様も、アリスさんもどうやってこういったメニューを考案されるんですか」
「え、クリス様もレシピを考える。意外。お料理が出来そうな感じしないけど」
あれ、まただ、何かを思い出したのだけど、思考が分散するような。変な感じがある。アリス関係の時なんだけどな。
「クリス様は、外の出かけた時などは、良く作られますよ。他の人が作るよりもおいしいし」
「へー、貴族様も外で食べる事があるんだ」
「魔法の訓練や、剣の訓練を兼ねて猟に行く事があります。外に行くのに料理人を連れて行くわけありませんからね」
「へー、そうなんだ」
「では、アリス様もそろそろお出かけの支度をしましょう。服は昨日言った通りこちらが用意した物をお貸しします」
「ほんとうに、良いのですか」
「ええ、前回の服でも良いのですが、今日はもう少しおしゃれにしましょう」
「えっと、じゃあお願いします」
「クリス様はお部屋で準備をしてください」
どんな話がされたのか知らないが、朝起きたらアリスの支度はうちの女子軍団が手伝う事になっていた。なぜか全員が乗り気らしい。少し前まではやめた方が良いと言っていた気がするのだけど、何が変わったんだろう。
僕は、コリンナに手伝ってもらって服を着替える。いつも動きやすい格好をしているので多少貧乏くさい格好が多いのだが、今日はきっちりとした綺麗な服だ。
教会に行くからと言うのもあるのだろうか。騎士爵、いや男爵家の息子でも大丈夫な格好をしている。
これ以上良い服を着ると身分不相応だろう。
下に降りて待っていると、アリスが綺麗な服を着て降りて来た。スカートもふわりとして華やかな格好だ。とても町娘には見えない。ちょっとしたお嬢様だ。
「アリス、今日は一段と可愛いね。とても良く似合っているよ」
「クリス様も、いつも以上に今日は品のある格好ですね」
「そうだね。さて、さっさと教会に行こう。ミサが始まるだろう」
「はい」
街中にあるので、歩いてもいけるのだが、今日は、馬車でお出かけらしい。10分も乗っていると教会に辿りついた。馬車渋滞が出ないように、すぐに馬車から降りて教会へと進む。馬車は待機所に移動して待っているようだ。
礼拝室に入ると、平民を含めて100人ほど集まっていた。全席側が上流階級の人向けになるようだ。男爵家や騎士爵が並ぶ席に移動する。
僕らの街にも教会が出来たので休みの日に良くこういったミサが行われる。毎回行くわけでは無いが、僕らにとっては、参加して寄付を行うのがある意味で義務だ。
今日も、神様からのありがたいお言葉を聞いて最後に祈りを捧げる。
入る前にお布施は既に出してあるから、お祈りをすれば順番に出て行くのだが、今日は教会の司祭から残るようにお願いされた。神徒だからどうとかあるのだろうか。あまり表立ってそういう事をしないように言ってあったはずなのだが。
「ほんとに、ここの料理はクリス様が作られた料理に似てますね」
「そうだね」
「クリス様も、アリスさんもどうやってこういったメニューを考案されるんですか」
「え、クリス様もレシピを考える。意外。お料理が出来そうな感じしないけど」
あれ、まただ、何かを思い出したのだけど、思考が分散するような。変な感じがある。アリス関係の時なんだけどな。
「クリス様は、外の出かけた時などは、良く作られますよ。他の人が作るよりもおいしいし」
「へー、貴族様も外で食べる事があるんだ」
「魔法の訓練や、剣の訓練を兼ねて猟に行く事があります。外に行くのに料理人を連れて行くわけありませんからね」
「へー、そうなんだ」
「では、アリス様もそろそろお出かけの支度をしましょう。服は昨日言った通りこちらが用意した物をお貸しします」
「ほんとうに、良いのですか」
「ええ、前回の服でも良いのですが、今日はもう少しおしゃれにしましょう」
「えっと、じゃあお願いします」
「クリス様はお部屋で準備をしてください」
どんな話がされたのか知らないが、朝起きたらアリスの支度はうちの女子軍団が手伝う事になっていた。なぜか全員が乗り気らしい。少し前まではやめた方が良いと言っていた気がするのだけど、何が変わったんだろう。
僕は、コリンナに手伝ってもらって服を着替える。いつも動きやすい格好をしているので多少貧乏くさい格好が多いのだが、今日はきっちりとした綺麗な服だ。
