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FS作戦
キンケイドの決断
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「利根四号機より入電!『我、敵空母艦載機ト思ワレル機体カラ攻撃ヲ受ケタリ』、これの数分前にも『敵艦隊ノ航跡ト思ワシキモノ見タリ』という電文が入電しておりますので、利根四号機は敵機動部隊と指呼の距離であったのは明白です」
「利根四号機はその後、どうなった?」
これに草鹿は少しの間を置いて報告した。
「利根四号機は撃墜された模様です…」
小沢は少し天を仰ぐ。
「分かった。作戦が終了次第、利根四号機と通信が途絶えた海域を捜索する」
「はっ!それで、敵機動部隊はいかがなさりますか?」
小沢は有無を言わさぬ表情で言った。
「無論、攻撃する!」
案の定と言うべきか、アメリカ機動部隊が姿を現したということはすぐに各航空戦隊司令に伝達された。
既にポートモレスビーの航空戦力は壊滅もしくは半減しており、ポートモレスビー攻略への援護も、ポートもれうびーからの横槍も気にする必要が無くなり、各航空戦隊は競うように艦載機の出撃準備を始めていた。
また、出撃準備と言っても点検や作戦目標の確認などだけで良かった。
これは、小沢が最初から”敵機動部隊は出てくる物”と考えて艦載機に対艦装備を施しておいたからだ。
「長官、攻撃準備完了です」
源田からの報告に小沢は命令で返した。
「攻撃隊、発艦!」
この号令の3分後、つまり1942年4月15日午前10時22分には一番機が発艦していった。
その15分後には全機が舞い上がり、編隊を組んで300海里先の敵機動部隊を目指して飛んでいった。
一方のアメリカ機動部隊、もといキンケイド機動部隊はと言うと艦隊内での対立に四苦八苦していた。
「すでにポートモレスビーの航空基地が壊滅した以上、我々に勝利は無くなった!ここは潔く撤退するべきである!」
これは参謀長の言葉だ。
「待ってください!ここで尻尾を丸めて逃げ帰ったようでは、オーストラリアの脱落を招く可能性があります!ここは我々が壊滅してでもアメリカの意志の強さをオーストラリアに見せつけるべきです!」
情報参謀が参謀長の言葉に食って掛かった。
これだからキンケイドは決断に窮した。
参謀長の意見は戦術的に見れば正解であるが戦略的に不正解である。
情報参謀の意見は戦術的に見れば不正解であるが戦略的に見れば正解である。
本来、司令官と言うのは戦略を見極めて戦術を駆使する役職である。
そのため、今は情報参謀の意見をを優先すべきなのだが、そうすれば艦隊の乗組員の命を捨てるようなものである。
それでも艦隊の長として決断を下さなければならない。
「我々は踏みとどまり、日本海軍を向かい討つ!」
「利根四号機はその後、どうなった?」
これに草鹿は少しの間を置いて報告した。
「利根四号機は撃墜された模様です…」
小沢は少し天を仰ぐ。
「分かった。作戦が終了次第、利根四号機と通信が途絶えた海域を捜索する」
「はっ!それで、敵機動部隊はいかがなさりますか?」
小沢は有無を言わさぬ表情で言った。
「無論、攻撃する!」
案の定と言うべきか、アメリカ機動部隊が姿を現したということはすぐに各航空戦隊司令に伝達された。
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また、出撃準備と言っても点検や作戦目標の確認などだけで良かった。
これは、小沢が最初から”敵機動部隊は出てくる物”と考えて艦載機に対艦装備を施しておいたからだ。
「長官、攻撃準備完了です」
源田からの報告に小沢は命令で返した。
「攻撃隊、発艦!」
この号令の3分後、つまり1942年4月15日午前10時22分には一番機が発艦していった。
その15分後には全機が舞い上がり、編隊を組んで300海里先の敵機動部隊を目指して飛んでいった。
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参謀長の意見は戦術的に見れば正解であるが戦略的に不正解である。
情報参謀の意見は戦術的に見れば不正解であるが戦略的に見れば正解である。
本来、司令官と言うのは戦略を見極めて戦術を駆使する役職である。
そのため、今は情報参謀の意見をを優先すべきなのだが、そうすれば艦隊の乗組員の命を捨てるようなものである。
それでも艦隊の長として決断を下さなければならない。
「我々は踏みとどまり、日本海軍を向かい討つ!」
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