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食事が終わると、レイに促されて席を立った。
さっきよりも緊張が解けてきた……と思いたいが、推しが隣にいる限り、心拍数が通常運転に戻ることはないだろう。
早死にしそうだ。私のお墓の前では泣かなくても大丈夫です……。
「今日は無理をするな。しばらくは静養に専念するように。それに……もう少し食べろ。少なすぎる」
「え、えっと、はい!」
レイはそう言って俺を自室へ送ろうとする素振りを見せるが、ふと足を止めた。
そして俺の背後に向かって小さく頷く。
「エミリー、お前に任せる」
エミリー?誰だ?と振り返ると、そこには清楚なメイド服を着た若い女性がいつの間にか立っていた。
控えめながらも凛とした雰囲気を持つその人は、俺に微笑みを向ける──めちゃめちゃ可愛い。
「かしこまりました、旦那様。奥様は私が責任を持ってお世話いたします」
奥様?俺が奥様?いやいや待て、どこからどう見ても男だぞ!旦那様では⁈と突っ込みたい衝動を抑えながら、ぎこちなく微笑み返す。
「お、お世話になります……」
「では、エミリー頼んだ。俺は少し用事がある」
レイが無表情でそう告げると、俺に背を向けて部屋を出ていった。その姿が見えなくなった瞬間、俺は深く息を吐き出す。
「ふぅ……推しの近くにいると心臓がもたない……」
「奥様?」
エミリーが心配そうに覗き込んでくる。さすがに、このままでは彼女にも不審がられるだろうと思い、何とか取り繕う。
「え、いや、なんでもない!ちょっと緊張してただけです!」
「それは無理もございません。旦那様は冷徹で近寄りがたい方と思われがちですが、実際には非常に奥様を大切に思っておられますから」
「大切に……?」
エミリーの言葉に首を傾げる。確かに推しは気遣ってくれているように見えるが、それは『妻』だからなのか、それとも別の理由があるのか。ゲームではこんな優しさは主人公以外には見せたことがなかった。俺はサブキャラで主役ではない。それなのに『妻』とかになっているわけで……。
「ええ、そうですとも。奥様、ご体調はいかがですか?何かお困りのことがあれば仰ってください」
「えっと……」
少し迷ったが、ここで情報を得るべきだと判断した俺は、さりげなく質問してみることにした。
「あの、ちょっと確認したいんだけど……その、俺たちの結婚って、どういう経緯で……?」
エミリーは驚いたように目を丸くした後、困惑したように眉を下げた。
「奥様……まさか本当にご記憶が?」
しまった、変なことを聞いてしまったか。だが、彼女は少し考え込んだあと、静かに口を開いた。
「無理もございませんね……馬車の事故で体調を崩しておいででしたし……旦那様が奥様と誓いを交わされたのは、半年ほど前です。それからの旦那様は……とてもお幸せそうでした」
半年前?俺、その時点で異世界にいた覚えなんてないんですけど!?
……うん、まあ、さっきだもんな。と、なると……俺ではない元のカイルの方か。
「え、えっと、具体的にどんな誓いだったかとか……覚えてたりは……?」
「はい。『この命に代えてもお前を守る』と、旦那様が仰っておりました」
エミリーは少し頬を染めて、物語を夢想するように微笑みつつ語った。
推しがそんなセリフをリアルで言っただと!?いや、待て。それがゲームのセリフだったなら覚えがある。特定のルートでイベントとして主人公に告げられるものだ。
つまり――俺がここにいること自体がやはり異常事態であり、ゲームのルートから外れたということか?わからん。情報が少なすぎる。
「馬車の事故って、そんなに……?」
「酷い事故でございました。あのとき、奥様の命は絶望的に近い状態だったと聞いております。それでも旦那様が奥様を抱え、森を越え、屋敷に運ばれました。そしてずっとおそばに……あれは本当に奇跡でした……」
死にそうになってるじゃん、それ。
それでさっきの、とレイの態度を改めて理解できた。
レイからしてみるとショックな出来事だろうし、あまり話したくもないか……。
いや、しかし!この推しオタクな俺が知らないことが山積みなんですけど。
推しそんな激アツな過去が数々あったとは。
どれもゲームの資料設定には記載されていないことだ。カイルのことを含めても。
