63 / 83
第3章 学園編1
3.16 使役獣2
しおりを挟む
翌日の昼ご飯を食べた後に、アデリート様を含めて1年生皆で使役獣を出す練習をすることになり多目的室に移動した。
アデリート様は全体的な雰囲気は鳥だが4本足のヒップグリフだった。
他の人の使役獣はライオンや馬などの1角獣が多かった。最後に僕だ。ノールと呼ぶと現れた。現れるとすぐに僕の後ろに隠れ、言われてもいないのに翼に変わった。
「クレストリア様が天使のようです」
「妖精は、そのままでは飛べないから直接翼に変化するそうです」
「ちらっと見えたあれが妖精ですね。妖精を使役獣にする者は中級貴族に多いと聞きましたけど、それらの妖精が翼に変わると聞いたことがありません。姿も普通の妖精よりもずいぶんと大きいです。妖精の体長は2~30㎝ぐらい。人形のような大きさだと聞きました。クレストリア様の使役獣は1mほどありましたよね。特別な妖精なのですね」
「そうかもね。竜との2択で出てきてた妖精だからね」
「竜! それはまた。歴代の王の中で初代様含めて数名だけが選べた使役獣ですね。その選択肢で妖精を選ばれたのですね」
「まあね。僕自身が戦うことは無いから竜はちょっとね。それにこの部屋に召喚できないぐらい大きかったし。ところで、みんなも使役獣に名前があるのかな。そしてそれは言ってはダメなのか」
「大丈夫です。使役獣を召喚するときに名前を呼ばないと出ない使役獣も居ますから、名前を伝えるのは大丈夫です」
「私の使役獣はピエタースです。クレストリア様の妖精は?」
「僕の方はノールだよ」
「まあ、ノールちゃんですか、かわいらしい妖精ですよね。今度また見せてくださいね」
「ああ。もう少し慣れたらね」
皆がそろってから、傍使えを集めてノールを呼び出した。
「みんなに紹介するよ。ノールだ」
「まあまあ、ともてお美しい使役獣ですね。獣と付くのがおかしいと声高らかに言えるほど美しいですわ」
ミーシャがべた褒めしてくれた。ノールは恥ずかしいのか、僕の後ろに少し隠れる。
文官長のローヴィッドが珍しく話を始める。
「やはりこのノール様は特別ですね。ふつうの使役獣は勝手に動くことはありません。ですがノール様はクレストリア様の指示もないのにもじもじと動いています。クレストリア様がノール様の力をうまく使えるように情報を集めた方がよさそうですね。明日にでも図書館で妖精の使役獣に関する資料を調べましょう」
いつもローヴィッドは、勉強に必要な参考書などを先に集めて僕に渡してくれる。あまり自分から積極的に話すことはない。寡黙な人だ。今もヴィルヘルム王子の研究課題であるメガネのレンズ作りに協力している時間の方が長い。
「では、ユリウスとマルクスは学園の図書館を調べてくれ。私とローヴィッドが王城の図書館に行ってくる。ついでにエイレーネアテナ様が言っていたと言う件も調べてくる」
マルティエスは、領地にいたころから僕の集めた植物や動物の図鑑つくりが続いている。みなも手が空くと、他領の植物を付け足してくれている。マルティエスだけは現状の続きを継続してもらう。
それから1週間。勉強をしたり魔法の練習をしなければいけなかったので僕が直接調べる時間はあまり取れなかった。文官は継続して調べてくれたので、だがろくな情報が集まらなかったので、ノールの能力を調査することになった。
どうやら、ノールは僕から離れて行動ができる。そして望めば視覚情報や聴覚情報を僕と共有できる。そして透明になれるが、残念ながら他の使役獣同様、こちらの世界にいる時は実態があるので扉が閉まっている部屋には侵入できない。小さすぎる窓も入れない。
距離は最大でも僕を中心に1㎞程度しか離れる事が出来ない。それ以上離れると実態を維持できないようだ。
それと、呼び出していない時でも魔力操作も上手くなった。まだ習った魔法に攻撃や防御などの派手な魔法がないので、わずかな差にしか感じられないが、ノールのおかげは間違いない。
「明日は飛ぶ練習をするからよろしくね」
『うん、わかったわ。じゃあ戻るね』
ノールがそういうと空中からぱっと消えた。そう、ノールは他の使役獣と違う。こんな風にノールとは簡単な会話もできるのだ。どうやら集めた資料との一致を見ると妖精型の魔獣はおしゃべりができるらしい。
今日は使役獣の実技練習だ。上級以上の同級生が集まっている。
アデリート様が最初に使役獣を呼び出す。
「ピエタース」
