連合艦隊司令長官、井上成美

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ハワイ・インド攻略作戦

ウ号作戦

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インド洋作戦の成果を見て、陸軍も第18軍(インド方面)にウ号作戦の開始を命令していた。
第18軍の司令は石原莞爾中将だった。


「まずはインパールを超えなければ話にならない。攻撃は諸々の調整を鑑みて7月6日とする。」
石原はそう言ったがその時参謀が慌てて入ってきた。
「失礼いたします!第3師団が先ほどから攻撃を開始しました!」
石原は呆気にとられたがすぐに機嫌が悪くなる。
「全く、あいつは計画という2文字を知らんのか。」


「師団長、軍司令部から直ちに攻撃を注意するように電報が来ておりますが。」
第3師団長の牟田口廉也少将はそれに厳とした声で言った。
「斥候の報告や偵察機からの情報を鑑みて、これ以上待機すると敵軍に増援が到着してしまう。そうなれば今の兵力で突破はできるだろうがかなりの損害が出る。それは看過できない。」
現に第3師団はイギリス軍の防衛陣地の突破に成功し、また損害も石原が予想していたよりもずっと少なかった。


「では軍政に関しては任せたよ。ボーズ。」
横にいたインド国民軍総司令官のチャンドラ・ボーズは笑みを浮かべる。
「分かっている。後ろ任せろ。」
牟田口とボーズはビルマ攻略戦の時に出会い意気投合していた。
そのため牟田口は日本の影響下ではなく、ボーズが統治するインドを望んでおり占領地の統治をボーズ率いるインド国民軍に一任していた。
「それより、お前の立場は大丈夫なのか?今回の攻撃は軍司令部で決められたものよりも早かったと聞く。」
ボーズが心配そうに尋ねると牟田口は笑い飛ばした。
「問題ないさ。いざとなれば直談判するだけだ。」
ボーズは呆れながらも笑った。


ウ号作戦は完全な制空権下で行われたため順調に推移していった。
そして8月5日に北はアッサム地方、南はダッカまで占領した。
だがダッカ攻略の際、近海から航空支援を出していた第2航空艦隊の空母星鷹がイギリス海軍の潜水艦ユニゾンの放った魚雷に被雷してしまったのだ。
「2本命中!」
「ダメージコントロール急げ!」
艦長はそう命令しながらも内心、星鷹は救えないと分かっていた。
もともと鷹型空母は貨物船の船体に少し手を加えたものだったので雷撃にはかなり脆弱だった。
これは駆潜艇などが護衛することで解決できたが、この時はあいにく艦隊陣形を単縦陣から輪形陣に移行するその瞬間だったため一時的に星鷹が丸裸になっていたのだ。
2本の魚雷が命中した星鷹はダメージコントロールもむなしく、角田から総員退艦を命令され日本海軍初の喪失空母となった。
もっとも乗員はほとんど無事であり彼らは新規建造された空母の乗員となる。
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