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第2章 上級貴族の息子
2.14 お家で留守番
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おとうさまとおかあさまが領主会議に行ってしまったので、家の中はがらんとした感じになった。領主会議前のおとうさまとおかあさまは忙しくてあまり会えなかったが今はおとうさまとおかあさまの傍仕えも、家の料理人も半分ぐらいをごっそりと領主会議に連れて行ってしまった。
エリックはいるが、おかあさまはエリーを連れて行ったようだ。おかしい、彼女も僕の専属だったはずなのに、いつのまにかおかあさまの専属になっている気がする。ちょっと理不尽な気がしたが、領主会議前の鬼気迫る状況を思い出すと触らぬ神に祟り無しなのだ。よけいな事に口を突っ込むのはやめておこう。
とりあえずがらーんとした家の中。せっかくなので妹と弟を昼食に誘って領主会議中の予定を聞いて見た。
冬の間は家庭教師も来ないようなので特に勉強に追われる日々ではないらしい。そうは言っても自宅に待機している僕ら共通の先生はいるので、音楽の先生が教える授業と僕とヒルニムスの剣の訓練は残されていた。
それ以外の時間は自由時間で遊べるので時間を合わせてリバーシをして遊ぶ約束をした。
リバーシは板に線を書いて自作のコマを作れば簡単に遊べるので領主会議中に僕が作って子供同士で遊んでいる。弟や妹とやる時は、最初に角に石を置いてあげるのでそれなりの勝率で遊べる。執事長が僕とやる時は置き石は無しだ。なかなか良い勝負で面白い。妹と弟はそれを見て攻略法を覚えようとしているようだ。
僕の剣の練習は、最近ようやく素振りができるようになってきた。体力も筋力も順調に伸びている。順調に伸びればこの冬の間に普通の子ども並にはなれそうだ。
館内の明かりは魔力を使った灯りだ。家全体の魔道具に供給する魔石は最近僕が確認して交換している。
以前は冬の間はお風呂を2日1回にしていたそうだが僕が来てからは毎日お風呂を用意している。そして灯りも明るくしている。だから例年よりも魔力を沢山使っているが魔石の減りが遅いそうだ。理由は、僕の作った虹色魔石を使っているからだそうだ。どうやら虹色魔石は2倍ほど効率が良く、長持ちするらしい。
家の魔石を交換をしても、僕自身の魔力は結構余るので魔力が満タンになったら魔石に魔力を流し溜まった魔石を城に転移で送っていた。そうやっているといつのまにかお金が溜まる。そして僕のお金を溜め込んでいるカードの残高を確認したら、ものすごい金額になっていた。
僕の総魔力量は大人の上級貴族以上にある。そして魔力回復の早い。虹色魔石は普通の魔石よりも効率が良いので高い。
なんだかんだで普通の上級貴族8人分以上の稼ぎ出しているようだ。つまり半年でもおとうさまの年収を越えていた。おとうさまは魔力の奉納よりも副領主としての政務がある。副領主としてのお勤めは別になるがそれを含めても僕の方が多くなるだろうと執事長が言っていた。びっくりだ。
これはちょっと使った方がよいかなと執事長に相談をした。
「紙が欲しい。植物辞典を作りたいから500枚ぐらい買いたい。それと知らない植物の採取を頼めないかな。お給料も払えると思うんだ」
「500枚ですか。確かに溜まっている金額を見る限りでは余裕で購入できますね。羊皮紙と植物紙、どちらがよろしいですか?」
「資料としてまとめたいから薄い植物紙がよい」
「それでは、領主会議に行っている文官に頼みましょう。それと植物ですか。クレストリア様がお知りで無いと言う条件が難しいですね。知ってらっしゃる植物の名前だけでも書き出して頂け無いと探しようがありませんよ」
「そうだね。じゃあ知ってる植物の名前はリストにしておくよ」
「では、次に中央で資料を集める方法もありますし、領内に限定して採取から始める方法もありますが、どちらがご希望ですか?」
「まずは、領内で。領地外にあっても入手が困難だから放置。採取して現物が欲しい」
「では、リストを頂いた後に手配いたします」
それから数日後にようやくリストを完成させ執事長に渡した。
さらに数日後、植物紙が200枚届いた。領主会議の最後に残りの300枚が届くそうだ。
さっそく植物紙に僕の頭の中にリスト化されている植物情報を書き込んでいく。重要な植物は絵を書いて説明をいれる。
そうするうちにようやく領主会議が終わった。おとうさまとおかあさまが残りの300枚の植物紙を抱えて帰ってきた。
城に文官に僕のカードから支払いをして荷物を受け取る。
溜まっていた金額がすごかったので500枚の紙を購入してもそれほど減っていなかった。日が経つと更に魔石に魔力が溜まり城に転移陣で送るので逆に増えて行く。
どうやら僕の魔石は領主さまも知っているらしく、領内で使いきれ無い分は他領に高額で売っているそうだ。
