異世界転生した私は甘味のものがないことを知り前世の記憶をフル活用したら、甘味長者になっていた~悪役令嬢なんて知りません(嘘)~

詩河とんぼ

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5窓からドーン

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「……どぉしよぉ~」

 あの後私には体が少しでも強くなるまで必要最低限以上の運動禁止が言い渡された。
 すこ~しの希望にかけて、ちょっとでも?とお願いしたが、結果は惨敗。案の定、

「だ!め!です!」

 と一蹴されてしまった。

 その日は、家族とメアリーに異常に心配されて、ベッドから降りさせてもらえず1日が過ぎて行った……。

 次の日起きると、車いすのようなものが用意されていた。
 メアリーに聞くと、

「必要最低限しか運動は禁止されたのですよね?そこでご両親様は、これをお嬢様のために約半日でお取り寄せされたのですよ。移動なさるときは私が押しますので、申しつけください」

 と言われた。よく聞くと、これは上質な素材を贅沢に使った高級品で何時間座ってもお尻が痛くならないのだとか。これの値段を聞いたあとは、私はしばらく固まってしまった。固まるでしょう!これ1つで金貨50枚はくだらないと教えられたら……(この世界では、金貨、銀貨、銅貨の3種類があり、日本円にして金貨は10万円、銀貨は1万円、銅貨は100円の価値だそうだ。)

 それはさておき、この車いすの乗り心地は最高だった。 
 これに乗ってしまったら、もう普通のいすにも乗れないように……は、ならないが、
 私が知っている車いすとは別物で、メアリーに押してもらう前は揺れはあるだろう。と考えていたが、実際に押してもらうと、
 なんてことでしょう!揺れが全くないではありませんか!!
 しかもドリンクホルダーまでついています!!
 それにそれに寒いときは座る部分があったかくなったりもするのです!!
 
 最高だぁ……。こんなの見たことな…い。

 この甘い誘惑に負けて、なにもせずにだらだら~~しそうになったが、気を引きしめ―……やばい。これはまずい。どうしても――
 はっ!ま……まぁ?これに座って考えるのも?はかどりそうだし?

 よし!じゃあ、メアリーにお紅茶を頼んで……

 ということでメアリーを待ちつつスイーツのことを考えていた時だった。

「どうしたの?なんか悩みでもあるの?」

「なんの考え事?」

 ちょっとスイーツのことを――と返しそうになり、はっと隣を見ると、手をひらひらと振り、ひょうひょうとしているジョージと不思議そうにこちらを見てくるジョセフの2人がいた。

「うわぁっ!――お兄様たち!?どうしてここに!?」

 鍵はしっかり閉めていたはずだ。

「うーんとね、窓からドーンって?」

 窓から……?窓の方を振り返ると、たしかに開いていた。

 この双子このひとたち……運動神経ってどころの話じゃなくない!?

 驚きで少し引き気味になっている私に、

「ふふふん。実は、俺と契約してる精霊様の力をちょっと借りてね?」
 
 そういっておしゃべりなジョージが種明かしを始めた。

 
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