そう声をかけると人間と比べると明らかに一回り大きいヒップグリフが呼び出された。
アデリート様は、珍しくズボン姿だ。馬に乗る時のようなスタイルで皮の長靴を履いている。
「では、こちらのグループの人も使役獣を呼び出してください」
そういわれて、僕を含む数名が使役獣を呼び出す。
僕はノールを呼びだす。今日は妖精の姿ではなく、最初から僕の翼に変身している。
他に呼び出した人たちは全員が領主候補なので、みんなかっこよい使役獣を呼び出している。
「クレストリア様の使役獣は直接翼になっているのですね。皆様、教員と組みになって飛んでください。もし落下する場合は、教員が助けに行きます」
アデリート様がピエタースにまたがって声をかける。
「飛んで」
アデリート様が声をかけると、すっと飛び上がった。
僕もそれを見ながら、追従するように浮かび上がる。特に声を出さなくても動きたい方を思っただけで移動できる。僕はアデリート様の少し下の後方からついて行った。思ったよりも自由自在に飛べる。だが少しスピードを出すとふらふらとする。風の影響を大きく受ける。
実は、皆は使役獣も風の影響を受けているが使役獣が自動的に調整しているようだ。だがノールは僕自身が調整をしないといけないようだ。飛ぶことについては魔力の負担ではなく精神的な負担が多そうだ。やはり遠出に不向きなのだろう。
練習が終わり、翼を解除するとノールが妖精に姿に戻る。すると先生たちが興味があったのか近くに来てノールを見る。ノールは恥ずかしいらしく、僕の後ろに隠れてしまった。
「先生方、クレストリアの使役獣は見世物ではありませんよ。研究熱心なのは良いのですが、許可もなく使役獣を触ってはなりませんよ」
手を出そうとしていた先生におばあちゃん先生のエリザベータ様が一言言ってくれた。
ノールは、エリザベータを見方を判断したのか、僕からスッと離れてエリザベータおばあさまの前に移動して僕の方を見た。
「ノール、この方は僕の本当のおばあさま、エリザベータシルクレア様だよ」
「まあまあ、クレストリアの使役獣さんはノールと言うのね。とてもかわいらしい妖精さんね。長く教員をしていても、妖精を使役獣にした者はそれほどいなくて。私が見るのは二人目ね。妖精タイプの使役獣はお話ができるはずだけど、あなたもお話ができるのかしら」
「少しだけ話せる。人間の言葉、難しい。わたしノール」
「ノールちゃんね。あなたは妖精にしてはとても大きいと思うのだけど、普通の妖精とはちがうのかしら」
「私は、幾万年の時を経た妖精王。クレストリアを真なる王に導くもの」
少し小さな声だったので、おばあさままでしか聞こえていないだろう声で伝えた。竜王が言っていた真なる王の事を話した。
「まあ、それはすごいわね。それはクレストリアの親族以外には秘密にしてね。今の世の中はあまり平穏ではないのよ」
「うん、わかった」
「さあ、ノール。元に戻ろうか」
そう言うとノールは自分から消えた。
「さて、クレストリアとは少しお話をしないといけないようね。わたくしから誘いを出します」
「はい」
その後、僕たちは解放され、上級貴族たちの練習となった。
アデリート様は全体的な雰囲気は鳥だが4本足のヒップグリフだった。
他の人の使役獣はライオンや馬などの1角獣が多かった。最後に僕だ。ノールと呼ぶと現れた。現れるとすぐに僕の後ろに隠れ、言われてもいないのに翼に変わった。
「クレストリア様が天使のようです」
「妖精は、そのままでは飛べないから直接翼に変化するそうです」
「ちらっと見えたあれが妖精ですね。妖精を使役獣にする者は中級貴族に多いと聞きましたけど、それらの妖精が翼に変わると聞いたことがありません。姿も普通の妖精よりもずいぶんと大きいです。妖精の体長は2~30㎝ぐらい。人形のような大きさだと聞きました。クレストリア様の使役獣は1mほどありましたよね。特別な妖精なのですね」
「そうかもね。竜との2択で出てきてた妖精だからね」
「竜! それはまた。歴代の王の中で初代様含めて数名だけが選べた使役獣ですね。その選択肢で妖精を選ばれたのですね」
「まあね。僕自身が戦うことは無いから竜はちょっとね。それにこの部屋に召喚できないぐらい大きかったし。ところで、みんなも使役獣に名前があるのかな。そしてそれは言ってはダメなのか」
「大丈夫です。使役獣を召喚するときに名前を呼ばないと出ない使役獣も居ますから、名前を伝えるのは大丈夫です」