それを聞いてちょっと安心した。僕が魔石に魔力を溜めて売れば売るほど国家の財産が減っているのでは無いかと心配していた。だが、他領にもっと高い値段で撃っていると聞いて領地がさらに儲かるらしいとわかり、遠慮する必要も無いのだとわかってホッとした。
エリックはいるが、おかあさまはエリーを連れて行ったようだ。おかしい、彼女も僕の専属だったはずなのに、いつのまにかおかあさまの専属になっている気がする。ちょっと理不尽な気がしたが、領主会議前の鬼気迫る状況を思い出すと触らぬ神に祟り無しなのだ。よけいな事に口を突っ込むのはやめておこう。
とりあえずがらーんとした家の中。せっかくなので妹と弟を昼食に誘って領主会議中の予定を聞いて見た。
冬の間は家庭教師も来ないようなので特に勉強に追われる日々ではないらしい。そうは言っても自宅に待機している僕ら共通の先生はいるので、音楽の先生が教える授業と僕とヒルニムスの剣の訓練は残されていた。
それ以外の時間は自由時間で遊べるので時間を合わせてリバーシをして遊ぶ約束をした。
リバーシは板に線を書いて自作のコマを作れば簡単に遊べるので領主会議中に僕が作って子供同士で遊んでいる。弟や妹とやる時は、最初に角に石を置いてあげるのでそれなりの勝率で遊べる。執事長が僕とやる時は置き石は無しだ。なかなか良い勝負で面白い。妹と弟はそれを見て攻略法を覚えようとしているようだ。
僕の剣の練習は、最近ようやく素振りができるようになってきた。体力も筋力も順調に伸びている。順調に伸びればこの冬の間に普通の子ども並にはなれそうだ。
館内の明かりは魔力を使った灯りだ。家全体の魔道具に供給する魔石は最近僕が確認して交換している。
以前は冬の間はお風呂を2日1回にしていたそうだが僕が来てからは毎日お風呂を用意している。そして灯りも明るくしている。だから例年よりも魔力を沢山使っているが魔石の減りが遅いそうだ。理由は、僕の作った虹色魔石を使っているからだそうだ。どうやら虹色魔石は2倍ほど効率が良く、長持ちするらしい。
家の魔石を交換をしても、僕自身の魔力は結構余るので魔力が満タンになったら魔石に魔力を流し溜まった魔石を城に転移で送っていた。そうやっているといつのまにかお金が溜まる。そして僕のお金を溜め込んでいるカードの残高を確認したら、ものすごい金額になっていた。
僕の総魔力量は大人の上級貴族以上にある。そして魔力回復の早い。虹色魔石は普通の魔石よりも効率が良いので高い。
なんだかんだで普通の上級貴族8人分以上の稼ぎ出しているようだ。つまり半年でもおとうさまの年収を越えていた。おとうさまは魔力の奉納よりも副領主としての政務がある。副領主としてのお勤めは別になるがそれを含めても僕の方が多くなるだろうと執事長が言っていた。びっくりだ。
これはちょっと使った方がよいかなと執事長に相談をした。
「紙が欲しい。植物辞典を作りたいから500枚ぐらい買いたい。それと知らない植物の採取を頼めないかな。お給料も払えると思うんだ」
「500枚ですか。確かに溜まっている金額を見る限りでは余裕で購入できますね。羊皮紙と植物紙、どちらがよろしいですか?」
「資料としてまとめたいから薄い植物紙がよい」
「それでは、領主会議に行っている文官に頼みましょう。それと植物ですか。クレストリア様がお知りで無いと言う条件が難しいですね。知ってらっしゃる植物の名前だけでも書き出して頂け無いと探しようがありませんよ」
「そうだね。じゃあ知ってる植物の名前はリストにしておくよ」
「では、次に中央で資料を集める方法もありますし、領内に限定して採取から始める方法もありますが、どちらがご希望ですか?」
「まずは、領内で。領地外にあっても入手が困難だから放置。採取して現物が欲しい」
「では、リストを頂いた後に手配いたします」
それから数日後にようやくリストを完成させ執事長に渡した。
さらに数日後、植物紙が200枚届いた。領主会議の最後に残りの300枚が届くそうだ。
さっそく植物紙に僕の頭の中にリスト化されている植物情報を書き込んでいく。重要な植物は絵を書いて説明をいれる。
そうするうちにようやく領主会議が終わった。おとうさまとおかあさまが残りの300枚の植物紙を抱えて帰ってきた。
城に文官に僕のカードから支払いをして荷物を受け取る。
溜まっていた金額がすごかったので500枚の紙を購入してもそれほど減っていなかった。日が経つと更に魔石に魔力が溜まり城に転移陣で送るので逆に増えて行く。
どうやら僕の魔石は領主さまも知っているらしく、領内で使いきれ無い分は他領に高額で売っているそうだ。
それを聞いてちょっと安心した。僕が魔石に魔力を溜めて売れば売るほど国家の財産が減っているのでは無いかと心配していた。だが、他領にもっと高い値段で撃っていると聞いて領地がさらに儲かるらしいとわかり、遠慮する必要も無いのだとわかってホッとした。
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