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17 近くの神社にいきました
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敦子は、自分の父親や、美代子のご主人がいる神社へと向かった。
美代子の車で行く。
神社は、池のほとりにひっそりと立っていた。
裏には、大きな滝もある。
しかし神社自体は、小さくて今は、神主さんもいない。
その昔は、敦子の祖先が、神主をしていたらしい。
鳥居の前の駐車場に車を止め、敦子と美代子は境内のほうに入っていった。
広場には、青いビニールシートの上に、10人ぐらいの男たちが、ペットボトルのお茶を飲んでいた。
ちょうど休憩していたようだ。
「 こんにちは。 」
敦子と美代子が、挨拶してしか寄っていくと、みなずいぶん仕事をしたのか、一応に疲れた表情をしていた。
しかしどの顔も満足そうで、気持ちよさそうにお茶を飲んでいる。
「 おお、あっちゃんか。帰ってきたんだね。 」
「 あっはい、今日帰ってきたんです。 」
お隣に住んでいるおじさんが言った。
美代子と敦子は、美代子のご主人が座っているところに行って、自分たちも座った。
「 こんにちは! 」
美代子のご主人が挨拶してくれた。
ちょっと離れたところからも挨拶された。
あの林だった。
「 お久しぶり~。」
「 ほんとお久しぶりね。聞いたよ、今度こっちの小学校に転勤したんだって。 」
同級生の林に敦子が答えた。
林は、小学校の先生をしている。
昔から勉強も運動もよくできる優等生だった。
彼なら、学校の先生にぴったりだと思っってはいたが、こうしてみると経験も積んで、先生らしさが見地味出ている気がする。
この前の夏に帰った時には、彼女と破局しそうになっており、ずいぶん落ち込んでいると聞いていたが、元気そうだ。
「 何とかやっているよ。今日は帰省? 今○○に住んでるんだっけ。 」
「 そう、私もなんとかやってる。 」
林の口調をまねて、敦子は言った。
そうしてしばらく美代子と美代子のご主人も入れて4人で、話していた。
「 ねえあっちゃん、せっかくだから神社お参りしてこよう。 」
「 そうだね。行こうか。 」
2人が神社に行こうと腰を上げると、美代子のご主人が言った。
「 草がすごかったけど、刈ったからきれいになったよ。裏の滝も、おじさんたちが頑張ってくれてたから。見てくれば。 」
美代子のご主人が言ったので、敦子と美代子は、お参りと裏の滝まで行くことにした。
参道の脇は、きれいに草が刈られ、見違えるようにきれいになっていた。
神主さんが、いつもいるわけではなく、氏子たちで、管理しているので、そうそうきれいにできないのだ。
神社に行ってお参りする。
それから神社の横を通り抜け、裏の道を進んで行く。
そこもきれいに草が刈られており、滝までの道が続いていた。
歩いてしばらくすると、滝が見える。
今日は、水量も多いためか、見事に水が上から落ちていた。
この滝自体も御神体だといわれている。
2人は、滝の下でも、お参りした。
ふと、違和感を感じた。
なんだろうと思っていると、水の音がしない。
目の前の滝の水は、勢い良く落ちている。
横の美代子を見れば、なぜか固まったように動かない。
( あれっ、おかしい。 )
また前の滝を見れば、流れている水から細い縄のようなものが何本も出てきた。
その水の縄が、一斉に敦子に向かってきてた。
あっという間に敦子は、水の縄に幾重にもまかれて包まれてしまった。
中から外を見ると、あのネイルで操った光景と同じものが見えた。
見える景色が、キラキラしている。
そしてなんだかひどく懐かしい気がした。
いったいどれくらいたっただろうか。
「 あっちゃん、もういく? 」
隣の美代子の声がした。
「 えっ。 」
敦子が驚いて美代子を見ると、美代子が不思議そうな顔をして敦子を見ている。
「 あっちゃん、どうしたの? 」
「 なっ、何でもないよ。 」
敦子は、ふと自分の爪を見たが、今日は何も塗っていない。
ましてやあのネイルは、玉山さんに見られてから、一度も使用していないのだ。
( 今のは、なんだったんだろう。 )
みんながいる神社の前の広場まで歩いている間、美代子が、何かしゃべってはいたのだが、全然耳に入らなかった。
適当に相槌を打っていると、みんながいる広場のほうから、大きな声がした。
「 まむしでも出たのかなあ。 」
のんびりいう美代子に笑っていると、二人の姿を見た美代子のご主人が興奮していった。
「今、あの湖からすごい高い水柱が、上がったんだよ。 」
そういえば、さっきまでブルーシートに座っていたはずの人たちが、みな立って湖のほうを見ている。
この神社は、もともと湖がよく見えるところに建てられているので、座っていても見えたのだろう。
「 あの水柱、結構な時間上がってたね。 」
いつの間にか林も敦子たちのほうに来ていた。
「 美代ちゃんも見た? 」
美代子のご主人が聞いた。
「 私たちは、見てないよね。 」
美代子が、残念な顔で、敦子のほうに確認してから言った。
「 そうか、残念だったね。スマホ撮っておけばよかった。 」
「 だれも撮ってないの? 」
「 そりゃあ、みんなびっくりしてたから、そんなこと思いつかなかったよ。ですよね~。」
美代子のご主人は、そばにいる林に同意を求めるように言った。
「 すごい水音がして、びっくりしていたら、水柱が立っていたんだよね。スマホで撮ろうなんて考えもしなかったよ。 」
「 動画とっていたら、すごい観光の目玉になっていたかもね。」
さすが町役場に勤めている美代子だけあった。確かに観光には、うってつけの材料だったろう。
そう四人で、話していると、敦子の父親やほかのおじさんたちもやってきた。
「 この神社の御神体は、もともと滝と湖を住みかとしている竜神様だからな。俺たちの行いを喜んでくれたのかもな。 」
「 確かに。汗かいたかいがあったな。 」
「 いいもんが見られたよ。よかった、よかった。 」
おじさんたちは、そう言って喜んでいた。
敦子は、滝で見たことと水柱は、なにか関係あるのかなあとふと思ったのだった。
美代子の車で行く。
神社は、池のほとりにひっそりと立っていた。
裏には、大きな滝もある。
しかし神社自体は、小さくて今は、神主さんもいない。
その昔は、敦子の祖先が、神主をしていたらしい。
鳥居の前の駐車場に車を止め、敦子と美代子は境内のほうに入っていった。
広場には、青いビニールシートの上に、10人ぐらいの男たちが、ペットボトルのお茶を飲んでいた。
ちょうど休憩していたようだ。
「 こんにちは。 」
敦子と美代子が、挨拶してしか寄っていくと、みなずいぶん仕事をしたのか、一応に疲れた表情をしていた。
しかしどの顔も満足そうで、気持ちよさそうにお茶を飲んでいる。
「 おお、あっちゃんか。帰ってきたんだね。 」
「 あっはい、今日帰ってきたんです。 」
お隣に住んでいるおじさんが言った。
美代子と敦子は、美代子のご主人が座っているところに行って、自分たちも座った。
「 こんにちは! 」
美代子のご主人が挨拶してくれた。
ちょっと離れたところからも挨拶された。
あの林だった。
「 お久しぶり~。」
「 ほんとお久しぶりね。聞いたよ、今度こっちの小学校に転勤したんだって。 」
同級生の林に敦子が答えた。
林は、小学校の先生をしている。
昔から勉強も運動もよくできる優等生だった。
彼なら、学校の先生にぴったりだと思っってはいたが、こうしてみると経験も積んで、先生らしさが見地味出ている気がする。
この前の夏に帰った時には、彼女と破局しそうになっており、ずいぶん落ち込んでいると聞いていたが、元気そうだ。
「 何とかやっているよ。今日は帰省? 今○○に住んでるんだっけ。 」
「 そう、私もなんとかやってる。 」
林の口調をまねて、敦子は言った。
そうしてしばらく美代子と美代子のご主人も入れて4人で、話していた。
「 ねえあっちゃん、せっかくだから神社お参りしてこよう。 」
「 そうだね。行こうか。 」
2人が神社に行こうと腰を上げると、美代子のご主人が言った。
「 草がすごかったけど、刈ったからきれいになったよ。裏の滝も、おじさんたちが頑張ってくれてたから。見てくれば。 」
美代子のご主人が言ったので、敦子と美代子は、お参りと裏の滝まで行くことにした。
参道の脇は、きれいに草が刈られ、見違えるようにきれいになっていた。
神主さんが、いつもいるわけではなく、氏子たちで、管理しているので、そうそうきれいにできないのだ。
神社に行ってお参りする。
それから神社の横を通り抜け、裏の道を進んで行く。
そこもきれいに草が刈られており、滝までの道が続いていた。
歩いてしばらくすると、滝が見える。
今日は、水量も多いためか、見事に水が上から落ちていた。
この滝自体も御神体だといわれている。
2人は、滝の下でも、お参りした。
ふと、違和感を感じた。
なんだろうと思っていると、水の音がしない。
目の前の滝の水は、勢い良く落ちている。
横の美代子を見れば、なぜか固まったように動かない。
( あれっ、おかしい。 )
また前の滝を見れば、流れている水から細い縄のようなものが何本も出てきた。
その水の縄が、一斉に敦子に向かってきてた。
あっという間に敦子は、水の縄に幾重にもまかれて包まれてしまった。
中から外を見ると、あのネイルで操った光景と同じものが見えた。
見える景色が、キラキラしている。
そしてなんだかひどく懐かしい気がした。
いったいどれくらいたっただろうか。
「 あっちゃん、もういく? 」
隣の美代子の声がした。
「 えっ。 」
敦子が驚いて美代子を見ると、美代子が不思議そうな顔をして敦子を見ている。
「 あっちゃん、どうしたの? 」
「 なっ、何でもないよ。 」
敦子は、ふと自分の爪を見たが、今日は何も塗っていない。
ましてやあのネイルは、玉山さんに見られてから、一度も使用していないのだ。
( 今のは、なんだったんだろう。 )
みんながいる神社の前の広場まで歩いている間、美代子が、何かしゃべってはいたのだが、全然耳に入らなかった。
適当に相槌を打っていると、みんながいる広場のほうから、大きな声がした。
「 まむしでも出たのかなあ。 」
のんびりいう美代子に笑っていると、二人の姿を見た美代子のご主人が興奮していった。
「今、あの湖からすごい高い水柱が、上がったんだよ。 」
そういえば、さっきまでブルーシートに座っていたはずの人たちが、みな立って湖のほうを見ている。
この神社は、もともと湖がよく見えるところに建てられているので、座っていても見えたのだろう。
「 あの水柱、結構な時間上がってたね。 」
いつの間にか林も敦子たちのほうに来ていた。
「 美代ちゃんも見た? 」
美代子のご主人が聞いた。
「 私たちは、見てないよね。 」
美代子が、残念な顔で、敦子のほうに確認してから言った。
「 そうか、残念だったね。スマホ撮っておけばよかった。 」
「 だれも撮ってないの? 」
「 そりゃあ、みんなびっくりしてたから、そんなこと思いつかなかったよ。ですよね~。」
美代子のご主人は、そばにいる林に同意を求めるように言った。
「 すごい水音がして、びっくりしていたら、水柱が立っていたんだよね。スマホで撮ろうなんて考えもしなかったよ。 」
「 動画とっていたら、すごい観光の目玉になっていたかもね。」
さすが町役場に勤めている美代子だけあった。確かに観光には、うってつけの材料だったろう。
そう四人で、話していると、敦子の父親やほかのおじさんたちもやってきた。
「 この神社の御神体は、もともと滝と湖を住みかとしている竜神様だからな。俺たちの行いを喜んでくれたのかもな。 」
「 確かに。汗かいたかいがあったな。 」
「 いいもんが見られたよ。よかった、よかった。 」
おじさんたちは、そう言って喜んでいた。
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