山本五十六の逆襲

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米豪遮断作戦

高速戦艦日向

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第一航空艦隊はそこから1か月は平和な時を過ごした。
もちろん、訓練は怠らなかったがそれでも実戦は無かった。
そうこうしていると日向の改装工事が完了した。


高速戦艦日向
排水量:30000トン
全長:220m
全幅:28.4m
速力:29ノット
武装:45口径35.6㎝連装砲4基、12.7㎝連装高角砲18基、25㎜三連装機銃36基、同連装機銃8基
艦載機:水上機2機
最大装甲:舷側305㎜、甲板100㎜
航続距離:18ノットで10000海里


まさに旗艦としてふさわしい高速戦艦として日向は生まれ変わった。
艦影は伊勢型戦艦の発展型である長門型戦艦によく似ており、浮かべる城の如くだった。
山口は引き渡されたその日に旗艦を日向に戻して、金剛型戦艦を護衛に従え第一航空艦隊を再編した。
そして、第一航空艦隊はすぐに南方へ派遣されることになる。


時は少し遡ってジョンストン島空襲作戦が成功した4日後の事。
なんと山本が二式飛行艇に乗ってわざわざ桂島からトラックに出向いてきたのだ。
目的はもちろん、山口と会うためである。
「いやいや、よくやってくれた。これで海軍の士気は多少戻る」
山本はそう謝辞を述べる。
「当然のことをしたまでです。それで、どうされたのですか?」
すると山本は少し真剣な顔で言った。
「ジョンストンで勝ったとは言え、連合艦隊司令部はミッドウェーでの大敗を引き起こした。少しは軍令部の言うことを聞かねばならない」
「ということは、南方ですか…」
山本は頷く。
「それでは…消耗戦を避けるという連合艦隊の方針はどうなったのですか⁉」
めずらしく山口が感情的となる。
「あぁ、君の言う通りだ。だから、大和と武蔵、いや長門や陸奥も出す」
この決意に山口は息をのんだ。
「この大兵力をもって早々にポートモレスビーを陥落させ、南方においては後顧の憂いを断つ!そのために大西には陸軍の協力を仰いでもらっている。あいつは陸軍の航空屋と仲が良いからな」
「なるほど…それならば無駄な消耗戦を避けることが出来ますね」
山口が理解したと見るや山本は大きく頷いて見せた。
「君の艦隊は上陸部隊の護衛とポートモレスビーの空襲をやってもらう」
「望む所です」
山口の確固とした決意を孕んだ声に山本は満足して笑みを浮かべた。


大和、武蔵、長門、陸奥という日本の主力戦艦がトラックに入港したのは8月31日だった。
軍令部はこの派遣に強く反発したが、ここでポートモレスビーを占領出来ねば日本の勝利はありえなかった。
結局は折れて派遣を許可したのである。
また、2日遅れで連合艦隊旗艦となっていた伊勢がトラックに入港。
伊勢も日向と同様の改装工事を終えていた。
「これなればハワイを占領できるかもしれない」
山本は人知れずそう呟いたのである。
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