教会に行くからと言うのもあるのだろうか。騎士爵、いや男爵家の息子でも大丈夫な格好をしている。
これ以上良い服を着ると身分不相応だろう。
下に降りて待っていると、アリスが綺麗な服を着て降りて来た。スカートもふわりとして華やかな格好だ。とても町娘には見えない。ちょっとしたお嬢様だ。
「アリス、今日は一段と可愛いね。とても良く似合っているよ」
「クリス様も、いつも以上に今日は品のある格好ですね」
「そうだね。さて、さっさと教会に行こう。ミサが始まるだろう」
「はい」
街中にあるので、歩いてもいけるのだが、今日は、馬車でお出かけらしい。10分も乗っていると教会に辿りついた。馬車渋滞が出ないように、すぐに馬車から降りて教会へと進む。馬車は待機所に移動して待っているようだ。
礼拝室に入ると、平民を含めて100人ほど集まっていた。全席側が上流階級の人向けになるようだ。男爵家や騎士爵が並ぶ席に移動する。
僕らの街にも教会が出来たので休みの日に良くこういったミサが行われる。毎回行くわけでは無いが、僕らにとっては、参加して寄付を行うのがある意味で義務だ。
今日も、神様からのありがたいお言葉を聞いて最後に祈りを捧げる。
入る前にお布施は既に出してあるから、お祈りをすれば順番に出て行くのだが、今日は教会の司祭から残るようにお願いされた。神徒だからどうとかあるのだろうか。あまり表立ってそういう事をしないように言ってあったはずなのだが。
35
あなたにおすすめの小説
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
【完結】竜騎士の私は竜の番になりました!
胡蝶花れん
ファンタジー
ここは、アルス・アーツ大陸。
主に5大国家から成り立つ大陸である。
この世界は、人間、亜人(獣に変身することができる。)、エルフ、ドワーフ、魔獣、魔女、魔人、竜などの、いろんな種族がおり、また魔法が当たり前のように使える世界でもあった。
この物語の舞台はその5大国家の内の一つ、竜騎士発祥の地となるフェリス王国から始まる、王国初の女竜騎士の物語となる。
かくして、竜に番(つがい)認定されてしまった『氷の人形』と呼ばれる初の女竜騎士と竜の恋模様はこれいかに?! 竜の番の意味とは?恋愛要素含むファンタジーモノです。
※毎日更新(平日)しています!(年末年始はお休みです!)
※1話当たり、1200~2000文字前後です。
転生少女の暇つぶし
叶 望
ファンタジー
水面に泡が浮上するように覚醒する。どうやら異世界の知識を持ったまま転生したらしい。
世界観や様々な物は知識として持っているものの、前世を生きていたはずの記憶はこれっぽっちも残っていない。
リズレット・レスターはレスター辺境伯爵家の長女だ。異世界の知識を持つリズレットは娯楽がろくにない世界で暇を持て余していた。
赤子なので当然ではあるもののそれは長い時間との戦いだ。時間を有意義に楽しく過ごしたい。その思いがリズレットを突き動かす原点となった。
※他サイトにも投稿しています。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
【完結】辺境の魔法使い この世界に翻弄される
秋.水
ファンタジー
記憶を無くした主人公は魔法使い。しかし目立つ事や面倒な事が嫌い。それでも次々増える家族を守るため、必死にトラブルを回避して、目立たないようにあの手この手を使っているうちに、自分がかなりヤバい立場に立たされている事を知ってしまう。しかも異種族ハーレムの主人公なのにDTでEDだったりして大変な生活が続いていく。最後には世界が・・・・。まったり系異種族ハーレムもの?です。
転生したらスキル転生って・・・!?
ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。
〜あれ?ここは何処?〜
転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。
こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる