82 / 102
最終決戦
福留艦隊
しおりを挟む
日米による航空戦が行われていたころ、福留は硫黄島に向かっていた。
「空母部隊が攻撃を受けているようです」
参謀長の三和義勇少将の報告にひとまず福留は胸をなでおろす。
「当初の計画通りになっているようだな」
福留が指揮するのは硫黄島に上陸しているアメリカ軍やそれを護衛する艦隊戦力を攻撃する殴り込み部隊であった。
福留艦隊
司令:福留繁中将
参謀長:三和義勇少将
旗艦:大和
戦艦:大和、長門、陸奥、扶桑、山城、伊勢、日向
重巡:妙高、足柄、那智、羽黒
軽巡:川内、神通、那珂、北上、大井、球磨、多摩、阿武隈
駆逐:吹雪型12隻
第2駆潜艇隊、第67駆潜艇隊
福留艦隊の上空には小笠原から遠路はるばる飛んできた零戦が50機直掩に付いていた。
また4隻の航空戦艦の瑞雲も30機づつ交代で直掩に付いていた。
「そろそろ日が沈むな」
福留は日が沈んでいくのを見ていた。
「夜間の内に出来るだけ硫黄島に近づけることができればいいのですが」
「あぁ」
もともと殴り込み部隊は古賀が率いることになっていた。
だが直掩の零戦や瑞雲隊との連携を考えると根っからの砲術屋である古賀は不適だった。
そこで多少航空戦に精通している福留に白羽の矢が立ったのだ。
当初、福留はこの役割を固辞しようとしたが古賀が強く推薦したのだ。
古賀自身、体力の衰えを感じており福留を自分の後継者にと考えていた。
日が沈みあたりには明るいものは無い。
福留艦隊は順調に硫黄島に向かっていたが、大和の電探に反応が出た。
「おそらく敵艦です。攻撃しましょう」
三和の進言に福留も頷き全艦に攻撃を命令した。
「司令、レーダーに艦影が映っています」
護衛空母2隻を率いる司令はこれが日本艦隊と思わず、輸送船団か何かだと思っていた。
普通は報告があるはずだが日本軍による航空攻撃により撃沈される可能性があった。
よって無線封止を行っていると思われた。
現に自分たちも硫黄島に無線封止で近づいている
だがそんな予想は遠方でちかちかと光ったかと思うと1隻の護衛空母は大爆発を起こした。
「電探にもこのような使い方があったのだな」
福留は初弾から命中させたことに感心した。
「これで夜間でも砲撃もかなりの命中率をたたき出せるようになります」
三和は自信を持って言った。
「そうだな」
福留は短く答えて第二斉射が行われるのを眺めていた。
この夜戦はわずか30分で終了した。
結果は言わずもがなである。
だがアメリカ軍の司令は最期に太平洋艦隊に”敵艦発見”の報を入れていた
「空母部隊が攻撃を受けているようです」
参謀長の三和義勇少将の報告にひとまず福留は胸をなでおろす。
「当初の計画通りになっているようだな」
福留が指揮するのは硫黄島に上陸しているアメリカ軍やそれを護衛する艦隊戦力を攻撃する殴り込み部隊であった。
福留艦隊
司令:福留繁中将
参謀長:三和義勇少将
旗艦:大和
戦艦:大和、長門、陸奥、扶桑、山城、伊勢、日向
重巡:妙高、足柄、那智、羽黒
軽巡:川内、神通、那珂、北上、大井、球磨、多摩、阿武隈
駆逐:吹雪型12隻
第2駆潜艇隊、第67駆潜艇隊
福留艦隊の上空には小笠原から遠路はるばる飛んできた零戦が50機直掩に付いていた。
また4隻の航空戦艦の瑞雲も30機づつ交代で直掩に付いていた。
「そろそろ日が沈むな」
福留は日が沈んでいくのを見ていた。
「夜間の内に出来るだけ硫黄島に近づけることができればいいのですが」
「あぁ」
もともと殴り込み部隊は古賀が率いることになっていた。
だが直掩の零戦や瑞雲隊との連携を考えると根っからの砲術屋である古賀は不適だった。
そこで多少航空戦に精通している福留に白羽の矢が立ったのだ。
当初、福留はこの役割を固辞しようとしたが古賀が強く推薦したのだ。
古賀自身、体力の衰えを感じており福留を自分の後継者にと考えていた。
日が沈みあたりには明るいものは無い。
福留艦隊は順調に硫黄島に向かっていたが、大和の電探に反応が出た。
「おそらく敵艦です。攻撃しましょう」
三和の進言に福留も頷き全艦に攻撃を命令した。
「司令、レーダーに艦影が映っています」
護衛空母2隻を率いる司令はこれが日本艦隊と思わず、輸送船団か何かだと思っていた。
普通は報告があるはずだが日本軍による航空攻撃により撃沈される可能性があった。
よって無線封止を行っていると思われた。
現に自分たちも硫黄島に無線封止で近づいている
だがそんな予想は遠方でちかちかと光ったかと思うと1隻の護衛空母は大爆発を起こした。
「電探にもこのような使い方があったのだな」
福留は初弾から命中させたことに感心した。
「これで夜間でも砲撃もかなりの命中率をたたき出せるようになります」
三和は自信を持って言った。
「そうだな」
福留は短く答えて第二斉射が行われるのを眺めていた。
この夜戦はわずか30分で終了した。
結果は言わずもがなである。
だがアメリカ軍の司令は最期に太平洋艦隊に”敵艦発見”の報を入れていた
15
あなたにおすすめの小説
もし石田三成が島津義弘の意見に耳を傾けていたら
俣彦
歴史・時代
慶長5年9月14日。
赤坂に到着した徳川家康を狙うべく夜襲を提案する宇喜多秀家と島津義弘。
史実では、これを退けた石田三成でありましたが……。
もしここで彼らの意見に耳を傾けていたら……。
【架空戦記】狂気の空母「浅間丸」逆境戦記
糸冬
歴史・時代
開戦劈頭の真珠湾攻撃にて、日本海軍は第三次攻撃によって港湾施設と燃料タンクを破壊し、さらには米空母「エンタープライズ」を撃沈する上々の滑り出しを見せた。
それから半年が経った昭和十七年(一九四二年)六月。三菱長崎造船所第三ドックに、一隻のフネが傷ついた船体を横たえていた。
かつて、「太平洋の女王」と称された、海軍輸送船「浅間丸」である。
ドーリットル空襲によってディーゼル機関を損傷した「浅間丸」は、史実においては船体が旧式化したため凍結された計画を復活させ、特設航空母艦として蘇ろうとしていたのだった。
※過去作「炎立つ真珠湾」と世界観を共有した内容となります。
幻の十一代将軍・徳川家基、死せず。長谷川平蔵、田沼意知、蝦夷へ往く。
克全
歴史・時代
西欧列強に不平等条約を強要され、内乱を誘発させられ、多くの富を収奪されたのが悔しい。
幕末の仮想戦記も考えましたが、徳川家基が健在で、田沼親子が権力を維持していれば、もっと余裕を持って、開国準備ができたと思う。
北海道・樺太・千島も日本の領地のままだっただろうし、多くの金銀が国外に流出することもなかったと思う。
清国と手を組むことも出来たかもしれないし、清国がロシアに強奪された、シベリアと沿海州を日本が手に入れる事が出来たかもしれない。
色々真剣に検討して、仮想の日本史を書いてみたい。
一橋治済の陰謀で毒を盛られた徳川家基であったが、奇跡的に一命をとりとめた。だが家基も父親の十代将軍:徳川家治も誰が毒を盛ったのかは分からなかった。家基は田沼意次を疑い、家治は疑心暗鬼に陥り田沼意次以外の家臣が信じられなくなった。そして歴史は大きく動くことになる。
印旛沼開拓は成功するのか?
蝦夷開拓は成功するのか?
オロシャとは戦争になるのか?
蝦夷・千島・樺太の領有は徳川家になるのか?
