連合艦隊司令長官、井上成美

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終戦へ向けて

ハワイ奪還

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第58任務部隊を退けた日本軍は1月6日にオアフ島への攻撃を開始した。
最初は母艦航空隊による航空撃滅戦に始まり、順次空襲が行われた。
そして次に艦砲射撃である。
駆逐艦から戦艦まであらゆる艦種が砲をオアフ島に向けた。
1日だけでオアフ島に降り注いだ爆弾の総トン数は10000トンを超えた。
ただ山口はすぐには上陸を行わずこの攻撃をたっぷり3日にわたって続けた。
またミッドウェーから連山109機が入れ替わり立ち代わり爆撃しておりオアフ島はもはや島の形が変形していた。
そこに満を持して10万もの兵力を有する第14軍が上陸を開始する。
上陸部隊に対して攻撃を仕掛ける生き残っていたトーチカなどはすぐに駆逐艦による砲撃や橘花の噴進弾の餌食となっていった。
この惨状を見てクルーガーはオアフ島の放棄を決定。
他の島への撤退を開始した。
だがそれも山口は見越しておりオアフ島陥落が確実となる1日前にすでに艦砲射撃の対象をハワイ島や他の島などに変更していた。
そして1月11日にオアフ島は陥落した。


ハワイ防衛隊はその兵力を当初の10万人から5万人に激減させておりクルーガー自身も左手を切断するほどの激戦となっていた。
第14軍も全くの無傷ということはなく1万人の死傷者を出していた。
だが決定的に日本軍が有利なのは補給があるということだ。
それに対してハワイ守備隊には補給がない。
それでもハワイ防衛隊の士気は高く、ハワイ島に上陸した日本軍をゲリラ戦術で苦しめた。
ただゲリラ戦術にも限界がありじりじりと後退していった。
そしてついにハワイ島守備隊が降伏した。
クルーガーは自決しておりこの報を聞いた各島の守備隊は続々と降伏。
ハワイ諸島の戦いは激戦となり日本軍の死傷者が合計4万人という大損害となっていた。
だがアメリカ軍は6万人の死者を出し3万人の戦傷者と1万人の捕虜を残した。
何はともあれハワイ諸島は再び日本のものとなったのである。


ハワイ方面艦隊は比較的被害が少なかったラハイナ泊地に停泊していた。
真珠湾を再び使用可能な港とするにはおそらく1年は必要でありハワイ方面艦隊の司令部はラハイナに置かれることになった。
この決定には井上が飛行場復旧を優先させたことも関係していた。
真珠湾は無くても替えが効くが飛行場に関しては”戦争を終わらすための作戦”にどうしても必要であったからだ。
「ともかく、これで1航艦と第11軍の仇はとれましたな」
山口は山下の肩にポンと手を置いた。
「…はい、本間の奴も上で喜んでくれているといいのですが」
山下の声は少しくぐもっていた。
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