「私の使役獣はピエタースです。クレストリア様の妖精は?」
「僕の方はノールだよ」
「まあ、ノールちゃんですか、かわいらしい妖精ですよね。今度また見せてくださいね」
「ああ。もう少し慣れたらね」
皆がそろってから、傍使えを集めてノールを呼び出した。
「みんなに紹介するよ。ノールだ」
「まあまあ、ともてお美しい使役獣ですね。獣と付くのがおかしいと声高らかに言えるほど美しいですわ」
ミーシャがべた褒めしてくれた。ノールは恥ずかしいのか、僕の後ろに少し隠れる。
文官長のローヴィッドが珍しく話を始める。
「やはりこのノール様は特別ですね。ふつうの使役獣は勝手に動くことはありません。ですがノール様はクレストリア様の指示もないのにもじもじと動いています。クレストリア様がノール様の力をうまく使えるように情報を集めた方がよさそうですね。明日にでも図書館で妖精の使役獣に関する資料を調べましょう」
いつもローヴィッドは、勉強に必要な参考書などを先に集めて僕に渡してくれる。あまり自分から積極的に話すことはない。寡黙な人だ。今もヴィルヘルム王子の研究課題であるメガネのレンズ作りに協力している時間の方が長い。
「では、ユリウスとマルクスは学園の図書館を調べてくれ。私とローヴィッドが王城の図書館に行ってくる。ついでにエイレーネアテナ様が言っていたと言う件も調べてくる」
マルティエスは、領地にいたころから僕の集めた植物や動物の図鑑つくりが続いている。みなも手が空くと、他領の植物を付け足してくれている。マルティエスだけは現状の続きを継続してもらう。
それから1週間。勉強をしたり魔法の練習をしなければいけなかったので僕が直接調べる時間はあまり取れなかった。文官は継続して調べてくれたので、だがろくな情報が集まらなかったので、ノールの能力を調査することになった。
どうやら、ノールは僕から離れて行動ができる。そして望めば視覚情報や聴覚情報を僕と共有できる。そして透明になれるが、残念ながら他の使役獣同様、こちらの世界にいる時は実態があるので扉が閉まっている部屋には侵入できない。小さすぎる窓も入れない。
距離は最大でも僕を中心に1㎞程度しか離れる事が出来ない。それ以上離れると実態を維持できないようだ。
それと、呼び出していない時でも魔力操作も上手くなった。まだ習った魔法に攻撃や防御などの派手な魔法がないので、わずかな差にしか感じられないが、ノールのおかげは間違いない。
「明日は飛ぶ練習をするからよろしくね」
『うん、わかったわ。じゃあ戻るね』
ノールがそういうと空中からぱっと消えた。そう、ノールは他の使役獣と違う。こんな風にノールとは簡単な会話もできるのだ。どうやら集めた資料との一致を見ると妖精型の魔獣はおしゃべりができるらしい。
今日は使役獣の実技練習だ。上級以上の同級生が集まっている。
アデリート様が最初に使役獣を呼び出す。
「ピエタース」
そう声をかけると人間と比べると明らかに一回り大きいヒップグリフが呼び出された。
アデリート様は、珍しくズボン姿だ。馬に乗る時のようなスタイルで皮の長靴を履いている。
「では、こちらのグループの人も使役獣を呼び出してください」
そういわれて、僕を含む数名が使役獣を呼び出す。
僕はノールを呼びだす。今日は妖精の姿ではなく、最初から僕の翼に変身している。
他に呼び出した人たちは全員が領主候補なので、みんなかっこよい使役獣を呼び出している。
「クレストリア様の使役獣は直接翼になっているのですね。皆様、教員と組みになって飛んでください。もし落下する場合は、教員が助けに行きます」
アデリート様がピエタースにまたがって声をかける。
「飛んで」
アデリート様が声をかけると、すっと飛び上がった。
僕もそれを見ながら、追従するように浮かび上がる。特に声を出さなくても動きたい方を思っただけで移動できる。僕はアデリート様の少し下の後方からついて行った。思ったよりも自由自在に飛べる。だが少しスピードを出すとふらふらとする。風の影響を大きく受ける。
実は、皆は使役獣も風の影響を受けているが使役獣が自動的に調整しているようだ。だがノールは僕自身が調整をしないといけないようだ。飛ぶことについては魔力の負担ではなく精神的な負担が多そうだ。やはり遠出に不向きなのだろう。
練習が終わり、翼を解除するとノールが妖精に姿に戻る。すると先生たちが興味があったのか近くに来てノールを見る。ノールは恥ずかしいらしく、僕の後ろに隠れてしまった。