それともオロシャになるのか?
西洋帆船は導入されるのか?
幕府は開国に踏み切れるのか?
アイヌとの関係はどうなるのか?
幕府を裏切り異国と手を結ぶ藩は現れるのか?
対米戦、準備せよ!
湖灯
歴史・時代
大本営から特命を受けてサイパン島に視察に訪れた柏原総一郎大尉は、絶体絶命の危機に過去に移動する。
そして21世紀からタイムリーㇷ゚して過去の世界にやって来た、柳生義正と結城薫出会う。
3人は協力して悲惨な負け方をした太平洋戦争に勝つために様々な施策を試みる。
小説家になろうで、先行配信中!
対ソ戦、準備せよ!
湖灯
歴史・時代
1940年、遂に欧州で第二次世界大戦がはじまります。
前作『対米戦、準備せよ!』で、中国での戦いを避けることができ、米国とも良好な経済関係を築くことに成功した日本にもやがて暗い影が押し寄せてきます。
未来の日本から来たという柳生、結城の2人によって1944年のサイパン戦後から1934年の日本に戻った大本営の特例を受けた柏原少佐は再びこの日本の危機を回避させることができるのでしょうか!?
小説家になろうでは、前作『対米戦、準備せよ!』のタイトルのまま先行配信中です!
土方歳三ら、西南戦争に参戦す
山家
歴史・時代
榎本艦隊北上せず。
それによって、戊辰戦争の流れが変わり、五稜郭の戦いは起こらず、土方歳三は戊辰戦争の戦野を生き延びることになった。
生き延びた土方歳三は、北の大地に屯田兵として赴き、明治初期を生き抜く。
また、五稜郭の戦い等で散った他の多くの男達も、史実と違えた人生を送ることになった。
そして、台湾出兵に土方歳三は赴いた後、西南戦争が勃発する。
土方歳三は屯田兵として、そして幕府歩兵隊の末裔といえる海兵隊の一員として、西南戦争に赴く。
そして、北の大地で再生された誠の旗を掲げる土方歳三の周囲には、かつての新選組の仲間、永倉新八、斎藤一、島田魁らが集い、共に戦おうとしており、他にも男達が集っていた。
(「小説家になろう」に投稿している「新選組、西南戦争へ」の加筆修正版です)
世界はあるべき姿へ戻される 第二次世界大戦if戦記
颯野秋乃
歴史・時代
1929年に起きた、世界を巻き込んだ大恐慌。世界の大国たちはそれからの脱却を目指し、躍起になっていた。第一次世界大戦の敗戦国となったドイツ第三帝国は多額の賠償金に加えて襲いかかる恐慌に国の存続の危機に陥っていた。援助の約束をしたアメリカは恐慌を理由に賠償金の支援を破棄。フランスは、自らを救うために支払いの延期は認めない姿勢を貫く。
ドイツ第三帝国は自らの存続のために、世界に隠しながら軍備の拡張に奔走することになる。
また、極東の国大日本帝国。関係の悪化の一途を辿る日米関係によって受ける経済的打撃に苦しんでいた。
その解決法として提案された大東亜共栄圏。東南アジア諸国及び中国を含めた大経済圏、生存圏の構築に力を注ごうとしていた。
この小説は、ドイツ第三帝国と大日本帝国の2視点で進んでいく。現代では有り得なかった様々なイフが含まれる。それを楽しんで貰えたらと思う。
またこの小説はいかなる思想を賛美、賞賛するものでは無い。
この小説は現代とは似て非なるもの。登場人物は史実には沿わないので悪しからず…
大日本帝国視点は都合上休止中です。気分により再開するらもしれません。
【重要】
不定期更新。超絶不定期更新です。
大東亜戦争を有利に
ゆみすけ
歴史・時代
日本は大東亜戦争に負けた、完敗であった。 そこから架空戦記なるものが増殖する。 しかしおもしろくない、つまらない。 であるから自分なりに無双日本軍を架空戦記に参戦させました。 主観満載のラノベ戦記ですから、ご感弁を
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる