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レイは「ここで待っていろ」と言い残し、執務室を後にした。
静寂が部屋を包む。
――『鍵が死ねば、結界は崩れる』
内通者の声が耳の奥にこびりついて離れない。
「……俺が、鍵……」
胸元のペンダントをそっと握る。
だけど何かが伝わってくるわけでもなく、ただ冷たい感触が残るだけだった。
「俺が出来ることって……何だよ」
独り言が虚しく響く。その時――。
――ゴゴッ……
空気が揺れる。冷たい波が廊下の向こうから押し寄せてくるようだった。
「……何だ?」
背筋がざわりとする。
警備兵の足音でも、普通の物音でもない。
まるで『何か』が蠢いているような、暗く重い気配。
「まさか、まだ……」
俺は反射的に扉を押し開け、廊下へ飛び出した。
「カイル!戻れ!」
レイの声が遠くから響く。
だけど、廊下の奥から迫ってくる黒い影に目が釘付けになる。
「な、何だよ……あれ……」
人の形をしているようで、していない。
闇そのものが意思を持って動いているようだった。
俺は足がすくんで動けない。
「うわっ!」
影が跳びかかる。咄嗟に避けようとするが、視界が歪むような感覚に囚われる。
――冷たい。
影が絡みつき、俺の腕を、足を縛りつける。
「離せっ……!」
無我夢中で暴れるが、何を掴んでいるのかすら分からない。
それでも明らかに『何か』が俺を捕らえていた。
――ゴゴゴ……
「お前さえ消えれば、結界は崩れる……」
耳元で囁かれる声に、心臓が凍りつく。
その瞬間、体の奥底から冷たい刃が刺さるような感覚に陥る。
「レ……レイ……!」
叫ぼうとしたその時──胸元のペンダントが光を放った。
「っ!?」
眩しい光が廊下を照らし、影を貫く。
「グ……アァァッ!!」
影が苦悶の声をあげ、後ずさった。
「今の光……」
俺は息を切らしながらペンダントに触れる。
温かい。
冷たかったはずのペンダントが、手に馴染むようなぬくもりを宿していた。
――ふわり、と波紋のような光が広がる。
「何なんだよ……これ……」
光はさらに強く輝き、俺の周囲を守るかのように揺らめいた。
「カイル!」
その光と同時に、廊下の向こうからレイが飛び込んでくる。
剣を抜き、闇の影へ向けて一閃する。
「ぐっ……!」
影は呻き声を上げ、レイの剣が触れると同時に霧散するように消えていった。
「カイル、大丈夫か!」
レイがすぐに駆け寄り、俺を支える。その顔には怒りと安堵が滲んでいる。
「今の……何だったんだ?」
「恐らく――呪いの使いだ。お前を狙うために送り込まれたものだろう」
レイの言葉に、俺は思わず息をのみ、胸元のペンダントを見つめる。
呪いの使いって……ファンタジーすぎる……。あ、ここそういう世界……。
しかしさっきの光――あれは一体……?
「……お前のペンダントが反応していたな」
レイもそれに気づいたようで、真剣な目で俺を見つめる。
「やはりお前は……このフランベルクの“鍵”だ」
「……“鍵”……」
ペンダントを握りしめながら、俺は呟く。
その時、
「旦那様!邸内に、複数の侵入者が確認されました!」
「何だと?」
兵士がそう叫びながら俺たちの方へと向かってきた。
レイの表情が一瞬で険しくなる。さっきの影だけじゃない――どうやら、もっと大規模に仕掛けてきたらしい。
「カイル、お前は――」
「待って、俺も一緒に――」
俺が言いかけた瞬間、別の廊下から鋭い音が響いた。
――キィィンッ!
「っ何!?」
咄嗟に音のした方を見ると、そこには――信じられない光景が広がっていた。
何者かが放った短剣が、廊下の壁に突き刺さっている。そして――その短剣を素手で弾き飛ばしたのは、エミリーだった。
「……エミリー?」
いつもの穏やかな笑みはそこにはない。彼女の表情は冷静そのもので、まるで戦士のような鋭い眼光をしている。
「奥様、こちらへ!」
そう叫びながら、エミリーは俺の手を取り、護るように前に立つ。
その直後――廊下の影から黒装束の刺客が飛び込んできた。
「邪魔だ――!」
「邪魔はお前たちだ」
エミリーの手が一瞬、腰元に触れたかと思うと――次の瞬間、彼女は信じられない速度で短剣を抜き、襲い掛かる刺客の攻撃を軽々と受け流した。
――カンッ!ガギィンッ!
鋭い金属音が廊下に響き渡る。刺客が次々とエミリーに向かって斬りかかるが、その攻撃はすべて彼女の華麗な動きによって捌かれていく。
「えっ、ちょっと待って……エミリー、強すぎないか!?」
目の前の光景に俺は呆然と立ち尽くすしかなかった。彼女の動きはまさに『護衛』そのもの――いや、それ以上だ。刺客の剣さばきすら凌駕するほどの技術を持っている。
てか、この場だと俺が一番役立たずな気が……!
「奥様、動かないでください!」
俺に指示を出すエミリーの声には、いつもの穏やかさとは違う、圧倒的な威圧感があった。
「お前……何者だ……!」
刺客の一人が声を震わせる。
「フランベルク家の忠誠なる護衛にして――奥様専属の守護者です」
淡々と言い放つエミリー。その短剣は一滴の血すら纏わず、まるで風を切るように涼しげだ。
「守護者って、聞いてないんですけど!?」
俺の叫びに、エミリーは小さく微笑むだけ。
「奥様には、余計なご心配をおかけしないようにと」
「いやいやいやいや!それ、先に言ってよ!?大事なことだよ⁈」
叫びつつも、安心感がどっと押し寄せる。
けれど――目の前の刺客たちは違った。
エミリーの冷静さに完全に気圧されている。
「……奥様、動かないでください」
エミリーがそう言った瞬間、空気が張り詰める。
――カンッ。
短剣が床を鳴らしただけで、刺客が一歩後ずさるのが分かった。
……エミリー、やばくない⁈
彼らは確実に「恐れている」。
「バケモノめ……」
刺客がそう呟いた瞬間――エミリーが音もなく消えた。
「っ……どこへ――」
次の瞬間、刺客の背後にエミリーの姿が浮かび上がる。
振り返る間もなく、エミリーの短剣が男の手から武器を弾き飛ばした。
――シャッ!
「ぐっ……!!」
「――フランベルク家に刃を向ける者は、容赦しません」
淡々と告げられる言葉に、俺は思わず背筋が凍る。
……エミリー、ガチだ。
普段の「奥様~」とか言ってる姿が完全に別人すぎる。
「奥様、私の背中から離れないでください」
そんな殺気満々の顔で「奥様」とか言われてもな⁈
でも逆らえるわけもないので、俺は頷いてピタッとエミリーの背後にくっつく。
俺が最高に役に立ってなくて泣ける。
――ドォンッ!
廊下の奥が爆音と共に崩れた。
黒い霧のようなものが勢いよく広がる。
「――呪いだ!」
レイがすぐに俺とエミリーの前に立ち、剣を構える。
「カイル、ここから動くな。エミリー、お前はカイルを頼む!」
「かしこまりました、旦那様!」
エミリーの声はどこまでも冷静で、絶対的な自信が滲んでいた。
「奥様、絶対に離れないでください。私が護ります」
「う、うん……」
もう完全に「護られる側」なのが悔しいけど……今はそれしかできない。
――俺が“鍵”だから、狙われている。
けれど、守られるだけじゃ、ダメだ。
ペンダントを握りしめる。
温かい光がじんわりと指先に伝わる。
「……俺が何とかしないと――!」
決意を固めた瞬間、ペンダントがかすかに震えた。
気のせい……じゃない。
俺の中に何かが目覚めようとしている――そんな気がした。
──レイが守り、エミリーが護衛してくれる今――この異世界での俺の役割はなんだ?
それをちゃんと理解して、果たさなければならない。
エミリーに護られながら、俺は無事に安全な部屋へと連れ戻される。
扉が閉まる音とともに、張り詰めた空気が静けさに変わり、俺はゆっくりと息を吐いた。
エミリーは扉の前で待機するとのことで、俺はベッドへと腰を下ろす。
あの強さを見た後だけに、少し息をつくことができる。
ほんっと強かった。すごいな、フランベルクの護衛……。
そして思い出す。
――『鍵』。
ペンダントにふと手を触れる。
この胸元にあるペンダントが少しだけ重たく感じた。
何か……何かが俺の中にあるのかもしれない。
──この感覚……なんだろうか……。
ぼんやりと意識が遠くなる――その瞬間、ふとまぶたの裏に「光景」が浮かんだ。
静寂が部屋を包む。
――『鍵が死ねば、結界は崩れる』
内通者の声が耳の奥にこびりついて離れない。
「……俺が、鍵……」
胸元のペンダントをそっと握る。
だけど何かが伝わってくるわけでもなく、ただ冷たい感触が残るだけだった。
「俺が出来ることって……何だよ」
独り言が虚しく響く。その時――。
――ゴゴッ……
空気が揺れる。冷たい波が廊下の向こうから押し寄せてくるようだった。
「……何だ?」
背筋がざわりとする。
警備兵の足音でも、普通の物音でもない。
まるで『何か』が蠢いているような、暗く重い気配。
「まさか、まだ……」
俺は反射的に扉を押し開け、廊下へ飛び出した。
「カイル!戻れ!」
レイの声が遠くから響く。
だけど、廊下の奥から迫ってくる黒い影に目が釘付けになる。
「な、何だよ……あれ……」
人の形をしているようで、していない。
闇そのものが意思を持って動いているようだった。
俺は足がすくんで動けない。
「うわっ!」
影が跳びかかる。咄嗟に避けようとするが、視界が歪むような感覚に囚われる。
――冷たい。
影が絡みつき、俺の腕を、足を縛りつける。
「離せっ……!」
無我夢中で暴れるが、何を掴んでいるのかすら分からない。
それでも明らかに『何か』が俺を捕らえていた。
――ゴゴゴ……
「お前さえ消えれば、結界は崩れる……」
耳元で囁かれる声に、心臓が凍りつく。
その瞬間、体の奥底から冷たい刃が刺さるような感覚に陥る。
「レ……レイ……!」
叫ぼうとしたその時──胸元のペンダントが光を放った。
「っ!?」
眩しい光が廊下を照らし、影を貫く。
「グ……アァァッ!!」
影が苦悶の声をあげ、後ずさった。
「今の光……」
俺は息を切らしながらペンダントに触れる。
温かい。
冷たかったはずのペンダントが、手に馴染むようなぬくもりを宿していた。
――ふわり、と波紋のような光が広がる。
「何なんだよ……これ……」
光はさらに強く輝き、俺の周囲を守るかのように揺らめいた。
「カイル!」
その光と同時に、廊下の向こうからレイが飛び込んでくる。
剣を抜き、闇の影へ向けて一閃する。
「ぐっ……!」
影は呻き声を上げ、レイの剣が触れると同時に霧散するように消えていった。
「カイル、大丈夫か!」
レイがすぐに駆け寄り、俺を支える。その顔には怒りと安堵が滲んでいる。
「今の……何だったんだ?」
「恐らく――呪いの使いだ。お前を狙うために送り込まれたものだろう」
レイの言葉に、俺は思わず息をのみ、胸元のペンダントを見つめる。
呪いの使いって……ファンタジーすぎる……。あ、ここそういう世界……。
しかしさっきの光――あれは一体……?
「……お前のペンダントが反応していたな」
レイもそれに気づいたようで、真剣な目で俺を見つめる。
「やはりお前は……このフランベルクの“鍵”だ」
「……“鍵”……」
ペンダントを握りしめながら、俺は呟く。
その時、
「旦那様!邸内に、複数の侵入者が確認されました!」
「何だと?」
兵士がそう叫びながら俺たちの方へと向かってきた。
レイの表情が一瞬で険しくなる。さっきの影だけじゃない――どうやら、もっと大規模に仕掛けてきたらしい。
「カイル、お前は――」
「待って、俺も一緒に――」
俺が言いかけた瞬間、別の廊下から鋭い音が響いた。
――キィィンッ!
「っ何!?」
咄嗟に音のした方を見ると、そこには――信じられない光景が広がっていた。
何者かが放った短剣が、廊下の壁に突き刺さっている。そして――その短剣を素手で弾き飛ばしたのは、エミリーだった。
「……エミリー?」
いつもの穏やかな笑みはそこにはない。彼女の表情は冷静そのもので、まるで戦士のような鋭い眼光をしている。
「奥様、こちらへ!」
そう叫びながら、エミリーは俺の手を取り、護るように前に立つ。
その直後――廊下の影から黒装束の刺客が飛び込んできた。
「邪魔だ――!」
「邪魔はお前たちだ」
エミリーの手が一瞬、腰元に触れたかと思うと――次の瞬間、彼女は信じられない速度で短剣を抜き、襲い掛かる刺客の攻撃を軽々と受け流した。
――カンッ!ガギィンッ!
鋭い金属音が廊下に響き渡る。刺客が次々とエミリーに向かって斬りかかるが、その攻撃はすべて彼女の華麗な動きによって捌かれていく。
「えっ、ちょっと待って……エミリー、強すぎないか!?」
目の前の光景に俺は呆然と立ち尽くすしかなかった。彼女の動きはまさに『護衛』そのもの――いや、それ以上だ。刺客の剣さばきすら凌駕するほどの技術を持っている。
てか、この場だと俺が一番役立たずな気が……!
「奥様、動かないでください!」
俺に指示を出すエミリーの声には、いつもの穏やかさとは違う、圧倒的な威圧感があった。
「お前……何者だ……!」
刺客の一人が声を震わせる。
「フランベルク家の忠誠なる護衛にして――奥様専属の守護者です」
淡々と言い放つエミリー。その短剣は一滴の血すら纏わず、まるで風を切るように涼しげだ。
「守護者って、聞いてないんですけど!?」
俺の叫びに、エミリーは小さく微笑むだけ。
「奥様には、余計なご心配をおかけしないようにと」
「いやいやいやいや!それ、先に言ってよ!?大事なことだよ⁈」
叫びつつも、安心感がどっと押し寄せる。
けれど――目の前の刺客たちは違った。
エミリーの冷静さに完全に気圧されている。
「……奥様、動かないでください」
エミリーがそう言った瞬間、空気が張り詰める。
――カンッ。
短剣が床を鳴らしただけで、刺客が一歩後ずさるのが分かった。
……エミリー、やばくない⁈
彼らは確実に「恐れている」。
「バケモノめ……」
刺客がそう呟いた瞬間――エミリーが音もなく消えた。
「っ……どこへ――」
次の瞬間、刺客の背後にエミリーの姿が浮かび上がる。
振り返る間もなく、エミリーの短剣が男の手から武器を弾き飛ばした。
――シャッ!
「ぐっ……!!」
「――フランベルク家に刃を向ける者は、容赦しません」
淡々と告げられる言葉に、俺は思わず背筋が凍る。
……エミリー、ガチだ。
普段の「奥様~」とか言ってる姿が完全に別人すぎる。
「奥様、私の背中から離れないでください」
そんな殺気満々の顔で「奥様」とか言われてもな⁈
でも逆らえるわけもないので、俺は頷いてピタッとエミリーの背後にくっつく。
俺が最高に役に立ってなくて泣ける。
――ドォンッ!
廊下の奥が爆音と共に崩れた。
黒い霧のようなものが勢いよく広がる。
「――呪いだ!」
レイがすぐに俺とエミリーの前に立ち、剣を構える。
「カイル、ここから動くな。エミリー、お前はカイルを頼む!」
「かしこまりました、旦那様!」
エミリーの声はどこまでも冷静で、絶対的な自信が滲んでいた。
「奥様、絶対に離れないでください。私が護ります」
「う、うん……」
もう完全に「護られる側」なのが悔しいけど……今はそれしかできない。
――俺が“鍵”だから、狙われている。
けれど、守られるだけじゃ、ダメだ。
ペンダントを握りしめる。
温かい光がじんわりと指先に伝わる。
「……俺が何とかしないと――!」
決意を固めた瞬間、ペンダントがかすかに震えた。
気のせい……じゃない。
俺の中に何かが目覚めようとしている――そんな気がした。
──レイが守り、エミリーが護衛してくれる今――この異世界での俺の役割はなんだ?
それをちゃんと理解して、果たさなければならない。
エミリーに護られながら、俺は無事に安全な部屋へと連れ戻される。
扉が閉まる音とともに、張り詰めた空気が静けさに変わり、俺はゆっくりと息を吐いた。
エミリーは扉の前で待機するとのことで、俺はベッドへと腰を下ろす。
あの強さを見た後だけに、少し息をつくことができる。
ほんっと強かった。すごいな、フランベルクの護衛……。
そして思い出す。
――『鍵』。
ペンダントにふと手を触れる。
この胸元にあるペンダントが少しだけ重たく感じた。
何か……何かが俺の中にあるのかもしれない。
──この感覚……なんだろうか……。
ぼんやりと意識が遠くなる――その瞬間、ふとまぶたの裏に「光景」が浮かんだ。
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