知らない情報がありすぎて地味に混乱する。
それにしても、起きた時から今まででも感じてはいたが『カイル』は推しにだいぶん大事にされているらしい。
「……レイが、そこまでしてくれたんですね」
「ええ。旦那様は本当に奥様を大切に思われております」
今後、俺がどれだけここにいるかはわからないが、間近で推しのいろんな姿を見れるのは嬉しいものの、何せ中身はしがないサラリーマン。
そんなに思われていいのかちょっと戸惑いもある。思われてるのは『カイル』だが、浴びるのは『俺』だからなぁ。
「さて、奥様。屋敷内は広うございます。今は記憶が混乱されているようですし、奥様が迷われることのないよう、ご案内させていただきますね」
「あ、はい!お願いします……!」
エミリーの言葉に頷く。
考えることが多くて、気を紛らわせないと、頭が変な方向にいきそうだし有難い。
エミリーに促されるまま、歩き出すと、外の光が差し込む大きな窓や、至る所に飾られた豪華な装飾品が目を引く。
まるで映画やドラマの中に迷い込んだかのような景色に圧倒されながら、エミリーの説明に耳を傾ける。
床に敷かれたふかふかの絨毯を踏むたび、なんだか申し訳なく感じるのは貧乏性のせいだろうか。
「ここは旦那様と奥様のご自宅となります、このフランベルク領の本館です」
「フランベルク領……」
どこかで聞いたような名前だ。ゲームの設定資料に載っていた気がするけど……詳しい内容は思い出せない。いや、そもそもこのカイルってキャラ、俺が推してたレイのルートでは出番が少なかったはずだ。どういう役割だったかさえも曖昧である。
「奥様、この廊下の先が旦那様の執務室でございます。あちらでは、領地の管理や重要な決定が行われております」
「執務室……なるほど……」
あまりにも広い廊下に、これまた豪華すぎる扉。
平民育ちというか、現代育ちというか、質素育ちというか……俺には正直、生活感というものがまるで見えないこの場所に少しだけ不安を感じていた。
「それにしても、レイってこんなに豪華な家に住んでたんですね……」
「ええ、旦那様は領主としても非常に高い評価を得ていらっしゃいます。領民からの信頼も厚く、領地運営は他の貴族の皆様からも注目されております」
エミリーが誇らしげに語るのを聞きながら、俺は推しの多才ぶりに改めて感心する。冷徹でカッコいいだけじゃなく、実務面でも優秀なんて、完璧すぎるだろう。いや、推しだからこそ完璧であるべきなんだけど。
「こちらが奥様のお部屋になります」
案内された部屋は、先ほど出た部屋だったが、改めてみるとこれまた豪華すぎるほど豪華だった。柔らかそうなレースのカーテンが風に揺れ、ふかふかのカーペットが足元に広がる。
部屋には広すぎるベッドがあり、周囲には可愛らしい花模様の装飾が施されていた。壁紙も柔らかい色合いの花柄だ。
豪華だな。豪華。しっかし、これ……。
「……この部屋、男の部屋にしては可愛いすぎない?」
「奥様にぴったりかと存じますが……旦那様自らご用意なさったのですが、お気に召しませんでしょうか?」
エミリーが小首をかしげる。その仕草がなんとも可愛らしい。いや、そうじゃない。
てかレイが用意したのか……!
これは俺の部屋というより、完全に女の子用の部屋だろう……目の前にいるエミリーみたいな子の部屋。
……推しが俺のことをどう思っているのかが、ますます謎だ。
「あ、いや、大丈夫です。素敵な部屋だと思います……!」
「それは何よりでございます。それでは、しばらくごゆっくりお休みくださいませ」
エミリーが微笑みとともに優雅に一礼して部屋を出て行った後、俺はベッドに腰を下ろして大きく息をついた。
リリウムが俺を見上げて、にゃあ、と鳴く。俺はリリウムを抱き上げて、膝の上に置いた。
「はぁ……疲れたよ、リリウム」
推しの周囲は完璧すぎる空間で、その一部になった俺の居心地は正直まだ悪い。
しっかし……俺がここにいる理由って、いったいなんなんだ?
レイが誓いを交わしたのは「俺」ではなく「元のカイル」だろう。それでも、推しの隣にいられるという事実は、オタクとしては夢のような話だ。ただ、それがどれだけ現実として受け入れられるのか――いや、推しの妻なんて役目、俺には到底無理だろ!
そんなことを考えながらベッドに倒れ込んだ瞬間、ノックの音が聞こえた。
さっきよりも緊張が解けてきた……と思いたいが、推しが隣にいる限り、心拍数が通常運転に戻ることはないだろう。
早死にしそうだ。私のお墓の前では泣かなくても大丈夫です……。
「今日は無理をするな。しばらくは静養に専念するように。それに……もう少し食べろ。少なすぎる」
「え、えっと、はい!」
レイはそう言って俺を自室へ送ろうとする素振りを見せるが、ふと足を止めた。
そして俺の背後に向かって小さく頷く。
「エミリー、お前に任せる」
エミリー?誰だ?と振り返ると、そこには清楚なメイド服を着た若い女性がいつの間にか立っていた。
控えめながらも凛とした雰囲気を持つその人は、俺に微笑みを向ける──めちゃめちゃ可愛い。
「かしこまりました、旦那様。奥様は私が責任を持ってお世話いたします」
奥様?俺が奥様?いやいや待て、どこからどう見ても男だぞ!旦那様では⁈と突っ込みたい衝動を抑えながら、ぎこちなく微笑み返す。
「お、お世話になります……」
「では、エミリー頼んだ。俺は少し用事がある」
レイが無表情でそう告げると、俺に背を向けて部屋を出ていった。その姿が見えなくなった瞬間、俺は深く息を吐き出す。
「ふぅ……推しの近くにいると心臓がもたない……」
「奥様?」
エミリーが心配そうに覗き込んでくる。さすがに、このままでは彼女にも不審がられるだろうと思い、何とか取り繕う。
「え、いや、なんでもない!ちょっと緊張してただけです!」
「それは無理もございません。旦那様は冷徹で近寄りがたい方と思われがちですが、実際には非常に奥様を大切に思っておられますから」
「大切に……?」
エミリーの言葉に首を傾げる。確かに推しは気遣ってくれているように見えるが、それは『妻』だからなのか、それとも別の理由があるのか。ゲームではこんな優しさは主人公以外には見せたことがなかった。俺はサブキャラで主役ではない。それなのに『妻』とかになっているわけで……。
「ええ、そうですとも。奥様、ご体調はいかがですか?何かお困りのことがあれば仰ってください」
「えっと……」
少し迷ったが、ここで情報を得るべきだと判断した俺は、さりげなく質問してみることにした。
「あの、ちょっと確認したいんだけど……その、俺たちの結婚って、どういう経緯で……?」
エミリーは驚いたように目を丸くした後、困惑したように眉を下げた。
「奥様……まさか本当にご記憶が?」
しまった、変なことを聞いてしまったか。だが、彼女は少し考え込んだあと、静かに口を開いた。
「無理もございませんね……馬車の事故で体調を崩しておいででしたし……旦那様が奥様と誓いを交わされたのは、半年ほど前です。それからの旦那様は……とてもお幸せそうでした」
半年前?俺、その時点で異世界にいた覚えなんてないんですけど!?
……うん、まあ、さっきだもんな。と、なると……俺ではない元のカイルの方か。
「え、えっと、具体的にどんな誓いだったかとか……覚えてたりは……?」
「はい。『この命に代えてもお前を守る』と、旦那様が仰っておりました」
エミリーは少し頬を染めて、物語を夢想するように微笑みつつ語った。
推しがそんなセリフをリアルで言っただと!?いや、待て。それがゲームのセリフだったなら覚えがある。特定のルートでイベントとして主人公に告げられるものだ。
つまり――俺がここにいること自体がやはり異常事態であり、ゲームのルートから外れたということか?わからん。情報が少なすぎる。
「馬車の事故って、そんなに……?」
「酷い事故でございました。あのとき、奥様の命は絶望的に近い状態だったと聞いております。それでも旦那様が奥様を抱え、森を越え、屋敷に運ばれました。そしてずっとおそばに……あれは本当に奇跡でした……」
死にそうになってるじゃん、それ。
それでさっきの、とレイの態度を改めて理解できた。
レイからしてみるとショックな出来事だろうし、あまり話したくもないか……。
いや、しかし!この推しオタクな俺が知らないことが山積みなんですけど。
推しそんな激アツな過去が数々あったとは。
どれもゲームの資料設定には記載されていないことだ。カイルのことを含めても。
知らない情報がありすぎて地味に混乱する。
それにしても、起きた時から今まででも感じてはいたが『カイル』は推しにだいぶん大事にされているらしい。
「……レイが、そこまでしてくれたんですね」
「ええ。旦那様は本当に奥様を大切に思われております」
今後、俺がどれだけここにいるかはわからないが、間近で推しのいろんな姿を見れるのは嬉しいものの、何せ中身はしがないサラリーマン。
そんなに思われていいのかちょっと戸惑いもある。思われてるのは『カイル』だが、浴びるのは『俺』だからなぁ。
「さて、奥様。屋敷内は広うございます。今は記憶が混乱されているようですし、奥様が迷われることのないよう、ご案内させていただきますね」
「あ、はい!お願いします……!」
エミリーの言葉に頷く。
考えることが多くて、気を紛らわせないと、頭が変な方向にいきそうだし有難い。
エミリーに促されるまま、歩き出すと、外の光が差し込む大きな窓や、至る所に飾られた豪華な装飾品が目を引く。
まるで映画やドラマの中に迷い込んだかのような景色に圧倒されながら、エミリーの説明に耳を傾ける。
床に敷かれたふかふかの絨毯を踏むたび、なんだか申し訳なく感じるのは貧乏性のせいだろうか。
「ここは旦那様と奥様のご自宅となります、このフランベルク領の本館です」
「フランベルク領……」
どこかで聞いたような名前だ。ゲームの設定資料に載っていた気がするけど……詳しい内容は思い出せない。いや、そもそもこのカイルってキャラ、俺が推してたレイのルートでは出番が少なかったはずだ。どういう役割だったかさえも曖昧である。
「奥様、この廊下の先が旦那様の執務室でございます。あちらでは、領地の管理や重要な決定が行われております」
「執務室……なるほど……」
あまりにも広い廊下に、これまた豪華すぎる扉。
平民育ちというか、現代育ちというか、質素育ちというか……俺には正直、生活感というものがまるで見えないこの場所に少しだけ不安を感じていた。
「それにしても、レイってこんなに豪華な家に住んでたんですね……」
「ええ、旦那様は領主としても非常に高い評価を得ていらっしゃいます。領民からの信頼も厚く、領地運営は他の貴族の皆様からも注目されております」
エミリーが誇らしげに語るのを聞きながら、俺は推しの多才ぶりに改めて感心する。冷徹でカッコいいだけじゃなく、実務面でも優秀なんて、完璧すぎるだろう。いや、推しだからこそ完璧であるべきなんだけど。
「こちらが奥様のお部屋になります」
案内された部屋は、先ほど出た部屋だったが、改めてみるとこれまた豪華すぎるほど豪華だった。柔らかそうなレースのカーテンが風に揺れ、ふかふかのカーペットが足元に広がる。
部屋には広すぎるベッドがあり、周囲には可愛らしい花模様の装飾が施されていた。壁紙も柔らかい色合いの花柄だ。
豪華だな。豪華。しっかし、これ……。
「……この部屋、男の部屋にしては可愛いすぎない?」
「奥様にぴったりかと存じますが……旦那様自らご用意なさったのですが、お気に召しませんでしょうか?」
エミリーが小首をかしげる。その仕草がなんとも可愛らしい。いや、そうじゃない。
てかレイが用意したのか……!
これは俺の部屋というより、完全に女の子用の部屋だろう……目の前にいるエミリーみたいな子の部屋。
……推しが俺のことをどう思っているのかが、ますます謎だ。
「あ、いや、大丈夫です。素敵な部屋だと思います……!」
「それは何よりでございます。それでは、しばらくごゆっくりお休みくださいませ」
エミリーが微笑みとともに優雅に一礼して部屋を出て行った後、俺はベッドに腰を下ろして大きく息をついた。
リリウムが俺を見上げて、にゃあ、と鳴く。俺はリリウムを抱き上げて、膝の上に置いた。
「はぁ……疲れたよ、リリウム」
推しの周囲は完璧すぎる空間で、その一部になった俺の居心地は正直まだ悪い。
しっかし……俺がここにいる理由って、いったいなんなんだ?
レイが誓いを交わしたのは「俺」ではなく「元のカイル」だろう。それでも、推しの隣にいられるという事実は、オタクとしては夢のような話だ。ただ、それがどれだけ現実として受け入れられるのか――いや、推しの妻なんて役目、俺には到底無理だろ!
そんなことを考えながらベッドに倒れ込んだ瞬間、ノックの音が聞こえた。
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