山本五十六の逆襲

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米豪遮断作戦

第一波攻撃隊

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キンケイドは定刻通りにガダルカナル島へ攻撃隊を出撃させた。
艦戦32機、艦爆64機、艦攻64機の計160機である。
これでキンケイド機動部隊の空母艦上にあるのは艦戦96機、艦爆56機、艦攻36機となっていた。
「すこし一息付けるな」
キンケイドが攻撃隊を見送ってそう言った直後にレーダー員が血相を変えて叫んだ。
「レーダーに反応!150機を超える航空機がこちらに迫ってきます!」
まさに青天の霹靂だった。
「なんだと…⁉」
キンケイドはその後に驚きのあまり絶句したが、すぐに命令を下した。
「F4Fを全機上げろ!」
だが、先ほど攻撃隊を出撃させたばかりであったためにF4Fの発艦作業を遅々として進まない。
加えて、日本軍の攻撃隊が予想以上の高速で接近していたためキンケイドは顔面蒼白となり、パウナルは顔を俯かせたままだった。
ようやくF4Fが発艦し始めるも、敵航空隊との距離はもはや30海里を切っていた。


発艦したF4F隊は何としてでも攻撃を阻止しようと死に物狂いで第一波攻撃隊に襲い掛かった。
だが、第一波攻撃隊には108機も零戦が帯同しており今だ集合できていないF4F隊は逆に各個撃破される形となった。
これで54機の艦爆隊は恐れることなく、敵機動部隊への攻撃を行えるようになった。


「敵空母視認!数は4隻!」
江草は無線を通して全体に情報を共有する。
「我々の目標は第二波攻撃隊のお膳立てだ!4隻すべてに満遍なく攻撃を与え、敵空母の戦闘力を奪え!」
同時に江草はト連送を派出し機動部隊への攻撃を開始した。
まず狙われたのは最も艦が大きかったサラトガであった。
サラトガにはまずは9機の艦爆が急降下を開始。
サラトガも回避行動を始めたが、巨艦ゆえの慣性が働いてしまう。
2発目までの爆弾はきっちり回避して見せたがそこから立て続けに5発もの250㎏爆弾を喰らってしまった。
格納庫までは貫通されなかったものの、飛行甲板はおおよそ使い物にならずサラトガは早々に空母としての戦闘力を喪失した。
次はホーネットである。
ホーネットは4発までの爆弾を回避して見せた。
だが、結局は4発の爆弾を喰らい、こちらも戦闘力を喪失したのである。
そして最も悲惨だったのはワスプである。
ワスプには18機もの艦爆が襲い掛かり、合計で10発もの爆弾が命中。
うち2発が格納庫まで貫通し、駐機されていた攻撃機に誘爆。
ワスプは大火災を引き起こして、その速力を僅か4ノットまでに落とした。
ワスプに襲い掛かったのは江草直率の中隊であったことも災いして、命中率は55%を記録したのである。
だが、同じく18機からの攻撃にさらされたエンタープライズはなんと2発の被弾に被害を抑え込んだのである。
これには江草も苦虫を噛み潰した顔をしたが、既に第二波攻撃隊がすぐそこまで迫っているためそれに期待するしか出来なかった。
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