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戦線膠着
決戦兵器
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6月の独ソ講和以降、大西洋・太平洋両戦線でまやかし戦争が続いていた。
どちらの陣営も決定打に欠けていたからだ。
この時間を利用して各国はこの戦争を終わらせるための兵器の開発を急いだ。
「総統、こちらです」
ヴェルナー・フォンブラウンに促されるままヒトラーはロケットの前に立つ。
「すばらしい。これでロンドンを攻撃できる」
ヒトラーが称賛したのはV2ロケットだった。
V2ロケットは報復兵器2号の名前を取り、これまでの連合軍による戦略爆撃に対する報復用兵器だった。
報復兵器はV3までありV1は飛行爆弾であり、この技術は中東を通じて日本に送られていた。
「フォンブラウン博士、よくやってくれた。この戦争が終わった暁には君の夢である宇宙への道を国を挙げて応援しよう」
「ありがとうございます」
フォンブラウンは顔を綻ばせた。
「やはり大きいな」
ルーズベルトは正式化された爆撃機であるB29の写真を見ていた。
「これを使えば戦局を打開できるかもしれません」
トルーマンの言葉にルーズベルトは頷く。
「これに新型爆弾を搭載してこの世界大戦を終わらせる」
ルーズベルトは新型爆弾への期待を増幅させた。
「誘導弾…これならもう艦爆はいらなくなるかもしれませんな」
大西はドイツから提供された誘導弾の資料を使い開発されたイ号一型甲無線誘導弾を見ながら言った。
「おそらくそうなるだろう。これからは艦攻だけを空母に搭載することになるだろう」
艦政本部の中村も同意した。
「次の決戦までに量産が間に合うでしょうか」
誘導弾の生産は艦政本部の管轄だった。
「問題ない。というよりかは問題にさせない」
その言葉に大西は安堵した。
翔鶴型5番艦の雷鶴において雷電の着艦試験が行われた。
雷電は雷鶴の飛行甲板を捉える。
そして飛行甲板に接地した。
着艦フックに引っ掛かり着艦に成功した。
「これで雷電は艦載機として採用できるな」
井上は大きくうなずいた。
「雷電の30㎜さえあれば重爆すらも撃破できます!」
雷鶴艦長は興奮気味に言った。
「あぁ、この雷電は次の決戦で主力になるだろう」
すると雷鶴艦長は不安そうに井上に尋ねた。
「次の決戦でこの戦争が終わるんでしょうか?」
井上は返答に困るも言った。
「山本さんもそうなるように尽力してくれるだろう。だがどうであれ我々が最善を尽くせば自ずと道は開けてくる」
艦長は納得していない様子ではあったが、最善を尽くすことを誓ったことは分かった。
ともかく雷電は零戦に代わり艦隊の主力戦闘機となることになり、零戦はインドやインドネシア、そして各諸島の航空基地に回されていった。
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「ありがとうございます」
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「おそらくそうなるだろう。これからは艦攻だけを空母に搭載することになるだろう」
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ともかく雷電は零戦に代わり艦隊の主力戦闘機となることになり、零戦はインドやインドネシア、そして各諸島の航空基地に回されていった。
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