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サミエル・コールマスのその後
おまけ アミエの弟
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アミエの弟はやれやれという顔で、部屋を出た。ちょうどその時に執事がやってきた。
「サーモス伯爵様がいらっしゃいました」
「ああ、私がお会いするよ」
アミエの弟は、サーモス伯爵のいる部屋に入っていった。
「お待たせしました」
「いや。ちょうど私が来た時に、コールマス公爵家の馬車も来てね。人は乗っていなかったが」
そういってサーモス伯爵はニヤッと笑った。
「そうですか。申し訳ございません。今、姉はコールマス次期公爵と会っております」
「そうだろうねえ。前にパーティーで、私がアミエ嬢とダンスを踊っているときの彼の顔を見せてあげたかったよ。あんな顔をして今まで行動しなかったとはね。周りに迷惑しかないよね」
「本当にすみません。なんとお詫びしていいのか」
「いや、本当のことをいうとね。こうなると思っていたんだ。いや私が望んでいたことでもあったのかな。私はコールマス次期公爵をいちずに慕っているアミエ嬢に惹かれたんだ。もし彼が選ばなかったら、あわよくば私をそういう目で見てくれないかと思ってね。でもやはりアミエ嬢には彼しか映ってなかったんだろうね。ただそんな彼女に惹かれたんだから、彼女の恋が成就して嬉しい気持ちもあるのは確かだよ。だから気にしなくていい。じゃあ私は、帰るとしよう」
「本当に申し訳ございません。なんとお詫び申し上げればいいのか」
「気にしないでくれたまえ。じゃあ」
サーモス伯爵は、部屋を出ていった。顔にはすがすがしさが表れていた。
サーモス伯爵が帰ってしまうと、今度は両親が部屋に入ってきた。
「たった今、サーモス伯爵がお帰りになったけど、どういうこと?」
アミエの母親が心配そうに聞いてきた。
「今姉さんは、サミエル様と会ってますよ。私がいる前で、姉さんに告白したんです。参ってしまいましたよ。私はその場で消えたかったぐらいです」
「そうなのか?で、アミエはどうだったんだ?」
「姉さんはただ泣いているだけだったんですけど、今頃はふたりで愛を確かめ合ってるんじゃないですか?」
「なんだって?」
アミエの父親は転がるように部屋を出ていった。アミエたちがいる部屋に突撃するようだ。母親も父親の後を走って追いかけていった。
「愛を確かめ合うって、ただ言葉でなんだけどなあ~。まあいいか。姉さんたちが僕の前で勝手に盛り上がるからいけないんだし。姉さんを泣かせたあいつにも一言言ってやれたしな。
伯爵には申し訳なかったけど、伯爵から話がきたんだししょうがないよな。これで伯爵も吹っ切れたんだろうな。帰るときいい顔していたし。
それにしてもまさかこうもうまくいくとは思わなかったなあ。犬を姉さんに飼う様にいってよかったよ。あの犬たち飼い主がいなかったら、行くところがなかったもんなあ。クロエに子犬二匹押し付けられた時には、どうしようかと思ったけど、クロエにも恩を売れて僕の好感度もアップしたし。あの時には飼ってもらいたくて、姉さんに適当なこと言っちゃったけど、よかったよかった」
アミエの弟は、アミエに犬は人の心を癒すからサミエルにはぴったりだと何度も言ったのだ。まさかアミエが本当に行動するとは思ってもいなかったのだが。そして両親の様子を見に、アミエたちがいる部屋にまた戻っていったのだった。
おわり
※今までお付き合いくださりましてありがとうございました。
「サーモス伯爵様がいらっしゃいました」
「ああ、私がお会いするよ」
アミエの弟は、サーモス伯爵のいる部屋に入っていった。
「お待たせしました」
「いや。ちょうど私が来た時に、コールマス公爵家の馬車も来てね。人は乗っていなかったが」
そういってサーモス伯爵はニヤッと笑った。
「そうですか。申し訳ございません。今、姉はコールマス次期公爵と会っております」
「そうだろうねえ。前にパーティーで、私がアミエ嬢とダンスを踊っているときの彼の顔を見せてあげたかったよ。あんな顔をして今まで行動しなかったとはね。周りに迷惑しかないよね」
「本当にすみません。なんとお詫びしていいのか」
「いや、本当のことをいうとね。こうなると思っていたんだ。いや私が望んでいたことでもあったのかな。私はコールマス次期公爵をいちずに慕っているアミエ嬢に惹かれたんだ。もし彼が選ばなかったら、あわよくば私をそういう目で見てくれないかと思ってね。でもやはりアミエ嬢には彼しか映ってなかったんだろうね。ただそんな彼女に惹かれたんだから、彼女の恋が成就して嬉しい気持ちもあるのは確かだよ。だから気にしなくていい。じゃあ私は、帰るとしよう」
「本当に申し訳ございません。なんとお詫び申し上げればいいのか」
「気にしないでくれたまえ。じゃあ」
サーモス伯爵は、部屋を出ていった。顔にはすがすがしさが表れていた。
サーモス伯爵が帰ってしまうと、今度は両親が部屋に入ってきた。
「たった今、サーモス伯爵がお帰りになったけど、どういうこと?」
アミエの母親が心配そうに聞いてきた。
「今姉さんは、サミエル様と会ってますよ。私がいる前で、姉さんに告白したんです。参ってしまいましたよ。私はその場で消えたかったぐらいです」
「そうなのか?で、アミエはどうだったんだ?」
「姉さんはただ泣いているだけだったんですけど、今頃はふたりで愛を確かめ合ってるんじゃないですか?」
「なんだって?」
アミエの父親は転がるように部屋を出ていった。アミエたちがいる部屋に突撃するようだ。母親も父親の後を走って追いかけていった。
「愛を確かめ合うって、ただ言葉でなんだけどなあ~。まあいいか。姉さんたちが僕の前で勝手に盛り上がるからいけないんだし。姉さんを泣かせたあいつにも一言言ってやれたしな。
伯爵には申し訳なかったけど、伯爵から話がきたんだししょうがないよな。これで伯爵も吹っ切れたんだろうな。帰るときいい顔していたし。
それにしてもまさかこうもうまくいくとは思わなかったなあ。犬を姉さんに飼う様にいってよかったよ。あの犬たち飼い主がいなかったら、行くところがなかったもんなあ。クロエに子犬二匹押し付けられた時には、どうしようかと思ったけど、クロエにも恩を売れて僕の好感度もアップしたし。あの時には飼ってもらいたくて、姉さんに適当なこと言っちゃったけど、よかったよかった」
アミエの弟は、アミエに犬は人の心を癒すからサミエルにはぴったりだと何度も言ったのだ。まさかアミエが本当に行動するとは思ってもいなかったのだが。そして両親の様子を見に、アミエたちがいる部屋にまた戻っていったのだった。
おわり
※今までお付き合いくださりましてありがとうございました。
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