「先生方、クレストリアの使役獣は見世物ではありませんよ。研究熱心なのは良いのですが、許可もなく使役獣を触ってはなりませんよ」
手を出そうとしていた先生におばあちゃん先生のエリザベータ様が一言言ってくれた。
ノールは、エリザベータを見方を判断したのか、僕からスッと離れてエリザベータおばあさまの前に移動して僕の方を見た。
「ノール、この方は僕の本当のおばあさま、エリザベータシルクレア様だよ」
「まあまあ、クレストリアの使役獣さんはノールと言うのね。とてもかわいらしい妖精さんね。長く教員をしていても、妖精を使役獣にした者はそれほどいなくて。私が見るのは二人目ね。妖精タイプの使役獣はお話ができるはずだけど、あなたもお話ができるのかしら」
「少しだけ話せる。人間の言葉、難しい。わたしノール」
「ノールちゃんね。あなたは妖精にしてはとても大きいと思うのだけど、普通の妖精とはちがうのかしら」
「私は、幾万年の時を経た妖精王。クレストリアを真なる王に導くもの」
少し小さな声だったので、おばあさままでしか聞こえていないだろう声で伝えた。竜王が言っていた真なる王の事を話した。
「まあ、それはすごいわね。それはクレストリアの親族以外には秘密にしてね。今の世の中はあまり平穏ではないのよ」
「うん、わかった」
「さあ、ノール。元に戻ろうか」
そう言うとノールは自分から消えた。
「さて、クレストリアとは少しお話をしないといけないようね。わたくしから誘いを出します」
「はい」
その後、僕たちは解放され、上級貴族たちの練習となった。
465
あなたにおすすめの小説
魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
【死に役転生】悪役貴族の冤罪処刑エンドは嫌なので、ストーリーが始まる前に鍛えまくったら、やりすぎたようです。
いな@
ファンタジー
【第一章完結】映画の撮影中に死んだのか、開始五分で処刑されるキャラに転生してしまったけど死にたくなんてないし、原作主人公のメインヒロインになる幼馴染みも可愛いから渡したくないと冤罪を着せられる前に死亡フラグをへし折ることにします。
そこで転生特典スキルの『超越者』のお陰で色んなトラブルと悪名の原因となっていた問題を解決していくことになります。
【第二章】
原作の開始である学園への入学式当日、原作主人公との出会いから始まります。
原作とは違う流れに戸惑いながらも、大切な仲間たち(増えます)と共に沢山の困難に立ち向かい、解決していきます。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
転生幼女は幸せを得る。
泡沫 呉羽
ファンタジー
私は死んだはずだった。だけど何故か赤ちゃんに!?
今度こそ、幸せになろうと誓ったはずなのに、求められてたのは魔法の素質がある跡取りの男の子だった。私は4歳で家を出され、森に捨てられた!?幸せなんてきっと無いんだ。そんな私に幸せをくれたのは王太子だった−−
生活魔法は万能です
浜柔
ファンタジー
生活魔法は万能だ。何でもできる。だけど何にもできない。
それは何も特別なものではないから。人が歩いたり走ったりしても誰も不思議に思わないだろう。そんな魔法。
――そしてそんな魔法が人より少し上手く使えるだけのぼくは今日、旅に出る。
公爵家三男に転生しましたが・・・
キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが…
色々と本当に色々とありまして・・・
転生しました。
前世は女性でしたが異世界では男!
記憶持ち葛藤をご覧下さい。
作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
男爵家の厄介者は賢者と呼ばれる
暇野無学
ファンタジー
魔法もスキルも授からなかったが、他人の魔法は俺のもの。な~んちゃって。
授けの儀で授かったのは魔法やスキルじゃなかった。神父様には読めなかったが、俺には馴染みの文字だが魔法とは違う。転移した世界は優しくない世界、殺される前に授かったものを利用して逃げ出す算段をする。魔法でないものを利用して魔法を使い熟し、やがては無敵の魔法使いになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる