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出逢い
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――初めて彼を見たのは、もう15年も前のこと。
喪服姿にて、仄かな微笑で参列者へと謝意を述べる秀麗な男の子。だけど、微笑に言いようもない悲痛の色が浮かんでいたのを幼心にも感じ取れた。尤も、あの時はまだ五歳だったし詳しい事情なんて何も知らなかったけど……それでも、私の両親が彼の両親の生命を奪ったということは、まだ幼稚園児だった私にも分かるように周囲の人達から聞かされて。
……つまりは、彼のあの表情は私の両親のせい。当時抱いたズキリと胸を裂くような痛みは今なお消えていないし、消えてほしくもない。だって……これは、生涯私が背負っていくべき痛苦だから。
両親が逮捕された後ほどなく、私は祖父母の家へと引き取られた。だけど……まあ、それも世間体というやつで。なので、当然のこと可愛がられたわけもなく。そして、その時に通っていた幼稚園は去り別の幼稚園へと移動した。……まあ、まだ五歳だったしそこまで覚えてないけど。
その後、小学校、中学校、高校へ。幸い、私のことを犯罪者の娘だと知っている人はいなかった。まあ、既に苗字が変わっていたし……そもそも、みんなも当時五歳くらいなのだから、偶然にもあのニュースを目にしていたとしても覚えている方が珍しいだろうし。
そして、有り難いことに――私は、どの段階でも中々の人気者だった。手前味噌ながら容姿は相当に優れていて、容易に愛想を振り撒くこともできたから。例え、何も楽しくなくとも……楽しそうなみんなの輪の中で、人知れず孤立しているような感覚を抱いていても。
それから、恙無く高校を卒業――これまた手前味噌ながら学業も優秀だった私は先生から強く進学を勧められたけど、私は迷わず就職を選んだ。少しでも早く、経済的自立を――少しでも早く、あの冷えた家から出ていきたかったから。
そして、その選択こそが私の運命を一変させた。なんと、そこには――
『……初めまして、降宮さん。僕は、古城真織と申します。これから宜しくお願いします』
そう、恭しく告げる秀麗な男性の姿が。あれからもう15年――すっかり大人になっていたけれど、見紛うはずもない。彼は、まさしくあの――喪服姿で悲痛の微笑を浮かべていたあの男の子に他ならなくて。
喪服姿にて、仄かな微笑で参列者へと謝意を述べる秀麗な男の子。だけど、微笑に言いようもない悲痛の色が浮かんでいたのを幼心にも感じ取れた。尤も、あの時はまだ五歳だったし詳しい事情なんて何も知らなかったけど……それでも、私の両親が彼の両親の生命を奪ったということは、まだ幼稚園児だった私にも分かるように周囲の人達から聞かされて。
……つまりは、彼のあの表情は私の両親のせい。当時抱いたズキリと胸を裂くような痛みは今なお消えていないし、消えてほしくもない。だって……これは、生涯私が背負っていくべき痛苦だから。
両親が逮捕された後ほどなく、私は祖父母の家へと引き取られた。だけど……まあ、それも世間体というやつで。なので、当然のこと可愛がられたわけもなく。そして、その時に通っていた幼稚園は去り別の幼稚園へと移動した。……まあ、まだ五歳だったしそこまで覚えてないけど。
その後、小学校、中学校、高校へ。幸い、私のことを犯罪者の娘だと知っている人はいなかった。まあ、既に苗字が変わっていたし……そもそも、みんなも当時五歳くらいなのだから、偶然にもあのニュースを目にしていたとしても覚えている方が珍しいだろうし。
そして、有り難いことに――私は、どの段階でも中々の人気者だった。手前味噌ながら容姿は相当に優れていて、容易に愛想を振り撒くこともできたから。例え、何も楽しくなくとも……楽しそうなみんなの輪の中で、人知れず孤立しているような感覚を抱いていても。
それから、恙無く高校を卒業――これまた手前味噌ながら学業も優秀だった私は先生から強く進学を勧められたけど、私は迷わず就職を選んだ。少しでも早く、経済的自立を――少しでも早く、あの冷えた家から出ていきたかったから。
そして、その選択こそが私の運命を一変させた。なんと、そこには――
『……初めまして、降宮さん。僕は、古城真織と申します。これから宜しくお願いします』
そう、恭しく告げる秀麗な男性の姿が。あれからもう15年――すっかり大人になっていたけれど、見紛うはずもない。彼は、まさしくあの――喪服姿で悲痛の微笑を浮かべていたあの男の子に他ならなくて。
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