山本五十六の逆襲

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第二次MI作戦

陣風一一型

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第二次MI作戦が立案されていた1943年1月16日。
川西は総力を挙げて開発した十八試艦上戦闘機が早くも制式採用されようとしていた。
半年はかかると思われていた設計変更を僅か5カ月で終わらせて、試作機を制作。
試験飛行などを経て設計の改正を行い、この1月16日に満足の行く試作機の試験飛行が行われたのである。
火星エンジンを装備したためかなりずんぐりとした機影となったが、その高速性能は確かなものであり機動性も重戦闘機にしては良好であった。
小沢はその場でこの機体を制式採用することとした。


陣風一一型
最高速度:時速619㎞
武装:20㎜機銃4挺
翼面荷重:170㎏/㎡
プロペラ:直径3.42mが3枚
搭乗数:1人
搭載能力:250㎏爆弾1発
航続距離:時速400㎞で700海里
全長:9.55m
全幅:11.2m(折り畳み時5.55m)


艦上戦闘機としては初めて大台の時速600㎞を超えた本機は、機体も零戦に比べて頑丈であり主翼を根元から折り畳めるようになった。
また、武装も20㎜機銃4挺となり立派な重戦闘機であった。
だが、航続距離はやはり低下し零戦の1000海里から700海里までに低下した。
それでも巡航速度は引き上げられているためどちらがいいのかは一概には言えない。
ともかく、日本海軍は重戦闘機を手に入れたのである。


陣風を1月中に制式採用できたのは日本にとって幸運だった。
2月にミッドウェー攻略作戦が控えており、そこでこの陣風の性能を試せるからである。
作戦発動日は制式に2月14日と決まったため1か月の猶予がある。
ここでどれだけの陣風を生産できるかが航空本部の腕の見せ所だった。
小沢はすぐに川西に量産を命じたが、これだけではやはり足りなかった。
そこで三菱にも陣風の生産を命じた。
けれども、三菱はこれまで零戦の生産に全力を挙げており早々に転換するということは難しかった。
それでもやらないよりは格段にマシであり、三菱においても零戦から陣風へ生産転換が行われていった。
信頼性の高い火星エンジンを装備していたことが手伝い、エンジンの信頼性や生産性で機体の量産に影響が出るということは避けられたことが救いとなり、何とか作戦発動までに72機は揃られることになった。
習熟訓練などを行う必要があるが、配備されるのは精鋭部隊に限定されており彼らなら数時間程度の飛行で機体の癖を掴めるとされた。
そのほかは零戦を装備して作戦に臨むことになるが、ハワイ作戦までには全航空隊に陣風が行き届くことになる。


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